スクロール(8005) – スクロールグループ統合報告書 2022

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開示日時:2022/06/01 00:30:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.03 6,220,700 130,300 140,400 -30.41
2019.03 7,115,300 169,700 178,700 18.44
2020.03 7,263,400 214,600 223,500 20.46
2021.03 8,519,500 738,600 744,900 149.65

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
888.0 830.52 883.675 5.59

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.03 333,100 353,400
2019.03 -78,900 46,700
2020.03 -19,600 157,300
2021.03 54,700 395,600

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

スクロールグループ統合報告書2022 GOOD LIFE COMPANYスクロールグループ統合報告書 2022Integrated Reportダイレクトマーケティング事業を通じて、時代が求める豊かな暮らしづくりをサポートする。過去から現在、そして未来という長い月日のなかで、変わりゆく人々の価値観と変わらない私たちのお客様への思い。スクロールグループは、ダイレクトマーケティング事業を通じて、これまでも、これからも、時代が求める豊かな暮らしづくりをサポートし続けていきます。CONTENTSプロフィール2357目次・社是・経営理念・編集方針Scroll Philosophyスクロールグループの事業紹介財務・非財務ハイライトトップメッセージ9TOP MESSAGE価値創造ストーリー沿革DMC複合通販企業とはDMC複合通販企業の強みリスクと機会マテリアリティ(重要課題)バリューチェーンにおける社会課題への取組みスクロールグループの価値創造プロセス価値創造の戦略中期経営計画「Next Evolution 2024」の概要財務戦略事業戦略 通販事業事業戦略 ソリューション事業事業戦略 eコマース事業事業戦略 HBT事業事業戦略 グループ管轄事業価値創造の基盤サステナビリティの考え方環境社会 人材・人権社会 地域社会ガバナンス役員一覧財務情報・会社概要5559財務データ会社情報PARTPART13151719212325PART27293133353738PART394145474953一、社会から信頼される企業であること。一、清く、正しく、美しく、事業を行うこと。社 是経営理念当社は、事業の発展と社員の幸福を一致させるべく活動し、お客様、取引先及び株主が、共に満足を得られる経営を行います。社会に貢献することを基本理念とし、信頼される企業になります。編集方針スクロールグループは昨年、新たな役員体制のもと、DMC複合通販企業の次なるゴールを目指し、変革をスタートいたしました。このたび、株主・投資家をはじめとしたステークホルダーの皆様に、グループの新しい姿を提示し、100年続く企業、またその先に向けた持続的な成長や価値創造について、ご理解いただくことを目的に「スクロールグループ統合報告書2022」を発行しました。本報告書では、パーパス(存在意義)を含め新たに制定した「スクロールフィロソフィ」をはじめ、DMC複合通販企業の強みやマテリアリティ(重要課題)、中期経営計画に加え、社会・地球環境への取組みなどESGに関する非財務情報も含めたグループの戦略・方針等を開示しております。編集にあたっては国際統合報告評議会(IIRC)が提示するフレームワークをはじめ、経済産業省が提示する価値協創ガイダンスなどを参照しております。対象期間2021年度(2021年4月1日〜 2022年3月31日)を対象としていますが、それ以前、以後の情報も掲載しております。将来の見通しについて本報告書に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、作成時点で入手可能な情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、不確定な要素を含んでいます。実際の業績などはさまざまな要因により、見通しとは大きく異なる可能性があることをご承知ください。12スクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022Scroll Philosophyこのたびスクロールグループは、100年続く企業、またその先の持続的成長に向け、パーパス(存在意義)を改めて定義し、ビジョン(展望)、ミッション(任務)、シェアードバリュー(行動基準)まで包含した「スクロールフィロソフィ」を制定しました。PURPOSE(存在意義)〜なんのために存在するのか〜PURPOSE(存在意義)ダイレクトマーケティング事業を通じて、時代が求める豊かな暮らしづくりをサポートする。VISION(展望)VISION(展望)〜具現化したいあるべき状態〜人、社会、地球に、グッドライフカンパニーであること。MISSION(任務)MISSION(任務)〜パーパスとビジョンを実現するためにやらないといけないこと〜DMC複合通販企業として、多様かつユニークで、変化を恐れない事業体であり続ける。SHARED VALUES(行動基準)SHARED VALUES(行動基準)〜ミッション遂行において大切にしている信条〜Go above and beyond.Go Together.Prepare for the Day.Speed First.Open, Fair, ClearThink Global.期待を超え、斜め上の成果を目指そう。目標に向かって、力を合わせて進もう。常に備えよう。突然の変化に、突然のチャンスに。すぐやろう。誰よりも早く、どこよりも先に。仕事は透明性高く、フェアに正しく勝とう。国内だけじゃなく、世界を見て仕事をしよう。経営理念社 是3VISION(展望)人、社会、地球に、グッドライフカンパニーであること。7つのマテリアリティP.21〜事業活動を通じた課題解決各ステークホルダーへの提供価値お客様地球環境取引先従業員地域社会株主・投資家豊かな暮らしの実現脱炭素社会への貢献責任ある商品調達多様な人材の活躍持続可能な地域社会への貢献中長期的な企業価値の向上P.31〜P.41〜P.23〜P.45〜P.47〜P.49〜MISSION(任務)DMC複合通販企業として、多様かつユニークで、変化を恐れない事業体であり続ける。