日本電気硝子(5214) – 統合レポート 2021

URLをコピーする
URLをコピーしました!

開示日時:2022/04/29 00:30:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.12 30,032,600 2,486,600 2,450,000 154.26
2019.12 25,718,900 1,593,700 1,628,200 -348.5
2020.12 24,288,600 1,766,100 1,865,600 157.84

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
2,924.0 2,927.28 2,682.445 11.63 13.1

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.12 5,200,200 5,200,200
2019.12 2,163,700 2,163,700
2020.12 4,786,100 4,786,100

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

日本電気硝子統合レポート2021https://www.neg.co.jp/〒520-8639 滋賀県大津市晴嵐二丁目7-1TEL:077-537-1700 FAX:077-534-4967 わたくしたちは、“ 文明の産物 ”の創造を通して社会に貢献するという創業の精神を、企業理念の底流をなすものと位置付けています。目 指 す べ き 企 業 像「世界一の特殊ガラスメーカー」価値創造ストーリー日 本 電 気 硝 子 と は企業理 念体系企 業 理 念「ガラスの持つ無限の可能性を引き出し、モノづくりを通して、豊かな未来を切り拓きます。」わたくしたちは、創業の精神を企業活動の根本に据え、持続的成長を図るべく企業理念を定めました。ガラスは、材料設計・溶融・成形・加工といった技術により、様々な特性や機能を持たせることができる優れた素材です。ガラスの持つ新しい可能性を引き出し、社会や生活をより快適に、より豊かにしたい、そんな想いを込めています。わたくしたちは、特殊ガラスの分野で、人材、技術、モノづくりにおいて世界一の企業になることを目指しています。同時に、従業員が仕事に誇りを持ち、企業活動を通して社会に貢献する存在でありたいと考えています。わたくしたちの考えるモノづくりは、自然との共生を基本として、最先端の技術開発、最高水準の品質、高効率の生産、潤沢な製品供給を実践することです。大 切 にして い る 価 値 観お得意先第一お得意先のご要望を理解し、そのご要望にどこまでもお応えすること。達成への執念執念をもって、課題を為し遂げること。前例にとらわれない自由な発想と、部門や世代にとらわれない自由な発言を尊重すること。自由闊達高い倫理観自然との共生CO NTENTS日本電気硝子とは会長メッセージ製品・事業展開財務・非財務ハイライト変革と進化の歴史日本電気硝子の強み価値創造プロセス図バリューチェーン価値創造の戦略社長メッセージ新中期経営計画 「EGP2026」価値創造の実践研究開発特集 全固体ナトリウムイオン 二次電池の開発28事業概況 電子・情報 ディスプレイ関連事業 光・電子デバイス関連事業32事業概況 機能材料・その他 ガラス繊維関連事業 医療・耐熱・建築関連事業価値創造の基盤コーポレート・ガバナンス社外取締役座談会コンプライアンス/リスクマネジメント役員紹介CSR基盤環境特集多様性地域Diversity Voiceステークホルダーとの対話財務・会社情報10年間の主要連結財務データ会社情報WEBサイトのご案内2481012141618222426  3639424446485052545556586061スロ ー ガンいかなる局面においても、常に高い倫理観を持って誠実に行動すること。自然と共存することを常に意識し、環境負荷の低減に努めること。カーボンニュートラルへの取り組み日本電気硝子とは価値創造ストーリー価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報わたくしたちは、“ 文明の産物 ”の創造を通して社会に貢献するという創業の精神を、企業理念の底流をなすものと位置付けています。目 指 す べ き 企 業 像「世界一の特殊ガラスメーカー」価値創造ストーリー企 業 理 念「ガラスの持つ無限の可能性を引き出し、モノづくりを通して、豊かな未来を切り拓きます。」わたくしたちは、創業の精神を企業活動の根本に据え、持続的成長を図るべく企業理念を定めました。ガラスは、材料設計・溶融・成形・加工といった技術により、様々な特性や機能を持たせることができる優れた素材です。ガラスの持つ新しい可能性を引き出し、社会や生活をより快適に、より豊かにしたい、そんな想いを込めています。スロ ー ガンわたくしたちは、特殊ガラスの分野で、人材、技術、モノづくりにおいて世界一の企業になることを目指しています。同時に、従業員が仕事に誇りを持ち、企業活動を通して社会に貢献する存在でありたいと考えています。わたくしたちの考えるモノづくりは、自然との共生を基本として、最先端の技術開発、最高水準の品質、高効率の生産、潤沢な製品供給を実践することです。大 切 にして い る 価 値 観お得意先第一お得意先のご要望を理解し、そのご要望にどこまでもお応えすること。達成への執念執念をもって、課題を為し遂げること。自由闊達前例にとらわれない自由な発想と、部門や世代にとらわれない自由な発言を尊重すること。高い倫理観いかなる局面においても、常に高い倫理観を持って誠実に行動すること。自然との共生自然と共存することを常に意識し、環境負荷の低減に努めること。CO N T E NT S日本電気硝子とは会長メッセージ製品・事業展開財務・非財務ハイライト2481012141618222426  3639424446485052545556586061変革と進化の歴史日本電気硝子の強み価値創造プロセス図バリューチェーン価値創造の戦略社長メッセージ新中期経営計画 「EGP2026」価値創造の実践研究開発特集 全固体ナトリウムイオン 二次電池の開発28事業概況 電子・情報 ディスプレイ関連事業 光・電子デバイス関連事業32事業概況 機能材料・その他 ガラス繊維関連事業 医療・耐熱・建築関連事業価値創造の基盤コーポレート・ガバナンス社外取締役座談会コンプライアンス/リスクマネジメント役員紹介CSR基盤環境特集カーボンニュートラルへの取り組み多様性地域Diversity Voiceステークホルダーとの対話財務・会社情報10年間の主要連結財務データ会社情報WEBサイトのご案内Integrated Report 20211会長メッセージ高品位のモノづくりこそがカーボンニュートラルの原動力に2021年は、東京オリンピック、パラリンピックが無観客ギー、蒸気機関、自動機そして白熱球を始めとする電気機で開催されたように、コロナ禍において感染症対策を行い器の発明がその骨格となっています。