中村超硬(6166) – 事業計画及び成長可能性に関する事項

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開示日時:2022/05/27 17:00:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.03 1,214,087 157,007 158,362 286.61
2019.03 480,942 -419,366 -421,032 -1,911.28
2020.03 279,731 -57,834 -63,919 -73.16
2021.03 380,606 16,756 17,480 0.75

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
565.0 572.84 669.12 51.8 6.9

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.03 80,472 259,803
2019.03 -299,394 -220,686
2020.03 10,809 22,833
2021.03 24,834 53,080

※金額の単位は[万円]

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事業計画及び成長可能性に関する事項株式会社中村超硬(証券コード:6166)2022年5月INDEX1.会社概要2.当社の強み・特⻑3.事業の概要4.成⻑戦略Appendix21.会 社 概 要3会社概要Diamonds Applied Technologies会社名株式会社中村超硬代表者代表取締役社⻑ 井上 誠創業/設⽴1954年10月/1970年12月本社所在地〒593-8323 ⼤阪府堺市⻄区鶴⽥町27-27資本⾦349百万円(2022年3月末)役員構成代表取締役社⻑ 井上 誠専務取締役取締役取締役取締役取締役取締役(社外)京谷 忠幸⼤山 隆司三上 正幸 取締役(社外)藤井 秀亮 常勤監査役(社外) 戒能 眞介松村 安之川岸 悟史 監査役(社外)中川 雅晴井上 紘章 監査役(社外)⽥植 啓之従業員数連結︓163名 単体︓89名(2022年3月末)子会社日本ノズル株式会社上海那科梦乐商贸有限公司(中国現地法人)Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.4経営理念Diamonds Applied Technologies全員営業、全員製造、全員参加の経営をもってものづくりのエキスパート集団となり夢ある未来をともに育てる努 力創造力活 力① お客様、協力会社との共栄のために② 従業員とその家族の幸せのために③ 社会と地球環境への貢献のためにCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.5事業所案内Diamonds Applied TechnologiesCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.6会社沿革超硬合⾦加⼯技術に着⼿⼤阪府堺市にミシンの小ネジをつくる小さな鉄⼯所として中村鉄⼯所を創業(創業者 中村 繁)株式会社中村超硬を設⽴焼結ダイヤモンド加⼯技術に着⼿Diamonds Applied TechnologiesMACセンター新棟を新設(産学連携の拠点)自動ノズル洗浄機を開発・販売(溶剤不要の環境製品)創業者 中村 繁が急逝井上 誠(現社⻑)が事業を継承ダイヤモンド製電子部品吸着ノズル開発(社業の急成⻑に寄与)⼤阪府堺市にMACセンター(現本社)を新設装置の受託製造開始日本ノズル㈱の子会社化(化学繊維用紡糸ノズル事業)⼤阪府和泉市に和泉⼯場(旧 D-Next)を新設ダイヤモンドワイヤ製造販売開始ソーラー用ウエハのスライス加⼯東京証券取引所マザーズ市場に上場⼤阪府和泉市に和泉第2⼯場(現和泉⼯場)を開設科学技術振興機構(JST)による産学共同実用化開発事業(A-STEP)にて「ゼオライトナノ粒子の製造⽅法と粒径制御技術」 が成功と認定国産初 フロー合成技術によるマイクロリアクターシステム販売開始東京⼤学と共同開発した革新的製造プロセスによるナノサイズゼオライトのサンプル提供を開始Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.72.当 社 の 強 み ・ 特 長8Diamonds Applied Technologies先端技術分野におけるモノづくりの課題解決を目指す当社の強み・特長開発ポリシー当社の強み・特長産学官連携による技術開発・新規事業の創出ものづくりに対するチャレンジ精神泥臭い現場技術を重視Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.93.事 業 の 概 要10事業の概要Diamonds Applied Technologies当社グループは、以下の4つの事業セグメントを主な事業として取り組んでおります。