日本触媒（4114） – 株式会社日本触媒　決算説明会資料　2022年3月期決算説明および2022-24年中期経営計画「TechnoAmenity for the future-I」進捗

株式会社日本触媒 決算説明会資料2022年3月期決算説明および2022-24年 中期経営計画「TechnoAmenity for the future-I」進捗2022/5/16代表取締役社長 五嶋祐治朗Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.1中期経営計画「TechnoAmenity for the future-I」進捗目次業績概要１．2021年度 業績２．セグメント変更３．ポートフォリオ変革４．経営目標５．３つの変革６．事業の変革７．環境対応への変革８．組織の変革2022年度業績予想および状況９．2022年度 業績予想10．マテリアルズ：AA(AES)/SAPの動向11．ソリューションズ：戦略製品群12．ソリューションズ：新規事業13．ソリューションズ：次世代事業14．経営目標15. 利益還元策用語解説SAP： 高吸水性樹脂AA： アクリル酸AES： アクリル酸エステルEO： 酸化エチレンCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.2業績概要Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.3業績概要１．2021年度 業績（単位：億円）売上収益営業利益税引前利益親会社の所有者に帰属する当期利益ROA（資産合計税引前利益率）ROE（親会社所有者帰属持分当期利益率）前期比 増収・増益2020年度2021年度実績2,732△159△129△109△2.7%△3.4％実績3,6932913372376.8%7.2%2/3発表値3,650270310215－－国産ナフサ価格31,300円/kL56,600円/kL◆前期比・営業利益 増益 ： 減損損失や統合関連費用がなくなること、・税引前利益 増益： 営業利益増加、持分法投資利益の増加スプレッド拡大や販売数量増加、在庫評価差額など◆2/3発表値比・各利益 上振れ ： スプレッド拡大などCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.42022-24年 中期経営計画「TechnoAmenity for the future-I」進捗Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.5中期経営計画２．セグメント変更そ れ ぞ れ の 事 業 群 の 強 み を 活 か し 、 環 境 変 化 に 柔 軟 に 対 応目 標 ・ 戦 略 を 明 確 に す る た め 、 2022年 度 よ り 外 部 発 表 セ グ メ ン ト を 変 更マテリアルズソリューションズ高品質の素材を高い生産技術力でグローバルに提供する多様な産業の顧客ニーズに応えるため、当社の強みであるキーマテリアル開発力を活かし、他社にない独自の機能を提供する■ベーシックマテリアルズ（酸化エチレン等）■アクリル（アクリル酸およびアクリル酸エステル類・高吸水性樹脂）■インダストリアル＆ハウスホールド（生活消費財、自動車、建材分野等）■エナジー＆エレクトロニクス（電池、エレクトロニクス分野等）■ライフサイエンス（健康医療、化粧品分野）※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.6中期経営計画３．ポートフォリオ変革既存分野から成長分野へのポートフォリオ変革上段：売上収益下段：営業利益市場成長率ソリューションズFY20241,350億円170億円FY20211,060億円85億円ソリューションズ事業拡大・ソリューション提案力強化と注目市場へのリソース集中・戦略製品群拡販※戦略製品：当社の強みを活かし、成長が見込まれる市場で拡販を目指す既存製品マテリアルズFY20212,590億円約105億円※営業利益、利益率は市況高騰分除くFY20242,600億円155億円マテリアルズ事業強靭化収益力強化とサステナビリティによる付加価値向上バブルサイズ：売上収益利益率※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.7中期経営計画４．経営目標ソリューションズ事業拡大により2024年度に過去最高益を目指す売上割合（売上収益：3,950億円）営業利益割合2024年度目標マテリアルズマテリアルズ（新規事業含む）ソリューションズ35%（新規事業含む）ソリューションズ50%営業利益330億円ROE7.5%内、ソリューションズ事業営業利益ROA170億円6.9%売上割合（売上収益：5,000億円規模）2030年の目指す姿営業利益割合マテリアルズソリューションズ（新規事業含む）50%以上マテリアルズソリューションズ（新規事業含む）65%以上ROE9%以上ROA9%以上※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.8中期経営計画４．