高砂熱学工業（1969） – 2022年３月期　決算説明資料

2022年5月19日2022年3月期決算説明会高砂熱学工業株式会社目次1. 2022年3月期 連結決算概要2023年3月期 連結業績予想・株主還元財務・IR統括部長 森野 正敏 P.22. 中期経営計画の取り下げ・新ビジョン策定について3. 高砂熱学が取り組むＥＳＧ・ＳＤＧｓの進捗カーボンニュートラルに向けた取り組みの進捗社長ＣＯＯ 小島 和人 P.9Appendix. 資料集P.20 Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.12022年3月期 連結業績サマリー増収増益により通期業績計画達成 （計画比:売上高+0.9％、営業利益+4.2%、経常利益+4.3%、当期純利益＋4.9％）単体利益率の上昇により、過去最高の売上総利益率（単位：百万、％）21/3期実績実績22/3期増減売上高275,181 302,746 +27,565 +10.036,845(13.4)12,300(4.5)13,902(5.1)10,116(3.7)41,396(13.7)14,383(4.8)15,639(5.2)11,535(3.8)+4,551(+0.3)+2,083(+0.3)+1,737(+0.1)＋1,419(+0.1)8.08.7+0.7－287,501 340,184 +52,683 +18.3233,581 268,887 +35,306 +15.1増減率+12.4－+16.9－+12.5－+14.0－◆売上高：各セグメントとも、単体・連結において計画通り進捗◆営業利益：主に成長に向けた投資実行により販管費は増加したが、全社最適受注をはじめとした工事採算性向上への取り組み等を通じ利益増加◆受注高：豊富な情報量のもと、国内外の大型工場系（産業）空調案件を中心に、完工量や配員計画を考慮した計画的受注を実施売上総利益（売上総利益率）営業利益（営業利益率）経常利益（経常利益率）当期純利益（当期純利益率）ROE受注高繰越高Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.2連結営業利益の主な増減要因（前期比）③（単体）将来に向けた投資等に伴う販管費増加（単位：百万円）⑤（海外子会社）コロナ影響による労務費・資機材高騰による採算悪化影響残（3Q時点▲638より改善）14,383前期比＋2,083②（単体）工事採算の改善・向上による利益増加④（国内子会社）コロナ回復等による売上高増加に伴う利益増加22/3期実績Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.3①（単体）完工高増加に伴う利益増加21/3期実績（補足資料）国際事業の状況 － 地域別内訳売上高推移受注高推移（注）受注高、売上高のセグメント間取引については、調整前。60,00030,00047,50117,297 23,697 34,14912,046 16,024 （百万円）06,507 6,079 中国（香港含む）17,297東南アジアその他23,6976,50712,04616,0246,07922/3 概況50,53017,107 22,778 10,645 17,10722,77810,64580,00040,00044,70421,054 17,474 6,176 36,5159,620 17,789 9,106 中国（香港含む）21,0549,620東南アジア17,47417,789その他6,1769,10664,27219,215 32,498 12,559 19,21532,49812,5592020/3期2021/3期2022/3期2020/3期2021/3期2022/3期（百万円）0完工：コロナ影響は地域別に違いがあるものの総じて回復途上にあり前期比＋48.0%受注：半導体・電子デバイス関連施設の建設が活況であり、前期比＋76.０％Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.4バランスシート (前年同期比）2021年3月末2022年3月末増減（単位：百万円）2021年3月末2022年3月末増減流動資産196,511228,208 ＋31,697流動負債105,408134,342 ＋28,934現金・預金等64,12756,960▲7,167仕入債務等 ※２72,95886,272+13,314売上債権等 ※１120,828158,944+38,116工事損失引当金2,7002,018▲682その他固定資産11,55512,304+749短期借入金4,9338,058+3,12527,73428,864+1,130未成工事受入金4,82016,116+11,296投資その他資産46,90043,663▲3,237その他19,99721,878+1,881総資産271,146300,736+29,590固定負債29,88829,496▲392※１⇒受取手形・完成工事未収入金等、電子記録債権※２⇒支払手形・工事未払金等、電子記録債務社債その他25,00025,00004,8884,496▲392純資産135,849136,897＋1,048負債・純資産271,146300,736 ＋29,590自己資本132,135132,897＋762自己資本比率48.7%44.2%▲4.5%Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.5キャッシュ・フロー現金及び現金同等物期末残高の推移（単位：百万円）（注）現金及び現金同等物に係る換算差額除く投資CF▲324財務CF+3,642営業CF+1,186投資CF+1,042 財務CF▲8,007営業CF+22,568現金及び現金同等物期末残高36,5262020/3現金及び現金同等物期末残高62,2712021/３+25,745▲5,404現金及び現金同等物期末残高56,8672022/3 営業CF: 当期純利益が増加するも、売上債権増加等により+1,186 財務CF: 自己株式取得のための支出や配当金の支払等により▲8,007Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.62023年3月期 連結業績予想 大型の工場物件ならびに再開発案件の順調な進捗を見込むとともに、施工体制強化と生産性向上に資する取り組みにより、前期比増収・売上総利益は増益の計画 ESGやカーボンニュートラルに向けた取り組みは益々重要性を増してきており、将来の成長に向けた「環境事業」ならびに競争力の源泉となる「人的資本」への投資を一層強化。そのため営業利益以下の各段階利益は減益の計画 工場系（産業）空調を中心に豊富な情報量のもと、働き方改革に向け配員計画等を考慮した計画的受注を実施 資機材不足による納期遅延や資機材価格の動向、ならびに現場工程の遅延に注意を払い、情報の早期収集と迅速な対応を図り影響回避に努める（単位：百万円、％）22/3期２Q 実績 通期 実績 ２Q予想23/3期通期予想 前期比増減増減率売上高122,275302,746146,000311,000+8,254売上総利益（売上総利益率）営業利益（営業利益率）経常利益（経常利益率）当期純利益（当期純利益率）ROE受注高14,472(11.8)2,231(1.8)3,055(2.5)1,786(1.5)41,396(13.7)14,383(4.8)15,639(5.2)11,535(3.8)ー2,200(1.5)2,700(1.8)2,000(1.4)43,000(13.8)13,100(4.2)14,500(4.7)10,800(3.5)+1,604(+0.1)▲1,283(▲0.6)▲1,139(▲0.5)▲735(▲0.3)ー8.7ー8.0以上ー+2.7+3.9－▲8.9－▲7.3ー▲6.4－ー153,921340,184138,000280,000▲60,184▲17.7Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.7株主還元 配当 期末配当金を29円から31円に増配、年間60円 2022年度も同水準配当の推移（円）60.002020年度実績2021年度予想2021年度実績2022年度予想40.0030.0% 30.0%56.00 56.00 52.00 60.00 60.00 38.5%35.4%40%37.8%30%１株当たり年間配当金 56円145.56円１株当たり当期純利益58円60円60円158.26円169.38円158.57円20.000.00配当性向 38.5％ 36.6% 35.4% 37.8%20%10%0%19/320/321/322/323/3(予定)一株当たり配当額(左軸)配当性向（右軸） 自己株式取得 2021年度は60億円の自己株式取得を実施済(取得株数297万株、21年8月～22年2月)＜株主還元に関する基本方針＞配当による株主還元を基本とし、減配を行わず当社グループの利益成長に応じて配当を増やしていく方針。自己株式の取得は中長期的に株主価値および企業価値を高める観点より、財務健全性と資本効率を踏まえつつ、市場環境や資本水準、事業投資機会等を総合的に勘案し機動的に実施。配当金総額・自己株式取得額・総還元性向の実績推移（百万円）10,0008,0006,0004,0002,000087.6%100.0%54.0%3,000 60.3%4,000 31.2%5,999 50.0%38.5%3,693 3,803 3,976 3,932 4,104 0.0%18/319/320/321/322/3配当金総額自己株式取得額総還元性向(右軸)Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.82. 中期経営計画取り下げ・新ビジョン策定について社長ＣＯＯ小島 和人9中期経営計画取り下げの背景とこれまでの進捗状況iNnovate on 2023 go beyond事業の根幹ESGとエンゲージメントへの取組み３つの成長戦略国内事業の強靭化国際事業の変革環境事業の挑戦進捗状況取り組み効果・国内事業の強靭化では、全社最適受注・施工プロセスへの変革に取り組み、足許での工事採算性が向上外部環境の変化事業への影響１．ESG・カーボンニュートラルへの２．新型コロナウイルス感染拡大取り組み加速影響の長期化３．