特殊精密機器事業化学繊維用紡糸ノズル事業 超硬合⾦やダイヤモンド等、⾼硬度材料を用いた実装機用ノズル、耐摩耗治⼯具の設計・製造・販売 実装機用ノズル洗浄機やマイクロリアクターシステム等の開発・製造・販売 化学繊維用紡糸ノズル及び周辺部品の設計・製造・販売 不織布製造装置、不織布関連ノズル等の設計・製造・販売電子材料スライス周辺事業マテリアルサイエンス事業 半導体向けダイヤモンドワイヤの ナノサイズゼオライトの開発・販売開発・製造・販売 ダイヤモンドワイヤ製造装置の開発・販売Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.11セグメント別 売上高・営業利益売上高2021年3月期2022年3月期前期比Diamonds Applied Technologies(単位︓百万円)特殊精密機器事業化学繊維用紡糸ノズル事業電子材料スライス周辺事業マテリアルサイエンス事業合 計営業利益(損失△)特殊精密機器事業化学繊維用紡糸ノズル事業電子材料スライス周辺事業マテリアルサイエンス事業調整額合 計2021年3月期2022年3月期前期比(単位︓百万円)7683,023583,80642644△410△155461679223,00369424,038115678△383△1424331120.0%△0.7%1,271.2%412.6%6.1%173.3%5.3%–△6.5%85.9%Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.12① 事業の概要Diamonds Applied Technologies耐摩耗部品硬脆材料の超精密加⼯技術を基盤に、焼結ダイヤモンド(PCD)や超硬合⾦、セラミックスなど⾼硬度材料を用いた耐摩耗性の⾼い⻑寿命部品の製造パソコンやスマートフォンなどのデジタル家電に使われているプリント基板。これに電子部品を装着する実装機の「吸着ノズル」を製造Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.特殊精密機器事業② バリューチェーンDiamonds Applied Technologies耐摩耗部品電子部品⼯作機械メーカーに製品を販売、⼤⼿ベアリングメーカーで使用される実装機に装着される吸着ノズルを一貫製造、実装機メーカーに販売特殊精密機器事業バリューチェーン材料メーカー(協力会社)加⼯メーカー・加工技術材料仕⼊中村超硬• 焼結ダイヤモンド(PCD)及び超硬素材等の⾼硬度の難削材料に関する超精密加⼯技術• ロー付け、熱処理、電気加⼯、研削加⼯等でミクロン単位の精度を実現・製品群一次加⼯品仕⼊• ⻑寿命化、⾼実装率等の特徴を有するPCDノズル• ⼯作機械及びベアリングメーカーの製造⼯程で使用される耐摩耗部品を製造• 顧客からの要望(耐摩耗性、耐熱性、絶縁性の有無及び強度等)に応じてPCD及び超硬素材以外の素材(セラミックス等)も対応可能• 当社の微細加⼯技術により開発されたマイクロリアクターシステムやノズル洗浄機などの装置販売販売販売販売⼯作機械メーカー実装機メーカー装置メーカー等Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.14特殊精密機器事業③ 市場環境(耐摩耗部品)Diamonds Applied Technologies耐摩耗部品が使用される⼯作機械市場は、⾜元コロナ影響により前年⽐7~8割程度まで縮小。今後スマートフォンや自動⾞需要、設備投資需要と共に回復が⾒込まれる。国内の工作機械の受注*1,2国内の工作機械の生産*3自動⾞・スマートフォン・設備投資需要の回復(億円)+81.9%(億円)コロナ影響-26.0%自動⾞・スマートフォン・設備投資需要の回復18,1587,503コロナ影響-26.7%16,40015,41312,2995,1055,700内需23,35429,34627,27626,309+25.0%25,23924,16120,19310,65410,30910,700外需4,9329,0183,2457,3675,77420182019202020212016201720182019202020212022(予測)2022(予測)*1:(受注実績)一般社団法人日本工作機械工業会 工作機械統計データ*2:(受注予想)みずほ銀⾏産業調査部 2021 年12⽉発⾏ 主要産業の需給動向と短期⾒通しレポート*3: (生産)Euromonitor Machine tools Production ※USドルを2021年までは各年平均レート、2022年は2021年平均レートで日本円換算Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.15特殊精密機器事業③ 市場環境(実装機ノズル)Diamonds Applied Technologies実装機関連市場は、5G普及やリモートワーク拡⼤等ライフスタイルの変化が需要を押し上げ、成⻑が⾒込まれる世界の半導体市場規模の推移*1国内の実装機市場規模の推移*25174624691314504063713,4122,878(億円)4,1974,2104,2654,3164,3664,4154,463(千億円)66456欧州145アメリカ61052411アジア太平洋3794853日本2022(予測)201520162017 