塩野義製薬(4507) – 2022年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)

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開示日時:2022/05/11 13:00:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.03 34,466,700 11,521,900 11,407,500 337.43
2019.03 36,372,100 13,853,800 13,741,100 420.67
2020.03 33,337,100 13,063,100 12,932,900 395.28
2021.03 29,717,700 11,744,000 11,744,000 364.89

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
7,595.0 7,773.6 6,713.34 19.68 17.06

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.03 11,277,800 12,979,000
2019.03 13,656,000 14,568,400
2020.03 12,017,200 13,194,000
2021.03 7,609,500 10,903,900

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

2022年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)2022年5月11日上場会社名塩野義製薬株式会社上場取引所 東コード番号4507URL http://www.shionogi.co.jp代表者(役職名)代表取締役社長(氏名)手代木 功問合せ先責任者(役職名)広報部長(氏名)京川 吉正TEL 06-6202-2161定時株主総会開催予定日2022年6月23日配当支払開始予定日2022年6月24日有価証券報告書提出予定日2022年6月24日決算補足説明資料作成の有無:有決算説明会開催の有無 :有(アナリスト向け)(百万円未満切捨て)(1)連結経営成績(%表示は対前期増減率)売上収益営業利益税引前利益当期利益親会社の所有者に帰属する当期利益当期包括利益合計額百万円%百万円%百万円%百万円%百万円%百万円%2022年3月期335,13812.8110,312△6.1126,268△11.7113,4391.2114,1852.1161,76917.62021年3月期297,177△10.9117,438△10.1143,018△9.8112,061△8.3111,858△8.5137,509278.0基本的1株当たり当期利益希薄化後1株当たり当期利益親会社所有者帰属持分当期利益率資産合計税引前利益率売上収益営業利益率円 銭円 銭%%%2022年3月期378.75378.6312.511.732.92021年3月期365.03364.8913.915.339.5(参考)持分法による投資損益2022年3月期△20百万円2021年3月期-百万円資産合計資本合計親会社の所有者に帰属する持分親会社所有者帰属持分比率1株当たり親会社所有者帰属持分百万円百万円百万円%円 銭2022年3月期1,150,601993,285975,66184.83,236.212021年3月期998,992864,550846,10884.72,806.67営業活動によるキャッシュ・フロー投資活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フロー現金及び現金同等物期末残高百万円百万円百万円百万円2022年3月期102,068△96,204△36,615254,4202021年3月期109,039△5,261△43,891276,173年間配当金配当金総額(合計)配当性向(連結)親会社所有者帰属持分配当率(連結)第1四半期末第2四半期末第3四半期末期末合計円 銭円 銭円 銭円 銭円 銭百万円%%2021年3月期-53.00-55.00108.0033,02329.64.12022年3月期-55.00-60.00115.0034,67030.43.82023年3月期(予想)-60.00-60.00120.0026.6(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)売上収益営業利益税引前利益親会社の所有者に帰属する当期利益基本的1株当たり当期利益百万円%百万円%百万円%百万円%円 銭第2四半期(累計)180,00024.157,00033.686,00069.271,50034.6237.16通期400,00019.4120,0008.8168,00033.0136,00019.1451.101.2022年3月期の連結業績(2021年4月1日~2022年3月31日)(2)連結財政状態(3)連結キャッシュ・フローの状況2.配当の状況3.2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)① 期末発行済株式数(自己株式を含む)2022年3月期311,586,165株2021年3月期311,586,165株② 期末自己株式数2022年3月期10,103,385株2021年3月期10,122,444株③ 期中平均株式数2022年3月期301,478,888株2021年3月期306,441,234株(1)個別経営成績(%表示は対前期増減率)売上高営業利益経常利益当期純利益百万円%百万円%百万円%百万円%2022年3月期285,9489.695,96926.0100,89223.590,264180.52021年3月期260,986△11.276,192△34.481,714△32.632,181△63.71株当たり当期純利益潜在株式調整後1株当たり当期純利益円 銭円 銭2022年3月期299.41299.312021年3月期105.02104.98総資産純資産自己資本比率1株当たり純資産百万円百万円%円 銭2022年3月期730,120590,43080.81,957.592021年3月期617,123536,40586.91,778.50(参考)自己資本2022年3月期590,179百万円2021年3月期536,154百万円※ 注記事項(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更① IFRSにより要求される会計方針の変更:無② ①以外の会計方針の変更 :無③ 会計上の見積りの変更 :無(3)発行済株式数(普通株式)(参考)個別業績の概要(日本基準)2022年3月期の個別業績(2021年4月1日~2022年3月31日)(2)個別財政状態※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項(将来に関する記述等についてのご注意)本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料 P.5「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通し」をご覧ください。