ヒューリック(3003) – 統合報告書2022

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開示日時:2022/06/02 00:30:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.12 28,751,300 7,556,500 7,552,500 75.18
2019.12 35,727,200 8,835,300 8,896,400 88.93
2020.12 33,964,500 10,059,700 10,092,400 95.23

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
1,108.0 1,057.16 1,170.715 10.96 10.06

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.12 -12,317,700 13,097,300
2019.12 -12,308,700 23,118,000
2020.12 -11,918,900 20,230,400

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

統合報告書2022統合報告書2022統合報告書統合報告書20222022〒103- 0011 東京都中央区日本橋大伝馬町7番3号〒103- 0011 東京都中央区日本橋大伝馬町7番3号TEL 03- 5623- 8102 FAX 03-5623-8125TEL 03- 5623- 8102 FAX 03-5623-8125https://www.hulic.co.jphttps://www.hulic.co.jpこのレポートは石灰石から生まれた新素材LIMEX でこのレポートは石灰石から生まれた新素材LIMEX でつくられており、水資源や森林資源の利用を抑えていますつくられており、水資源や森林資源の利用を抑えています廃棄に際しては古紙回収に出さず、可燃物として取扱いください廃棄に際しては古紙回収に出さず、可燃物として取扱いください「統合報告書2022」の発刊にあたってCONTENTS企業理念とサステナビリティビジョン、中長期経営計画の体系について   2事業戦略ヒューリックグループについてヒューリックグループの成長のあゆみ ヒューリックプロフィール 代表取締役会長メッセージ 代表取締役社長メッセージ 財務情報・非財務情報ハイライト ヒューリックグループの価値創造プロセス 重要課題(マテリアリティ)への取り組み 非財務情報に関する重要実績評価指標(KPI)・目標と実績 4 6 8 16 18 20 22 26中長期経営計画(2020〜2029年)の進捗 財務戦略・資本政策 担当役員メッセージ ヒューリックの事業別成長戦略 サステナビリティへの取り組み環境への取り組み 社会への取り組み コーポレート・ガバナンスへの取り組み 財務データ 株式情報 会社情報 外部からの評価 第三者保証 28 32 36 52 60 68 80 90 91 92 93ヒューリックグループの価値創造ストーリー財務データ/会社情報等報告媒体の位置づけ財務情報非財務情報統合報告書2022ヒューリックグループの持続的成長に向けた取り組みについて、財務情報・非財務情報の両面から説明しています。● 有価証券報告書● 決算短信・決算説明資料● 株主通信「株主の皆様へ」● FACTBOOK● IR 情報 https://www.hulic.co.jp/ir/● サステナビリティの取り組み https://www.hulic.co.jp/sustainability/● コーポレート・ガバナンスに関する報告書● サステナビリティブック● 各種ニュースリリース編集方針本報告書は、投資家をはじめとする幅広いステークホルダーの皆さまに、ヒューリックグループの持続的な成長を多面的にご理解いただくとともに、新たな対話の機会を創出することを目的として作成しており、発行にあたっては、取締役会のレビューを受けています。冊子に記載しきれなかった財務情報やサステナビリティ情報につい参考としたガイドライン経済産業省「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス」2021年(2021年1月1日~2021年12月31日)特段記載のない限り、原則、2021年12月31日現在の情報ですが、環境省「環境報告ガイドライン(2018年版)」一部に2022年1月1日以降の活動内容等も含んでいます。GRI(Global Reporting Initiative)「GRI サステナビリティ・レポーティング・スタンダード」報告対象組織報告対象期間発行時期2022年6月ヒューリック 統合報告書 20221代表取締役会長代表取締役社長 当社は、半世紀以上にわたって都心のオフィスビルをナンス)への取り組み等をご説明しています。中心とした不動産賃貸事業を営んでおり、「『安心と信頼 なお、本報告書の作成にあたり、国際統合報告評議会ては、当社ホームページで情報を入手いただけます。に満ちた社会』の実現」を企業理念として掲げ、企業の成(IIRC)が提唱する「国際統合報告フレームワーク」や、長と持続可能な社会の実現に取り組んでまいりました。経済産業省が発表した「価値協創のための統合的開示・ヒューリック(株)及びグループ会社国際統合報告評議会(IIRC)「国際統合報告フレームワーク」 本報告書では、当社の培ってきた強みがどのように中対話ガイダンス」等を参照しており、その作成プロセスや長期的に企業価値の向上と社会的価値の創造につながっ記載内容は正当であることを表明します。ていくか、当社の価値創造プロセスをご説明するとともに、 当社では今後も本報告書を、株主・投資家をはじめ、中期計画フェーズ I(2020~2022年)の進捗状況、及びステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションツール当社の成長を支えるサステナビリティ(環境・社会・ガバの一つとして活用してまいりたいと考えています。企業理念と基本姿勢企業理念私たちは、お客さまの社会活動の基盤となる商品・サービスを提供することにより、永く「安心と信頼に満ちた社会」の実現に貢献します。基本姿勢企業像私たちは、安定した企業基盤を活かしつつ、日々成長を遂げる企業を目指します。企業風土私たちは、常に新たな視点で業務に取り組み、企業価値の拡大に努めます。お客さまへのスタンス私たちは、お客さまに最適な商品・サービスの提供に努め、お客さまの満足をなによりも重視します。従業員像私たちは、一人ひとりがプロフェッショナルとして、高い品質の価値提供に努めます。サステナビリティビジョン私たちは、『企業理念』の実践により、持続可能な社会の実現と企業としての継続的な成長を目指します。また、あらゆるステークホルダーに対して誠実な姿勢で臨みます。