富士石油（5017） – 2022年３月期決算説明会資料

２０２１年度通期決算説明会２０２２年５月１9日富士石油株式会社次第１. ２０２１年度の事業活動（概況）および第３次中期事業計画の進捗状況２. ２０２１年度通期決算３. ２０２２年度通期業績見通しFuji Oil Company, Ltd. 2１. ２０２１年度の事業活動（概況）および第３次中期事業計画の進捗状況Fuji Oil Company, Ltd. 32021年度の事業活動（概況）● 4年に1度の大規模定期修理を実施・ 常圧蒸留装置の停止期間：5月11日～7月7日の58日間（当初の予定通り）・ 設備の高経年対策として点検・補修、機器更新に注力・ アルキレーション装置の能力増強、流動接触分解装置の効率改善等を実施● 常圧蒸留装置（トッパー）の稼働状況は、上期では大規模定期修理により低稼働（53％）となるも、下期はほぼフル稼働（98％）、通期では75％の稼働率● 脱炭素への取り組みとして、当社のボイラー設備にてアンモニアの混焼実験を行うための対応工事を完了Fuji Oil Company, Ltd. 4第３次中期事業計画（2021～2024年度）について2050年に向けた長期的な経営の方向性 袖ケ浦製油所は、エネルギーの安定供給の使命を果たし続けるための重要な価値創造拠点として在り続ける 低炭素・循環型社会への貢献は、企業としての社会的責務かつ当社の未来のための最重要経営課題であると捉え、低炭素化した石油及びカーボンニュートラルなエネルギーを供給する企業となる第３次中期事業計画（2021～2024年度）の概要具体的な取り組み基本方針重点課題石油精製事業の更なる基盤強化脱炭素社会に向けた取り組み強化稼働信頼性の維持・強化コスト競争力の強化、競争優位の確立製油所の徹底した環境負荷低減脱炭素ビジネスの追求 高経年設備の集中検査 ドローンによる点検やIoT、AI等のデジタル技術導入 精製コストの削減、エネルギー効率の改善 原料調達を含む生産最適化 高付加価値製品増産に向けた設備改良 総経費の合理化、業務効率化 省エネ活動・投資の一層深化 アンモニアのボイラー燃料使用検討 次世代バイオ燃料の導入やCO2フリー水素、合成燃料などの追求Fuji Oil Company, Ltd. 5第３次中期事業計画の進捗状況石油精製事業の更なる基盤強化重点課題2021年度の取り組み2022～2024年度稼働信頼性の維持・強化・大規模定期修理において集中検査・修理、機器更新に注力・無線計装技術を用いた異常予兆検知システムを導入・自然災害時におけるドローンでの点検業務を実証・重要機器に、順次、異常予兆検知システムを導入・展開・オペレーターのタブレット活用等の検討・ドローンを用いた点検業務の運用開始、適用範囲の拡大・アルキレーション装置の能力・2023年度小規模定期修理時コスト競争力の強化、競争優位の確立・流動接触分解装置の効率・DXを活用した生産最適化のにおける設備投資等・流動接触分解装置、改質装置等にDXによる生産最適化を展開増強改善検討Fuji Oil Company, Ltd. 6第３次中期事業計画の進捗状況脱炭素社会に向けた取り組み強化重点課題2021年度の取り組み2022～2024年度・脱硫系装置・改質装置の・2023年度小規模定期修理時製油所の徹底した環境負荷低減省エネ投資工事・ボイラーでアンモニアを混焼するための配管接続工事を完了における設備投資等・アンモニア混焼実験を開始、実証化に向けた取り組み脱炭素ビジネスの追求・バイオ燃料に関する環境エネ・ルギー社との共同研究・バイオ燃料・燃料アンモニア・の事業化に向けてプロジェク・トチームを発足・共同研究の継続、研究成果の・プロジェクトチームによる事業反映化の検討Fuji Oil Company, Ltd. 7利益計画の進捗状況原油処理・製品販売原油処理量（千kL）製品販売量（千kL）利益計画原油価格（ドバイ原油）為替レート営業利益（除在庫影響）経常利益（除在庫影響）当期純利益2021年度（実績）６，２５９６，４６６2022年度（見通し）2024年度（中期事業計画）８，０６０８，３２９７，２９７７，８８０(単位：億円)2021年度（実績）2022年度（見通し）2024年度（中期事業計画）７８ドル／バレル８０ドル／バレル６０ ドル／バレル１１２円／ドル※１６２（▲２５）１６０（▲２７）１５２１２０円／ドル９０（６０）８１（５１）６６１０５円／ドル１００（１００）８５（８５）７５Fuji Oil Company, Ltd. 8※2021年度の営業利益は、燃料油価格激変緩和補助金相当7億円（営業外収益）を加算補正（注）2024年度営業利益、経常利益には在庫影響を含まない株主還元株主還元の基本方針中・長期的な事業発展のための内部留保の充実に留意しつつ、業績及び資金バランス等を勘案の上、安定的な配当の維持に努めます。