すかいらーくホールディングス(3197) – 2021年統合報告書

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開示日時:2022/04/18 00:30:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.12 36,636,000 2,285,700 2,279,600 57.95
2019.12 37,539,400 2,056,200 2,053,300 48.04
2020.12 28,843,400 -2,303,200 -2,363,500 -87.16

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
1,579.0 1,516.64 1,531.265 38.68 55.59

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.12 1,255,100 3,157,100
2019.12 4,743,900 6,782,500
2020.12 2,095,400 3,672,400

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

す か い ら ー くグ ル ープ統合 報 告 書2021 2 0 2 1 年1 2 月 期株式会社すかいらーくホールディングス東京都武蔵野市西久保1-25-8https://corp.sk ylark.co.jp/パーパス食 の 未 来 を 創 造 し 豊 か な 生 活 と 社 会 の 発 展 に 貢 献 す るすかいらーくグループでは、経営理念「価値ある豊かさの創造」を掲げ、人々の生活がより豊かになるよう、「食」を通じた社会貢献をめざし、パーパス(存 在意義)、ミッション、2030年長期ビジョン、2025年戦 略ビジョン、バリューを以下の通り定めています。経営理念価 値ある豊 かさの創 造パーパス(存在意義)ミッション2030年長期ビジョン2025年戦略ビジョンバリュー食の 未 来を創 造し 豊 かな生活と社 会の 発 展に貢 献するひとりでも多くのお 客 様に 安くておいしい料 理を 気 持ちのよいサービスで 快 適な空間で 味わっていただく一人ひとりの豊 かな生活の 実 現 /豊 かな社 会 づくりへの貢 献 /環 境への配 慮強 固な 基 盤を構 築し 一人ひとりの 挑 戦で地 域 一 番店となり 連 続 成長を達 成する〜すべては お 客 様 の 笑 顔のために〜❶ お 客 様 ❷ 現 場主 義 ❸ 職 場 環 境・働きがい ❹ 知 識・技 術 の向上 ❺ 目標 達 成パ ー パ ス( 存 在 意 義 )と マ テ リ ア リ テ ィの つ な が り当社は、「食の未来を創造し 豊かな生活と社会の発展に貢献する」というパーパスおよびその実現に向け、マテリアリティ(重要課 題)を特定しています。中長 期にわたる社会課 題に向き合い、社会やステークホルダーにとって重要な課 題について、優 先的に取り組むべき事項を定義しています。マテリアリティを強力に推 進するための体制を整え、KPIにより進捗 状 況を管理し、すかいらーくホールディングスのパーパス実現に向けた着実な経営を実践していきます。➡マテリアリティとリスク・機会については、P11をご覧ください。Contents 3 14 CEO message ポストコロナ時代を如何に成長するか 7 すかいらーくグループの価値創造 9 すかいらーくグループの価値創造モデル11 すかいらーくグループのマテリアリティとリスク・機会13 ステークホルダーエンゲージメントSpecial Topic 新型コロナウイルス感染症への対応15 強固な基盤15 垂直統合サプライチェーン17 安全・安心への取り組み19 中長期の成長ストーリー21 デジタルトランスフォーメーションの推進23 顧客基点の店舗営業戦略25 顧客のニーズに応えるメニュー戦略27 人財こそが成長の源泉 人財戦略29 マーケットに適した店舗開発戦略31 財務戦略・株主還元方針33 パフォーマンス35 ESG経営35 サステナビリティ経営36 マテリアリティ37 コーポレート・ガバナンス40 株主・投資家との対話41 リスクマネジメント体制42 コンプライアンス体制43 役員紹介45 一人ひとりの豊かな生活の実現47 環境への配慮51 豊かな社会づくりへの貢献52 会社情報す か い ら ー くグ ル ープ統 合 報 告 書2021 2 0 2 1 年1 2 月 期編集方針本レポートは 、株 主、投 資 家 ならびにステークホルダーの 皆 様に、財 務・非 財 務情 報 、そして 中 長 期 的 な 企 業 価 値 向 上に向 け た 取り組 みをお伝えし、さらなる対 話 のきっかけになることを目指して発行しています。