そのためにビジョンを3点掲げ、具体的に取り組みます。◦企業活動を通じて環境課題に積極的に取り組み、社会と共有する価値を創造します。◦付加価値の高い商品・サービスの提供を通じ、お客さまに安心を届け、社会の礎を築きます。◦コンプライアンスを重視し、人権を尊重し、高い倫理観に基づく透明性の高い企業活動に努めます。中長期経営計画(2020〜2029年)目指す姿(2029年)「変革」と「スピード」をベースに、環境変化に柔軟に対応した進化を通じて、持続的な企業価値向上を実現する企業グループ基本戦略 ビジネスモデルの進化 開発事業及び 独自性のある23と賃貸ポートフォリオのバリューアッド事業の新規事業領域の創造と再構築強靭化グループ力の向上事業「成長性」「安全性」「収益性」「生産性(効率性)」を基本方針高次元でバランスしつつ、圧倒的なスピードによるダイナミックな転換を図り、更なる成長を実現する   経営基盤の強化とリスク管理の徹底経営インフラ5  社会と企業の共創・共生を図るサステナビリティを重視したマネジメントの実践1423財務目標 【詳細はP.29(中長期経営計画)】非財務目標 【詳細はP.26(非財務KPI・目標)】ヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022ヒューリックグループの成長のあゆみ60年以上の歴史の中で、不動産会社として、実績のある企業へと成長してまいりました。1957年、旧富士銀行(現みずほ銀行)の店舗ビル管理業務を行う会社として当社(当時の社名:日本橋興業株式会社)が誕生しました。2007年、創業50周年の節目の年に新たなスタートを切るべく、商号を「ヒューリック株式会社」に変更し、翌2008年には東証一部に上場。建替、投資・M&A を中心に独自の成長戦略により、企業基盤を着実に強化してまいりました。経常利益の推移 (単位:億円)■ 当初予想  ■ 実績(当初予想差)  ■ 計画・目標値1957年・ 日本橋興業(株)設立 旧富士銀行(現みずほ銀行)の店舗ビル管理業務及び保険代理店業務等を開始2008年・ 東京証券取引所市場第一部へ上場2012年・ ヒューリック本社ビル竣工・ 旧昭栄(株)(不動産会社)2010年・ ヒューリック保険サービス(株)へ保と合併険代理店事業を会社分割・ 千秋商事(株)及び芙蓉総合開発(株)(不動産賃貸会社2社)と合併2013年・ ヒューリックリートマネジメント(株)設 立【J-REIT 事 業(不 動 産 投 資事業)に本格進出】3432592011年・ ヒューリックホテルマネジメント(株)設立1682002015年・ (株)シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(不動産会社)と合併514425「変革」と「スピード」による更なる成長を展望1,800億円中期計画フェーズⅠ(2020〜2022)1,1501,0952017年2019年・ ヒューリックプロパティ・ 日本ビューホテル(株)ソリューション(株)設立を子会社化2018年・ ヒューリックふふ(株)を子会社化846956725618年100億円水準の増加・ 商号をヒューリック(株)1091091232007年に変更リーマンショック東日本大震災新型コロナウイルス感染症拡大1957200620072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222029(年)前々・長期計画(2009〜2018)前・長期計画      (2014〜2023)長期計画(2020〜2029)がスタート事業・サステナビリティの取り組み実績前々・長期計画を4年前倒し達成前・長期計画を4年前倒し達成     賃貸事業をベースに、開発・建替、3K(高齢者/    観光/環境)ビジネス等、新規事業の推進に加え、M & A で成長開発・建替の推進PPP への取り組み開始高齢者への取り組み推進観光ビジネス•2012年 ザ・ゲートホテルシリーズ第1弾「THE       GATE HOTEL 雷門 by HULIC」を開業& New •2017年 都市型中規模コンパクト商業施設「& New」シリーズ第1弾「HULIC &New SHIBUYA」竣工•CSR ビジョン策定•CSR レポートを初めて発行、以降2019年まで継続して発行•CSR 委員会設置•MIT(マサチューセッツ工科大学)と、自然換気・自然採光システムについて共同研究(3年間)、2016       年に「自然採光システム」で特許取得•RE100に加盟し、自社保有電源での RE100の2024年達成を宣言(1年前倒し)•100年オフィスを標準仕様とする『ヒューリック長寿命化ビルガイド      ライン』 を策定•日本経済新聞社の「環境経営度調査」 において不動産業界首位を獲得         (2019年の制度終了まで毎年首位獲得)• 杉並区荻窪に「ヒューリック杉並オフィス」を開設、障がいのある従業員等が勤務しやすい環境を整える• 「えるぼし」最高ランク取得• 健康経営優良法人2019(中小規模法人部門)認定、以降、4年連続認定•「ダイバーシティ推進プロジェクトチーム(旧女性活躍推進プロジェクトチーム)」を設置• 一般社団法人日本パラバドミントン連盟とオフィシャルゴールドパートナー契約締結• 大地震時でも継続使用・早期復旧を可能とするため、最適な構造       形式を採用• 「ヒューリック杯棋聖戦」へ特別協賛開始• リスク管理委員会、資金 ALM 委員会、コンプライアンス委員会開催• 女性社外取締役就任•「コーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定、報酬諮問委員会、指名諮問委員会設置• 取締役会議長を非業務執行化• 取締役等に対する株式報酬制度「株式給付信託(BBT)」導入• 社外役員(取締役・監査役)全員を独立役員とする新規事業(こども教育事業、Bizflex 事業)開始• 統合報告書を初めて発行• サステナビリティビジョン制定、サステナビリティ委員会設置•TCFD の提言に賛同し、提言に即した情報開示を開始 •2050年全保有建物の CO₂排出量ネットゼロ化を宣言⇒2030年達成を宣言(20年前倒し)• ハイブリッド耐火木造商業施設竣工(HULIC &New GINZA 8)•2029年までに全保有建物で震度7に耐える耐震性の確保を宣言• 女流新棋戦「ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦」の設立事業への取り組みサステナビリティへの取り組み全般環境社会ガバナンス4ヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等5ヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022ヒューリックの経営方針・事業戦略ヒューリックプロフィール 経営方針成長性上場来毎期増益上場来の経常利益伸率平均:21.3%安全性外部格付AA-(安定的) (2022年5月9日現在)自己資本比率(2021年12月期):36.8%※収益性同業他社対比、高い利益率を継続売上高経常利益率(2021年12月期): 24.5%生産性(効率性)従業員一人当たりの利益、及びROEを重視ROE(2021年12月期) : 12.3%※ 2018年及び2020年実施のハイブリッドファイナンス合計3,500億円のうち、50%(1,750億円)をみなし資本として算出しています。 