ガラス産業においながら、いかにして経済活動を維持していくか試行錯誤して、木材から石炭エネルギーへの転換が量的発展につながた一年であったように思います。り、電気機器の発明が電気ガラスを生み出し質的発展につ当社においても、コロナ禍でも強い需要があったディスながりました。プレイ用ガラスや自動車向け樹脂強化用ガラスファイバ、その後の家庭用電気製品の普及に見られるような電機ワクチン容器向けの医薬用管ガラスなどを供給するため、産業の発展は、より高品位で機能性の高いガラスを必要と万全の感染症対策を実施しながらお客さまのご要望におしました。それはエネルギー革命そのものでした。1949年応えしてまいりました。その結果、想定を上回る業績を残すの当社創立当時のエネルギーは石炭でした。勤務が終わることができたことも、ひとえにステークホルダーの皆さまと石炭ススで真っ黒となり、シャワーもない当時、工場内にのご支援の賜物と感謝申し上げます。あった池で汚れを落として帰ったという逸話も残っていまこのような中、2021年11月13日に閉幕したCOP26です。その後、求められる製品品位の向上や公害対策もあり、は、石炭火力発電の削減や気温上昇を1.5度に制限するとガラス製造に用いるエネルギーを石炭からC重油、A重油、いう努力目標の合意がなされました。各国の利害関係があ灯油、LPGへとクリーンなものに転換しました。そして、る中、不十分な合意だとの意見もありますが、全人類が共2010年には重油の使用を完全にやめ、天然ガスに置き換有する地球の未来のためにCO2排出削減に努力する流れえていきました。今当社は、さらにクリーンで高品位なガラがより明確になったものと思います。スを求めて、ガラス製造に用いるエネルギーを全て電気に当社が社業として取り扱うガラスは、数千年前の遺跡か変えようとしています。らその製品が発掘されたことからもわかるように、人によっ当社ではガラスの品位向上の歴史が、結果としてCO2て作られた最古の素材の一つです。ガラスを作るためには削減の道となりました。それがカーボンニュートラルに向け高温のエネルギーを必要とするため、ガラスの歴史はエネて先頭集団を走っている特殊ガラスメーカーとしての今日ルギーの歴史ともいえます。ガラス産業が発展したローマの当社を築き上げたのです。ガラス産業においてエネル時代のエネルギー源は木材でした。ガラス産業は木材を求ギーの転換は設備と操業条件の変更につながり、簡単にでめ工場を未開のローマ帝国周辺部へ移していき、これはガきるものではありません。まだ技術面でハードルの高い課ラス産業を周辺諸国に広げることにもなりました。題は残っていますが、「より高品位のガラスを作る」というしかし、高品位な製品を大量に作るようになるには、産業強い意志がカーボンニュートラルのゴールへの道を切り拓革命を待たねばなりませんでした。産業革命は石炭エネルいてくれると確信しています。 代表取締役 取締役会長2Nippon Electric Glass日本電気硝子とは高品位のモノづくりこそがカーボンニュートラルの原動力に2021年は、東京オリンピック、パラリンピックが無観客ギー、蒸気機関、自動機そして白熱球を始めとする電気機で開催されたように、コロナ禍において感染症対策を行い器の発明がその骨格となっています。ガラス産業においながら、いかにして経済活動を維持していくか試行錯誤して、木材から石炭エネルギーへの転換が量的発展につながた一年であったように思います。り、電気機器の発明が電気ガラスを生み出し質的発展につ当社においても、コロナ禍でも強い需要があったディスながりました。プレイ用ガラスや自動車向け樹脂強化用ガラスファイバ、その後の家庭用電気製品の普及に見られるような電機ワクチン容器向けの医薬用管ガラスなどを供給するため、産業の発展は、より高品位で機能性の高いガラスを必要と万全の感染症対策を実施しながらお客さまのご要望におしました。それはエネルギー革命そのものでした。1949年応えしてまいりました。その結果、想定を上回る業績を残すの当社創立当時のエネルギーは石炭でした。勤務が終わることができたことも、ひとえにステークホルダーの皆さまと石炭ススで真っ黒となり、シャワーもない当時、工場内にのご支援の賜物と感謝申し上げます。あった池で汚れを落として帰ったという逸話も残っていまこのような中、2021年11月13日に閉幕したCOP26です。その後、求められる製品品位の向上や公害対策もあり、は、石炭火力発電の削減や気温上昇を1.5度に制限するとガラス製造に用いるエネルギーを石炭からC重油、A重油、いう努力目標の合意がなされました。各国の利害関係があ灯油、LPGへとクリーンなものに転換しました。そして、る中、不十分な合意だとの意見もありますが、全人類が共2010年には重油の使用を完全にやめ、天然ガスに置き換有する地球の未来のためにCO2排出削減に努力する流れえていきました。今当社は、さらにクリーンで高品位なガラがより明確になったものと思います。スを求めて、ガラス製造に用いるエネルギーを全て電気に当社が社業として取り扱うガラスは、数千年前の遺跡か変えようとしています。らその製品が発掘されたことからもわかるように、人によっ当社ではガラスの品位向上の歴史が、結果としてCO2て作られた最古の素材の一つです。ガラスを作るためには削減の道となりました。それがカーボンニュートラルに向け高温のエネルギーを必要とするため、ガラスの歴史はエネて先頭集団を走っている特殊ガラスメーカーとしての今日ルギーの歴史ともいえます。ガラス産業が発展したローマの当社を築き上げたのです。ガラス産業においてエネル時代のエネルギー源は木材でした。ガラス産業は木材を求ギーの転換は設備と操業条件の変更につながり、簡単にでめ工場を未開のローマ帝国周辺部へ移していき、これはガきるものではありません。まだ技術面でハードルの高い課ラス産業を周辺諸国に広げることにもなりました。題は残っていますが、「より高品位のガラスを作る」というしかし、高品位な製品を大量に作るようになるには、産業強い意志がカーボンニュートラルのゴールへの道を切り拓革命を待たねばなりませんでした。産業革命は石炭エネルいてくれると確信しています。 代表取締役 取締役会長3Integrated Report 2021価値創造ストーリー価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは製品・事業展開当社が手がける特殊ガラスは、普段目につきにくい存在です。しかし、当社のガラス製品は、家庭、オフィス、病院、当社が手がける特殊ガラスは、普段目につきにくい存在です。しかし、当社のガラス製品は、家庭、オフィス、病院、街街中のいたるところで活躍し、わたしたちの生活をより快適にしています。中のいたるところで活躍し、わたしたちの生活をより快適にしています。