2018 2019 2020202120192020202120222023202420252026 2027*1:JEITA 世界半導体統計データ*2:富士キメラ総研 2021エレクトロニクス実装ニューマテリアル便覧実績予測Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.16特殊精密機器事業④ 事業の強み・特徴Diamonds Applied Technologies実装機の吸着ノズルを製造、先端に焼結ダイヤモンド(PCD)を用いることで耐久性のみならず実装率を向上中村超硬の得意分野他社の得意分野PCDノズルセラミックノズルスチールノズル耐摩耗性メンテナンス負担軽減チップ極小化に対して強み極⼩サイズでも⾼い実装率加⼯難度が⾼い⾦型製作が必要精度の⾼さミクロン単位の精度⾦型製作が必要保持力(実装率)特注対応(カスタマイズ性)初期費用(イニシャルコスト)量産コスト(ランニングコスト)研削加⼯が主で⾦型不要⾦型製作が必要型打ち不可型打ち可能納期の短さ難加⼯で時間を要すCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.17特殊精密機器事業④ 事業の強み・特長Diamonds Applied Technologies地場企業のみならず全国の⼤⼿企業からの受注に対応精密加⼯技術及び多種多様な加⼯設備を有し生産能力が⾼い当社事業の強み・特⻑焼結ダイヤモンド(PCD)の精密加⼯技術を保有多品種小ロット生産に対応可能当社サプライチェーンにより一貫した対応が可能Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.18化学繊維用紡糸ノズル事業① 事業の概要Diamonds Applied Technologies化学繊維用紡糸ノズル不織布ノズル・不織布製造装置化学繊維の製造過程で用いられる「紡糸ノズル」の製造・販売スパンレースノズルやメルトブローン生産設備など、不織布製造に関連する製造部品の開発・製造・販売紡糸ノズル製品はミクロン単位の超精密加⼯が必要Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.19化学繊維用紡糸ノズル事業② バリューチェーンDiamonds Applied Technologies加⼯の寸法精度、孔の配列⽅法や流量配分等がコア技術。内製⼯具による精密細孔加⼯で製造した紡糸用ノズル及び周辺製品を繊維メーカーに販売。日本ノズル バリューチェーン仕⼊先部品メーカー加工技術内製製品紡糸用ノズル部品仕⼊外注加⼯外製製品紡糸パックハウジングフィルター商品仕⼊仕入商品不織布製造装置ノズル洗浄機メーカー素材・部品外注加⼯先機械・装置メーカー• 塑性、切削、放電等の機械加⼯及び熟練⼯の⼿作業により100µm以下の精度で細孔加⼯を実現• 内製⼯具により多種多様な形状(十字型、Y字型等)の細孔加⼯に対応設計技術• ノズルの孔配列のみならず、複合紡糸ノズルパックでの組合せ及び位置精度、流路設計、温度制御等によって、⾼機能繊維の製造実現メルトブローン生産設備• 新規生産ラインの⽴上げ、増産設備設計等のニーズにカスタマイズ対応ノズル洗浄機• ノズル検査機への問い合わせから洗浄機の購買ニーズを喚起し販売販売先売上構成⽐率(2022年3月期実績)国内繊維メーカー65.9%海外繊維メーカー34.1%Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.20化学繊維用紡糸ノズル事業③ 市場環境 (不織布)Diamonds Applied Technologies⾜元はコロナ影響による医療用途での需要、中⻑期的には建設、自動⾞用途での需要拡⼤により成⻑が予想される世界の不織布市場規模の推移*1国内の不織布市場規模の推移*1(億円)66,913(億円)2,93745,92743,77448,46646,70732,496アジア太平洋1,9831,8792,1052,0261,71640,21317,4209,1129,7311,9501,99913,977北⽶13,934欧州3,1173,3892025南⽶中東・アフリカ20162017 2018 2019 20202016 201720182019 20202025実績予測実績予測*1: Mordor Intelligence Global Non-woven Fabric Market – Growth, Trends, and Forecast (2020/9)※USドルを2020年までは各年平均レート、2021年以降は2020年平均レートで日本円換算Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.21化学繊維用紡糸ノズル事業③ 市場環境 (炭素繊維)Diamonds