事業戦略既存事業新規事業事業領域の拡大賃貸事業開発・建替事業バリューアッド事業新規取得(M&A含む)公募REIT私募REIT時代のニーズに即した成長分野への取り組み高齢者/観光資産の多様化&New(都市型商業施設)データセンター等マーケットニーズを捉えた新たな取り組み・Bizflex事業・こども教育事業   等賃貸事業 P. 36〜39 東京23区を中心に保有・管理する賃貸物件を活用した不動産賃貸事業を行っています。駅近・アクセス至便の優良立地に免震・制振構造を導入した安全性の高いオフィス、商業施設、ホテル、高齢者施設、賃貸住宅等を保有しており、当社のビジネスモデルの中核となっています。この資産ポートフォリオを有効に活用し収益力の一層の向上を図るため、好立地物件の不動産取得・運用、開発・建替への投資を積極的に行い、不動産賃貸事業を強化しています。開発・建替事業 P. 40〜43 当社が保有する容積率未消化物件などについては、容積率を最大限に活用し立地に適した建替を計画的に行うことで、賃料収入の増強を実現するとともに、資産ポートフォリオの質的改善を行っています。更に、これまでの保有物件の建替で培ってきたノウハウを活かして、新規の物件取得・開発・売却を通じた付加価値創出の実現を目指し、好立地物件での耐震性能・省エネ性能に優れた高品質な開発事業を推進しています。また、PPP事業※1や都市型中規模コンパクト商業施設(「&New」シリーズ)※2の開発なども行っています。※1 PPP事業:オフィスビルや商業・宿泊施設等の開発・建替において培ったノウハウを活かし、公的資産(国・自治体の土地)の効率的な活用・運用のお手伝いをしています。※2 商業施設(&New):都市型中規模コンパクト商業施設(&New)をシリーズ展開し、「存在感のある商業ビル」の開発を推進しています。バリューアッド事業 P. 44〜45 保有物件や、新たに購入・ 出資した不動産に対し、その物件が持ちうる価値を最大限に引き出すリニューアルやリノベーション、コンバージョンなど、多様なバリューアップ手法により資産価値を最大化した後に、それを販売する事業を行っています。また、不動産マーケットにおける多様なニーズに対応するために、短期のウェアハウジングを行い、不動産の流通を促進する事業を行っています。新規事業・その他事業 P. 46〜49 先進的な新規事業分野に挑戦し続ける企業風土も当社の強みの一つであり、これまでに複数の新規事業を立ち上げています。引き続き、マーケットニーズがあり今後成長が見込める分野を対象として、他社との協業・提携・M&Aなど多様な手法により、新たなビジネスの創出に向けて取り組んでいます。高齢化の進展に伴い、介護や医療といった分野に対する社会的要請が高まると予測し、高齢者施設や病院、納骨堂などの開発を積極的に推進するとともに、健康・生きがいといった分野でのアクティブシニア事業への取り組みも行っています。1賃貸事業を中心にした 安定した収益構造2所有物件の大半が 東京・駅近の好立地物件3選択と集中の徹底中長期的に増加が見込まれる観光需要を獲得するべく、自社ブランドのゲートホテルや高級旅館ふふシリーズの運営を行うほか、賃貸用のホテルを保有しています。注力分野非注力分野多様化するオフィスニーズに対応する中規模ビルのフレキシブルオフィス「Bizflex」をシリーズ展開していきます。◦地方オフィス◦大規模オフィス◦大規模開発◦分譲マンション◦海外事業こどもを対象にした教育関連サービスを提供する事業を推進していきます。グループ会社において、公募REIT及び私募REITの運用のほか、ビル管理・保険・建築工事請負などの事業を行っています。また、新たな取り組みとして、AI・IoT等のテクノロジーを各種ビジネスへ活用する取り組み等を行っています。● 高齢者● 観光● Bizflex事業● こども教育事業● その他の取り組み 当社の強み◦東京・駅近◦中規模オフィス◦建替・中小規模開発◦高齢者施設◦ホテル・高級旅館6ヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等7変革とスピードバランス経営「成長性」「安全性」「収益性」「生産性(効率性)」を高次元でバランスヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022代表取締役会長メッセージサステナビリティを意識したマネジメントの実践により、持続的な企業価値向上を目指します。代表取締役会長2021年を振り返って8輸・ホテル関係への影響は大きかったと思います。 当社の主力事業である賃貸事業の足元は、空室率が コロナについては、患者が完全にゼロになることは当0.6~0.8%とコロナ前と比べれば0.5~0.6%程度増加面難しいと思います。しかしながら、ある病院の医師は今しましたが、大半は前述の通り飲食関係の退去等による回のワクチン程有効性の高いものは珍しいと話していまものです。一般的に飲食関係は資本力が弱くキャッシュフした。今後飲み薬が開発されれば、インフルエンザと同ローは売上が大半なのですが、行動制限等の影響を受け様に年1回のワクチン接種を行い、もし罹った場合は早て一部に退店の動きが出ました。しかし、飲食関係の店舗期に飲み薬で治療することになるのではないかと思いまの多くは50~100坪※程度と小規模であることから、そのす。ただし、インバウンドが従来のように回復するのは、全影響は一定程度にとどまりました。また、ポートフォリオの世界でワクチン接種が進むことが前提となりますので、大部分を占めるオフィスと物販を中心とする商業施設等2023年後半まではなかなか厳しい状況は続くものと思のテナントの入れ替えは、大変少ないものでした。こうしいます。当社の観光ビジネスは国内のお客さまの比率がた状況を背景に、都心部の平均空室率が6%台になった高いので、まず2022年度には何とか赤字幅を縮小し、そ状況と比べて、当社の場合はその1/10程度で推移していしてインバウンドが期待できる2023年以降は黒字化します。ていきたいと考えています。※ 3.3m²=1坪継続的な利益成長は、SDGsの実行や社会貢献活動を可能にするためにも必要だと考えています。 当社は2021年度期初に経常利益1,000億円という業ても大手3社は AA 格でしたが、当社は A+と較差があり績予想を発表していましたが、これに対して1,095億円ました。