Outsideさまざまな分野で都市の持続的な成長に貢献街中で目にする建物の壁材や防火ガラスのほかにも、医療分野での医薬用管ガラスやエネルギー分野での風力発電の素材など、多くの分野で当社の製品が使用されています。再生可能エネルギー● 風車ブレード用ガラスファイバ● 宇宙太陽光発電用 カバーガラスショッピングセンター● 防火設備用ガラス ファイアライト®病 院● 医薬理化学用管ガラス● ショーケース用 見えないガラス®● ガラスレンガ グラソア®● 放射線遮へい用ガラス LXプレミアム®デジカメ● イメージセンサ用 カバーガラス● 赤外線吸収ガラス駅● ホームドア用 Lamion®● 結晶化ガラス建材 ネオパリエ®建 材● ガラスブロックオフィス● 光通信デバイス用ガラス● プロジェクター用 ランプリフレクター● セメント強化用耐アルカリ性 ガラスファイバ4Automotive 確かな先端技術で自動車の進化を支援カーボンニュートラルが世界的な課題になる中、自動車の低燃費化・環境性能の向上が喫緊の課題となっています。当社の製品は自動車の軽量化、安全性向上に役立っています。エンジン周辺インストルメントパネル天井材● 機能樹脂強化用ガラスファイバ● ディスプレイ用ガラス● 自動車用ガラスファイバマット● 化学強化専用ガラス Dinorex®● 点火プラグ用粉末ガラス● 温度センサ用管ガラスフロント周辺● 樹脂強化用ガラスファイバ● LEDヘッドライト用蛍光体 ガラス ルミファス®カメラ、センサスマートルームミラー● イメージセンサ用カバーガラス● ハーフミラー● ウインカー用ガラスバルブ● LiDAR用バンドパスフィルター● 遠赤外線透過ガラス● ディスプレイ用ガラスNippon Electric Glass日本電気硝子とはOutsideさまざまな分野で都市の持続的な成長に貢献街中で目にする建物の壁材や防火ガラスのほかにも、医療分野での医薬用管ガラスやエネルギー分野での風力発電の素材など、多くの分野で当社の製品が使用されています。再生可能エネルギー● 風車ブレード用ガラスファイバ● 宇宙太陽光発電用 カバーガラスショッピングセンター● 防火設備用ガラス ファイアライト®病 院● ショーケース用 見えないガラス®● 医薬理化学用管ガラス● ガラスレンガ グラソア®● 放射線遮へい用ガラス LXプレミアム®デジカメ● イメージセンサ用 カバーガラス● 赤外線吸収ガラス駅● ホームドア用 Lamion®● 結晶化ガラス建材 ネオパリエ®建 材● ガラスブロックオフィス● 光通信デバイス用ガラス● プロジェクター用 ランプリフレクター● セメント強化用耐アルカリ性 ガラスファイバAutomotive 確かな先端技術で自動車の進化を支援カーボンニュートラルが世界的な課題になる中、自動車の低燃費化・環境性能の向上が喫緊の課題となっています。当社の製品は自動車の軽量化、安全性向上に役立っています。エンジン周辺● 機能樹脂強化用ガラスファイバインストルメントパネル● ディスプレイ用ガラス● 化学強化専用ガラス Dinorex®天井材● 自動車用ガラスファイバマット● 点火プラグ用粉末ガラス● 温度センサ用管ガラスフロント周辺● 樹脂強化用ガラスファイバ● LEDヘッドライト用蛍光体 ガラス ルミファス®カメラ、センサ● イメージセンサ用カバーガラススマートルームミラー● ハーフミラー● ウインカー用ガラスバルブ● LiDAR用バンドパスフィルター● 遠赤外線透過ガラス● ディスプレイ用ガラス5Integrated Report 2021価値創造ストーリー価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とはInside毎日のくらしに、変わらない安心・安全を提供Network高度化する情報化社会の技術革新を支える当社の製品は高い耐熱性、耐熱衝撃性、絶縁性や高強度、軽量、耐環境性といったさまざまな特徴をもっており、通信の安定性、信頼性、利便性の向上に、ガラスの光学特性、成形性、加工性、寸法精度、快適なくらしを支えています。気密性などの特性が求められています。エアコン● 気密端子用顆粒ガラス● 温度センサ用管ガラス照 明● LED照明用蛍光体ガラス ルミファス®冷蔵庫● 気密端子用タブレット高速光トランシーバ用❶ 通信事業者の局舎 ❺ データセンター● 高屈折率ガラス基板● 蛍光灯用管ガラス● リードスイッチ用管ガラス● 温度センサ用管ガラス● 抗菌ガラスマイクロレンズアレイマイクロプリズム角型非球面レンズ光素子用窓板調理器● トッププレート StellaShine®● 温度センサ用管ガラス薄型テレビ● ディスプレイ用ガラス● 液晶セル用スペーサWDMフィルターモジュール用❶ 通信事業者の局舎❺ データセンターマイクロキャピラリー 精密ガラスチューブ光コネクタ用光トランシーバ用❶ 通信事業者の局舎❶ 通信事業者の局舎❺ データセンター❺ データセンター❷ 携帯電話基地局❻ 住宅❸ マンション● ガラスフェルール● 結晶化ガラスフェルール球レンズキャップARコート付球レンズ❹ 光クロージャ❺ データセンターオフィスビル❻ 住宅❸ マンション集合住宅❶ 通信事業者の局舎❷ 携帯電話基地局海底光ケーブル用光ファイバ接続補強材用❹ 光クロージャ CERSAT®融着補強材用結晶化ガラスストーブ● 窓用ネオセラムパソコン● ディスプレイ用ガラス● チップ部品用粉末ガラススマートフォン● 電子機器保護用高強度 カバーガラス Dinorex®● 強化ガラスフィルム Dinorex UTG®● イメージセンサ用カバーガラス● 赤外線吸収ガラス6Nippon Electric Glass日本電気硝子とはInside毎日のくらしに、変わらない安心・安全を提供Network高度化する情報化社会の技術革新を支える当社の製品は高い耐熱性、耐熱衝撃性、絶縁性や高強度、軽量、耐環境性といったさまざまな特徴をもっており、通信の安定性、信頼性、利便性の向上に、ガラスの光学特性、成形性、加工性、寸法精度、快適なくらしを支えています。気密性などの特性が求められています。