Applied Technologiesコロナ影響により航空機需要が⼤幅減の一⽅で、医療向けや風力発電向け等新たな需要拡⼤もあり、市場成⻑が⾒込まれる世界の炭素繊維市場規模の推移*1国内の炭素繊維市場規模の推移*1(億円)378273256252231235212(億円)3,9311,347北⽶3,057 3,0953,0881,345アジア太平洋2,8627598459389772,9502,7569438681,0681,1501,1081,0769531,0158628948908787888371,046欧州172167159157146155193その他2016201720182019202020212026201620172018 2019202020212026実績予測実績予測*1: Mordor Intelligence Activated carbon fiber market (2020/8)※USドルを2020年までは各年平均レート、2021年以降は2020年平均レートで日本円換算Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.22化学繊維用紡糸ノズル事業④ 事業の強み・特長Diamonds Applied Technologies高付加価値型のノズルへの対応力を活かし顧客を取り込む競合先が模倣できない技術のもと、業界内での安定した立ち位置を維持創業90年を超える化学繊維用紡糸ノズル専業メーカーとしての技術力(業界トップクラスのシェアを占有)全てのノズルが製造可能であり、特定分野(たばこフィルター等)では寡占的シェアを確保メルトブローン不織布製造に関する⾼い技術力⾼機能繊維用ノズルに関する⾼い対応力⼯具内製による⾼精密加⼯技術Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.23電子材料スライス周辺事業Diamonds Applied Technologies新たな取り組み半導体向けダイヤモンドワイヤ販売新型ダイヤモンドワイヤ製造装置販売Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.24電子材料スライス周辺事業新たな取り組みDiamonds Applied Technologies半導体向けダイヤモンドワイヤの販売半導体や難削材のスライスに特化したダイヤモンドワイヤの開発インゴットウエハ難削材メーカーにおいて正式採用を実現半導体メーカー等への正式採用に向け、サンプル評価を実施Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.25電子材料スライス周辺事業新たな取り組みDiamonds Applied Technologies新型ダイヤモンドワイヤ製造装置の販売特 長4列同時生産業界最⼩線径30μm対応可生産速度40m/minダイヤ砥粒数の自動制御2021年3月より商談開始画像認識装置⾼精度CCDカメラが4列すべてのワイヤを検査高密度・高分散のダイヤモンドワイヤを高速生産従来のダイヤモンドワイヤPHX-01で生産したダイヤモンドワイヤCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.26マテリアルサイエンス事業 ナノサイズゼオライトとはDiamonds Applied Technologiesナノサイズ化により、機能性を高め、様々な用途での利用へナノサイズゼオライト粒子径︓ 50〜100nm通常のゼオライト粒子径︓3〜5μm多孔質構造わずか1gでテニスコート1面分の表面積水機能性UP粒⼦数約100万倍外表面積約100倍東京大学との共同開発特許取得済/ 粉砕・再結晶化プロセス低コスト化を実現Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.27マテリアルサイエンス事業 ナノサイズゼオライトの利用用途Diamonds Applied Technologies透明吸湿フィルム当社開発 1年前のフィルム高い吸湿性ナノサイズゼオライトの添加量の増加高い透明度ナノ粒子の均一な分散条件の獲得添加量(wt%)透明度(ヘイズ値)で改善10%20~3045%8~15⾼濃度・透明一部メーカーで開発ステージから事業化ステージへ移行エンドユーザーへのサンプル供給を実施Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.28マテリアルサイエンス事業 ナノサイズゼオライトの利用用途Diamonds Applied Technologies抗菌・抗ウイルス機能付き 透明コーティング剤ナノサイズゼオライトへの抗菌・抗ウイルス性能の付与ナノサイズゼオライト菌・ウイルス 表面にナノサイズゼオライトを集積させる⾦属イオンAg+,Cu2+ 等強固に結合& 長寿命ナノサイズゼオライト少ない添加量においてコーティング表面で効果的に機能を発現コーティング面の平滑とコーティング層の透明・薄型化を実現知 的 財 産 と し て の 技 術 確 立 を 