Direct MarketingConglomerate複合通販企業ダイレクトマーケティングを基軸とした複数企業の集合体eコマース事業HBT事業通販事業ソリューション事業グループ管轄事業ダイレクトマーケティングP.15〜EC・通販を展開する企業通販ソリューション提供企業グループを支える企業4スクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤プロフィールスクロールグループの事業紹介売上構成比事業概要グループ会社主な取扱い商品・サービス実績推移主に生協宅配事業の組合員様向けに 通 信 販 売(カタログ・一 部 イン(株)スクロールターネット)を展開しています。詩克楽商貿(上海)有限公司P.31〜EC・通販事業者を360度サポート(株)スクロール360する「ワンストップソリューション(株)キャッチボールサービス」を提供しています。(株)もしもP.33〜成都音和娜網絡服務有限公司主に自社サイトやショッピングモールを通じて、専門特化した商品カテゴリーのインターネット販売を行っています。P.35〜(株)AXES(株)スクロールR&D(株)ナチュラム(株)ミヨシお客様が心身ともに健康であるために、自然派・オーガニックにこだわった化粧品・健康食品のインター3%ネット販売、また国内旅行企画の販(株)キナリ売を行っています。P.37(2021年度)HBT:Health & Beauty & Travel北海道アンソロポロジー(株)(株)トラベックスツアーズ全国各拠点の物流センター運営、不動産の有効活用、また海外現地(株)スクロール法人による商品生産管理などの機(株)スクロールロジスティクスSCROLL VIETNAM CO.,LTD能を担っています。P.38通販事業ソリューション事業eコマース事業HBT事業グループ管轄事業48%(2021年度)21%(2021年度)24%(2021年度)4%(2021年度)衣料品服飾雑貨物流代行決済代行マーケティング支援海外ブランドファッションインテリア家具アウトドア用品防災用品化粧品健康食品バスツアー物流物流センター30,00020,00010,000016,00012,0008,0004,000015,00010,0005,00004,0003,0002,0001,0000-1,000売上高セグメント利益(百万円)50,00040,00035,66642,14441,9146,2056,4392,3732019202002021(年度)売上高セグメント利益(百万円)20,00019,836(百万円)18,4901,00016,423826361201920201770(年度)2021売上高セグメント利益(百万円)25,00020,00018,97823,35021,4061,026461404201920200(年度)2021売上高セグメント利益(百万円)3,9203,0542,510△1,2402019△607 △120212020-1,500(年度)売上高セグメント利益(百万円)4,0003,3233,2873,0002,6141892,0001,000094111201920200(年度)2021(百万円)10,0008,0006,0004,0002,000800600400200(百万円)1,5001,200900600300(百万円)6,0004,5003,0001,5000(百万円)40030020010056スクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤プロフィール売上高 (百万円)営業利益 (百万円)連結従業員数(男性/女性内訳) (人)女性管理職比率(連結/スクロール単体) (%)20172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)201720182019202020212024(目標)(年度)経常利益 (百万円)親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)連結中途入社社員数 (人)平均勤続年数(スクロール単体) (年)非財務ハイライト男性女性連結スクロール単体85886486637637938586638848248548147875934641325.020.015.516.014.6 13.68.68.18.312.66.18.5連結従業員数の50%以上が女性です。育児休業やフレックスタイム制度など、働きやすい環境づくりを推進します。2024年までに連結で25%以上、スクロール単体で20%以上を目標とし、女性の活躍を推進します。13310088858513.613.212.712.913.0財務・非財務ハイライト財務ハイライト(連結)71,15372,63462,20785,195 81,3917,385 7,0001,6972,1451,3037,519 7,0961,4581,4152,2965,183 5,585631703△1,03520172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)多様なキャリアをもつ中途社員が活躍しています。多様な人材が能力を最大限発揮できるよう、2022年度よりダイバーシティ制度など新たな人事制度を導入し、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。1株当たり当期純利益 (円)1株当たり純資産 (円)連結新入社員採用数(男性/女性内訳) (人)女性ボランティア基金の累計助成団体数 (団体)160.20149.65男性女性861.53764.30618.29616.92621.2035236538139340718.4720.46△30.4120172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)毎年入社する新入社員の50%以上が女性です。1994年から毎年、社会福祉に関するボランティア活動を行う女性を中心とした団体への助成を実施しています。2021年度までの助成件数は407件となりました。自己資本比率 (%)自己資本当期純利益率(ROE) (%)カタログにおける紙使用量削減率(2015年度対比) (%)スコープ1、2※におけるCO2排出量 (t-CO2)52.349.949.653.460.421.619.73.03.3△4.8100スコープ1 スコープ292.088.684.781.281.078.62461821611932132,5982,5472,6932,6973,02220172018201920202021(年度)20172018201920202021(年度)2015201620172018201920202021(年度)20162017201820192020(年度)※2021年度より「収益認識に関する会計基準」等を適用しております。