エアコン● 気密端子用顆粒ガラス● 温度センサ用管ガラス照 明冷蔵庫● LED照明用蛍光体ガラス● 気密端子用タブレット ルミファス®高速光トランシーバ用❶ 通信事業者の局舎 ❺ データセンター● 高屈折率ガラス基板● 蛍光灯用管ガラス● リードスイッチ用管ガラス● 温度センサ用管ガラス● 抗菌ガラスマイクロレンズアレイマイクロプリズム角型非球面レンズ光素子用窓板調理器● トッププレート StellaShine®● 温度センサ用管ガラス薄型テレビ● ディスプレイ用ガラス● 液晶セル用スペーサWDMフィルターモジュール用❶ 通信事業者の局舎❺ データセンターマイクロキャピラリー 精密ガラスチューブ光コネクタ用光トランシーバ用❶ 通信事業者の局舎❶ 通信事業者の局舎❺ データセンター❺ データセンター❷ 携帯電話基地局❻ 住宅❸ マンション● ガラスフェルール● 結晶化ガラスフェルール球レンズキャップARコート付球レンズ❹ 光クロージャ❺ データセンターオフィスビル❻ 住宅❸ マンション集合住宅❶ 通信事業者の局舎❷ 携帯電話基地局海底光ケーブル用光ファイバ接続補強材用❹ 光クロージャ CERSAT®融着補強材用結晶化ガラス7ストーブ● 窓用ネオセラムパソコン● ディスプレイ用ガラス● チップ部品用粉末ガラススマートフォン● 電子機器保護用高強度 カバーガラス Dinorex®● 強化ガラスフィルム Dinorex UTG®● イメージセンサ用カバーガラス● 赤外線吸収ガラスIntegrated Report 2021価値創造ストーリー価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは売上高・海外売上高比率売上高海外売上高比率事業分野別売上高電子・情報機能材料・その他従業員数・海外従業員比率(連結)女性従業員比率・女性リーダー比率(単体)※2従業員数海外従業員比率女性従業員比率女性リーダー比率20172018201920202021201720182019202020212017201820192020202120172018201920202021財務・非財務ハイライト財務ハイライト(連結)(%)(億円)1003,00082.283.583.584.385.42,8243,0032,5752,4282,4282,9202,9202,0001,3321,4811,3741,3741,2301,0661,4911,5221,3441,3611,5451,545営業利益・営業利益率営業利益営業利益率純資産・負債純資産負債(%)(億円)8,00032224811.432711.28.31621767.36.36,0002,2062,0401,8761,8121,9831,9835,4375,2154,7714,7694,9974,9977550250201510501,00004,0002,0000(円)120100806040200(億円)4,0003,0002,0001,0000(億円)40030020010008006004002000-200-400-600-8008非財務ハイライト6,7766,8756,4826,1576,2514,00061.863.060.959.860.460.4(%)100(%)15.0女性リーダー比率:女性リーダー数女性従業員数13.610.012.98.48.58.88.98.18.17.07550250※2 女性リーダー:部下を持ち、実質的に指導する立場にある女性従業員障害者雇用率(単体+国内連結子会社)労働災害度数率(単体)※3当社法定雇用率全国平均当社全産業土石・窯業(%)(%)3.73.72.02.02.22.14.12.22.14.24.32.22.22.32.21.70.91.81.81.21.10.30.00.02.01.00.50.4※3 集計期間:毎年1月〜12月、全産業と土石・窯業は毎年4月〜翌年3月(人)8,0006,0002,00005.04.03.02.01.0015105010.05.002.01.51.00.5040302010020172018201920202021201720182019202020212017201820192020202120172018201920202021営業キャッシュ・フロー投資キャッシュ・フロー期末配当金中間配当金株主資本配当率取水量原単位排水量原単位1株当たり配当金※1 ・株主資本配当率CO2排出量原単位(連結売上高比)※4取水量・排水量原単位(連結売上高比)(%)(t-CO2e/百万円)(m3/百万円)キャッシュ・フローフリーキャッシュ・フロー(億円)46152032421673698381478281-224-195-143-197-3171.962.002.082.2150505060505050501.5950403.02.52.01.51.00.508.78.79.47.16.432.933.530.728.321.022.021.928.718.217.2-68620172018201920202021※1 2017年7月1日付で普通株式5株につき1株の割合で株式併合を実施しています。各期を比較しやすいよう、1株当たりの指標は株式併合による影響を遡及して調整の上記載しています。※4 2020年度の数値を修正しています。201720182019202020212017201820192020202120172018201920202021Nippon Electric Glass日本電気硝子とは財務ハイライト(連結)非財務ハイライト売上高・海外売上高比率売上高海外売上高比率事業分野別売上高電子・情報機能材料・その他従業員数・海外従業員比率(連結)女性従業員比率・女性リーダー比率(単体)※2従業員数海外従業員比率女性従業員比率女性リーダー比率20172018201920202021201720182019202020212017201820192020202120172018201920202021(%)(億円)1003,00082.283.583.584.385.42,8243,0032,5752,4282,4282,9202,9202,0001,3321,4811,3741,3741,2301,0661,4911,5221,3441,3611,5451,545営業利益・営業利益率営業利益営業利益率純資産・負債純資産負債(%)(億円)8,00032224811.432711.28.31621767.36.36,0002,2062,0401,8761,8121,9831,9835,4375,2154,7714,7694,9974,9977550250201510501,00004,0002,0000(円)120100806040200(億円)4,0003,0002,0001,0000(億円)40030020010008006004002000-200-400-600-8006,7766,8756,4826,1576,2514,00061.863.060.959.860.460.4(%)100(%)15.0女性リーダー比率:女性リーダー数女性従業員数13.610.012.98.48.58.88.98.18.17.07550250※2 女性リーダー:部下を持ち、実質的に指導する立場にある女性従業員障害者雇用率(単体+国内連結子会社)労働災害度数率(単体)※3当社法定雇用率全国平均当社全産業土石・窯業(%)(%)3.73.72.02.02.22.14.12.22.14.24.32.22.22.32.21.70.91.81.81.21.10.30.00.02.01.00.50.4※3 集計期間:毎年1月〜12月、全産業と土石・窯業は毎年4月〜翌年3月(人)8,0006,0002,00005.04.03.02.01.0015105010.05.002.01.51.00.5040302010020172018201920202021201720182019202020212017201820192020202120172018201920202021営業キャッシュ・フロー投資キャッシュ・フロー期末配当金中間配当金株主資本配当率取水量原単位排水量原単位1株当たり配当金※1 ・株主資本配当率CO2排出量原単位(連結売上高比)※4取水量・排水量原単位(連結売上高比)(%)(t-CO2e/百万円)(m3/百万円)キャッシュ・フローフリーキャッシュ・フロー(億円)46152032421673698381478281-224-195-143-197-3171.962.002.082.2150505060505050501.5950403.02.52.01.51.00.508.78.79.47.16.432.933.530.728.321.022.021.928.718.217.2-68620172018201920202021※1 2017年7月1日付で普通株式5株につき1株の割合で株式併合を実施しています。