目 指 す複数のコーティング剤と金属イオンの組み合わせで実証試験中サンプル出荷量も増加傾向Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.29マテリアルサイエンス事業 ナノサイズゼオライトの利用用途Diamonds Applied Technologies接着剤・塗料の吸湿用添加剤水外部侵⼊内部発生水ガス使用期限の延長(長寿命化)高品質化(高強度・高品位)水外部侵⼊① ナノサイズゼオライトを接着剤・塗料に均一に拡散させて混錬する技術の獲得②水分の影響により内部発生するガスも吸着できる条件の開発大手化学メーカーで開発ステージから事業化ステージへ移行エンドユーザーへのサンプル供給を実施Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.30マテリアルサイエンス事業ナノサイズゼオライトの利用用途Diamonds Applied Technologiesメーカー・商社と連携したBtoC商品クレンジングナノサイズゼオライトシェービングシェービング水分石 鹸シャンプー⼊浴剤芳香スプレー加齢臭の吸着(ノネナール)アンモニア臭の吸着ナノサイズゼオライトに吸着させた有効成分を徐々に放出薬効・美容・芳香成分発 熱 反 応ガ ス 吸 着徐 放 性展示会などを通じ、様々な分野の顧客開拓に努めてまいりますCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.31マテリアルサイエンス事業パイロットプラントについてDiamonds Applied Technologies設置の目的ナノサイズゼオライトの事業化に向けた量産スケールでの生産検証を実施所 在 地大阪府和泉市あゆみ野2-1-3(当社和泉工場内)パイロットプラントの概要投資総額約4.1億円生産キャパシティ約1.2トン/月本格稼働に向けた製造工程の検証・試運転を実施中ナノサイズゼオライトの早期事業化に取り組むCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.32マテリアルサイエンス事業パイロットプラントについてDiamonds Applied Technologiesパイロットプラントの風景Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.334.成 長 戦 略34成長戦略1.既存事業の安定的な拡大Diamonds Applied Technologies特殊精密機器事業化学繊維用紡糸ノズル事業• サプライチェーン変革に伴う当社の総合的な対応力による優位性を活かした販売強化• コロナ後の世界的な経済の回復基調にある市場環境を背景にした販売強化2.新規事業開発の事業化• 炭素繊維市場の拡⼤に伴う紡糸ノズルの• 不織布製造装置の販売強化、機能性不織販売拡⼤布の市場開拓電子材料スライス周辺事業マテリアルサイエンス事業当社保有技術を活かした• 半導体向けダイヤモンドワイヤの販売• 新たなダイヤモンドワイヤ製造装置の販売・開発ステージから事業ステージに移⾏している顧客における本格的な販売を目指す・パイロットプラントでの量産検証新たな収益モデルの構築量産化・事業化をスタート新たな収益の柱として期待Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.35中期的な成長イメージDiamonds Applied Technologies既存事業である特殊精密機器事業・化学繊維用紡糸ノズル事業の安定的な成⻑に加え、新規事業開発として取り組んでいるナノサイズゼオライトの事業化や半導体向けダイヤモンドワイヤの販売・新型ダイヤモンドワイヤ製造装置の販売などにより、事業規模・収益の拡⼤を目指してまいります。売上高・ナノサイズゼオライトの量産顧客の獲得・半導体向けダイヤモンドワイヤの販売新規事業開発の事業化電子材料スライス周辺事業マテリアルサイエンス事業特殊精密機器事業既存事業の安定的な成長化学繊維用紡糸ノズル事業2022年3月期年次Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.36経営指標Diamonds Applied Technologies□ 売上高 ︓ 事業の規模、成⻑性を確認する指標□ 売上高営業利益率︓収益性を確認する指標2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期(単位︓百万円)( 計 画 )売上⾼2,7973,8064,0383,700売上⾼対前年増加率△41.8%36.1%6.1%△8.4%営業利益△578167311240営業利益率△20.7%4.4%7.7%6.4%Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.37進捗状況 2022年3月期 連結PLサマリーDiamonds Applied Technologies(単位︓百万円)2021年3月期(実績)業績予想(21年10月修正時)2022年3月期(実績)対前期増減額売上⾼3,8064,100 