72015年度から取り組んでいる効率的なカタログ配布の取組みにより紙の使用量を削減しております。スクロールでは、スコープ2のCO2排出量を2030年までに2020年度対比で50%以上削減することを目標とし、CO2削減に向けた取組みを強化します。※スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出。 スコープ2:他社から供給された電気・熱・蒸気の使用に伴う間接排出。821101117891771011561358100,00080,00060,00040,00020,000010,0008,0006,0004,0002,000016012080400-401008060402001,0008006004002000150125100755025025201510501009080706010,0008,0006,0004,0002,00006,0004,0002,0000-2,0001,00080060040020002520151050-5252015105015105050040030020010004,0003,0002,0001,0000スクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤プロフィールPARTTOP MESSAGEDMC 複合通販企業としての真価を発揮し、経済価値と社会価値の両立を通じて、持続的成長を目指してまいります。いつまでもお客様を思い、そして変革に果敢に挑む企業グループへまた、我々が具現化したいあるべき姿として、「人、社会、地球に、グッドライフカンパニーであること」をビジョンと定めています。グッドライフカンパニーとは、2015年に私が2021年度は全体として好調な業績を確保するとともに、各事業の本質的な課題を明確にできた一年昨年、私が代表取締役社長に就任し、スクロールは新た社長に指名されたときに設定したもので、ひと言でいえば、直近の業績でありますが、2021年度は、来たる流通暗黒な体制として船出しました。この先、100年続く企業に向「いい会社にしようよ」という願いを込めています。「いい会時代に備えた、ビジネスモデルの進化に向けた準備を行うかって、さらなる成長を遂げていくためのスタートと考えて社」とは、私が決めるのではなく、従業員一人ひとりにとって一年と定め、グループが一体となって経営課題に取り組んおります。「いい会社」であること。それはすなわち従業員一人ひとりできました。その結果、事業によってはコロナ禍の影響を大一昨年、昨年と足元の業績が堅調に推移するなか、このが考え、行動するなかで、各人が本当に大事にしていることきく受けたものの、全体としては好調に推移しました。ここたび改めて当社グループのパーパス(存在意義)を、「ダイを自ら追求していくことによって実現できると考えています。数年にわたって、ものづくりの現場では、品質を維持しながら、レクトマーケティング事業を通じて、時代が求める豊かなそしてまたその延長線上に、ステークホルダーや地球にとっより安価な生産地を求め、ASEAN を中心に海外での直接暮らしづくりをサポートする」と定義いたしました。これは、ての「いい会社」があるのです。創業からの歴史を振り返り、創業の精神、創業から受け継がれてきた企業文化、諸先輩方が時代の荒波を乗り越え厳しい環境や変化をチャンスと捉え紡いできた商魂など、私なりに解釈し、意味づけた結果、辿り着いた表現です。いつの時代も常に「お客様」に対す事業の発展を目指す生産比率を高めてきました。一方、販売については、より少ない販促費で売上を獲得するための販売効率の向上に取り組んできました。こうした損益構造をしっかりと固め、効率的な事業運営を追求してきたことがベースとなって、コロナ禍でのプラス影響がさらなる上乗せとなり、好業績につる真摯な思いがど真ん中にあり、それは時代がどう変化し続いて直近の市場環境ですが、この一年、コロナ禍が経ながっています。てきても、全く色褪せることなく変わることがなかった、と済に対して深刻な影響をもたらしたことは申すまでもありただ、当社グループの中核事業である通販事業が好調に私は強く感じました。したがって、これからの時代においません。また、東欧などでの地政学的リスクが顕在化した推移した一方、ソリューション事業をはじめとする他の事ても、商品やサービスを購入していただくお客様に対してことで、世界経済の混乱に拍車がかかっております。さらに、業には課題が見えた一年となりました。いずれの事業にもの真摯な思いをいつまでも持ち続け、当社グループとして日本経済を長期的にみますと、人口減少の時代を迎えて、共通していえることは、「従来の延長線上には未来はない」何ができるのかを誠実に追求していくことこそが、持続的流通マーケットに今後、逆風が吹き続けるのは間違いなということでしょう。各事業ともに積極的に新たな展開をし成長につながると確信しており、その思いをパーパスに込いものと考えます。しかも、中長期の時間軸で到来するはた結果、本質的な課題が明確になったという点ではむしろめました。ずだった時代の変化がコロナ禍によって前倒しで生じて大きな成果であると捉えています。当社グループの最大のそして、パーパスを実現するため、「DMC 複合通販企業おります。経営のトップとしては強い危機感を抱きつつも、課題は、収益の大半を通販事業に依存する一本足経営からとして、多様かつユニークで、変化を恐れない事業体であ経営課題を着実に解決していくことで力強く前進していくの脱却でありますが、ソリューション事業を筆頭に、将来のり続ける」というミッションもあわせて策定しました。これは、覚悟です。成長に向けて取り組むべき課題が見つかったことに前向き我々を取り巻く環境や市場の将来性は必ずしも明るいもの当社グループは、今後想定される非常に厳しいマーケッな手応えを感じています。ではないとの前提に立ち、変化への対応なしに成長はない、ト環境を流通暗黒時代の到来として捉え、冷静かつ厳しく代表取締役社長変化への対応力がなくなった瞬間に、当社グループの歴史受け止めながらも、悲観することなく、むしろ変化をチャンは終わるという危機感から出た言葉でもあります。スと捉えて事業のさらなる発展を目指してまいります。910プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤トップメッセージスクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022マーケットで勝ち残っていくために各事業における「幅と奥行き」の拡大を目指すいかに構築できるかにあり、これは、地域ごとに個別のモノ・コト・サービスを提供するSVB(ソリューションベンダービジネス)の取組みを加速させていくことで実現していきます。