2022年3月期は、５期ぶりに100億円を超える連結純利益を計上し、2期連続の黒字決算となった一方、財務体質改善が途上であることから、期末配当は1株当たり10円（前期と同額）を予定。また、次期の配当につきましても1株当たり10円を予定。Fuji Oil Company, Ltd. 9２．２０２１年度通期決算Fuji Oil Company, Ltd. 10事業環境ドバイ原油価格（ドル／バレル）2020年度平均 44.7ドル1401201008060402002021年度平均 78.2ドル4月7月10月1月4月7月10月1月2020年度2021年度原油価格は、４月以降、ワクチン接種拡大に伴う需要回復期待や、米国のハリケーン被害等によって上昇。新型コロナウイルスの変異株の感染拡大懸念から一時調整色を強めたものの、第４四半期以降はロシア・ウクライナ情勢の悪化から急騰。Fuji Oil Company, Ltd. 11事業環境為替レート （ＴＴＭ）（円／ドル）1301251201151101051002020年度平均 106.1円2021年度平均 112.4円4月7月10月1月4月7月10月1月2020年度2021年度為替レートは、４月以降、米国の株高・金利上昇等により111円台前半まで円安が進行。その後米国におけるインフレへの警戒が強まり、FRBが量的緩和の縮小に着手したこと等から115円台まで円安が進み、３月には日銀の金融緩和維持姿勢から日米の金利差拡大が見込まれ、一時125円まで円安が進行。Fuji Oil Company, Ltd. 12石油製品販売量・原油処理量（単位：千ＫＬ）2021年度通期2020年度通期前期比 （％）ガソリンナフサジェット燃料灯油軽油Ａ重油Ｃ重油ベンゼンキシレン石油ピッチその他合計原油処理量稼働率1,882 227 482441 1,517 208 61 117 263 274 9946,466 6,259 75.4%2,009 326 552502 1,679 275 36 132 313 292 1,0257,140 6,742 81.2%94%70%87%88%90%76%171%89%84%94%97%91%93%Fuji Oil Company, Ltd. 13２０２１年度通期連結決算の概要2021年度通期 ２月公表値増減2020年度通期 増減（参考）（単位：億円）原油価格（ドル／バレル）為替レート（円／ドル）売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益在庫影響在庫影響除き営業利益在庫影響除き経常利益（参考）減価償却費設備投資78.2112.44,853※162160152187△25△277012373.0110.8+5.2+1.6+7%+1%4,7055851+148+3%+104 +180%+109 +215%54+98 +182%127△69△7670123+60+43+48+48%――+0+0+1%+0%44.5106.13,44670826587△16△4+1,40633.76.3+91+77+87+100△9△22※2021年度の営業利益は、燃料油価格激変緩和補助金相当7億円（営業外収益）を加算補正Fuji Oil Company, Ltd. 14通期業績 営業利益増減（対前回予想比）在庫影響は、原油価格が１－３月の想定（75ドル／バレル）よりも大幅に上昇し、増益要因に原油価格の急騰に伴い、製品マージンも急上昇したこと等から、製品マージンは増益要因に精製コスト等については、精製費の減少等により、増益要因に＋41＋3（単位：億円）※162＋6058２月公表値在庫影響製品マージン（マージン×数量）精製コスト等（変動費・固定費他）2021年度通期※2021年度の営業利益は、燃料油価格激変緩和補助金相当7億円（営業外収益）を加算補正Fuji Oil Company, Ltd. 15通期業績 営業利益増減（対前期比）在庫影響は、原価押し下げ効果が前期比で大幅に拡大、増益要因に大規模定修の影響による販売数量減の一方、製品市況の上昇等により、製品マージンは増益要因に原油価格上昇に伴う自家燃料費の増加等により、精製コスト等については減益要因に＋60△68（単位：億円）※162＋100702020年度通期在庫影響製品マージン（マージン×数量）精製コスト等（変動費・固定費他）2021年度通期※2021年度の営業利益は、燃料油価格激変緩和補助金相当7億円（営業外収益）を加算補正Fuji Oil