当社は2008年の上場から13~4年なのに対し、と観光事業の赤字を吸収して目標を達成しました。これ大手は50~70年間の資本蓄積があることにより生じたは14期連続の増益増配になります。営業利益は2020較差です。そこで、成長を継続する視点から2021年10年度に1,000億円を超えましたが、経常利益においても月に3回目の公募増資を行い、約1,000億円の資金を調1,000億円という区切りの良い数字をクリアしました。達して安全性を高めました。こうした財務基盤の強化が 私は、継続的な利益成長は SDGs の実行や社会貢献評価され、外部格付は2022年5月にAA-に格上げされ、活動を可能にするためにも必要だと考えています。また、大手3社と同じAA 格となりました。このように、安全性成長性・安全性・収益性・生産性(効率性)の4項目を高についても大手3社にキャッチアップしてきました。いレベルでバランスさせる経営を実践することが重要だと思っています。当社の場合、成長性では上場後9年間観光ビジネスは経常利益を約20%/年伸ばし、その後は100億円/ 2021年度のホテルは大変厳しい状況でしたが、高級ヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等9 2021年も前年に続いて新型コロナに振りまわされたトラリアに延べ1ヵ月程度出張していましたが、2020年に年の伸率を継続しています。収益性では、売上高経常旅館“ふふ”シリーズは、ふふ京都、ふふ熱海 別邸 木1年だったと思います。改めて手帳を見返すと、従来は多続き海外出張は全くありませんでした。国内出張も新しく利益率20%以上を上場来継続しています。また、生産の間の月の2件をオープンし、これらを含めて海外旅行かったお客さま等との会食の機会はすっかり減り、1年(特開業した旅館のオープニングセレモニーや、後述します性では、1人当たり経常利益 ( 単体 ) が5億円を超える高に行けないお客さま等のニーズを取り込んで高い稼働率に1~9月)を通して自宅での食事が大半となりました。飲が、当社が主催している女流棋士順位戦での金沢、鹿児い水準にあります。唯一、安全性では2020年12月末時を維持しながら順調に推移しました。ふふシリーズは、食業の方々が本当に苦しんでいらっしゃるのがよく分かり島、奈良等の対局等、非常に限られたものになりました。こ点の自己資本が5,000億円弱と、大手不動産ディベロッ全室に天然温泉風呂があり、大浴場での密が避けられるます。また、コロナ前はIRでアメリカ、欧州、アジア・オースのような私のスケジュールからも分かるように、飲食・運パーと比較して見劣りする水準にあり、外部格付においことがお客さまの安全・安心ニーズにお応えできていたヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022代表取締役会長メッセージのではないかと思います。2022年1月にふふ箱根(強羅)れます。インバウンドは2023年~2024年に戻ると考えをオープンし、今後は軽井沢に2件、三浦半島の城ケ島、ていますので、現在、札幌・横浜・大阪(心斎橋)・福岡(天都心の銀座において準備を進めています。ふふシリーズ神)で自社運営ブランドのゲートホテルの建築に入っていは、日本の有数の観光地である奈良・京都を除けば、基ます。すでにオープンしている東京(浅草・銀座・両国)本的に東京から1時間半程度で行けるところで10件作ると京都を合わせると日本の主要都市をカバーするようにことを目標としてきました。これについては、熱海3件、なります。直営ホテルは、ゲートホテルと日本ビューホテ箱根2件、軽井沢2件、河口湖、日光、城ヶ島で一応のルの浅草・札幌(大通り公園)などと併せて“ふふ”と同目途がたちました。ホテルについてもワクチン接種が進じく10店舗体制となり、 観光ビジネスが当社の事業の中んだことにより、2022年度から回復基調に向かうと思わ核の一つになる体制を整えつつあります。成長性・安全性・収益性・生産性(効率性)を高次元でバランス更なるレベルアップのために 2022年度の収益の絶対値は、経常利益1,150億円計画です。既に竣工した建物と具体的に確定・内定した(前年対比で54億円増加)、親会社株主に帰属する当期ものが68物件ありますので、建築工事を考えますとこの純利益750億円(同54億円増加)を対外公表して、153年程度の間に残りの案件を決めていく必要があります。主要ステークホルダーに対して “地域社会”に対しては、コロナで2年中止になってし年連続で増益増配を達成する目標を立てています。ここ2029年までのこれからの8年は大変な時期だと思いま 耐震と同じように、ヒューリックの様々なステークホルダーまいましたが当社の本社ビルで夏祭りを実施し、当社がまでは私が経営として重視している成長性・安全性・収すが、当社のテナントであるお客さまに“安全・安心”をに対して、当社の体力の中で最大限の対応をしていかな町内会へ寄付したおみこしをかついだりして近隣のこど益性・生産性(効率性)の4項目を高いレベルでバランス提供するために、不動産ディベロッパーとしてはやらなくくてはならないと考えます。も達に楽しんで頂いています。また、本社ビル内に事業させてきましたが、今後の更なるレベルアップのためにてはならないと思っています。また、これを今行っておく まず、“社会”に対しては後段の環境の項目で詳しく述所内保育施設を設けていますが、空きのある場合は近以下の事項を進めていきたいと思います。ことは、当社のステークホルダーである社員が地震によべますが、カーボンニュートラルを達成することと、増益隣のこどももお預かりしています。また、地元の小学校る建物へのダメージに対する財務的負担を負わなくて済を継続して納税義務を果たしていくことで対応していき100周年記念には話題の本を寄付させて頂きました。将来のリスク ―地震― に対してみ、金融機関、投資家にもご迷惑をおかけしないことにます。ヒューリックは支店等がなく本社オフィスだけですので、 現在も大切ですが、将来に対してのリスクについてもなると考えています。 “お客さま”に対しては前述の耐震の他、都心駅至近地元に対する愛着は強く、近隣の一員として皆さまと共準備していかなければなりません。私が社長に着任して さらに、大地震発生リスクに対する開発・建替100物の利便性に加えて、環境性能とDXによる生産性向上サ生していく所存です。から現在までにリーマンショック、東日本大震災、新型コ件超は2029年まで時間を要する一方、大地震はいつ起ポートで対応していきます。厳選立地については、旅館 “金融機関”は当社にとって非常に重要なステークホルロナ等、100年に1度といわれるリスクイベントが顕在化きるか分かりません。こうした背景を踏まえて、当社へや高齢者施設等を除くと当社の建物の約80%は駅から5ダーです。不動産業は資金調達が無くては成長できませし、生活や経済に大きな影響を与えました。