道徳経済合一を目指し、Responsibility 経営を推進Responsibility 経営については、グループ内にとどまらず、バリューチェーン全体でのコントロールが求められる時代を迎えているとの自覚のもと、パートナー企業等とも連携し、今後の事業展開につきましては、中期経営計画「Next また、いかに事業効率を高めるか大きな視点で見ると、メイ今年度、当社グループは、DMC 複合通販企業としての進継続的に取り組んでいきます。Evolution 2024」(以下、「NE2024」)の着実な遂行を通じン商材の一つであるアパレルは特に長期的にマーケットが縮化とあわせて、Responsibility 経営を重点方針に掲げた経当社グループは、経営体制の刷新、プライム市場への移行、て、各事業セグメントのビジネスモデルを進化させることで、小していくステージですから、つまり残存競争が厳しくなる。営に邁進してまいります。カーボンニュートラルに向けた取ガバナンス体制の刷新など新たなステージへと進んでおり売上の成長と収益性向上の両立を目指していきます。必然的にプレーヤーが減少していくでしょうから、自社の組みをはじめ、タスク・ダイバーシティの推進、コーポレーます。このような状況のなかで、一段高い水準でのコーポレー我々が目指す DMC 複合通販企業戦略の推進には、今オペレーションをいかに効率的に行い、ローコストを持続ト・ガバナンスへの対応強化などが主な取組みとなります。トガバナンスを目指す観点から、今年度初めて統合報告書後各事業における「幅と奥行き」の追求が重要となります。させることができるかが、勝ち残りの大きなポイントとなりこのなかで重視すべき点は、経済価値と社会価値の両立でを発行することとなりました。今後、ステークスホルダーの「幅と奥行き」は、チャールズ・A・オライリー博士の言葉ます。この2つを達成することで、通販事業はさらなる進化あり、道徳と経済は本質的に一致するという「道徳経済合一」皆様に向けて、持続的成長に向けた情報発信を強化してまを借りれば、深化と探索の二つを追求していくこと。幅とは、を遂げます。志向です。いります。各事業での広がり、全く新しい事業の塊を作るのとは異な続いて、当社グループの成長ドライバーとして、成長を目つまり、事業としての収益を安定して確保すると同時に、私たちは、いかなる困難な環境においても、それを乗り越り、自分たちの事業の延長線上で広げていくことです。奥指しているソリューション事業ですが、まさに名実ともにESG に関わる社会課題について一つひとつ解決していくこえていけるだけの精神「ガッツ」と「ロジック」を磨き続け、事行きとは、効率化、高収益化であったり、もっと今の技術、第二の柱となること。これが至上命題です。それには、マーとが、当社グループに課せられた使命と捉えています。業の発展を目指してまいります。そして、ステークホルダースキルを追求していくことで、ストレートにいえば、利益率ケットの拡大を上回る成長、利益率の向上を達成することまた、Responsibility 経営の推進に際しては、他社の取の皆様から「いい会社」と評価していただけるように、私をが上がる方向性のことです。もう少し具体的にいうと、あるが必須です。ソリューション事業は、個々のサービスメニュー組みを追随するのではなく、むしろどこよりも早く取り組筆頭に、グループ全従業員が共闘してまいります。つきまし事業セグメント(事業ドメイン)のなかで、ホワイトスペースとしては確立しつつあるが、トータルサービス(つまりワンむところに価値があると考えます。この点、グループ全体ては、引き続き皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願があるならば、そこを埋めるようなチャレンジ、これはビジストップサービス)としてはまだ確立しきれていない。通販で課題を共有し、解決の道筋をつけてまいります。さらに、い申しあげます。ネスモデルに限らず、商品かもしれないし、新しい販売手のプロ集団が360度、端から端まで、EC・通販事業者を法かもしれない。これは、事業セグメント内でも幅の部分サポートしていきます。です。もちろん、今の事業セグメントにない全く異なるセグeコマース事業については、コロナ禍を背景にマーケットメントも幅の部分ではあります。要は、今の事業セグメントは拡大傾向にあるとはいえ、過当競争の時代を迎え、利益以外のことを幅というのではなく、各事業のなかにも幅がを確保することが年々、難しくなっています。特に、当社グルーあり、組織的にいえば、最小単位である自ユニットの中にもプが手がける仕入れ型ビジネスにおいては、期待収益の獲幅を広げる要素はたくさんあるはずなのです。得が困難な状況です。そのため、オリジナルブランド商品この幅と奥行きの追求によって、当社グループとしての強の投入強化などを通じて、収益性の高いビジネスへの移行みをさらに磨き、収益性をさらに高め、財務基盤をより強固を追求してまいります。当社グループの e コマース事業のなものとすることが可能です。そして、主力の通販事業に続く、最大の特長は、各モールでのプレゼンスの高さです。それは、ソリューション事業やeコマース事業に事業機会を見いだし、つまりマーケティング力の高さを示していますので、大きな柱の事業にしっかり育てていくなかで、DMC 複合通販企業チャンスとなるはずです。としての真価を発揮してまいります。「NE2024」の最終年度に向けては、ただ売上規模だけメインテーマは、「通販事業の進化」かり確保できる経営に注力してまいります。この3年間は、を追う経営に走るのではなく、各事業において収益をしっ主力の通販事業を中心とした収益の組み立てになりますが、適切な投資やリスクテイクをしつつ、事業全体として8%の経常利益を目指して取り組んでまいります。また、収益性の「ソリューション事業の再生」「eコマース事業の収益率向上」「NE2024」の今後の展開について、事業セグメント別に確保が難しい事業、たとえば ROIC(投下資本利益率)が資申しますと、主力の通販事業は、新しい収益源の探索とさら本コストを下回るといった事業に関しては、柔軟かつ積極なる事業効率を高めることで、未来を切り開いていきます。的な入れ替えも実施していき、事業ポートフォリオの再構築具体的にいうと、今までの52週 MD 以外のビジネスをを進めてまいります。1112プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤トップメッセージスクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022PART沿革1939年武藤洋裁所創業奉仕の精神からミシン6台で創業創業者武藤鐵司が「お金の儲からない仕事をして、社会に奉仕しよう」という思いから、6台のミシンで武藤洋裁所を創業。後の1944年、手縫い浴衣の大量受注を受け、その生産に婦人会の協力を得て対応したことから婦人会との関係が始まった。