当社は国 際 財 務 報 告 基 準(以下、IF R S)を 適 用しており、本 報 告書 の内 容 は 特に記 載 がない限り、IF R Sに 基づく記 載 です。当 社 は「価 値ある豊かさの創造」の経営理 念のもと統合 報告書の充実と積 極的な活用を通じてステークホルダーの皆 様との対 話を重ね、事 業の価値 創造に努めていきます。対象期間2021年度(2021年1月1日から2021年12月31日)※一部、2022年度の活動についても報告しています。対象範囲株式会社すかいらーくホールディングスおよびその連結子会社参 考ガイドライン• 環境省 「環境 報告ガイドライン 2018年版」• GRI Global Repor ting Initiative「GRIサステナビリティ・レポーティング・スタンダード」• 国際統合 報告評議 会(IIRC) 「国際統合フレームワーク」• 経済産業省「価値協創のための 統合的開示・対話ガイダンス」予 想・見通しに関する注意事 項本レポートに記 載 されている予 想・見 通しは、記 述した時点の 情 報に基づいて作成したものであり、事 業 環 境の 変化 等により異なる可能性があります。12CEO messageポストコロナ時代を如何に成長するか株式会社すかいらーくホールディングス代表取 締役会長 兼社長谷 真CEO message事業 環境認識所得の停滞▲ 日本経済の  低迷▲ 消費マインドの  悪化コストプッシュ▲ エネルギー  コスト↑▲ 食材価格↑▲ 人件費↑少 子高齢化▲ 団塊世代は  後期高齢者へ▲ 就業人口減少今後の外食マーケット共働き世帯の増加世帯 収 入の増加▲ ▲ 食の外部化外食比率上 昇上 昇外食 市場は安定して推移顧客支持を獲得し、ロイヤルカスタマー化により、客数増を目指す基本戦略123「商品の味のブラッシュアップ」と「値ごろな価格帯の品揃え強化」店舗QSC(クォリティー・サービス・クレンリネス)を徹底的に磨き込むDX投資を強力に推進し、コスト上昇を打ち返すストランビジネスの本質を追 及し、お 客 様 の 信 頼を獲ドを持ち、幅広い外食動機に対応しています。コロナ後得し満足していただけるかが重要です。の世界では、「日常使いの外食としてベーシックなニーコロナ禍を経て“食の多様化”が一層進みました。外ズに応えて行く業態」と、「豊かな時間を過ごせる体験食することの「意 味」や「価 値」は 以前にも増して求め型の非日常の業態」の2つの利用動 機の使い分けが 業られ、消費 者の外食 先の選 別はますます厳しいものと態ごとに鮮明になると考えています。店 舗 QSC(クオリティ・サービス・クレンリネス(店内いで気 軽にご利用いただけます。なってきています。従って、当社はコロナ後を見据えたレストランビジネスの 根 幹を成す3つの 基 本 戦 略 を、徹 底して実 行していきます。1つ目は「商 品の 味 のブラッシュアップ」と「値ごろ感のある価格帯の品揃え強化」の実行です。2つ目は、外 装 の 環 境 向 上))を徹 底 的 に 磨 き 込むこと。3つ目は、DX投資を強力に推 進し来るべきコスト上昇に備えることです。この 基 本 戦 略を推 進するための財 務 戦 略として、昨年 、公 募 増 資により約 430 億 円 の 資 金を調 達しました。コロナ禍で外食 業 界は極めて厳しい事 業 環 境にお外食 動 機 の 使い分けと対応するブランド1日常使いの外食としてベーシックなニーズに応えて行く業態対 象 業態:ガスト、バーミヤン、夢庵などが該当します。ポジション:シニアやファミリーやお一人様を中心に、日常使メニュー 戦 略:値ごろ感のある価 格 帯の品 揃えの強化、食事を 楽しくシェアで きる商 品ラインナップの充 実 、お一人様 の個 食ニーズに対応したメニューと価 格 戦 略、健 康 や環 境に配慮したメニューラインナップなどを展開します。2豊かな時間を過ごせる体 験 型の非日常の業態対 象 業態:むさしの森 珈琲、La Ohana(ハワイアン)、しゃぶ葉、ジョナサンなどが該当します。