今後発生すの影響を極力抑えることを狙いとして2021年に耐震性分以内、うち62%は駅から3分以内と駅近にありオフィスん。金融機関から信頼を得るために、(1)黒字決算の継続、るリスクとしては、首都直下地震、南海トラフ地震の発能に優れた電通本社ビルを含む不動産を取得するSPCに通う方にとって便利な場所に位置しています。環境性(2)B / S で不良資産がないこと(税務上、償却できな生です。どちらも30年の間に70~80%の確率と言われに出資しました。これまでは駅の近くで Aクラス(1フロ能については、使用電力を再生可能エネルギーにした当いこともありますが)、(3)高い格付、(4)対外的に約束ています。これらの地震は東日本大震災、阪神・淡路大ア500坪以下)のビルを保有してきたことからの方針転社建物のテナントになって頂ければ、お客さまは RE100したことは守る 等を実践しています。2021年12月末現震災、北海道胆振東部地震、熊本地震等と同じく震度7換に映るかもしれませんが、耐震のことを考慮した取引の達成に近づくことができます。DXについては、2021在、金融機関借入金残高が約1兆円(現預金約2,000億が予想されています。当社は現在約260物件の不動産です。“安全・安心”を提供するのが当社グループのス年に伊藤忠商事株式会社、セコム株式会社、株式会社円、ネットで8,000億円程度)、その他に社債が約4,000を所有していますが、2029年までに全ての建物を震度ローガンですし、新しい建物を提供することで“快適”なABEJAと当社でセキュリティや使い勝手の良いビルをど億円ありますが、ほぼ100%が長期借入(うち、約93%7に耐えられるものにすべく、中長期経営計画の期間中ビルを供給していくことが不動産ディベロッパーとしてのうすればできるかという検討をスタートし、具体的なオフィが固定金利)ですので金利が上昇しても新規借入のみの(2020年~2029年)に100物件超の開発・建替を行うSDGs の第一だと考えています。スDX プラットフォームの開発・展開に着手しました。影響であるため、大きなリスクは回避しています。10ヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等11ヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022代表取締役会長メッセージ “株主”に対しては、長期的かつ安定的な事業基盤のりがいを感じてもらうことです。不動産関係だけでも開程、世 界的に SDGs への関心が 高まっています。とり踏み切ることにしました。これらの達成を当社では太陽光強化のために必要な内部留保の充実を図りながら、利益発・建替、バリューアッド、PPP、CRE、不動産の購入・わけ環境問題のウェイトは高く、2021年11月に行われ発電で推進しますが、当社はホテルや旅館を子会社で運還元は自己株式取得を行うよりも安定した配当を継続す売却、公募リート、私募リート等のビジネスがあり、このた COP26では先進国が積極的に資金援助を行うことを営しており、夜間の使用電力が多いので昼夜問わず安定ることを基本方針として対応しています。上場来連続し他に観光・シニアビジネス、環境対応、新規事業につい表明していますが、排出量が多い中国、ロシア、インド的に発電できる小水力発電(FIT)も積極的に採用していて増配を行っており、配当性向は約40%と、業界トップても中規模フレキシブルオフィス(Bizflex)、こども教育等は国家の元首が参加しておらず、このような状況できます。その第1号を2021年に群馬県川場谷で竣工し、の水準にあります。また、情報開示については、年度お事業、農業等多方面にわたっていることから、本人の希2030年、2050年のターゲットが本当にクリアされるの第2号は滋賀県で行う準備を進めています。2050年まよび四半期の決算発表を決算期末から1ヵ月以内で行っ望通りにはならないこともありますがチャレンジの幅は広か気になるところです。しかし、まず自らが排出量ネットでに13~14件の開発を行う予定にしています。削減目ている他、当社に関する出来事について比較的詳細にホーいと思います。また、管理部門でも統合報告書(日本語・ゼロに取り組む行動を起こすことが重要であり、また、標については、温室効果ガス排出量削減目標の国際デファムページでお知らせしています。英語)の作成、IR(国内・海外)、法務(当社は全員が弁その方法についても、他者が創った自然エネルギーを金クトスタンダードであるSBT(Science Based Targets) “社員”に対しては(1)給与(2)フリンジベネフィット(3)護士)、社会貢献活動、財務、広報、人事、企画等幅広銭で購入するのではなく、新しく自然エネルギーを創っイニシアティブに基づいて策定し、当社のバリューチェー働きやすい環境(4)新しい仕事へのチャレンジについてく仕事があります。ていかなければ、日本が2050年にカーボンニュートラン排出量(Scope3)についてもカーボンニュートラルを意識しています。当社のように社員数が200人以下の企 そして私がいつも言っていますのは、当社のモットールを達成することへの貢献にはならないと思います。目指していきます。環境関連の取り組みを事業化するの業では1人1人の力が特に大切だと思っています。現在である“変革とスピード”です。社会環境がこれだけスピー 当社の RE100達成のロードマップは、当初2025年をは、まず当社の関係する建物のネットゼロ化を完了してかの社員構成は新卒で当社に入社した人と中途採用がほドをもって変化する時代に従来のやり方を継続するので目標にしていましたが、パートナーを組む株式会社アドら考えていきたいと思っています。気候変動に関してはぼ半分ずつになっています。当社は創業65年ですが、はなく、半歩先を見て仕事をしていくことが大事でもあバンスが体制整備を行い、1年前倒しの2024年に達成世界で大洪水の発生、農業への影響など大きな問題を私が社長に就任するまでは銀行の不動産管理と保険代りますので、同じ業務でも常に変化していく面白さが一する目途が立ちました。同様に、全保有建物※の CO₂排抱えており、日本でも熱海のような土砂災害や台風によ理店が主要業務で、新卒採用は2007年まで行っていま番重要だと思います。出量ネットゼロ化は当初2050年に達成の計画でしたが、る川の氾濫等が発生しています。すべての国、企業、個せんでした。新卒採用を開始した当初はヒューリックに全 当社のように少人数の会社では1人1人の力をフルに2030年までの当社の更なる成長を織り込み、現有の約人が強い意識を持って対応しなければならないと思います。く知名度がなかったことから大変苦労しました。それが発揮してもらう必要があります。中途採用者はすでに経260物件に今後の増加分を含めた精査を行い、20年前※ 当社がエネルギー管理権原を有さない一棟貸、住宅系、非幹事共有物件と販売用不動産等を除きます。