当時使用していたミシン消費者直販の原点であるトッパーを開発婦人会組織を通じ販路を全国へ浜松市の婦人会から相談を受け、着物の上に羽織る「トッパー」を開発。その後出張員がオートバイ約100台 で 全 国 の 婦人 会に直 接 販 売をする体制を構築し、組織向け販売の礎を築いた。この組織向け販売の実績が後の生協との提携につながっていく。80年以上にわたる歴史のなかで事業形態を進化させ、人々の豊かな暮らしづくりに貢献しながら成長を続けてきました。インターネットビジネスへの本格参入に向けて社名変更195419621967197119771989199620092010婦人会向けにトッパー販売情報処理システムPCS※1を導入ランドセル販売開始/総合カタログの発刊日本生活協同組合(生協)との取引開始個人向け通販開始大規模物流センター(現SLC浜松西※2)を新築インターネット通販開始ムトウからスクロールに社名変更直貿生産の推進強化2010〜積極的にM&A戦略を推進しながら、事業ポートフォリオを拡充2017個人向け通販から撤退2019SVB開始1986ミック(現スクロール360)設立2008ムトウマーケティングサポート設立20132018キャッチボールグループ入りもしも・成都インハナグループ入り2020SLCみらい稼働ソリューション事業2022DMC複合通販企業体通販事業eコマース事業HBT事業グループ管轄事業20102012201320182019イノベートグループ入りAXESグループ入りスクロールR&Dを設立ナチュラムグループ入りミヨシグループ入り201320172018北海道アンソロポロジーグループ入りキナリグループ入りトラベックスツアーズグループ入り20162019スクロールロジスティクス設立スクロールベトナム設立生協との取引開始食品・日用品の共同購入を都市部で展開する生協と、衣料品の仕入から供給までの一貫したシステムをもつ当社が提携。この提携により、一挙に新たな販売網を開拓。生協組合員様の共同購入に対し、提携システムの整備や納期の短縮、品質管理体制の強化等、できうる限りの企業努力で応え、関係を強固なものにした。当時の生協カタログセグメント背景トッパー通販ソリューションビジネスの礎を築くミックを設立し、情報処理システムの導入時から蓄積してきたノウハウを基盤に、通販システムの外販を開始。後の2008年には、グループ各社で展開していたプロモーションサポート、システムサポート、フルフィルメントサポートの機能を集約し、ムトウマーケティングサポート(現スクロール360)を設立。通販ソリューション事業の本格展開をスタートした。近年はM&Aによって周辺サービスを拡充し、EC・通販市場が成長するなか、ますます社内外において強い存在感を示していく。オートバイ部隊13セグメント背景セグメント背景セグメント背景カタログを介さないECビジネスの確立へ成長マーケットへのチャレンジグループ物流を支える基盤世の中のEC化が進み、当社も取組みをある健康・美容関連商品、ブランドを持進 めるなか、従 来 のカタログ 通 販をつ企業をグループ化。さらに旅行といっベースとしたECシフトでは市場競争にた“コト消費”を営む企業も加え、既存健康志向の高まりを背景に、訴求力の通販事業やソリューション事業の成長などといった環境変化に柔軟に対応し、グループの利益創出において欠かせない事業お いて 限 界 が あったため、ジャンル事業とは異なるビジネスモデルによっ基盤となっている。No.1ショップを運営するEC専業企業て、成長マーケットにおいて次なる収益をM&Aによってグループ化。各社が持事業の育成を進める。つ知名度や専業ならではのノウハウに、スクロールの経営管理手法を融合させさらなる事業成長を目指していく。※1 PCS:パンチ・カード・システムの略で、注文書の内容をパンチ・カードに打ち込むだけで情報が保存されるシステムのこと。受注集計、在庫管理の自動化などを実現し、事務処理の効率を上げた。※2 SLC:スクロールロジスティクスセンターの略。14プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022DMC 複合通販企業とはDMCとは、Direct Marketing Conglomerate唯一無二のユニークな企業体(ダイレクトマーケティングコングロマリット)の略であり、変化が激しいマーケットのなかで、新たな価値を創出し、持続的な成長を実現するために辿り着いたグループの姿を表しています。DMCは、ダイレクトマーケティングを基軸とした複数企業の集合体であり、同じグループ内にEC・通販企業と通販ソリューションを提供する企業が共存する極めて稀な企業体といえます。また、類似するビジネスモデルや提供価値を持つ企業により、セグメントを形成し、現在5つの事業セグメントで構成されています。事業を通じて、グループ内に日々、実績やノウハウが蓄積され、将来の事業成長を支える礎が強化されています。ダイレクトマーケティングを基軸とした、グループによる一気通貫したビジネスモデルの推進当社グループは、EC・通販を展開する企業と通販ソリューションを提供する企業の共存という特徴を活かし、バリューチェーンにおいて、多くの機能をグループ内で担っています。グループをあげて、ご利用いただくお客様、クライアント様や取引先様への提供価値の向上に努めています。DMC複合通販企業体ノウハウ・ケイパビリティバリューチェーン● AXES● スクロールR&D● ナチュラム● ミヨシ● スクロール● 詩克楽商貿(上海) 有限公司● スクロール360● キャッチボール● もしも● 成都音和娜網絡服務 有限公司(成都インハナ)eコマース事業HBT事業通販事業ソリューション事業グループ管轄事業ダイレクトマーケティング● 北海道アンソロポロジー● キナリ● トラベックスツアーズ通販事業ソリューション事業eコマース事業HBT事業EC・通販を展開する企業通販ソリューション提供企業販促主活動管轄事業グループグループを支える企業● スクロール● スクロールロジスティクス● SCROLL VIETNAM CO.,LTD.外部委託商品企画発注商品仕入生産入荷庫内業務出荷作業決済顧客応対マーケティング配送1516プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022DMC 複合通販企業の強みDMCの強みは、「シナジーを発揮するためのグループ形成」と「成長に向けた計画的・継続的な投資を実現する事業ポートフォリオ経営」です。この2つの強みを活かし、変化が激しいマーケットの中でも新たな価値を提供し、持続的な成長を目指していきます。シナジーを発揮するためのグループ形成DMC複合通販企業体では、各企業、事業がこれまで培ってきた知見やノウハウを通じて密接につながり、シナジーを創り出す仕組みを備えています。