各期を比較しやすいよう、1株当たりの指標は株式併合による影響を遡及して調整の上記載しています。※4 2020年度の数値を修正しています。2017201820192020202120172018201920202021201720182019202020219Integrated Report 2021価値創造ストーリー価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは変革と進化 の 歴史技術を応用し事業規模を拡大、特殊ガラス総合メーカーへ海外市場の成長にあわせてグローバルビジネスを推進ブラウン管の終焉とLCDへの転換新たなる成長軸を構築し、「世界一の特殊ガラスメーカー」へ創業当初はラジオ真空管用の管ガラスを手吹きで生産して1990年代に入り、ブラウン管の世界需要に対応するLCD市 場の 急成長に対応するため、2000年よりオーガラス繊維事業拡大のため、米PPG社から欧州と米国のいましたが、管ガラスの自動成形に成功し蛍光灯用管ガラスべくグローバルな生産供給体制を構築し、世界有数のバーフロー法によるLCD用基板ガラスの生産を開始。基拠点を買収。同事業はLCD用ガラス事業とともに会社をなどの量産を軌道に乗せました。1965年には念願のブラウブラウン管用ガラスメーカーに成長。1990年代後半板の大型化や高品位化など、年々高度化するLCD市場の支える主力事業になりました。また、スマートフォン用カン管用ガラス事業に進出し事業規模が拡大。結晶化ガラス、よりLCDが台頭し、市場変化に対応の布石を打ち始め要求に対応しました。あわせて、高機能樹脂強化用ガラスバーガラス、蛍光体ガラスなどの新製品が上市され、ガガラスファイバ、電子デバイス用ガラスなど多くの事業を立ました。ファイバや医薬用管ガラスなどの事業を拡大しました。ラスリボンやゼロ膨張ガラスなどのユニークな製品の開ち上げました。発が進展しました。19581965放射線遮へい用ガラスの生産開始白黒ブラウン管用ガラスの生産開始(1968年、カラー用生産開始)1954医薬用管ガラスの生産開始0194919601969売上高100億円19701976ガラスファイバ、リードスイッチ用ガラスの生産開始1990売上高2,000億円1980売上高1,000億円連結決算開始2016米国PPG社より欧州ガラス繊維事業を取得2002加工拠点を韓国(亀尾市)に設立1998ガラスファイバをマレーシアで生産開始LCD用基板ガラスの20091991ブラウン管用ガラスのマレーシア拠点設立化学強化専用ガラスの生産開始201320172019蛍光体ガラスルミファス®の米国PPG社よりフラットガラス米国ガラス繊維ファイバの生産開始事業を取得生産開始198019902000201020211951ダンナー法による管ガラスの自動成形1974燃焼によるCO2排出のない全電気溶融炉を稼働1993日本初の酸素燃焼炉稼働200020082019オーバーフロー法による50μm厚の超薄板ガラスのLCD用ガラスにおいてLCD用基板ガラスの生産ロール巻きを実現革新的な製造プロセスを確立1960溶融炉に電気溶融を導入1974燃焼によるCO2排出のない全電気溶融炉を稼動1993日本で初めて酸素燃焼方式を溶融炉に導入、CO2排出量削減と熱効率改善1998使用済みテレビから回収されるガラスカレットのリサイクルシステムを完成「環境のビジネスプラン」滋賀県立大学と産学連携の窯排ガス集塵ダストの滋賀県の森林組合の200720112018協力推進のための再原料化を包括協定を締結(継続中)国内事業場で展開「J−クレジット」を購入、地元の環境保全に貢献1971能登川工場開設最新鋭環境設備導入(自然と調和するモデル工場)1980全国で6番目の早さで障害者雇用の特例子会社を設立1994電子部品事業本部、粉末ガラスなど3品種を対象にISO9002認証を取得1999全事業場一括でISO14001認証取得201020152019微量環境負荷物質分析の燃料転換(重油の使用を完全に大津市主催の出前授業に参加しが生物多様性取組国際的認証(ISO17025)を廃止、LPG・天然ガスへ)により、(継続中)CO2排出量を大幅に削減認証制度において最高評価(3つ星)を取得2000開始2006取得19%13%200068%16%2%201082%44%20200%56%(億円)4,0003,0002,0001,000技術の進化サステナビリティの変遷事業構成比の変化CRT電子・情報(FPD含む)機能材料・その他10価値創造ストーリーNippon Electric Glass技術を応用し事業規模を拡大、特殊ガラス総合メーカーへ海外市場の成長にあわせてグローバルビジネスを推進ブラウン管の終焉とLCDへの転換新たなる成長軸を構築し、「世界一の特殊ガラスメーカー」へ創業当初はラジオ真空管用の管ガラスを手吹きで生産して1990年代に入り、ブラウン管の世界需要に対応するLCD市場の急成長に対応するため、2000年よりオーガラス繊維事業拡大のため、米PPG社から欧州と米国のいましたが、管ガラスの自動成形に成功し蛍光灯用管ガラスべくグローバルな生産供給体制を構築し、世界有数のバーフロー法によるLCD用基板ガラスの生産を開始。基拠点を買収。同事業はLCD用ガラス事業とともに会社をなどの量産を軌道に乗せました。1965年には念願のブラウブラウン管用ガラスメーカーに成長。1990年代後半板の大型化や高品位化など、年々高度化するLCD市場の支える主力事業になりました。また、スマートフォン用カン管用ガラス事業に進出し事業規模が拡大。結晶化ガラス、よりLCDが台頭し、市場変化に対応の布石を打ち始め要求に対応しました。あわせて、高機能樹脂強化用ガラスバーガラス、蛍光体ガラスなどの新製品が上市され、ガガラスファイバ、電子デバイス用ガラスなど多くの事業を立ました。ファイバや医薬用管ガラスなどの事業を拡大しました。ラスリボンやゼロ膨張ガラスなどのユニークな製品の開ち上げました。発が進展しました。