現在では大変たくさんの応募があり、平均して8人/年験を積んだプロですが、新卒入社の特に若い人には10倒しして2030年に達成することとしました。これは大手・程度の優秀な学生の採用を行っています。一つの例で年、20年先のヒューリックの中核になって会社を引っ張っ中堅不動産ディベロッパーの中でも早い達成になると思 その他の環境対応では、2021年に耐火木造の高層ビすが、一級建築士の合格率は我が国全体では1割程度でていってもらうために同じくプロになってもらう必要があいます。2050年の世界の平均気温上昇を+1.5度未満ル(12階建て)を銀座8丁目に竣工しました。デザイン監すが、当社では2020年に6人受験して5人合格しました。ります。私は、若手の教育は OJT6割、座学3割、研修に抑えることがグローバルな目標であることを考えます修は隈 研吾先生にお願いしました。本件は東京海上日この様な社員に対して、会社も最大限の対応を行ってい1割だと思っていますので、OJT を十分に行うために指と、自らが2030年にカーボンニュートラルを達成する意動保険の隅 修三氏が森林の活性化に力を入れていらっます。まず、賃金ですが、平均給与は18百万円/人以導する人の数に対応して採用人数も限定しています。資味は大きいと思い、毎年の投資金額が大きくなるものの、しゃって、当社に都心の中心部に木造建築のビルをとの上で、生涯賃金も上場企業のトップレベルです。また、格取得を推奨しているのは、これにより自信がつくからフリンジベネフィットや働きやすい環境について述べると、です。不動産会社ですので、入社して早い段階で“宅建”朝食・昼食・飲み物を本社カフェテリアで無料提供し、の資格は全員にチャレンジしてもらっています。加えて、30歳までは独身寮も無料にしています。本社内に保育30歳までにもう一つ資格を取得するように座学での勉強所を設け、女性社員が出産しても継続して勤務できる環を推奨していますが、一級建築士取得など予備校に行か境を整えたり、3人目以降のお子さん誕生には100万円ないと合格が難しいような資格については、金銭的補助のお祝い金を提供しています。さらに、人間ドック並みも行っています。一級建築士、不動産鑑定士、弁護士の健康診断では希望すれば全身の CT も会社負担ででき等のプロ集団になっていますが、今後も人材の育成と充るようにしています。現在は金利が低いためメリットは少実に努めていきたいと思います。ないのですが、住宅ローンの金利が1%を超える場合は会社負担としています。その他にもできるだけのことを行っ環境対応ていますが、私が一番重要だと思っているのは仕事にや 新聞に SDGs に関する記事が掲載されない日がない12ヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等13ヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022代表取締役会長メッセージお話があり実現したものです。この建物の建築に使用し超えるレベルを社会貢献活動に使っています。前述の環まとめた木材は主として福島県白河地方から切り出したことから、境対応の他、スポーツではパラバドミントンを支援して使用した木材に相当する植林を同地域で行いました。今います。当社は日本パラバドミントン連盟のオフィシャルヒューリックの合言葉である“変革とスピード”を忘クホルダーである社会・お客さま・地域社会・金融機関・後当社が力を入れています高齢者施設では、できる限りスポンサーになっており、当社保有の体育館に様々な改れずに、サステナブルな経営を実践していく所存です。株主・社員に最大限の対応を行う。これらのことを高いバ木造で建築したいと考えています。また、飲食店のゴミ装を行ったうえで無償で10年間お貸ししています。車い コロナ感染症の発生、首都直下・南海トラフ地震の発ランスで達成していくことが求められていると思います。を燃料としたバイオマス発電も実用化に向けた検討を継すにより床に傷がつく可能性もあり、これまで練習場の生確率の高さ、今後10年間で700~800万人の労働人また、“継続性”と共に“実行力”という言葉も聞きます。続しています。確保でご苦労されていたことから大変喜ばれています。口の減少等、社会・経済にとってマイナス要素が多くあり当社の“10年後のヒューリック”の課題に一つずつ対応し、コーポレート・ガバナンスの高度化 サステナブルな成長には、ガバナンス、コンプライアンスについて常に高度化を図っていくことが重要です。当社では社外取締役4名、社外監査役3名をお願いしていますが、全員が独立役員です。経歴としては弁護士、公認会計士、大学教授、マスコミ、経営者等これまでいろいろなご経験をお持ちの方にお願いし、客観的かつ多様な視点で適切なご意見を頂いています。2022年4月からは取締役会議長を非業務執行取締役とし、当社のコーポレート・ガバナンス体制はより透明性の高い強固なものに進化しました。日本選手は2021年のパラリンピックで金メダル3、銀メます。こういう中にあって経営はこれらの課題に対処しな2022年度は中期計画の最終年度の目標を達成する必要ダル1、銅メダル5を獲得しました。金メダル3個は、陸がら確実に利益を上げていかねばなりません。今問われがあります。当社は社員200人程度の中小企業です。中上、水泳、バドミントンの3種目でしたが、種目数からすているSDGs や社会貢献活動も利益なくしては実現が難小企業は特に「信用」が大切だと考えています。対外的にると大変な成果だと思います。多くの一般紙に当社の長しいわけです。最近“継続性”という言葉を耳にします。発言したことは必ず達成していきたいと思っています。期的、安定的な支援が成果につながったと紹介されました。当社が企業価値向上の取り組みとしてこれらを継続して 今、社会ではDX、IoTについての議論が行われ、徐々 文化面では将棋の支援を行っています。日本将棋連実施していくためにも利益を継続して増加させていく必要に実行に移していかなければなりません。当社は前述の盟の佐藤会長と以前より知人であったこと、私が高校時があります。上場来14期連続して増益を達成しています株式会社 ABEJAに出資し、第3位の株主になりました。代はアマチュア二段になる等将棋が好きであったことから、が、これから環境問題、地震対策等大きくコストのかかるまた、京都大学工学部とテーマを決め、成果に結びつけ佐藤会長から棋聖戦への特別協賛のご依頼があり、4年ことに対処していかなければなりませんので、引き続き知る研究もスタートしています。程前からサポートしています。前々期、藤井聡太棋聖が恵と汗を出して増益を継続していく所存です。 多くの課題はありますが、ヒューリックの合言葉である“変初のタイトルを獲得し、前期は防衛を果たしたことからB  経営としては利益を上げると共に、成長性・安全性・収革とスピード”を忘れずにサステナブルな経営を行っていto B 事業が中心の当社の知名度が上がりました。また、益性・生産性を意識し、現在と共に将来を見据え、サスく所存です。 