4,038営業利益経常利益167181200200311338232(+6.1%)143(+85.9%)156(+85.9%)当期純利益7△350△257△264Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.38進捗状況 2022年3月期 セグメント別状況Diamonds Applied Technologies特殊精密機器事業化学繊維用紡糸ノズル事業売上 922百万円( 前期比 +20.0% )売上 3,003百万円 ( 前期比 △0.7% )利益 115百万円 ( 前期比 +173.3% )利益 678百万円 ( 前期比 +5.3% )工作機械向け耐摩工具自動⾞関連産業の回復遅れの影響により厳しい受注環境が継続低調に推移産業機械向け実装機用ノズル「5G」関連分野が市場をけん引好調に推移セグメント利益製造現場における製造コスト削減や経費削減の徹底メルトブローン不織布製造装置及び不織布関連ノズル等風力発電用ブレード向けノズル堅調に推移好調に推移セグメント利益・不織布製造装置案件が順調に検収・製造現場における製造コスト削減や経費削減の徹底Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.39進捗状況 2022年3月期 セグメント別状況Diamonds Applied Technologies電子材料スライス周辺事業マテリアルサイエンス事業売上 69百万円 ( 前期比 +1,271.2% )売上42百万円 ( 前期比 +412.6% )利益 △383百万円( 前期比 +26百万円 )利益 △142百万円( 前期比 +13百万円 )半導体向けダイヤモンドワイヤの販売製品開発について• 量産採用された顧客数は徐々に増加• 新たな顧客獲得のためのサンプル出荷を継続新型コロナウイルス感染拡⼤の影響により顧客における製品開発進捗に遅れが発生案件は進捗しているもののサンプル提供が中心ダイヤモンドワイヤ製造装置(PHX-01)の販売• 新たな顧客獲得のための• 現時点において複数顧客との商談を継続中サンプル出荷を継続パイロットプラントについて• 計画通り2022年3月末に設置が完了• パイロットプラント⽴ち上げに係る山全社からの受託収⼊の計上Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.402023年3月期 連結業績予想2022年4月1日~2023年3月31日Diamonds Applied Technologies(単位︓百万円)第2四半期(累計)通 期2022年3月期実績2023年3月期予想前年同期⽐2022年3月期実績2023年3月期予想前年同期⽐売上⾼1,832 1,700 △7.2% 4,038 3,700 △8.4%営業利益10140 △60.6%311240 △23.0%経常利益10030 △70.1%338230 △32.0%親会社株主に帰属する当期純利益△51 △50ー△25750ーCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.41特殊精密機器事業(耐摩耗部品・実装機用ノズル関連事業)Diamonds Applied Technologies1.国内外でのサプライチェーン変革による新たな需要の取り込み2.自動車・半導体製造装置分野での顧客開拓事業戦略足元の事業状況ⅰ.半導体不足の影響により、全般的に受注ボリュームが減少ⅱ.大手顧客からの新規アイテム受注が増加ⅲ.大手メーカーからのOEM案件が増加売上高通期見通し950百万円 ( 前年同期比+2.9% )Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.42化学繊維用紡糸ノズル事業(子会社日本ノズル株式会社)Diamonds Applied Technologies事業戦略1.不織布製造装置及び不織布関連ノズルの安定受注2.受注が好調な風力発電用ブレード向け炭素繊維用ノズルの売上拡大3.新工場稼働に向けた大型部品加工関連市場の開拓足元の事業状況ⅰ.炭素繊維用ノズルをはじめ各用途向け紡糸ノズル全般において引き合いは活発ⅱ.医療用途における不織布製造装置案件の商談展開売上高通期見通し2,400百万円 ( 前年同期比△20.1%)Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.43電子材料スライス周辺事業 ①(ダイヤモンドワイヤ関連事業)Diamonds Applied Technologies事業戦略1.ダイヤモンドワイヤ製造コストを理論限界値まで極小化2.パワー半導体用ウエハ(SiC、窒化ケイ素)市場にオンリーワン製品を展開3.