経営目標※2022年3月23日 発表資料より2021年度推定2024年度2030年の目指す姿600億円規模400億円規模9%以上9%以上330億円170億円7.5%6.9%50%280億円財務目標ソリューションズ事業営業利益営業利益ROEROA総還元性向新規製品売上収益（単体・SAP除く・5年以内上市）投資額カーボンニュートラル目標成長投資および競争力維持投資CO2排出量削減(2014年度比・国内・Scope1&2）270億円85億円6.6%6.4%33.4%100億円-1,200億円（FY2022-2024累計）4,000億円（FY2022-2030累計）4%削減(FY2020)-30%削減環境貢献製品売上収益290億円(FY2020)550億円1,350億円D&I目標（単体）事務系・化学系女性採用比率21%(FY2020)女性管理職（基幹職）比率男性の育児休職取得率4%(FY2020)6%(FY2020)30%6%30%＜前提条件＞2021年度推定：ナフサ 55,700円/kL、ドル 112円、ユーロ 130円：ナフサ 50,000円/kL、ドル 110円、ユーロ 130円2024年度—–Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.9中期経営計画５．3つの変革DX推進により、3つの変革を加速1事業の変革2環境対応への変革ライフサイクル全体の環境負荷低減に貢献（ 資 源 採 掘 か ら 最 終 製 品 廃 棄 ま で ）●生産プロセス の CO 2排 出量 削 減●環境貢献製品 の 開 発・ 販 売 拡大（お客様の環 境 負 荷 を 低減 ）ソリューションズ事業拡大■ソリューション提案力強化と注目市場へのリソース集中■戦略製品群拡販による収益力向上営業利益2倍に 拡大 [2021年 度 比]マテリアルズ事業強靭化■収益力強化とサステナビリティ推進による付加価値向上（増設：進行 中 のNSI ア クリル 酸 の み）（NSI：PT.NIPPON SHOKUBAI INDONESIA）※2022年3月23日 発表資料より3組織の変革個人と組織が成長できる仕組みを実現●人事制度改定●ガバナンス強化●生産性向上施 策●権限委譲Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.10中期経営計画６．事業の変革＜マテリアルズ事業強靭化＞事 業 戦 略 ： ア ク リ ルAA・SAP一体運営によるシナジー最大化SAPサバイバルプロジェクトグローバル供給体制AA・SAPグローバル供給体制の強化インドネシア AA10万トン/年建設（2023年商業運転予定）プロジェクトを継続し、収益性向上●AA・SAP生産性の向上●既存プラント改修による能力増強●高効率生産技術を導入した設備へのシフト●グローバルでの最適な生産・供給体制構築（並行して、知見を姫路製造所の他製品へも水平展開）※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.11中期経営計画６．事業の変革＜マテリアルズ事業強靭化＞事 業 戦 略 ： ベ ー シ ッ ク マ テ リ ア ル ズ安定的なキャッシュを創出し続けるための事業基盤構築EOレジリエンスプロジェクトバイオエチレンへの取り組みSAPサバイバルプロジェクトの知見をEOおよび誘導品にも活かし、川崎製造所全体での収益性改善を図る●高度制御、高効率生産技術導入による製造コスト削減●稼働計画最適化●原料から物流までの一連の事業強化⇒持続可能な事業としての、収益体質確保ENEOS、三菱商事とバイオ原料を使用したエチレン誘導品の製造・販売に向けた共同調査開始※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.12川崎コンビナート中期経営計画６．事業の変革＜ソリューションズ事業拡大＞2022～2024年度2025～2027年度2028～2030年度インダストリアル＆ハウスホールド戦略製品群の拡販営業利益＋10億円アクリル樹脂・エチレンイミン誘導体等売上収益+80億円新たな市場でのクラスター形成エナジー＆エレクトロニクス戦略製品群の拡販営業利益＋50億円アクリビュア・VEEA・環境触媒等エレクトロニクス・環境浄化分野売上収益+110億円グローバルでの事業展開イオネル、固体電解質ポリマー等電池関連分野成長市場への展開売上収益150億円事業拡大ライフサイエンス（健康医療・化粧品）黒字化事業育成事業創出注目市場に開 発 品 を 順次 上 市アルカリ水電解用セパレーター、酸化グラフェン等※戦略製品：当社の強みを活かし、成長が見込まれる市場で拡販を目指す製品売上収益200億円売上収益300億円※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.13中期経営計画６．