女性役員について、一般社団法人日本経済団体連合女流棋戦を主催しています。従来のトーナメント戦とはテナビリティ(環境・社会・ガバナンス)に意を用い、ステー会(経団連)は2030年までに役員(会社法上の役員を基異なり、A-D 級に分かれ、リーグ戦方式で真に一番強本とする)の30%を女性にすることを目指しており、当社い棋士を決めるもので、女流戦では初の七番勝負、また、はこの取り組みに賛同しています。現在は社外1名です賞金も8つあるタイトル戦で最高額にしました。日本の文が、今後は交代される場合は女性の方を推挙したり、社化である将棋を引き続き支援していきたいと思います。内からもロールモデルを輩出するなど、女性役員比率の 2020年からは NPO 法人しんぐるまざあず・ふぉーら向上を意識した運営を行っていきたいと思います。また、むへ寄付を行っています。シングルマザーの方はパート現在22.4%の女性管理職比率を30%にする目標はできの方が多いのですが、コロナの影響で失業・休業されるるだけ早期に達成したいと思います。私が当社社長に就方が急増し、お子さん、お母さんが食事で苦労されるよ任した2006年当時、保険部門を除くと女性は総務に1~うになったため、この NPO 法人は月に約2,500世帯に2名しかいませんでした。2007年に新卒採用を開始して食料支援を行っています。当初700世帯程をサポートし以降、毎年約同数の男女採用を行っていますので、こうていましたが、シングルマザー世帯の6割が収入減といした新卒者が管理職に昇格する時期が来ると30%は達う事態を受けて支援数が急拡大して多額の資金が必要と成できると考えています。社会貢献活動なったことを知り、サポートさせて頂いています。 その他、建築家を目指す学生を対象としたデザインコンペを主催する等、狙いを明確にして社会貢献活動を続 当社は社会貢献活動に力を入れています。経団連のけていきたいと思っています。1%クラブに入会していますが、現在ではこれをはるかにヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等14 ヒューリック 統合報告 15ヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022代表取締役社長メッセージご挨拶社長就任にあたって、ト削減に取り組みましたが、コロナ禍の影響を強く受昇を背景に2022年の経済成長は減速する見込みとなり、発計画を更に積み増し、従来の取り組みと併せて2030年まけ赤字を余儀なくされました。また変異株の感染拡大リスクによる先行き不透明感も残るでに660億円(平均80億円 / 年)投資していきます。なお、今後の経営方針についてご説明させて頂きます。⑥ また、今後30年の間に70%の確率で来ると言われてい状況です。この投資についても売電によって一定の利回りを確保し、投まず、大きな方針は不変だということです。る首都直下地震、南海トラフ地震に対する備えとして 日本 経 済についても、地 政 学 的な緊 張 の 影 響を受け資回収を行う計画です。 「変革とスピード」をキーワードに、成長性、安全性、収の耐震性向上を重視したポートフォリオ入れ替えを前倒2022年の GDP 成長率は減速の見通しですが、一方で金 また、3月にはヒューリック別館が竣工、4月には東京証券益性、生産性(効率性)が高い次元でバランスした会社をしで進めることができました。融緩和は継続される見込みです。また、不動産市況は海取引所プライム市場へ移行しました。引き続き目指していきます。⑦ サステナビリティの取り組みにおいては、RE100の達成外投資家等の旺盛な投資意欲を背景に引き続き好調であ 2022年は現中期計画の最終年度でありますが、次期中期 「方針は不変」と申し上げましたが、変わらなくて良いと時期を2025年から2024年に前倒しすること、全保有り、2022年もその流れが継続する見通しです。計画の助走期間でもあります。次期中期計画は長期計画のいう意味ではありません。企業の成長は、新たな事にチャ建物※の CO₂排出量ネットゼロ化も2050年から2030 2022年は現中期計画(2020年~2022年の3ヵ年計画、フェーズ IIにあたり、100物件超の建替・開発に目処を付け、レンジすることによって初めて達成できるものだと思います。年に前倒しし、そのための手当てを行いました。2029年を最終年度とする長期計画のフェーズ I 中期計画)長期計画を達成していくための基礎を固めると同時に、開発・ コロナ禍は我々の生活様式を少なからず変化させました。※ 当社がエネルギー管理権原を有さない一棟貸、住宅系、非幹事共有物件との最終年度となります。経常利益目標は1,100億円として建替物件が本格的に収益貢献するようになる期間でもあります。また、デジタルトランスフォーメーションの進展、大規模自いましたが、1,150億円に上方修正して更なる成長を目指 事業環境を見渡すと、新型コロナやウクライナ情勢など不販売用不動産等を除きます。然災害の増加、経済安全保障の問題など、世界経済・社⑧ その一環で、太陽光発電設備(非 FIT)は、2021年度末します。安定要素はありますが、すべてのステークホルダーの皆さま、会は大きな変革期にあると言えます。そうした中、スピーには計画を大幅に上回る16ヶ所を稼働させました。さら そのためには、まず観光事業の赤字幅の縮小を図る必テナント、株主、金融機関、取引先、社員にとって「良い会社」ド感を持って「更なる変革」に取り組んでいきたいと思います。に、小水力発電所についても、群馬県川場谷で第1号要があります。昨年のコロナ禍においても、高級旅館「ふであり続けられるよう、今後も環境変化に柔軟に対応し変革を稼働させ、滋賀県鴨川で第2号の建設に着手しました。ふ」は高稼働を維持し、直営の「ゲートホテル」も行動制限を続けてまいります。利益を上げることのできる企業にまで成長した訳です。ファイナンス考慮後)まで向上し、大手不動産会社では計画において2029年までに100物件超の竣工を目指し代表取締役社長2021年を振り返って⑨ 銀座8丁目で進めてきました日本初の耐火木造12階建が緩和されると急回復するなど、国内の観光需要は高いレ 昨年は、一昨年に引き続き新型コロナによって社会経済て商業施設の「HULIC &New GINZA 8」が10月にベルにあると言えます。しかし、コロナ終息による回復を活動が大きく制約された一年でした。竣工し、サステナビリティ・リンク・ボンドのパフォーマ待つだけではなく、リベンジ消費を確実に取り込むとともに、 そうした中、当社は年度目標1,000億円を大きく上回るンス・ターゲットのひとつを達成しました。更なる構造改革を実施して筋肉質な事業へと変革していき経常利益1,095億円を達成することができました。2008⑩ 10月に行った公募増資約1,000億円によって、2021ます。年の上場時の経常利益は109億円でしたので、10倍近い年12月末時点の自己資本比率は36.8%(ハイブリッド 次に重要な課題は、開発・建替事業の推進です。