(決算補足説明資料及び決算説明会内容の入手方法)決算補足説明資料はTDnetにて同日開示しております。当社は、2022年5月12日(木)にアナリスト向け説明会を開催する予定です。説明内容(トランスクリプト)については、当日使用する決算説明会資料とともに、開催後速やかに当社ホームページに掲載する予定です。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 1 -1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………2(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………2(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………4(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………4(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………52.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………63.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………7(1)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………7(2)連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………………………9(3)連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………………11(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………12(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………14(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………14(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………14(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………15(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………15○添付資料の目次塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 2 -当連結会計年度前連結会計年度増減増減率(%)売上収益335,138297,17737,96012.8営業利益110,312117,438△7,126△6.1コア営業利益 ※110,57093,96316,60717.7税引前利益126,268143,018△16,750△11.7親会社の所有者に帰属する当期利益114,185111,8582,3262.11.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況①販売及び利益の状況当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)の業績は、以下のとおりであります。(単位:百万円)※ 会社の経常的な収益性を示す利益指標として「コア営業利益」を設定し、これを当社独自の業績管理指標として採用しております。「コア営業利益」は、営業利益から非経常的な項目(減損損失、有形固定資産売却益等)を調整した利益となります。売上収益は、3,351億円(前期比12.8%増)となりました。国内医療用医薬品の売上収益は、サインバルタの後発品参入の影響を受け、891億円(前期比5.9%減)となりました。一方、海外子会社及び輸出の売上収益は、セフィデロコルの米欧での売上の伸長により、344億円(前期比39.5%増)となりました。さらに、HIVフランチャイズに関するロイヤリティー収入の増加により、ロイヤリティー収入は、1,813億円(前期比25.3%増)となりました。営業利益は、COVID-19関連プロジェクトへの積極投資により研究開発投資が増加したことで、1,103億円(前期比6.1%減)となりました。また、特殊要因を除くコア営業利益は1,106億円(前期比17.7%増)でした。税引前利益は1,263億円(前期比11.7%減)となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、税引前利益は減少したものの、大阪国税局からの更正処分に対する取消請求訴訟の勝訴に関する還付金を受領した結果、1,142億円(前期比2.1%増)となりました。2021年度はCOVID-19関連プロジェクトへの研究開発費が大幅に増加しながらも、業績予想を達成することができました。2022年度は、積み残した課題に取り組み、自らの力で利益を生み出すことができる企業体質への変革を一層強化していきます。■国内医療用医薬品サインバルタの後発品参入による売上減少により、国内の医療用医薬品の売上収益は891億円(前期比5.9%減)となりました。インフルエンザに関しましては、昨シーズン同様に極めて小規模な流行にとどまりましたが、ラピアクタの政府備蓄による売上収益を計上したため、インフルエンザ関連製品群の売上収益は31億円(前期比28億円増)となりました。