各企業の成長、進化はもちろんのこと、そのシナジーがセグメント内外に広がり、経営環境、マーケット環境、顧客ニーズ等の変化に素早く対応しながら新たな提供価値を創造することができます。シナジーを生み出すポイント● ダイレクトマーケティングを基軸としていること● 多様な顧客接点、セグメント経営によるノウハウ、物流インフラ・システムを共有し、活用していることDMC複合通販企業将来性・投資通販事業新たな提供価値の創出による持続的な成長へeコマース事業ソリューション事業シナジー効果を活かす事業展開グループ管轄事業HBT事業シナジーを生み出すドライバー多様な顧客接点の共有・活用セグメント経営によるノウハウの共有・活用物流インフラ・システムの共有・活用事業の基軸ダイレクトマーケティング成長に向けた計画的・継続的な投資を実現する事業ポートフォリオ経営スクロールグループは、2010年以降M&Aを重ね、事業セグメントによるポートフォリオ経営を推進し、グループの安定性、成長性を兼ね備えるとともに、将来に向けた事業基盤を整えてきました。この事業基盤により、さまざまな環境の変化においても新たな価値創造に向けた継続投資を行い、持続的な成長を実現します。成長性(売上成長)成長事業eコマース事業成長事業ソリューション事業育成事業基幹事業HBT事業通販事業収益性(利益率)ビジネス基盤の改革・強化財務戦略物流・システム・オフィスインフラ経営手法(STEP※1・SMS※2・ROIC経営)※1 STEP経営:Small Teams Earn Profitの略。ビジネスを形成する最小単位(ユニット)の組織で損益管理する方法。※2 SMS経営:Scroll Mission Standardの略。事業のミッション、組織機能、業務基準書、プロフィットスケールをセグメント・各事業部門・ユニットを連動して設定し、定性的な管理を行う手法。各事業の役割[通販事業]基幹事業売上高・利益ともにグループ内で最も大きい事業であり、収益力向上に向けた改革の推進により、グループの基幹事業としての役割を果たしています。今後も、収益基盤の進化を図り、グループ経営を収益面で支える絶対的な存在であり続け、成長分野への投資に寄与していきます。[ソリューション事業]当事業の存在によって、当社グループはEC・通販事業を営むと同時に、EC・通販事業者向けのサービスを提供するという両輪の事業体制によるDMC複合通販企業を構成しています。DMCの次なる成長ドライバーとして、EC・通販市場の成長に伴い、新たなサービスモデルやメニューの開発を行うことにより、収益基盤の強化を図ります。成長事業[eコマース事業]売上高は通販事業に次ぐ規模であり、各専門分野でトップクラスのEC事業者のM&Aを通じて、事業拡大してきました。競争が激化するEC・通販市場においてカテゴリー No.1戦略を推進し、事業拡大を図るとともに、当事業で培ったECノウハウを他の事業成長に活かすなど、グループの他の事業成長にも貢献していきます。[HBT事業]育成事業高齢化社会や人生100年時代において、化粧品・健康食品の市場は拡大が予想されます。ビジネスモデルの特異性から、他の事業とは収益モデルが異なっており、当事業がグループ収益の一角を担うことは極めて意義があります。新たなM&Aの機会も狙いながら、事業モデルを確立し、当社グループの収益を支える事業への変革を果たします。旅行ビジネスについては、コトサービスの提供を通じて、グループの提供価値を拡大するとともに、他事業とのシナジーを発揮し、グループの新たな提供価値を創出する役割を果たしていきます。[グループ管轄事業]事業基盤DMC複合通販企業戦略を支える基盤として、グループ資産の最適化・効率化を図るとともに、グループ総本社機能として、グループの持続的成長・収益力向上等を通じた企業価値向上の支援をしていきます。1718プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022リスクと機会DMC 複合通販企業の持続的な成長に向けて、外部環境の変化をリスクと機会の両面で分析し、事業活動に活かします。リスクと機会についての基本的な考え方企業の持続的成長のためには、外部環境を把握し、その影響を考え、どんなリスク・機会になりうるのか確認する必要があります。SDGs の17のゴールおよび169のターゲットや GRI など、ESG のトレンドを把握し、当社グループの事業に大きな影響を与える外部環境を洗い出しました。各事業における外部環境の変化        事業に関わるリスクと機会リスクまたは機会リスクと機会の捉え方消費マーケット、消費マインドの縮小リスク日本の消費マーケットの大幅な縮小および、消費マインドの低下が進行する。・アパレル需要の減少・少子高齢化・サステナビリティ意識の高まり・テクノロジーの進化(5G、キャッシュレス、AI)・EC・通販利用者の増加・AI などの技術革新によるインフラの変化・顧客ニーズの多様化(決済・配送)・テクノロジーの進化(5G、キャッシュレス、AI)・ECでの購入増加 ・リユース市場の拡大・買い物困難者の増加(高齢化、過疎化)・越境 EC の拡大 ・キャッシュレス決済の進行・CtoC の流通増加・健康志向の高まり・インバウンド需要減少・消費者の意識変化 ( モノ→コト)・ECでの購入増加・テクノロジーの進化(5G、AI、DX)・少子高齢化・物量増加・人手不足通販事業ソリューション事業eコマース事業HBT事業グループ管轄事業少子高齢化責任ある調達気候変動ダイバーシティヘルスケアニーズの拡大買い物困難者の増加商品やサービスに対する安心・安全性への意識の高まりトレーサビリティの取れた商品提供循環型経済による新たなビジネスモデルの創出気候変動に伴う政策、法規制の強化用紙市況の変化による紙資材のコスト増加多様な働き方のニーズ拡大労働力不足機会機会機会リスク、機会ヘルスケアニーズに対応した商品を拡大することにより、より多くの人々から支持を得ることができる。ダイレクトマーケティング企業として、買い物が困難な状況に置かれている人々に商品をお届けする機会が増加する。市場から責任ある調達が求められることにより供給体制の見直し等によるコスト増が発生する可能性がある一方、トレーサビリティの取れた安心・安全な商品を提供することで信頼を獲得できる機会ともなる。ニーズに対応できなかった場合の企業イメージの低下や売上減少、新規技術の導入によるコスト上昇が考えられるが、取引先との協働により適切な価格でエシカル商品を提供することができる。繊維業界全体の課題でもある循環型経済の実現は、新たなビジネスモデルを生み出すためのチャンスとなる。2050年のカーボンニュートラルに向け法規則が強化された場合、炭素税や新たな物流費などコスト負荷が増大する。リスク、機会紙原料の不足による価格上昇はリスクでありながらも、紙媒体から電子媒体への移行のチャンスでもある。