太陽電池、半導体サプライチェーンの大変革が好機ダイヤモンドワイヤ及びダイヤモンドワイヤ製造装置(PHX-01)の販売拡大売上高通期見通し250百万円 ( 前年同期比+258.0% )Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.44電子材料スライス周辺事業 ②(ダイヤモンドワイヤ関連事業)Diamonds Applied Technologies技術開発トピックス市場ニーズパワー半導体市場でのコスト低減要望が拡大<現状のスライス加工>遊離砥粒方式が主流生産速度が遅く、材料歩留まりも低い固定砥粒方式(ダイヤモンドワイヤ) に転換技術的課題SiC、窒化ケイ素は難削性が高く、大径ダイヤが必要⇒ 従来技術では大径ダイヤの採用が困難当社は独自の砥粒分散技術を新たに開発凝集が多い凝集が少ない大径ダイヤ砥粒を安定的・強固・均一 に固定オンリーワン技術砥粒凝集を解消Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.45電子材料スライス周辺事業 ③(ダイヤモンドワイヤ関連事業)Diamonds Applied Technologiesダイヤモンドワイヤ製造装置(PHX-01)の販売戦略PHX-01の優位性・超コンパクト構造・独自砥粒分散技術ダイヤ砥粒・メッキ液使用量の極小化独自の解析技術・メッキ槽内のダイヤ濃度・ダイヤ砥粒付着状態・ダイヤ砥粒のオンデマンド供給・無人長距離生産を実現ダーゲットとするダイヤモンドワイヤ生産市場① 太陽光発電シリコンウエハ② 半導体シリコンウエハ③ パワー半導体ウエハ⇒ 中国、インド、米国、欧州⇒ 中国、日本、韓国、米国⇒ 中国、米国、東アジアCopyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.46マテリアルサイエンス事業 ①(ナノサイズゼオライト関連事業)Diamonds Applied Technologies中核事業戦略1.各用途分野において事業開始に向け着実に進捗させる用途分野別進捗計画2022年3月期実績2023年3月期目標主な用途分野初期開発本格開発市場評価事業開始封止剤,接着剤分野(電子デバイス吸湿)フィルム,包材分野(透明,吸湿,吸臭)コーティング分野(透明,抗菌,抗ウイルス)封止材塗料・接着剤薬包材コーティンク剤゙2.パイロットプラント立ち上げに係る山全社からの受託収入を計上(第1四半期)売上高通期見通し100百万円 ( 前年同期比+137.4% )Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.47マテリアルサイエンス事業 ②(ナノサイズゼオライト関連事業)Diamonds Applied Technologies技術開発トピックス市場ニーズ1. 超微量の湿気を吸収する薬包用透明吸湿フィルム2. 有機ELの寿命を大幅に伸ばす透明吸湿コーティング3. 悪臭を外部へ漏らさない透明脱臭フィルム技術的課題ⅰ.樹脂材料に混ぜる際の凝集発生ⅱ.生産プロセス中におけるナノサイズゼオライトの吸着能力低下ナノサイズゼオライトに対する表面処理の最適化を実現開発効果樹脂材料への添加性を大幅に改善透明吸湿フィルム/透明吸湿コーティング/透明脱臭フィルムパフォーマンス(透明性・吸湿性・脱臭性)パフォーマンス(透明性・吸湿性・脱臭性)エンドユーザーにおける評価が大きく進捗Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.48A p p e n d i x49事業等のリスク(1/3)Diamonds Applied Technologies主要なリスク顕在化の可能性・時期顕在化した場合の影響度対 応 策江蘇三超社との仲裁に関するリスク中国の江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備等の譲渡案件について、当社所有のダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡及びダイヤモンドワイヤ製造に関する技術供与に係る契約に関し、同社より2021 年11 月17 日に当社の契約義務の履⾏がなされなかったとして、本件契約を解除するとともに損害賠償請求する仲裁申⽴がシンガポール国際仲裁センターになされました。当社としては、本件契約の義務の履⾏は完了しており、同社の主張する契約解除事由には該当しないと考えており、今後の仲裁⼿続きを通じて当社の正当性を主張するとともに、同社に対し本件契約代⾦の未払い額の請求を⾏っておりますが、本仲裁において、当社が敗訴となる判決が出た場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。新規事業の事業化に関するリスク当社は、新規事業として、ナノサイズゼオライトの開発に取り組んでおり、2019年7月に国⽴研究開発法人科学技術振興機構から本開発に対する成功認定を受け、現在、サンプル提供先企業において製品化に向けた開発を進んでおり、一部の企業においては開発ステージから事業ステージへ移⾏しております。また、ナノサイズゼオライトの事業化に向け、パイロットプラントの設置を進めておりましたが、2022年3月末までに完了しております。