また、インフルエンザ関連製品群を含む感染症薬に関しましては、118億円(前期比20.8%増)となりました。インチュニブとビバンセに関しましては、売上収益がそれぞれ164億円(前期比25.4%増)、8億円(前期比190.7%増)と伸長しました。コロナ禍において、MRの医療機関への訪問規制が続いておりましたが、医療従事者に各製品の情報を適切に届けるために、デジタル環境下における情報提供体制を整備し面会機会の確保に注力しました。また、1人当たりの生産性の向上を目指し、意思決定がデータに基づいて行われる組織を実現するための営業IT基盤の構築を進めました。■海外子会社及び輸出海外子会社及び輸出の売上収益は、344億円(前期比39.5%増)となりました。米国での売上収益は、セフィデロコル※1が好調に推移したことに加え、FORTAMETの販売権等の移管に関する一時金を受領した結果、138億円(前期比84.5%増)となりました。セフィデロコルの売上収益は62億円(前期比268.7%増)となりました。欧州での売上収益は、セフィデロコルが好調に推移したことで、50億円(前期比153.7%増)となりました。また、2021年度にイタリアでの販売を新たに開始しました。引き続きセフィデロコルの販売国とサブスクリプション型償還モデル※2の採用国の拡大を通して、欧米事業の成長を進めてまいります。中国では、中国政府による医療費抑制施策の中で既存のジェネリック事業の売上収益は減少しましたが、為替変動の影響により売上収益は102億円(前期比1.1%増)となりました。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 3 -※1 米国の販売名:Fetroja、欧州の販売名:Fetcroja※2 抗菌薬の処方量と切り離し、国が開発企業に対して固定報酬を支払う代わりに、必要なときに抗菌薬を受け取ることができるサブスクリプション型の償還モデル■ロイヤリティー収入及びヴィーブ社からの配当金収入英国ヴィーブヘルスケア社(以下「ヴィーブ社」という)に導出したHIVフランチャイズの売上が伸長したことで一時金を除く同社からのロイヤリティー収入は対前年で増加しました。また、ヴィーブ社の米国ギリアド・サイエンシズ社(以下「Gilead社」という)に対する特許侵害訴訟が、2021年度中に和解に至ったことから、ヴィーブ社は12.5億米ドルの一時金と、今後の米国におけるBiktarvyの売上高(参考:2020年60.9億米ドル)及び将来の製品売上高のbictegravir部分の金額に対して、3%のロイヤリティーを受領することになりました。当社はヴィーブ社が受領した一時金の一部を売上収益として認識しました。また、ヴィーブ社との協議の結果、当社が将来受領予定のロイヤリティー相当分を当連結会計年度の売上収益として認識しました。 以上の結果、ヴィーブ社からのロイヤリティー収入は1,740億円(前期比41.0%増)となりました。スイスロシュ社からのロイヤリティー収入に関しては昨シーズンに引き続きグローバルでのインフルエンザの流行が極めて小規模にとどまったため2021年度は0.4億円となりました。また、英国アストラゼネカ社からのクレストールのロイヤリティーは、契約に基づき2020年度第4四半期より受領額が減少したことから、12億円(前期比93.1%減)となりました。以上のように2021年度のロイヤリティー、マイルストン及び配当金収入全体としては、HIVフランチャイズに関するロイヤリティー収入が増加したことから、1,942億円(前期比15.6%増)となりました。②研究開発の状況2021年度も研究開発への積極的な投資を行うとともに、COVID-19による環境変化に柔軟に対処することで、注力プロジェクトをほぼ予定どおり進捗させました。■研究COVID-19治療薬候補であるS-880008については、臨床試験入りを目指して今期は非臨床試験を進めました。本化合物はペプチドリーム社の技術を活用し創薬したペプチドであり、単日投与で、速やかなウイルス排除による症状改善効果が期待できます。また、COVID-19治療薬に関しては、S-217622の後続化合物の創薬に向けプロジェクトを進展させました。ワクチン事業への取り組みについては、次世代のCOVID-19ワクチンとして、粘膜免疫を誘導する経鼻ワクチンの開発に向けた取り組みを進展させました。また、インフルエンザの経鼻ワクチンであるS-872600の非臨床試験を進展させました。S-540956は核酸アジュバントであり、がん領域及びHIV感染症の機能的根治での適応を目指しています。2021年度は臨床試験入りを目指して非臨床試験を進展させました。S-531011はがんを標的とする抗体で、現在のがん治療では満たされない患者さまのニーズに応えることを目指しています。2021年度は非臨床試験を完了し、第Ⅰb/Ⅱ相臨床試験を開始しました。S-365598は長時間作用型(3ヵ月以上に1回投与)の抗HIV薬となることが期待される第3世代のインテグラーゼ阻害薬です。2021年度は非臨床試験を進め、ヴィーブ社に導出しました。■開発zuranolone(S-812217)については、米国Sage社から導入したうつ病・うつ状態治療薬候補であり、大うつ病を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験で良好な結果が確認でき、2021年度は国内第Ⅲ相臨床試験を開始しました。シボピキサント(S-600918)については、難治性慢性咳嗽(せき)を対象としたグローバル第Ⅱb相臨床試験が進展し全被験者の観察が完了し、良好な安全性と複数の副次評価項目において効果の傾向を確認することができました。レダセムチド(S-005151)については、ステムリム社から導入した再生誘導医薬ペプチドであり、その作用機序から幅広い疾患への適応が期待されます。2021年度は急性期脳梗塞を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験が完了し、第Ⅲ相臨床試験開始のための準備を進めました。また、変形性膝関節症、慢性肝疾患に対する医師主導治験(第Ⅱ相)が進展しました。BPN14770については、子会社のTetra社から導入した認知機能改善薬候補であり、2021年度は脆弱X症候群を対象とした米国での第Ⅱb/Ⅲ相臨床試験を開始しました。また、アルツハイマー型認知症を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験を開始しましたが、安全性の懸念が発生したため、試験を中止しました。