Company, Ltd. 16連結貸借対照表の増減概要2022年３月末 2021年３月末増減主な増減要因（単位：億円）流動資産2,2491,335+914固定資産資産 合計流動負債固定負債負債 合計純資産負債純資産合計1,2783,5282,4714112,8836453,5281,1952,5301,5724752,0484812,530売掛金 +495たな卸資産 +372+83機械装置等 +65投資有価証券 +25買掛金 +451短期借入金 +379△64 修繕引当金 △62+163 利益剰余金 +144+998 +898 +834 +998 2022年３月末 2021年３月末増減自己資本比率負債資本比率18.2％2.18倍19.0％ 0.8ポイント悪化1.98倍 0.20ポイント悪化Fuji Oil Company, Ltd. 17連結キャッシュフローの状況営業活動によるＣＦ△3192282021年度通期 2020年度通期2021年度通期 内訳（単位：億円）税引前利益減価償却費仕入債務の増加売上債権増加たな卸資産増加修繕引当金の減少16770451△495△372△62投資活動によるＣＦ△125△41 有形固定資産取得△126財務活動によるＣＦ399△167 借入金の増減414現金及び現金同等物に係る換算差額現金及び現金同等物の増減現金及び現金同等物の期首残高現金及び現金同等物の期末残高1△4412379△118104123Fuji Oil Company, Ltd. 18３．２０２２年度 通期業績見通しFuji Oil Company, Ltd. 19２０２２年度 業績見通しの概要原油価格（ドバイ原油）・為替レートの通期前提原油価格（ドバイ原油）為替レート８０ドル／バレル１２０円／ドルFuji Oil Company, Ltd. 20石油製品販売量・原油処理量（単位：千ＫＬ）2022年度通期2021年度通期前期比 （％）ガソリンナフサジェット燃料灯油軽油Ａ重油Ｃ重油ベンゼンキシレン石油ピッチその他合計原油処理量稼働率2,491 419 849 5301,948 238 120 139 361 344 8908,329 8,060 97.1%1,882 227 482441 1,517 208 61 117 263 274 9946,466 6,259 75.4%132%185%176%120%128%114%196%119%137%125%90%129%129%Fuji Oil Company, Ltd. 21２０２２年度通期連結業績見通し2022年度通期（計画）2021年度通期原油価格（ドル／バレル）為替レート（円／ドル）売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益在庫影響在庫影響除き営業利益在庫影響除き経常利益（参考）減価償却費設備投資80.0120.07,0239081662960517725152△86△57％78.2112.44,853※162160187△25△2770123（単位：億円）増減+1.8+7.6+2,169△72△79+2％+7％+45％△45％△50％△158+85+78△85％－－+6△98+9％△80％Fuji Oil Company, Ltd. 22※2021年度の営業利益は、燃料油価格激変緩和補助金相当7億円（営業外収益）を加算補正業績見通し 営業利益増減（対当期比）在庫影響は、原価押し下げ効果が前期比で縮小し減益要因に大定修の影響解消により販売数量増を見込むことに加え、石油製品市況の堅調な推移や化成品市況の回復等を前提とし、製品マージンは増益要因に精製コスト等については、大定修の影響解消の一方、油価上昇等に伴う自家燃料費の増加等により、減益要因に（単位：億円）90※162△158△39+1252021年度通期在庫影響製品マージン（マージン×数量）精製コスト等（変動費・固定費他）2022年度通期※2021年度の営業利益は、燃料油価格激変緩和補助金相当7億円（営業外収益）を加算補正Fuji Oil Company, Ltd. 23【参考】原油価格・為替変動の経常損益への影響額基準在庫影響△5.5億円原油価格 1ドル/バレル下落に付き80ドル石油ピッチ自家燃料費+3.5億円為 替 1円/ドル円高に付き120円自家燃料費+1.5億円（注） 上記影響額は見通し期間である2022年度通期を対象として試算しています。計△2.0億円在庫影響△3.5億円計△2.0億円Fuji Oil Company, Ltd. 24お問合せ先 総務部 ＩＲ・広報グループ鈴木 ・ 工藤 まで（ＴＥＬ：03-5462-7803）Fuji Oil Company, Ltd. 25