19581965放射線遮へい用ガラスの生産開始白黒ブラウン管用ガラスの生産開始(1968年、カラー用生産開始)1954医薬用管ガラスの生産開始0194919601969売上高100億円19701976ガラスファイバ、リードスイッチ用ガラスの生産開始1990売上高2,000億円1980売上高1,000億円連結決算開始2016米国PPG社より欧州ガラス繊維事業を取得2002LCD用基板ガラスの加工拠点を韓国(亀尾市)に設立1998ガラスファイバをマレーシアで生産開始2009化学強化専用ガラスの生産開始1991ブラウン管用ガラスのマレーシア拠点設立201320172019蛍光体ガラスルミファス®の生産開始米国PPG社より米国ガラス繊維事業を取得フラットガラスファイバの生産開始198019902000201020211951ダンナー法による管ガラスの自動成形1974燃焼によるCO2排出のない全電気溶融炉を稼働1993日本初の酸素燃焼炉稼働2000オーバーフロー法によるLCD用基板ガラスの生産200850μm厚の超薄板ガラスのロール巻きを実現2019LCD用ガラスにおいて革新的な製造プロセスを確立1960197419931998溶融炉に電気溶融を導入燃焼によるCO2日本で初めて酸素燃焼使用済みテレビから回収排出のない方式を溶融炉に導入、CO2されるガラスカレットの全電気溶融炉を稼動排出量削減と熱効率改善リサイクルシステムを完成2000「環境のビジネスプラン」開始2007滋賀県立大学と産学連携の協力推進のための包括協定を締結(継続中)2011窯排ガス集塵ダストの再原料化を国内事業場で展開2018滋賀県の森林組合の「J−クレジット」を購入、地元の環境保全に貢献1971198019941999能登川工場開設全国で6番目の早さで電子部品事業本部、全事業場一括で最新鋭環境設備導入障害者雇用の粉末ガラスなど3品種をISO14001認証取得(自然と調和するモデル工場)特例子会社を設立対象にISO9002認証を取得2006微量環境負荷物質分析の国際的認証(ISO17025)を取得2010燃料転換(重油の使用を完全に廃止、LPG・天然ガスへ)により、CO2排出量を大幅に削減2015大津市主催の出前授業に参加(継続中)2019しが生物多様性取組認証制度において最高評価(3つ星)を取得CRT電子・情報(FPD含む)機能材料・その他19%13%200068%16%2%201082%44%20200%56%11(億円)4,0003,0002,0001,000技術の進化サステナビリティの変遷事業構成比の変化Integrated Report 2021価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは価値創造ストーリー日本電気硝子の強み当社は、材料設計・評価、溶融・成形・加工に至る幅広いガラスの技術を長年にわたり育み、それらを設備の中に蓄積しつつ、新たな応用技術の開発を行ってきました。これらの技術がユニークで高機能なガラスを生み出します。多様な形状と機能を持つガラスで新しい価値を創出ガラスは、元素の組み合わせや製法により多種多様な機能と形状を付与できる優れた素材であり、その質感や輝きも大きな魅力です。今日、当社のガラスはさまざまに姿や形を変えて、あらゆる分野で広く活躍しています。モノづくり力基盤技術と応用技術を融合し、高品質なガラスを製品化基礎研究として、材料設計・評価、プロセス設計・開発、製品化研究を行うとともに、計算科学(ICTやAI等を活用したデータ解析を含む)の研究を行っています。これらに、精密成形・加工、超薄板成形等の応用研究を組み合わせ、新製品を開発しています。お客さまの課題解決に人材・組織でスピーディに対応当社では、創立以来、ガラスメーカーとしての質実剛健の気風に加え、経営トップと担当者との距離感が極めて近く、風通しの良い自由闊達の社風が受け継がれています。これらが人材力や組織力など、さまざまな面で企業の底力として形に現れ、会社の成長を支えています。創造力技術力人材力・組織力粉末成型品ハイブリッド製品基礎となる技術材料設計・評価プロセス設計・開発溶融 成形 溶融炉設計や溶融技術において、燃焼制御および温度管理をはじめとする高度で繊細な操炉や環境負荷の低減を実現し、高品質なガラスを生み出しています。当社の特徴は、他社に類を見ない広範な成形技術を持つことです。個々の製品に最適な成形法を用いて高い寸法精度と生産性を実現し、多様なニーズに対応しています。多様な人材育成システムOJTに加え、多様な研修を実施し多角的なスキルアップを推進階層別研修グローバル人材研修OJT +スキル系研修 自己啓発・資格取得支援12多種多様な形状機 能板管球繊維光学的機能電磁気機能光吸収、波長変換、絶縁、誘電、導電膜、磁性光学薄膜熱的機能機械的機能耐熱、防火、低温封着化学強化・結晶化による高強度化化学的機能その他機能耐酸、耐アルカリ、徐放性ガスバリア、樹脂・セメント強化加 工加熱軟化させて再成形する、焼成により結晶化させる、膜をつける、精密に切断・研磨する、結晶や有機物と複合する ―― 多彩な加工工程を経て、ガラスに新たな機能や特性を与えます。製品化研究応用技術精密成形・加工超薄板成形複合化(薄膜・貼り合わせ)超大型製板結晶化シーズ・ニーズへの組織での対応研究開発本部プロセス技術本部事業本部企業戦略部マーケティング部強みを活かした価値の創出時代・社会の変化に応える製品分野の拡大1949年の創立以来、当社はひたすらガラスの技術を磨き、時代が求める製品を開発・供給し、活動の領域を広げてきました。これからも世界最高水準のガラスのモノづくりを追求し、時代の要請に応えつつ社会に貢献してまいります。展開する市場分野● 軽量化材料● 自動運転自動車● 照明 (カメラ・センサ等)● ディスプレイ● 各種電子機器エネルギー● 二次電池● 再生可能エネルギーシステム医療● 先進医薬容器● 先端医療機器・設備● 次世代半導体材料半導体 (小型高精細・高機能)● 半導体製造装置ディスプレイ● 高機能ディスプレイ (高精細・薄型軽量・フレキシブル)情報通信● 光通信デバイス (次世代高速通信対応)社会インフラ● 高機能防火設備● 高性能構造材料(安全・耐久・軽量)家電・住設● 高機能家電・住設材料● 多機能壁材あらゆるステージで世界一のパフォーマンスを発揮できる人材へ3部門のスムーズな情報共有による一体的な開発体制と企業戦略部、マーケティング部の支援価値創造ストーリーNippon Electric Glass多種多様な形状機 能板管球繊維多様な形状と機能を持つガラスで新しい価値を創出ガラスは、元素の組み合わせや製法により多種多様な機能と形状を付与できる優れた素材であり、その質感や輝きも大きな魅力です。今日、当社のガラスはさまざまに姿や形を変えて、あらゆる分野で広く活躍しています。モノづくり力基盤技術と応用技術を融合し、高品質なガラスを製品化基礎研究として、材料設計・評価、プロセス設計・開発、製品化研究を行うとともに、計算科学(ICTやAI等を活用したデータ解析を含む)の研究を行っています。