長期 2021年度の当社の概況は以下の通りです。トップレベルとなる見通しです。ていますが、既に68物件が見えてきています。その内、① 長期保有投資、開発物件の積み上げが順調に進み、足 以上列挙しましたように、2021年も成長性、安全性、2022年度は20物件の着工を予定しており、心斎橋や千駄ヶ元の収益の積み上げと今後の成長に向けた投資を並行収益性、生産性(効率性)を高次元でバランスするための谷、福岡、虎ノ門などの大型物件に加え、「Bizflex」4物件して進めることができました。取り組みを、スピード感を持って行えたことがお分かりにな(六本木、神田、日本橋、浜松町)、物流施設2物件(野田、② 物流施設やデータセンターなど新たなアセットタイプのると思います。柏)など、次世代アセットも着実に実施段階に入ってきます。開発用地の確保が進み、次期中期計画期間(2023年 コロナによって各業界で優勝劣敗がより明らかになったよ また、これまで取り組んできた都市型中規模コンパクト~2025年の3ヵ年計画)での収益化が見えてきました。うに思います。商 業 施 設 HULIC &New シリーズ の3物 件(GINZA 8、③ 新規事業領域においても、Bizflex 事業(中規模フレキ 不動産業界では、2021年度決算は大手・中堅各社の多SHINJUKU、UDAGAWA)が本格稼働し、収益に貢献しシブルオフィスの展開)、こども教育事業の具体化が更くがコロナ前の2019年度対比、経常利益ベースで10%てきます。に進み、株式会社 ABEJA や株式会社リソー教育とのに満たない伸率となったのに対し、当社は2019年度対比 さらに、サステナビリティへの取り組みでは、2021年か資本・業務提携、伊藤忠商事株式会社、セコム株式会29%の伸率となりました。ら始めた TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)社との事業連携など、当社の独自性を高める取り組み 大手三社とはまだ大きな差がありますが、背中が一歩近提言に即した情報開示に加え、温室効果ガス排出量につが進んでいます。くなりました。④ さらにコーポレートベンチャーキャピタル事業を立ち上げました。本業とシナジーがあるベンチャー企業へ幅2022年に向けていて2030年を目標年として、2019年対比 CO₂排出量をScope1+2で70%削減、Scope3で30%削減する目標を掲げ、SBT(Science Based Targets)認定を取得しまし広に投資を行うことにより、変革の種を探求していきます。 世界経済は、継続的な経済対策やワクチン普及によりた。そのためには、ゼネコンやテナント各社の協力が必要⑤ 一方で、観光事業は関連子会社の構造改革によるコス2021年は回復が続いたものの、ウクライナ情勢や物価上となるのですが、当社としても非 FIT 太陽光発電設備の開16ヒューリックグループについてヒューリックグループの価値創造ストーリー事業戦略サステナビリティへの取り組み財務データ⁄会社情報等17ヒューリック 統合報告書2022ヒューリック 統合報告書2022財務情報・非財務情報ハイライト当社は、企業の成長と社会課題の解決が連動する取り組みを推進し、ESGを意識した事業運営と価値創造を推進しています。※非財務情報の目標値、集計対象範囲及び算定方法は26〜27ページを、その他の実績や主な取り組みについては52〜75ページをご覧ください。※財務情報について、目標値は29ページを、実績の分析については80〜85ページをご覧ください。主な財務情報営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益E温室効果ガス排出量※1E総エネルギー使用量※1E廃棄物排出量※21,145億円1,095億円695億円239,545t–CO₂e604TJ502t主な非財務情報E:環境S:社会G:ガバナンス1,145(億円)1,200(億円)8001,0951,005883755642956846725618695636588495424(t-CO2e)Scope 1   Scope 2   Scope 3(TJ)Scope 1   Scope 2800770(t)1,2001,166600604904400,000269,004299,085300,00014,93125,067200,00010,49018,529239,54511,36917,473100,000229,006270,066210,70320172018201920202021(年)20172018201920202021(年)20172018201920202021(年)201920202021(年)201920202021(年)2017 2018 2019 2020 2021(年)1株当たり配当金・配当性向1株当たり当期純利益EBITDA※1・Debt/EBITDA倍率※2※3E水使用量※3S社内耐震基準を満たした新築建物比率※4S女性管理職比率39.0円、38.5%101.09円1,352億円、9.0倍37.838.5(%)(円)4012036.0 39.010035.431.532.633.925.521.0101.0995.2388.9375.1864.38(億円)1,5001,20090010.6600777300EBITDADebt/EBITDA倍率(倍)201,3521,1921,05410.189410.09.9 9.0151051,487千m31,487100%目標 100% (2021年目標達成)(%)100100100100100 10043642043755物件58物件59物件220物件34655物件20172018201920202021(年)20172018201920202021(年)002017 2018 2019 2020 2021(年)2017 2018 2019 2020 2021(年)2017 2018 2019 2020 2021(年)2017 2018 2019 2020 2021(年)自己資本利益率(ROE)※4自己資本・自己資本比率※3※5ネットD/Eレシオ※3※6S有給休暇取得率S障がい者雇用率G取締役会への役員参加率12.3%6,377億円、36.8%1.3倍81.5%2.54%99.6%11.912.713.613.412.3(億円)7,000自己資本自己資本比率31.15,60027.74,2003,7544,007(%)(倍)336.84032.74,864 6,37730.04,5902.31.92.01.71.3目標 70%以上(2021年目標達成)目標 2.3%以上※5(2021年目標達成)78.377.078.575.581.52.412.422.342.54(%)32.11

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