自動化や省力化を含めた働きやすい環境整備をすることで、社員のモチベーションが上がり生産性が向上。また帰属意識が生まれ勤続年数の増加にもつながる。女性や高齢者、外国人など多様な人材の就業推進をすることで、新たな価値創造の機会につながる。機会リスク機会機会設備投資によるコスト増加、生産性向上リスク、機会品質の高い商品を安定して提供するための設備投資によりコストが増加するリスクがある一方、生産性が向上する機会ともなる。環境に配慮した商品ニーズの高まりリスク、機会異常気象によるサプライチェーンへの影響拡大リスク原料や製品の生産拠点の被災による調達困難のリスクがある。1920プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022マテリアリティ(重要課題)解決すべきマテリアリティに取り組み、ESG 経営を推進することで社会とステークホルダーの要請に応えます。マテリアリティの詳細マテリアリティマテリアリティの説明マテリアリティについての基本的な考え方当社グループを取り巻く外部環境の洗い出しおよびリスクと機会の把握によって、以下のようにマテリアリティ(重要課題)を決定しました。これらのマテリアリティを中期経営計画に落とし込み、今後ESGを重視した事業活動を展開していきます。マテリアリティ決定プロセスマテリアリティマトリックスSTEP1リスクと機会やSDGsの17項目を参考に、社会への影響度が高まっている課題を網羅的にリストアップ・環境負荷の低減(CO2削減)・ワークライフバランス(働きやすい環境)・衣料廃棄(大量生産、大量廃棄)・高齢化社会へのサポート・経済格差の解消・DXの対応促進・雇用機会の創出・人権問題STEP2政府やステークホルダーの方針・政策等をリストアップSTEP3社会やステークホルダーから要請が高く、また将来事業に大きく影響を与える重要課題を抽出STEP4取締役会での議論、承認を経て決定ステークホルダーにとっての重要度および当社にとっての重要度の2軸で統合的に評価し、優先的に取り組むべき課題を抽出しました。● 豊かな暮らしのサポート● 高齢化社会の課題解決● 経済格差の解消● 環境負荷の低減● 責任ある調達 ● 人権問題● 技術革新の拡大● 地域社会への貢献● ダイバーシティ社会の実現● ライフワークバランス● 災害対策最重要とっての重要度ステークホルダーに重要最重要スクロールグループにとっての重要度※ガバナンス関連に関しては、経営基盤の強化における重要課題のため、 優先順位付けの対象から除外。決定したマテリアリティより良い商品・サービスの開発を通して、豊かな暮らしづくりをサポートする少子高齢化社会によって起こる社会問題の解決環境負荷の低減SCM強化による安心安全な商品提供タスク・ダイバーシティ経営の推進地域社会への貢献コーポレート・ガバナンスの強化決定したマテリアリティをもとに中期経営計画を策定事業を通じて解決する課題事業の基盤となる課題より良い商品・サービスの開発を通して、豊かな暮らしづくりをサポートする付加価値のあるモノ・コト・サービスを適切な価格で提供し、豊かな暮らしづくりのサポートをすることが私たちスクロールグループの存在意義であり重要な課題でもあります。お客様の声に耳を傾けながら、毎日の暮らしに役立つ商品の企画や提案をします。少子高齢化社会によって起こる社会問題の解決環境負荷の低減人生100年時代といわれるなかで、人々が充実した生活を送ることができるよう、ダイレクトマーケティング企業として、事業活動を通じて少子高齢化社会に関わる諸問題の解決に向けた取組みを進めていきます。パリ協定や日本におけるカーボンニュートラル宣言など、世界中で気候変動への取組みは一層活発なものとなっています。当社グループにおいても、CO2をはじめとするGHG排出量削減など環境負荷の低減を推進しながら、持続可能な社会の実現に貢献します。SCM強化による安心安全な商品提供近年消費者の製品・サービスの安心、安全性に対する意識はますます高まっています。取引先とともに環境、社会問題に配慮しながら責任ある調達を推進します。タスク・ダイバーシティ経営の推進能力や知識、経験など目に見えない内面の多様性(タスク・ダイバーシティ)を認め、社員の能力を最大限発揮できるような環境づくりに取り組むことで、企業の持続的な成長につなげます。地域社会への貢献社員参加型の活動を通して、持続可能な地域社会の実現に貢献します。また地域社会の発展に資する社会貢献活動を通じて、地域の人々に愛され、信頼される企業を目指すとともに、社員とその家族への心のケアも推進していきます。コーポレート・ガバナンス業価値を最大化することをコーポレート・ガバナンスの基本的な考え経営の効率性、透明性を高め、安全かつ健全な事業活動を通じ、企の強化方とし、常に最良のコーポレート・ガバナンスを追求し、社是および経営理念に沿って、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組みます。2122プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022バリューチェーンにおける社会課題への取組み人々の豊かな暮らしづくりをサポートするため、課題を抽出し、目標達成に向けた取組みを推進しています。企画発注・生産販促出荷培った商品開発力・コスト競争力に加え、多様受注予測システムを利用した発注管理を行い、な顧客接点を通じて得た知見やノウハウを活適量生産に努めています。全国約800万世帯の組合員様との接点を強み長年の物流ノウハウを活用しながら、高精度のかしながら、自社や取引先とともに付加価値のまた、安心安全な商品をお届けするため、公的に、毎週カタログを配布し、豊かな暮らしづくり物量予測や自動化を推進し、正確な出荷と倉庫ある商品を開発しています。機関による品質検査や社内専門部署による徹に役立つ商品を販売しています。作業の効率化を実現しています。底した品質管理を行っています。社会・環境問題に配慮した商品の開発適量生産と安心安全なものづくり森林資源減少の抑制包装資材における環境負荷の低減目標2025年度までにSDGs関連商品の構成比 50%(アパレル商材)目標SCMシステムの構築取組み取組み● 環境に配慮した商品や社会貢献が可能な● AIによる受注予測・発注管理システム構築商品等の展開● 定期的な監査による、人権・環境へ配慮した● サステナブル・コットンの使用工場との取組み2030年度までに紙の使用量 25%削減※2021年度対比目標取組み● カタログ配布部数の削減● WEBサイトの利用促進目標2030年度までにプラ素材の使用量 65%削減※2021年度対比取組み● 環境に配慮した包装資材への切替推進強み課題目標・取組みSDGsへの貢献2324プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループの価値創造プロセス外部環境● 少子高齢化 ● 責任ある調達 ● 気候変動 ● ダイバーシティPURPOSE(存在意義)ダイレクトマーケティング事業を通じて、時代が求める豊かな暮らしづくりをサポートする。