東洋エンジニアリング（6330） – 2022年３月期本決算 経営方針

2022年3月期本決算経営方針2022年5月12日東洋エンジニアリング株式会社取締役社長 永松 治夫Your Success, Our Pride.11. 経営概況2. 中期経営計画(2021～2025) 進捗状況Your Success, Our Pride.22022年3月期の業績営業利益29億円、当期純利益16億円単位：億円売上高売上総利益売上総利益率販管費営業利益営業外損益経常利益親会社株主帰属当期純利益受注高配当持分法を含む受注高2,4002309.6%20525025152,800N/A※－期首見込(A)差異(B－A)期末実績(B)2,02920810.3%17829131162,7442,904－△371△22＋0.7pt＋27＋4＋1＋6＋1△56N/A－※ 期首の時点では持分法適用会社を含む受注高見込は未発表Your Success, Our Pride.3主要プロジェクト一覧日本とインドで多数の案件実施中。ブラジルのプロジェクトを新規受注ロシア2018 エチレン2018 ポリエチレン中国2021 化学2019 化学★完工日本2021 バイオマス発電×5基2021 PETボトルリサイクル2021 石油化学2020 バイオマス発電2019 バイオマス発電×2基2019 メガソーラー2018 プロピレン精留塔2018 バイオマス発電×3基2017 バイオマス発電★完工★1基完工★完工ナイジェリア2017 肥料★完工(アンモニア・尿素)インド2021 石油精製2021 肥料(アンモニア)2020 石油化学2019 LNG再ガス化2019 石油精製2017 肥料(アンモニア・尿素)インドネシア2018 アクリル酸2018 ブテン-1･MTBE ★完工ブラジル ※2021 ガス火力発電2021 送電線2021 FPSO モジュール2022年3月現在 数字：受注年度 赤文字：2021年度受注案件 ※：持分法適用会社案件Your Success, Our Pride.4外的要因によるプロジェクトへの影響ロシア制裁による影響◆ エチレン／ポリエチレンプロジェクト進捗率(2022年3月末時点)エチレン：87%、ポリエチレン：79%◆ 調達に一部遅延が発生◆ 工事は客先所掌(継続中)上海ロックダウンによる影響◆設計、調達業務はリモートで対応◆上海の工事案件は無し。上海以外の中国内案件への影響は限定的◆上海港からの海外向け資機材出荷が遅延するケースが発生Your Success, Our Pride.5事業環境と受注目標2023年3月期受注目標：3,000億円（持分法適用会社分500億円を含む）事業環境今期主要分野• 世界の人口増加、GDP成長に伴い、化学品、• 石油化学/化学：日本、中国、韓国、東南アジア肥料、エネルギー、電力分野の需要継続• ウクライナ危機が、世界のエネルギーバラン• 肥料：アフリカ既存事業領域スに影響• トランジションエナジーやエネルギー安全保障としての石油/ガス/FPSO案件は、国営会社を中心にインド、ブラジルなどで需要継続• 石油/ガス/FPSO：インド、インドネシア、中南米• 発電（バイオマス/地熱/ガス火力）：日本、インドネシア、ブラジル• 脱炭素化に伴い、カーボンニュートラル案件• 水素/アンモニア（ブルー・グリーン）VC*1構築の投資に向けた検討が加速新規事業領域• 水素/アンモニア（ブルー/グリーン）は北米・中東を中心に引き合い多数• CO2資源化/CCS• 海洋鉱物資源• 先進医薬品• 顧客総合支援サービス：PMC*2、HERO*3、DX-PLANT®*4*1 Value Chain *2 Project Management Contract *3 プラント省エネルギーサービス *4 プラント運営支援サービスYour Success, Our Pride.62023年3月期の重点施策TOYOの拠点がある成長市場に注力インド⚫ 豊富なローカル市場での受注強化石油精製、LNGガス化設備、石油化学、高機能化学品など⚫ 政府のグリーン戦略に基づいたカーボンニュートラル関連プロジェクトCO2資源化、バイオエタノール、グリーン水素/アンモニア/尿素など中国⚫ 引き続き堅調な投資案件の受注強化欧州・日本の化学会社の投資案件受注ブラジル⚫ 豊富なローカル市場での受注強化ガス・バリューチェーン案件（FPSO、火力発電、送電線等）、石油精製など⚫ リスク管理とガバナンスを強化キーメンバーの増強（経営・プロジェクト・設計）Your Success, Our Pride.72023年3月期の重点施策グループオペレーションの進化 ～ Toyo-IndiaToyo-IndiaをTOYO全体のEPCオペレーションの中核へ⚫ グローバルプロジェクト*のエンジニアリングセンター、工事計画センター機能を担う⚫ Toyo-Japanと共にDX開発・運用⚫ アンモニア⚫ 尿素⚫ エチレン⚫ FPSO*グローバルプロジェクト担当分野カーボンニュートラル事業推進⚫ 燃料アンモニア・SAF等戦略的に推進する為、カーボンニュートラル事業推進本部を新設⚫ EPC案件受注のみならず、バリューチェーン構築の参画へYour Success, Our Pride.82023年3月期の重点施策日揮ホールディングス株式会社とのアライアンスによる燃料アンモニア分野の推進対象ねらい⚫ 燃料アンモニア製造プラントおよびアンモニア受入基地⚫ 構想段階（FS、FEEDを含む）からEPCプロジェクトの受注・遂行まで⚫ TOYOのアンモニアプラント実績・技術的知見と日揮の中東・豪州など燃料アンモニア建設候補地での豊富なプラント建設実績という強みを組み合わせて、本分野での主導的な立場を確立Your Success, Our Pride.92023年3月期の業績見通し営業利益20億円、当期純利益15億円の見込み単位：億円売上高売上総利益売上総利益率販管費営業利益営業外損益経常利益親会社株主帰属当期純利益受注高持分法を含む受注高配当：無配予定2,02920810.3%17829131162,7442,90422/3期(A)23/3期(B)差異(B－A)2,10021510.2%19520525152,5003,000＋71＋7△0.1pt△17△9＋4△6△1△244＋96※2023月3期の前提為替レート＝130円/USドルYour Success, Our Pride.101. 経営概況2. 中期経営計画(2021～2025) 進捗状況Your Success, Our Pride.11KGIとKPIKGI(Key Goal Indicator)KPI(Key Performance Indicator)目標連結当期純利益⚫ 23～25年度平均50億円以上⚫ 2030年度 ⇒ 100億円連結売上高⚫ 売上規模より利益を重視⚫ 売上高の目安は3,000億円ROE⚫ 2025年度 ⇒ 10%以上⚫ 以降安定的に10%以上配当⚫ 中計期間内での復配を目指す2022年3月期実績16億円2,029億円目標2022年3月期実績非EPC*1粗利構成比⚫ 2025年度：25%以上⚫ 2030年度：50%新規事業領域粗利構成比⚫ 2025年度：25%以上⚫ 2030年度：50%主要拠点粗利構成比⚫ 2025年度：45%以上*2⚫ 2030年度：50%39％18％57％3.8％従業員満足度⚫ 前年度より向上5段階評価で3.63(前回3.37より向上)－従業員数⚫ Toyo-J： 新技術･事業開拓人財を倍増現状約100名（微増）⚫ 拠点各社：需要に応じて増減グループ総数5,500名規模維持*1 非EPC＝EPC/EP Lump-Sum案件以外*2 TSPI(ブラジル) は持分法適用会社のため含まないYour Success, Our Pride.12生産性6倍2025目標(2019年度比)DXoT効果刈り取りを開始、生産性6倍目標に対して約20%の進捗2021年度高付加価値化20%進捗2022年度～デジタル × 人間Knowledge ManagementAI (Hazard Detection) x KMS*1にてリスクマネジメントの強化リスク予兆把握実績データに基づきリスク顕在化前に対策品質関連損失コスト△50%Data Centric新規低廉ベンダー採用CWP*2･ IWP*3適用SCM*4紙中心からData Centric業務適用開始一元化された実績、評価データを基にしたベンダー選定現場のムダ･手待ちを削減して配管工事の歩掛を10%向上業務のデジタル化によるEPC横断で材料管理を最適化手戻り最小化エンジニアリングデータ統合基盤を活用した鮮度・精度の高い部門間情報連携を実現発注リスク最小化新規･低廉ベンダーのリスクを知覚しトラブルを防止歩掛･スケジュール予測デジタル化によリ正確な情報をタイムリーに取得、データドリブンマネジメントの実践AWP × Module工法EPC最適化で工事に必要な情報・図面と材料のジャストインタイムでの提供所要工数△50%機器資材費△10%工事費△15%工期△20%*1 Knowledge Management System *2 Construction Work Package *3 Installation Work Package *4 Supply Chain ManagementYour Success, Our Pride.13新規事業領域の取組今後2030年を目途に順次収益化を目指す分野循環型・低環境負荷CO2利活用/省エネ取組状況• ごみ由来エタノール原料のエチレン試験製造設備：2022年度完工。