なお、アルツハイマー型認知症を対象とした開発については今後も継続します。S-637880については、神経障害性腰痛を適応症として開発を進めており、国内第Ⅱ相臨床試験を実施中でしたが、安全性の懸念が発生したため、神経障害性腰痛を適応とした開発を中止しました。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 4 -2020年3月期2021年3月期2022年3月期親会社所有者帰属持分比率87.6%84.7%84.8%時価ベースの親会社所有者帰属持分比率184.9%179.6%197.3%キャッシュ・フロー対有利子負債比率0.10.10.1インタレスト・カバレッジ・レシオ378.1425.61,161.1■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する取り組みパンデミックの早期終息に向け、感染症を重点疾患領域に掲げる製薬企業として、公的機関やアカデミア、パートナー企業と連携し、検知(流行予測)から予防、診断、治療そして重症化抑制とCOVID-19のトータルケアの観点で幅広い医療ソリューションの研究開発とサービスの提供に取り組んでいます。(2)当期の財政状態の概況当連結会計年度末の資産合計は1兆1,506億1百万円で、前連結会計年度末に比べて1,516億8百万円増加しました。非流動資産は4,913億96百万円で、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の増加、ワクチン製造設備の建設に伴う有形固定資産の増加等により前連結会計年度末に比べて486億41百万円増加となりました。流動資産は6,592億5百万円で、営業債権、3ヶ月超の定期預金及び債券(流動資産のその他の金融資産に含みます)の増減等の結果、前連結会計年度末に比べて1,029億67百万円増加しました。資本については9,932億85百万円となり、当期利益の計上と配当金の支払、また、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動額と在外営業活動体の外貨換算差額が増加した結果、前連結会計年度末に比べて1,287億34百万円増加しました。負債については1,573億16百万円で、前連結会計年度末に比べて228億74百万円増加しました。非流動負債は329億20百万円で、前連結会計年度末に比べて13億41百万円減少しました。流動負債は1,243億96百万円で、前連結会計年度末に比べて242億15百万円増加しました。(3)当期のキャッシュ・フローの概況当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、大阪国税局からの更正処分に対する取消請求訴訟の勝訴に関する還付金受領の一方、税引前利益の減少及び営業債権の増加により、前連結会計年度に比べて69億70百万円少ない1,020億68百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の増減、余資運用に係る有価証券の取得等により、前連結会計年度に比べて909億42百万円多い962億4百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に自己株式の取得、第三者割当による自己株式の処分及び平安グループとの子会社設立に伴う株式発行収入があったため、前連結会計年度に比べて72億76百万円少ない366億15百万円の支出となりました。これらを合わせた当連結会計年度の現金及び現金同等物の増減額は217億52百万円の減少となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、2,544億20百万円となりました。〔キャッシュ・フロー指標のトレンド〕(注)親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分/資産合計時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い1.指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。3.キャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。4.有利子負債は、連結財政状態計算書に計上されている負債のうち利子を払っている全ての負債を対象としております。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 5 -売上収益営業利益税引前利益親会社の所有者に帰属する当期利益2023年3月期予想400,000120,000168,000136,000(4)今後の見通し2023年3月期の業績につきましては、以下のとおり見込んでおります。〔連結業績予想〕(単位:百万円)次年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により様々な不透明要素がありますが、感染症のリーディングカンパニーとして社会的な責務を果たすべく努力してまいります。売上収益については、サインバルタの後発品上市に伴う国内医療用医薬品の減少等、減収要因がある一方で、一般用医薬品、米欧におけるセフィデロコルの販売拡大、中国事業の拡大等を見込んでいます。さらに次年度は、一昨年より先行投資で取り組んできましたCOVID-19関連製品の製造販売承認取得後の実用化に伴う収益の貢献を見込んでいます。また、HIV関連製品のロイヤリティー収入は、ドウベイトや新たに予防薬として承認取得したアプリチュードと長期作用型注射薬カベヌバの売上増加を見込んでいるものの、2021年度にGilead社とのdolutegravir特許侵害訴訟の和解に伴うHIVロイヤリティー収入益を認識した影響により全体としては減収の見込みです。これらの結果より、売上収益全体としては増収となる見込みです。利益面では、製品ミックスの影響による売上原価の増加、COVID-19関連製品上市後の販売費及び一般管理費の増加が見込まれます。研究開発費については、COVID-19関連プロジェクトの開発状況により減少となる見込みです。 一方、2021年度に受領予定であったヴィーブ社からの配当金収入の期ずれの影響により金融収益の増加が見込まれます。以上から営業利益、税引前利益及び親会社の所有者に帰属する当期利益はそれぞれ増益の見通しです。