VISION(展望)人、社会、地球に、グッドライフカンパニーであること。インプットマテリアリティ事業を通じた社会課題解決・SDGsへの貢献社会資本全国約800万世帯の生協組合員様への展開基盤製造資本合計約60,000坪の全国物流センター北海道エリア:1拠点関東エリア:2拠点東海エリア:5拠点関西エリア:1拠点人的資本連結従業員数866人連結18社海外5拠点知的資本STEP経営・SMS経営基幹システム財務資本(連結)総資産497憶自己資本比率60.4%ROE19.7%(2022年3月時点)より良い商品・サービスの開発を通して、豊かな暮らしづくりをサポートする少子高齢化社会によって起こる社会問題の解決環境負荷の低減SCM強化による安心安全な商品提供タスク・ダイバーシティ経営の推進地域社会への貢献コーポレート・ガバナンスの強化事業活動の相乗サイクルバ リューチェーン荷出企画グループ管轄通販ビジネスモデルHBTソリューション販促eコマース産生・注発DMCの強みグループシナジーポートフォリオ経営新たな提供価値中期経営計画第二次DMC複合通販経営の推進Responsibility経営の取組み強化MISSION(任務)DMC複合通販企業として、多様かつユニークで、変化を恐れない事業体であり続ける。社是・経営理念提供価値お客様豊かな暮らしの実現地球環境脱炭素社会への貢献環境・社会問題を考慮した責任ある調達の実現取引先従業員多様な社員がいきいきと活躍できる職場環境の実現地域社会社員参加型活動による持続可能な地域社会への貢献株主・投資家中長期的な企業価値の向上2526プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造ストーリースクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022PART中期経営計画「Next Evolution 2024」の概要 − 2022〜2024年度 −スクロールグループでは、「100年続く企業」に向け、社会的要請に応えながら持続的な成長を実現すこの課題の達成をDMCの「第二次完成」とし、利益面においても、通販事業以外の安定した収益の柱を複数の事業にるため、当社グループが解決すべきマテリアリティ(重要課題)を特定し、これらのマテリアリティをベーより構築し、事業ポートフォリオの最適化に取り組んでまいります。また同時に社会的要請にも取り組んでいくことで、スに中期経営計画「Next Evolution 2024」を策定いたしました。より持続的な企業を目指すべく、2022年度の中期経営計画は「第二次DMC複合通販経営の推進」および「Responsibility2021年度、売上面においては、これまでの改革により単一セグメントに依存しない売上構成を構築し、経営の取組み強化」の2つを重点方針としております。グループとしての安定感が増しています。一方で利益面においての通販事業一本足経営からの脱却など、DMCのさらなる成長に向けた課題が残っています。バックキャストで検討2021 年度目標来たる流通暗黒時代に備えビジネスモデルの変容と進化を図るDMCの「第一次完成」単一セグメントに依存しない売上の柱の構築と、グループ利益の増大Next Evolution 20242022年度 二大重点方針中長期目標11231232第二次DMC複合通販経営の推進通販事業一本足経営からの脱却通販事業セグメントにおけるSVBの売上拡大ソリューション事業セグメントの収益拡大eコマース事業セグメントの収益率向上Responsibility経営の取組み強化事業利益に貢献する取組み推進環境配慮、脱炭素社会への取組み(E/環境)タスク・ダイバーシティ経営の推進(S/社会)コーポレート・ガバナンスの拡充(G/ガバナンス)経済的価値DMCの第二次完成に向けた事業ポートフォリオの最適化eコマース6%eコマース9%経常利益2021年度7,096百万円(実績)経常利益2024年度7,000百万円ソリューション3%通販90%ソリューション18%売上高(百万円)経常利益(百万円)親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)自己資本利益率(ROE)2021年度81,3917,0965,58519.7%通販71%2024年度90,0007,0005,00014%社会的価値環境・社会目標達成に向けた取組みの推進2030年度までにスコープ2のCO2排出量50%削減※2020年度対比2030年度までにプラスチック素材の使用量65%削減※2021年度対比2030年度までにカタログ等における紙の使用量25%削減※2021年度対比2024年度までに女性管理職比率25%以上※スクロール単体 で20%以上MISSION持続的な成長を実現し、「100年続く企業」へVISION(展望)人、社会、地球に、グッドライフカンパニーであること。MISSION(任務)DMC複合通販企業体として、多様かつ、ユニークで、変化を恐れない事業体であり続ける。2728プロフィールトップメッセージ価値創造ストーリー価値創造の戦略財務情報・会社概要価値創造の基盤価値創造の戦略スクロールグループ統合報告書 2022スクロールグループ統合報告書 2022財務戦略100,00080,00060,00040,00020,0000 20,00029財務戦略の基本方針今後の財務戦略企業価値の最大化と持続的成長ROE経営、ROIC経営、キャッシュ・マネジメント・システム通販事業一本足経営からの脱却ダイレクトマーケティングを基軸としたコングロマリットDMC複合通販企業戦略の第二次ゴールスクロールグループでは、中長期的な投資とリスクに備え、財務健全性を維持しながら資本生産性を重視した経営を推進し、ROE(自己資本当期純利益率)15%の水準を維持するために、ROIC(投下資本利益率)を重要な社内管理指標として導入し、自律的な企業価値の最大化と持続的成長を図っています。グループ全体の運転資金や成長投資等の必要資金については、主として営業キャッシュ・フローを財源としていますが、必要に応じて有利子負債を効果的に活用し資本効率の向上を図っています。また、グループガバナンスの強化と資金効率の向上を目的に、キャッシュ・マネジメント・システム同じポジショニングでの多角化各セグメントごとに利益の塊を作る+シナジー 通販事業一本足経営からの脱却を導入し、グループ一体での資金調達と資金管理を実施しています。すでに基幹事業である通販事当社グループが標榜する「DMC複合通販企業戦略」とやマーケティ

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