商業規模の受注を目指す• PETボトルリサイクル：2023年度完工予定• 廃プラスチックの油化：商業化規模への技術開発に着手。2025年までの商業化を目指す• エチレン分解炉の電化：経済性評価、要素技術の評価・検証開始• 人工光合成によるCO2フリー水素製造：技術検証実施中• レドックスフロー電池：2025年頃の商業化を目指す• SAF：木質バイオマス原料、CO2原料の2件に取組中。詳細設計フェーズへ• g-Methanol：インド向けパイロット設備設計完了。2025年までに実証設備受注目標• エチレン分解炉のアンモニア燃焼：2030年の商業規模実証炉へ向け開発が本格的に始動• HERO：国内外顧客から受注• DX-PLANT®：尿素に加えエチレンプラント向けにサービス契約開始次世代エネルギー • 燃料アンモニア：北米、南米、豪州、東南アジア、インド等で、FS・FEEDの仕込中資源・エネルギー安全保障• コバルトリッチクラスト：継続実施中• レアアース泥：継続実施中Quality of Life• 高機能化学品：半導体関連プラント、熱可塑性エンジニアリングプラスチックプラント受注• 医薬（バイオ医薬、中分子医薬）：バイオ/中分子医薬品、合成原薬連続生産設備受注Your Success, Our Pride.14マテリアリティとKPIマテリアリティ対応するSDGsKPI内容2022年3月期実績説明環境調和型社会を目指す人々の暮らしを豊かにする多彩な人がいきいきと働くインテグリティのある組織を作る2021年度以降累積の受注・事業投資件数2021年度以降累積の受注・事業投資件数・食料供給・エネルギー供給・生活基盤1. 役職員意識・エンゲージメント調査の数値2. 休業災害度数率（LTIR）=死亡および休業災害者数×100万÷延実働時間数案件例：ペットボトル再生プラントバイオマス発電プラント案件例：肥料プラントバイオマス発電プラントエチレンプラント・医薬プラント1. 5段階評価で前回2019年調査の3.37より向上2. KPIの0.1以下を達成9件5件14件24件3.630.050件0件1. コンプライアンス重大違反件数2. 情報セキュリティ重大事故件数-Your Success, Our Pride.15（参考資料）KGI連結当期純利益連結売上高100 50 16 2021年度実績2025年度目標2030年度目標(億円)4,0003,0002,0001,00002,029 2021年度実績3,000 目安3.8%2021年度実績10%2025年度以降目標⚫ 連結当期純利益期首見込みを若干上回る16億円売上は期首見込みを下回る2,029億円⚫ 連結売上高⚫ ROE2025年度目標に向け利益レベルを向上させていくYour Success, Our Pride.16(億円)100500ROE15.0%10.0%5.0%0.0%（参考資料）KPI100%80%60%40%20%0%100%80%60%40%20%0%非EPC粗利構成比非EPC＝EPC/EP Lump-Sum案件以外新規事業粗利構成比*139%61%25%75%50%50%非EPCEPC100%80%60%40%20%0%*218%25%82%75%50%50%新規事業既存事業2021年度実績2025年度目標2030年度目標2021年度実績2025年度目標2030年度目標主要拠点粗利構成比*357%43%45%55%50%50%主要拠点Toyo-Japan2021年度実績2025年度目標2030年度目標TSPI(ブラジル) は持分法適用会社のため含まない*1：主な非EPC案件 :石油化学FEED（中国）保全業務（日本）*2：主な新規事業案件 : 高機能化学品（韓国・中国）メタンハイドレート（アラスカ）*3：主な拠点案件 :Toyo-India（石油・ガス）TPS（保全・医薬）Toyo-China（半導体関連）Toyo-Korea（半導体関連）Your Success, Our Pride.17東洋エンジニアリング株式会社URL https://www.toyo-eng.com【お問い合わせ】〒275-0024 千葉県習志野市茜浜 2-8-1広報･IR部長 白石 義文電話 047-454-1681E-mail ir@toyo-eng.com本資料に記載されている見通しや業績予想などのうち、歴史的事実でないものは現在入手可能な情報から得た当社の経営陣の判断 にもとづき 作成 しております 。実際 の業績は 、当社の 事業領 域を 取り巻く国内および海外 の経済･金融情勢等、様々な重要な要素により 、これら業績見通しとは異なる結果となりうる事をご承知おきください 。Your Success, Our Pride.18