事業の変革＜ソリューションズ事業拡大＞顧 客 課 題 の 把 握 力 ・ ソ リ ュ ー シ ョ ン 提 案 力 強 化顧客視点での課題解決実現に向け、組織力強化・戦略的にリソース投入企画・開発・マーケティング機能強化リソース投入研 究3年間で約70名増員企画・開発約330名約400名営業・マーケティングインダストリアル&ハウスホールド事業部/エナジー&エレクトロニクス事業部/健康・医療事業開発室/化粧品事業室/企画開発関連部門● 事 業 部 に 企 画 部 門 設 置● 組 織 横 断 で の 開 発 活 動 強 化● デ ジ タ ル マ ー ケ テ ィ ン グ 推 進※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.14中期経営計画７．環境対応への変革カ ー ボ ン ニ ュ ー ト ラ ル 実 現 に 向 け た シ ナ リ オ社会全体（サプライチェーン）での排出量削減への貢献（Scope3）世界のCO2排出量を削減できる技術開発（ CO2変換技術や水素/アンモニア利用技術 等）顧客企業の最終製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を削減できる素材・ソリューション提供環境貢献製品売上収益目標（億円）1,350550290製品提供やリサイクルを通じたCO2排出量削減に貢献FY2020FY2024FY2030※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.15中期経営計画８．組織の変革取 り 組 み 施 策個 人 と 組 織 が 成 長 で き る 仕 組 み を 早 期 に 実 現●チャレンジする人財を評価する人事制度の導入 （ 2 02 2 年 4月 導 入 ）●多様な人財の活躍推進 （D &I 推進・ シ ニア 人財 活 用・ リーダ ー 人財 育 成 ）●多様な働き方を支える制度導入やITインフラ整備人財育成・活躍推進●生産性向上に向けた具体的施策の実行 （ 20 3 0 年 間接部門総工 数 1 0% 削 減 ）●決裁権限見直しによる権限委譲を進め、各部門での判断迅速化 （2 0 22 年 4月 から ）●経営と従業員の対話強化を継続 （ 社 長への 提 案 制 度継 続 ）組織の成長●取締役会の実効性の強化●取締役会の知識・経験・能力、多様性の確保●役員に対する中長期のインセンティブの強化コーポレート・ガバナンスの強化※2022年3月23日 発表資料よりCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.162022年度業績予想および状況Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.17業績予想９．2022年度 業績予想2021年度2022年度（単位：億円）売上収益営業利益税引前利益親会社の所有者に帰属する当期利益ROA（資産合計税引前利益率）ROE（親会社所有者帰属持分当期利益率）実績3,6932913372376.8%7.2%予想4,4502002301554.3%4.5%国産ナフサ価格56,600円/kL75,000円/kL上期：85,000円/kL下期：65,000円/kL前期比 増収・減益・売上収益： 原料価格上昇による売価上昇や販売数量増加・営業利益： スプレッド拡大や販売数量増加も、海上輸送費上昇による販管費の増加や、前期にあった在庫評価差額が減少することで減益の見込みCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.1810．マテリアルズ AA(AES)/SAPの動向業績動向AA(AES) 動向需要 世界需要 約760万トン(2022年)中長期的に年率3-5%程度の成長を想定・2022年度 コロナの影響による需要減を脱し需要回復・供給トラブルにより需給タイト化 海外市況上昇・中長期的に需給バランスはタイト基調が継続SAP動向需要 世界需要 約310万トン（2022年）中長期的に年率3-5％程度の成長を想定・2022年度 コロナ影響による需要減から回復傾向・供給トラブル等で需給のタイト化・中長期的に需給バランスはタイト基調が継続ント万 /値数1,150950750550350150ント万 /値数450400350300250200150201920202022AA生産能力（各社合計）2021AA需要2023単純稼働率図 AAのグローバル市場需給動向推移 (当社調べ)9080%70609590858075706560%201920202021SAP生産能力（各社合計）20222023単純稼働率SAP需要図 SAPのグローバル市場需給動向推移 (当社調べ)AA、SAPは、引き続き成長が見込まれるCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.19業績動向11．ソリューションズ：戦略製品群パッケージング/プリンティングVEEA重合性モノマーパッケージング/プリンティングエチレンイミン誘導体UVインクジェット、等プリンティング分野での顧客開拓を継続強み：特殊モノマーの開発と安定量産化技術ユニークな水溶性ポリマー。