2019年末から始まった新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行は、今なお社会へ大きな影響を与え続けていますが、感染状況や取り巻く環境、社会のニーズは刻々と変化しております。業績の見通しに影響を及ぼす事象が発生する場合は、連結業績予想への影響を見積もり次第、速やかに公表いたします。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 6 -2.会計基準の選択に関する基本的な考え方当社グループは財務諸表の国際的な比較可能性の向上や、グループ内の会計基準統一によるビジネスオペレーションの改善を目的に、国際財務報告基準(IFRS)を任意適用しております。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 7 -(単位:百万円) 前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日  至 2022年3月31日)売上収益297,177335,138売上原価△52,523△55,415売上総利益244,654279,722販売費及び一般管理費△91,902△91,771研究開発費△54,249△72,996製品に係る無形資産償却費△3,209△3,476その他の収益26,4033,384その他の費用△4,257△4,551営業利益117,438110,312金融収益26,52216,797金融費用△941△841税引前利益143,018126,268法人所得税費用△30,956△12,829当期利益112,061113,439当期利益の帰属親会社の所有者111,858114,185非支配持分203△746当期利益112,061113,4391株当たり当期利益基本的1株当たり当期利益(円)365.03378.75希薄化後1株当たり当期利益(円)364.89378.633.連結財務諸表及び主な注記(1)連結損益計算書及び連結包括利益計算書(連結損益計算書)塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 8 -(単位:百万円) 前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日  至 2022年3月31日)当期利益112,061113,439その他の包括利益純損益に振り替えられることのない項目その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額△4,67717,846確定給付制度の再測定△96△333純損益に振り替えられることのない項目の合計△4,77417,513純損益に振り替えられる可能性のある項目在外営業活動体の外貨換算差額36,04929,793キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分△5,8281,023純損益に振り替えられる可能性のある項目の合計30,22130,817税引後その他の包括利益合計25,44748,330当期包括利益137,509161,769当期包括利益の帰属親会社の所有者137,407161,865非支配持分101△95当期包括利益137,509161,769(連結包括利益計算書)塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 9 -(単位:百万円)前連結会計年度(2021年3月31日)当連結会計年度(2022年3月31日)資産非流動資産有形固定資産90,883108,893のれん9,3579,638無形資産76,55881,223使用権資産4,8273,524投資不動産26,75926,672その他の金融資産217,437242,479繰延税金資産11,72912,907その他の非流動資産5,2006,055非流動資産合計442,754491,396流動資産棚卸資産38,00345,892営業債権78,047122,965その他の金融資産142,151210,757未収法人所得税16451その他の流動資産21,69725,117現金及び現金同等物276,173254,420流動資産合計556,238659,205資産合計998,9921,150,601(2)連結財政状態計算書塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 10 -(単位:百万円)前連結会計年度(2021年3月31日)当連結会計年度(2022年3月31日)資本及び負債資本資本金21,27921,279資本剰余金13,73314,455自己株式△57,989△57,857利益剰余金752,248832,958その他の資本の構成要素116,836164,824親会社の所有者に帰属する持分846,108975,661非支配持分18,44217,624資本合計864,550993,285負債非流動負債リース負債4,6083,729その他の金融負債5,2425,616退職給付に係る負債16,31815,412繰延税金負債7,7497,807その他の非流動負債341354非流動負債合計34,26132,920流動負債リース負債3,3792,945営業債務9,90216,372その他の金融負債21,38322,027未払法人所得税28,03317,973その他の流動負債37,48165,078流動負債合計100,180124,396負債合計134,442157,316資本及び負債合計998,9921,150,601塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 11 -(単位:百万円)資本金資本剰余金自己株式利益剰余金その他の資本の構成要素親会社の所有者に帰属する持分非支配持分資本合計2020年4月1日残高21,27921,025△77,292708,29191,848765,15251765,203当期利益111,858111,858203112,061税引後その他の包括利益合計25,54825,548△10125,447当期包括利益---111,85825,548137,407101137,509自己株式の取得△50,013△50,013△50,013自己株式の処分△4,70538,40433,69833,698自己株式の消却△30,91230,912--配当金△32,543△32,543△32,543連結範囲の変動-10,69610,696支配継続子会社に対する持分変動△7,593△7,5937,593-その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替71△71--その他35,919△35,430△488△0△02021年3月31日残高21,27913,733△57,989752,248116,836846,10818,442864,550当期利益114,185114,185△746113,439税引後その他の包括利益合計47,67947,67965048,330当期包括利益---114,18547,679161,865△95161,769自己株式の取得△14△14△14自己株式の処分△5147141141配当金△33,162△33,162△33,162その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替△308308--その他727△5722△722-2022年3月31日残高21,27914,455△57,857832,958164,824975,66117,624993,285(3)連結持分変動計算書塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 12 -(単位:百万円) 前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日  至 2022年3月31日)営業活動によるキャッシュ・フロー税引前利益143,018126,268減価償却費及び償却費14,77916,351減損損失825141金融収益及び金融費用△25,836△15,597営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加)2,993△43,417棚卸資産の増減額(△は増加)△3,435△7,133営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少)△2,38011,686その他△16,52415,087小計113,438103,387利息及び配当金の受取額28,11124,807利息の支払額△256△87法人所得税の支払額△32,254△39,324法人所得税の還付額-13,286営業活動によるキャッシュ・フロー109,039102,068投資活動によるキャッシュ・フロー定期預金の預入による支出△230,468△260,380定期預金の払戻による収入269,696234,685有形固定資産の取得による支出△28,182△26,185無形資産の取得による支出△4,762△5,379子会社の取得による支出△3,636-投資の取得による支出△120,478△139,396投資の売却による収入116,26599,511その他△3,694940投資活動によるキャッシュ・フロー△5,261△96,204(4)連結キャッシュ・フロー計算書塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 13 -(単位:百万円) 前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日  至 2022年3月31日)財務活動によるキャッシュ・フローリース負債の返済による支出△3,648△3,453自己株式の取得による支出△50,134△14自己株式の売却による収入33,534-配当金の支払額△32,529△33,146非支配持分からの子会社持分取得による支出△1,575-非支配持分からの払込による収入10,464-その他△0-財務活動によるキャッシュ・フロー△43,891△36,615現金及び現金同等物に係る換算差額7,4258,998現金及び現金同等物の増減額(△は減少)67,312△21,752現金及び現金同等物の期首残高208,861276,173現金及び現金同等物の期末残高276,173254,420塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 14 -(5)連結財務諸表に関する注記事項(継続企業の前提に関する注記)該当する事項はありません。(セグメント情報)前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)及び当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) 当社グループは、医療用医薬品の研究開発、仕入、製造、販売並びにこれらの付随業務を事業内容とする単一事業であります。製品別の販売状況、会社別の利益などの分析は行っておりますが、事業戦略の意思決定、研究開発費を中心とした経営資源の配分は当社グループ全体で行っており、従って、セグメント情報の開示は省略しております。塩野義製薬株式会社(4507) 2022年3月期 決算短信- 15 -前連結会計年度(自 2020年4月1日至 2021年3月31日)当連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)111,858114,185親会社の普通株主に帰属しない当期利益(百万円)--基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円)111,858114,185期中平均普通株式数(千株)306,441301,478希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円)111,858114,185当期利益調整額(百万円)--希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円)111,858114,185期中平均普通株式数(千株)306,441301,478新株予約権による普通株式増加数(千株)112100希薄化効果調整後期中平均普通株式数(千株)306,554301,5791株当たり当期利益基本的1株当たり当期利益(円)365.03378.75希薄化後1株当たり当期利益(円)364.89378.63(1株当たり情報)基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。(注)逆希薄化効果を有するため、希薄化後1株当たり当期利益の算定から除外した金融商品はありません。(重要な後発事象)該当する事項はありません。

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