国際情勢変化によるサプライチェーン・為替相場への影響・半導体・電子部品不足等による資機材の納期遅延・資機材価格・労務費の高騰ならびに建築工程遅延中期経営計画取り下げへさらなる取り組み強化ESG・カーボンニュートラルに向けた取り組みが益々重要性を増している足許の状況を好機と捉え、・「環境事業」に向けた投資の推進・「人的資本」への投資を推進Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.10中期経営計画KGIと成長投資・配当方針の取扱い連結売上高2023年度3,250億円連結経常利益（率）2023年度200億円（6.2%）自己資本比率（連結）2023年度43.0%以上ROE （連結）2023年度10.0%以上取り下げ取り下げ取り下げ取り下げCO2排出量（スコープ1・2）（単体）2023年度 ▲10%以上（FY19対比）（スコープ全体 ▲5%以上）見直しを検討※▲1.5℃目標に改訂を視野投資枠（単体）4年間累計600億円程度生産性向上(DX)投資 150億円成長へ向けた投資450億円投資枠は計画通り投資を加速配当方針 対象期間中は減配を行わず、当社グループの利益成長に応じ、配当を増加する 自己株式の取得は中長期的に株主価値および企業価値を高める観点より、財務健全性と資本効率を踏まえつつ、市場環境や資本水準、事業投資機会等を総合的に勘案し機動的に実施変更なしCopyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.11今後のビジョン策定スケジュールと2022年度の事業運営方針FY20225月取り下げFY20235月（現行）中期経営計画 iNnovate on 2023 go Beyond!新ビジョン策定2040新ビジョン公表当該期間の事業運営方針～2022年度（中期経営計画の取り下げ期間中）の事業運営方針について～・iNnovate on 2023 go beyond!の成長戦略（国内事業の強靭化・国際事業の変革・環境事業への挑戦）を継続実行・ESG・カーボンニュートラルへの取り組み強化に向け、環境事業や人的資本への投資を加速・推進・株主還元方針は2023年度まで継続Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.12３. 高砂熱学が取り組む ESG・SDGｓカーボンニュートラルに向けた取り組みの進捗社長ＣＯＯ小島 和人13高砂熱学が取り組むＥＳＧ・ＳＤＧｓの進捗2022年4月～「カーボンニュートラル事業開発部」創設１．コア事業と水素事業を融合したカーボンニュートラル事業の開発目指す２．循環型社会の新たなビジネスモデルの構築を目指すＥ⇒コア事業における取り組みの強化を並行して実施SBT認証企業等を中心にCO₂削減提案を継続実施・SBT認証・コミット企業からの受注（単体）⇒全体に占める割合 約４割（2018年～2022年 4ヶ年平均）石狩市厚田地区における水素事業の社会実装第1号プロジェクト⇒NIKKEI脱炭素アワード2021「プロジェクト部門・大賞」を受賞（2022.3）⇒地域のマイクログリッドシステムを当社100％出資会社にて運営開始（2022.4）DX戦略・BIM推進：Autodesk社との戦略的提携に関する覚書締結（2022.2）ES施工プロセスの変革：T-Base®本格稼働開始（2022.4）Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.14高砂熱学が取り組むＥＳＧ・ＳＤＧｓの進捗多様な人財の登用・多様性の推進女性やキャリア採用等の長期的な管理職登用目標を設定CGコードにて公表(2021.12）Ｓ健康経営・働き方改革の推進「健康経営銘柄2022」・「健康経営優良法人2022（ホワイト500）」 に認定（2022.2)ガバナンスの強化：社外取締役の比率引き上げ（50.0％ ⇒ 54.5%へ）(2022.1)2022年6月開催予定の株主総会における社外取締役選任議案の承認可決を以って実施Ｇ：政策保有株式の圧縮（2021年度実績：13銘柄売却）：2021年度ESG推進委員会７回開催（テーマ：TCFD開示・サステナビリティ課題対応他）：経済産業省より「DX認定事業者」に認定（2022.4）Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.15E：水素事業 社会実装化に向けた取り組み事業名称 ：エネルギー地産地消事業化モデル支援事業：北海道 石狩市 様施主工事期間 ：2020年11月～2022年3月工事概要 ：基礎土地造成、電気設備、太陽光発電設備、水素システムNIKKEI脱炭素アワード２０２１にてプロジェクト部門「大賞」を受賞つくるためる蓄電池コンテナ高圧受変電設備水素システムコンテナ水素タンクつかう設備設置位置グリーン水素製造装置Hydro-Creator®を導入2022年4月～１０年間に亘りマイクログリッドシステム運営事業を開始Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.16E S ：DX戦略・BIMの推進2022年２月：3D 技術を使ったデザイン・設計、エンジニアリング、エンターテインメント向けソフトウェアのリーディング企業であるAUTODESK社（米）との業務提携を締結DX戦略の具体的な取組み EMSを基軸としたFM領域での脱炭素化支援 BIMを中核とした高付加価値建物・ライフサイクルマネジメントの実現 DXによる働き方改革 デジタル人財育成 情報セキュリティ強化2022.2.17 プレスリリース抜粋Copyright © Takasago Thermal Engineering Co., Ltd. All Rights Reserved.17E S ：コア事業における取り組み 施工プロセスの変革T-Base