これらに、精密成形・加工、超薄板成形等の応用研究を組み合わせ、新製品を開発しています。お客さまの課題解決に人材・組織でスピーディに対応当社では、創立以来、ガラスメーカーとしての質実剛健の気風に加え、経営トップと担当者との距離感が極めて近く、風通しの良い自由闊達の社風が受け継がれています。これらが人材力や組織力など、さまざまな面で企業の底力として形に現れ、会社の成長を支えています。創造力技術力人材力・組織力粉末成型品ハイブリッド製品基礎となる技術材料設計・評価プロセス設計・開発溶 融成 形溶融炉設計や溶融技術において、燃焼制御および温度管理をはじめとする高度で繊細な操炉や環境負荷の低減を実現し、高品質なガラスを生み出しています。当社の特徴は、他社に類を見ない広範な成形技術を持つことです。個々の製品に最適な成形法を用いて高い寸法精度と生産性を実現し、多様なニーズに対応しています。多様な人材育成システムOJTに加え、多様な研修を実施し多角的なスキルアップを推進階層別研修グローバル人材研修OJT +スキル系研修 自己啓発・資格取得支援光学的機能電磁気機能光吸収、波長変換、絶縁、誘電、導電膜、磁性光学薄膜熱的機能機械的機能耐熱、防火、低温封着化学強化・結晶化による高強度化化学的機能その他機能耐酸、耐アルカリ、徐放性ガスバリア、樹脂・セメント強化加工 加熱軟化させて再成形する、焼成により結晶化させる、膜をつける、精密に切断・研磨する、結晶や有機物と複合する ―― 多彩な加工工程を経て、ガラスに新たな機能や特性を与えます。製品化研究応用技術精密成形・加工超薄板成形複合化(薄膜・貼り合わせ)超大型製板結晶化シーズ・ニーズへの組織での対応研究開発本部プロセス技術本部事業本部企業戦略部マーケティング部あらゆるステージで世界一のパフォーマンスを発揮できる人材へ3部門のスムーズな情報共有による一体的な開発体制と企業戦略部、マーケティング部の支援強みを活かした価値の創出時代・社会の変化に応える製品分野の拡大1949年の創立以来、当社はひたすらガラスの技術を磨き、時代が求める製品を開発・供給し、活動の領域を広げてきました。これからも世界最高水準のガラスのモノづくりを追求し、時代の要請に応えつつ社会に貢献してまいります。展開する市場分野自動車● 軽量化材料● 照明● ディスプレイ● 自動運転 (カメラ・センサ等)● 各種電子機器エネルギー● 二次電池● 再生可能エネルギーシステム医療● 先進医薬容器● 先端医療機器・設備半導体● 次世代半導体材料 (小型高精細・高機能)● 半導体製造装置ディスプレイ● 高機能ディスプレイ (高精細・薄型軽量・フレキシブル)情報通信● 光通信デバイス (次世代高速通信対応)社会インフラ● 高機能防火設備● 高性能構造材料(安全・耐久・軽量)家電・住設● 高機能家電・住設材料● 多機能壁材13Integrated Report 2021価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは価値創造ストーリー主要なインプット強み P.12製品分野グローバル展開主要なアウトプット社会的価値の創出目指す姿P.4P.60価値創 造プロセス図当社は、「6つの資本」を活用しながら、ガラスの持つ無限の可能性を追求し、高付加価値でイノベーティブな製品を開発・供給することで社会に価値を提供しています。これからも、持続可能な社会の実現を目指して努力を続けてまいります。2021年度財務資本総資産6,981億円現金及び現金同等物1,347億円製造資本固定資産4,336億円設備投資448億円知的資本研究開発費 65億円人的資本従業員数 6,251名社会・関係資本グループ会社国内10社海外15社自然資本電力2,340,000MWh8,270,000m3水モノづくり力創造力技術力人材力組織力企 業 の 持 続 的 成 長 5 つのキー・ファ中 期 経 営 計画 「EGP2026レ イ光・電クター」 P.22 電 子・情報 P.28子デバイス人材育成高い志と熱い心を持つプロ集団プスィデ製造プロセス革新的なプロセスの開発創業の精神企業理念P.1医療・耐熱機能材料・そ の 他 P.3 2ガ ラ維繊ス・建築企業のあり方社会と共存し、社会に貢献する存在価値創造を支える基盤P.36 ガバナンス・ CSR(環境・多様性・地域)14Nippon Electric Glass環境保全持続可能なモノづくりの実現研究開発夢を実現するガラスの創造地域貢献活動の参加者数 約200名社会インフラ基盤の強靱化・高耐久化自動車アメリカエネルギー医療半導体ディスプレイ情報通信社会インフラヨーロッパアジア家電・住設日本2021年度財務・業績売上高2,920億円営業利益327億円配当年間110円/株(DOE 2.2%)知的財産特許保有件数2,969件多様性障害者雇用率4.3%健康経営優良法人4年連続認定地域環境環境配慮型製品の売上貢献約900億円環境負荷の低減自然エネルギーの活用情報通信技術の革新医療の高度化暮らしの安全性・快適性の向上交通・運輸の先進化公正な労働環境と次世代を担う人材育成社会課題への対応持続可能な開発目標(SDGs)P.1世界一の特殊ガラスメーカーへ価値創造ストーリー主要なインプット強み P.12製品分野グローバル展開主要なアウトプット社会的価値の創出目指す姿P.4P.602021年度財務資本総資産6,981億円現金及び現金同等物1,347億円製造資本固定資産4,336億円設備投資448億円知的資本研究開発費 65億円人的資本従業員数 6,251名社会・関係資本グループ会社国内10社海外15社自然資本電力2,340,000MWh水8,270,000m3モノづくり力創造力技術力人材力組織力企 業 の 持 続 的 成 長 5 つのキー・ファ中 期 経 営 計画 「EGP2026クター人材育成高い志と熱い心を持つプロ集団レ イプスィデ電 子・情報 P.28製造プロセス革新的なプロセスの開発」 P.22 光・電子デバイス創業の精神企業理念P.1医療・耐熱機能材料・そ の 他 P.3 2・建築維繊スガ ラ企業のあり方社会と共存し、社会に貢献する存在価値創造を支える基盤P.36 ガバナンス・ CSR(環境・多様性・地域)自動車アメリカエネルギー医療半導体ディスプレイ情報通信社会インフラヨーロッパアジア家電・住設日本2021年度財務・業績売上高営業利益配当2,920億円327億円年間110円/株(DOE 2.2%)知的財産特許保有件数2,969件多様性障害者雇用率4.3%健康経営優良法人4年連続認定地域環境環境配慮型製品の売上貢献約900億円環境負荷の低減自然エネルギーの活用情報通信技術の革新医療の高度化暮らしの安全性・快適性の向上交通・運輸の先進化公正な労働環境と次世代を担う人材育成社会課題への対応持続可能な開発目標(SDGs)環境保全持続可能なモノづくりの実現研究開発夢を実現するガラスの創造地域貢献活動の参加者数 約200名社会インフラ基盤の強靱化・高耐久化P.1世界一の特殊ガラスメーカーへIntegrated Report 202115価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは価値創造ストーリーバリューチェーン当社は、バリューチェーンの各プロセスにおいて、事業活動による正の影響を強化し、負の影響を最小化するように努めています。