しかしながら、サンプル提供先企業における開発に更なる時間が必要であることが⾒込まれる場合や、将来的に量産顧客の獲得が実現できなかった場合は、当事業における固定費負担が継続することとなるとともに事業化の蓋然性等を考慮しなければならず、その場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。低/当期・来期⼤本仲裁において、当社主張の正当性を訴えてまいります。中/当期中中展⽰会などを通じ新規顧客の開拓に努めるとともに、サンプル提供先企業に対する継続的なフォローを⾏うなど、事業化に向けて取り組んでおります。Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.50事業等のリスク(2/3)Diamonds Applied Technologies主要なリスク対 応 策顕在化の可能性・時期顕在化した場合の影響度借⼊⾦返済に関するリスク当社グループは、2019年3月期に債務超過となりましたが、事業撤退や⼯場売却等の構造改革を進めるとともに、⼤規模な資⾦調達を実施した結果、2020年3月期において債務超過は解消し、その後、2020年4月より⾦融機関に対して新たな返済計画に基づき返済を開始しております。⾦融機関等からの借⼊残⾼も2022年3月末時点で2,737百万円まで減少しておりますが、⾦融機関と同意した返済計画は1年単位であり、現時点では、2023年3月までの同意となっており、2023年4月以降の返済⽅法については改めて協議することとしております。当社としては、取引⾦融機関と緊密な関係を維持できていることから、継続的な協力は得られると考えておりますが、「江蘇三超社との仲裁に関するリスク」が顕在化した場合や将来の返済計画に対し⾦融機関の同意を得られなかった場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。低/中⻑期中当社としては、取引⾦融機関と緊密な関係を維持できていることから、継続的な協力は得られると考えております。Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.51事業等のリスク(3/3)Diamonds Applied Technologies主要なリスク対 応 策顕在化の可能性・時期顕在化した場合の影響度海外取引の拡⼤に関するリスク当社グループの連結売上⾼に占める海外販売の⽐率は、当連結会計年度において34.1%と⾼く、当社グループが扱う製品の市場動向を鑑みると、今後も海外志向は強まっていくものと考えております。そのため、当社グループでは、取引慣⾏の違いによるトラブルを未然に回避するため各種契約に係る法務チェックを強化するとともに、債権回収の安全を図るため前受⾦の割合を⾼める等、与信管理を徹底しております。また、他にも地政学的要因などにより、海外での営業活動や製品の出荷に影響が出る可能性があります。海外取引においては予期せぬトラブルが発生する可能性があり、これらのトラブルが顕在化した場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。低/不明⼤取引慣⾏の違いによるトラブルを未然に回避するため各種契約に係る法務チェックを強化しております。また、債権回収の安全を図るため、前受⾦の割合を⾼める等、与信管理を徹底しております。※その他のリスクについては、2022年6月に開⽰する第52期有価証券報告書の「事業等のリスク」に記載いたします。Copyright (c) Nakamura Choukou Co.,Ltd. All Rights Reserved.52本資料の取扱いについて 本資料に掲載している情報は、株式会社中村超硬(以下、当社)の経営指標等の提供を目的としておりますが、内容についていかなる表明・保証を⾏うものではありません。また、本資料は、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。実際に投資を⾏う際は、本資料の情報に全面的に依拠して投資判断を下すことはお控えいただき、投資に関するご決定はご自⾝のご判断で⾏うようお願いいたします。 本資料に掲載している情報に関して、当社は細心の注意を払っておりますが、掲載した情報に誤りがあった場合や、第三者によるデータの改ざん、データダウンロード等によって生じた障害等に関し、事由の如何を問わず一切責任を負うものではありません。 本資料に含まれる将来の⾒通しに関する記述等は、現時点における情報に基づき判断したものであり、経済動向及び市場環境や当社の関連する業界動向、その他内部・外部要因等により変動することがあります。従いまして、実際の業績が本資料に記載されている将来の⾒通しに関する記述等と異なるリスクや不確実性等がありますことを、予めご了承ください。 本資料のアップデートは、通期決算の発表時期(2023年5月予定)を目途として開⽰を⾏う予定です。株式会社中村超硬⼤阪府堺市⻄区鶴⽥町27-27℡.072-274-0007(代表)

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