重金属処理などの水処理剤やインク顔料の分散剤用途に需要が拡大強み：独自製法による量産化技術ディスプレイ環境浄化アクリビュア光学フィルム用アクリル樹脂液晶ディスプレイ分野での拡販と耐熱特性・光学特性を活かした用途展開を強化強み：高機能ポリマーの設計と量産化技術排水処理触媒環境規制強化を背景に増加するニーズへの対応とよりマイルドな条件で運転可能なシステムの開発強み：無機触媒技術Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.20業績動向12．ソリューションズ：戦略製品群電池電池イオネルLiイオン電池用電解質EV市場の拡大に向けたグローバル市場への拡販戦略遂行強み：合成技術と高度な生産プロセス電池SOFC固体酸化物形燃料電池（SOFC）用電解質シート固体電解質ポリマー安全性の高いリチウムポリマー電池用の電解質ポリマーを開発、EVなどへの展開を進める強み：ポリマー設計と合成技術パッケージング/プリンティングAOMA重合性モノマーセラミック粉体加工技術とセラミック焼成技術によりSOFC用ジルコニアシートを量産化強み：無機触媒技術の応用インク、コーティング、粘接着剤、3Dプリンタ用途で採用に向けた動きが加速している強み：特殊モノマーの開発と安定量産化技術Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.21業績動向13．ソリューションズ：次世代事業ラ イ フ サ イ エ ン ス事 業 創 出2030年度には、健康医療・化粧品事業を中長期視点のバックキャストアプローチで注目市場各売上収益100億円レベルの事業として確立での事業化シナリオ策定中分子医薬（核酸、ペプチド）およびDDS市場でのソリューション提供強み：国内有数のGMP製造体制、独自技術健康医療健康・医療化粧品化粧品スキンケア、ヘアケア、メーキャップ市場でのパーソナルケア多機能原料等、化粧品素材ニーズへの対応強み：「分子設計」「合成技術」「重合技術」注目市場電池半導体/通信水素H2パッケージング/プリンティングディスプレイ水インフラ・住宅＜開発品例＞アルカリ水電解用セパレーター水素H2グリーン水素製造用に欧州中心に市場開拓を継続強み：有機無機複合化技術半導体/通信酸化グラフェン独自の機能を活かした用途開拓を継続強み：合成技術と生産プロセスCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.22計画14．経営目標売上収益 営業利益600億円規模4,450億円5,000億円規模3,950億円330億円3,693億円291億円200億円FY2021FY2022FY2024FY2030＜前提条件＞2021年度：ナフサ 56,600円/kL、ドル 112円、ユーロ 131円2022年度予想： ナフサ 75,000円/kL、ドル 125円、ユーロ 130円： ナフサ 50,000円/kL、ドル 110円、ユーロ 130円2024年度Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.23計画15．利益還元策当中期経営計画期間の方針十分な成長投資、競争力維持投資の財源を確保しつつ、資本効率性の追求を両立させる株主還元の実施総還元性向 50％（配当性向 40%, 自己株式取得 10%）2021年度配当当期利益 237億円180円/株普通配当170円/株に加えて創立80周年記念配当10円円/株中間期末普通配当記念配当755955合計170102012～21年度平均配当性向35.5%2022年度配当（予想）当期利益 155億円180円/株2021年度と同額の180円円/株中間期末合計普通配当90901802021年度30.3%2022年度（予想）46.3%Copyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.24おことわり本資料は、投資判断の参考となる情報提供を目的としているものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。また、記載されている内容は、資料作成時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した内容を含んでおり、記載された内容を確約したり、保証するものではありません。実際の業績は、様々な要因により、異なる結果となる場合があります。お問合せ先：株式会社日本触媒 コーポレート・コミュニケーション部東京都千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビルTEL：FAX：URL：03-3506-760503-3506-7598https://www.shokubai.co.jpCopyright NIPPON SHOKUBAI CO., LTD. All rights reserved.25