企業価値の向上と社会課題の解決、そして SDGs の達成に向けて、今後もステークホルダーとともに取り組んでまいります。● 近隣地域への寄付活動● 社会的弱者への支援● 女性の活躍推進● 次世代育成支援● 健康経営の推進● 滋賀県立大学寄附講座● 科学教育イベント(出前授業など)● びわ湖フローティングスクール事業支援● 各拠点工場見学の受け入れ● 障害者雇用・職業訓練● 社員教育研修制度、自己啓発制度● 多様性の取り組み● 先端科学技術への貢献● 安全衛生活動、働き方改革● 企業理念体系の策定・周知● 滋賀県との連携● 滋賀県立大学寄附講座● 医薬用管ガラス        ● 医療診断用放射線遮へいガラス● 建造物強化用ARGファイバ● 光通信用ガラスや電子デバイス● X線診断装置向けフラットパネルディテクタ用ガラス 製品の開発供給● 抗菌ガラス● 自動車軽量化用樹脂強化ガラスファイバ● 鉄道ホームドア用Lamion®● 風力発電風車ブレード用樹脂強化ガラスファイバ● 公共エリアでの防火設備用ガラス● FPD用ガラス、超薄板ガラス G-Leaf® ファイアライト®● 軽量複合材 Lamion®● 蛍光体ガラス ルミファス®● 建造物強化用ガラスファイバ● 樹脂製鉄道枕木用ガラスファイバ原材料サプライヤー調達物流研究開発製造販売製品の使用製品の廃棄● 資源の 有効活用● 水・原材料の リサイクル● 環境負荷物質の 低減● 紛争鉱物への取り組み● 児童労働禁止● 英国奴隷法への対応● 購買基本方針 (オープンかつ公平公正な取引)の徹底● グリーン調達ガイドライン の徹底● 梱包材料のリサイクル推進● モーダルシフトの推進● 有害物質を使用しない● 水・原料のリサイクル モノづくり● 排ガス回収原料化● 大気・水質・土壌の汚染防止● 高効率生産の追求● 設備の長寿命化● 安全衛生活動● 健康増進活動● 梱包材料の リサイクル推進● モーダルシフトの推進● 顧客との共同輸送● 廃ガラス の再利用● 厳しい排水(水質)管理● 環境教育の実施 の推進● 温暖化対策(CO2排出量の削減など) (トラックの往復利用など)● 人権への取り組み● 人権問題対策委員会● 滋賀人権啓発企業連絡会 (理事会社)● 英国奴隷法への対応● 男女雇用機会均等法の遵守● 森林組合支援活動● びわ湖外来魚駆除● 工場周辺の森林保全● コンプライアンスの徹底● 人権への取り組み正の影響の強化負の影響の最小化16価値創造ストーリーNippon Electric Glass正の影響の強化負の影響の最小化● 近隣地域への寄付活動● 社会的弱者への支援● 女性の活躍推進● 次世代育成支援● 健康経営の推進● 滋賀県立大学寄附講座● 科学教育イベント(出前授業など)● びわ湖フローティングスクール事業支援● 各拠点工場見学の受け入れ● 障害者雇用・職業訓練● 社員教育研修制度、自己啓発制度● 多様性の取り組み● 先端科学技術への貢献● 安全衛生活動、働き方改革● 企業理念体系の策定・周知● 滋賀県との連携● 滋賀県立大学寄附講座● 医薬用管ガラス        ● 医療診断用放射線遮へいガラス● 建造物強化用ARGファイバ● 光通信用ガラスや電子デバイス● X線診断装置向けフラットパネルディテクタ用ガラス 製品の開発供給● 抗菌ガラス● 自動車軽量化用樹脂強化ガラスファイバ● 風力発電風車ブレード用樹脂強化ガラスファイバ● FPD用ガラス、超薄板ガラス G-Leaf®● 軽量複合材 Lamion®● 蛍光体ガラス ルミファス®● 鉄道ホームドア用Lamion®● 公共エリアでの防火設備用ガラス ファイアライト®● 建造物強化用ガラスファイバ● 樹脂製鉄道枕木用ガラスファイバ原材料サプライヤー調達物流研究開発製造販売製品の使用製品の廃棄● 資源の 有効活用● 水・原材料の リサイクル● 環境負荷物質の 低減● 紛争鉱物への取り組み● 児童労働禁止● 英国奴隷法への対応● 購買基本方針 (オープンかつ公平公正な取引)の徹底● グリーン調達ガイドライン の徹底● 梱包材料のリサイクル推進● モーダルシフトの推進● 有害物質を使用しない● 水・原料のリサイクル モノづくり● 排ガス回収原料化● 大気・水質・土壌の汚染防止● 高効率生産の追求● 設備の長寿命化● 安全衛生活動● 健康増進活動● 梱包材料の リサイクル推進● モーダルシフトの推進● 顧客との共同輸送● 廃ガラス の再利用● 厳しい排水(水質)管理● 環境教育の実施 の推進● 温暖化対策(CO2排出量の削減など) (トラックの往復利用など)● 人権への取り組み● 人権問題対策委員会● 滋賀人権啓発企業連絡会 (理事会社)● 英国奴隷法への対応● 男女雇用機会均等法の遵守● 森林組合支援活動● びわ湖外来魚駆除● 工場周辺の森林保全● コンプライアンスの徹底● 人権への取り組み17Integrated Report 2021価値創造の戦略価値創造の実践価値創造の基盤財務・会社情報日本電気硝子とは価値創造ストーリー社長メッセージ代表取締役 社長18価値創造の戦略Nippon Electric Glass新たな中期経営計画「EGP2026」のもと、さらなる事業規模の拡大を目指してまいります。変化の激しい事業環境の中で目標を達成した「EGP2021」2021年度は、新型コロナウイルスの感染拡大が継続しなどのコストアップを吸収しつつ、前年度を上回る実績をて企業活動に影響を及ぼしましたが、ワクチン接種の効果あげることができました。主力の薄型パネルディスプレイもあり経済活動は徐々に回復してきました。一方で、原材用ガラスやガラスファイバの出荷が増加したことに加えて、料や部材の供給不足、物流の混乱が続くなど舵取りの難し電子部品用ガラス、医療用ガラス、耐熱ガラスの出荷も総い一年となりました。このような中、当社は3か年の中期経じて堅調であったことから、売上高は増収となりました。また、営計画「EGP2021」の総仕上げとして、経営目標を達成す営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はるべく事業を進めてきました。感染症の拡大は社内はもちいずれも前年度比で大幅な増益を記録しました。ろんのこと社外に対しても新しい働き方をもたらしましたが、「EGP2021」の成果としては、最終年度の売上高が目標新しい環境であるからこそ、よりいっそうお客さ

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアしたい方はこちらからどうぞ
URLをコピーする
URLをコピーしました!