ポジション:親しい友 人グループやカップルやファミリーのおメニュー 戦 略:専門店業 態ならではのメニューや付 加 価 値の高い特別感を味わえるメニューラインナップを強化します。当 社 の 基 盤 で あ る「 3 , 0 0 0 店 規 模 の レストランチェーンの購買力」を活かし、今後も価値ある価格 帯で豊富なメニューをご提供していきます。さらに新機軸の戦 略として、ブランド横 断でアルコールラインナップの拡 充を進めています。ファミリーレストランでお 酒が楽しめるといった新たな 利用動 機を喚 起するメニュー戦トップメッセージ4新型コロナウイルス感 染 症の影 響が長 期化する中、2021年度は徹 底したコスト削減と生 産性の改善に努コロナ後のフードサービスマーケットの変化に対応します。めました。コロナ禍を経て、人々のライフスタイルと価値観は、大きく変化しています。また、エネルギーコストや食材価格日本国内の人口減少は続きますが、女性の社 会進出かれていますが、多くの 投 資家の皆 様に当社の強みとの高騰、人件費の上昇など、コスト環境の悪化に加え、がさらに進むことで共 働きの世帯は 増加し、世帯収 入将 来の成長 性へのご 理 解と期待を持っていただいたこ客様を中心に外食の楽しさをご提 供します。 世界情勢が緊迫する中でインフレリスクがさらに増大しも増加します。これにより、食の外部化と外食比率の上とに大 変 感 謝しています。財 務 体 質の強 化とともに将ています。さらに、日本の経済力の低下に伴い、国民の昇が見 込まれることから、外食 マー ケットは 今 後 も安来への成長 投 資に割り当て、事 業 成長とバランスの良一人当たりの所得水準が上がらないという構造的な問題定して推移していくと見ています。い株 主 還 元を果たしていく経営に、全 力で取り組 んでが顕在化しました。2025年には全ての団塊世代が後期このような外食 市 場においてシェアを拡 大していくいきます。高齢期を迎えることになり、少子高齢化が進み、就業人ためには、より多くのお客 様に支 持され 、来 店 頻 度 が口の減少も続きます。外食産業におけるビジネス環境は上 がり、ロイヤルカスタマーになっていただけるかとい激変していると言っても過言ではありません。うことが、最も重要な課 題となります。レストラン企 業当社は今後の外部 環 境についてこのような厳しい認としての 存 続・成長においては、とりわけ「メニュー開識を持ちつつ、「コロナ後」を見据えた将来の成長に向発」と「店舗におけるQSC(クオリティ・サービス・クレ多様 化するニーズを捉えるメニュー戦 略を展開します。けた準備を着実に進めてまいります。ンリネス)」について、どれだけ「顧客 視点」を持ってレ当社は多彩なジャンルをカバーする20以 上のブラン略も展開し、新規顧客の獲得も目指していきます。3新たな利用動 機の創出ブランド横断でアルコールラインナップ・つまみメニューの拡充スポートの搭載など、アプリ内であらゆるサービスを享した。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)メニュー戦略外 食中 食日常非日常(体 験 型)<バリュープライス業態><体 験 型・専門店業態>「お客様の利便性向上」と「全社の生産性向上 」に資するDX戦 略をさらに加速させます。動機利用主な業態ポジションメニュー戦略新機軸シニア・ファミリー・お一人様友人グループ・カップル・ファミリー日常使い・気 軽に利用外食の楽しさをご 提 供▲ 値ごろ感のある品揃え強化▲ コア商品のブラッシュアップ▲ 個食ニーズに対応したメニュー▲ 楽しくシェアできる商品ラインナップ 強化▲ 健 康・環 境に配慮したメニュー▲ 専門店ならではのメニュー▲ 産地や素材にこだわった付加価値の高い 特別感のあるメニュー● 専用商品開発強化内 食● アイテム数拡充● 自社サイトでの販売開始レストランチェーンの購買力と経営基盤を活用し、価値ある価格でご提供➡詳しくはP.21 デジタルトランスフォーメーションの 推 進をご覧ください。徹 底した顧客目線で店舗営業戦 略を進めます。当社にとって、これからの厳しい時代を生き抜き、持続 可能な成長を遂げていくためには、顧客の信 頼を得て支 持を拡 大していくことが最 大の課 題であることは間違いありません。常に「顧客 視点」を持って仕事にあたることが必 要 不 可欠です。私は 従 業 員とのコミュニものと確信しており、決心覚悟を持って取り組んでいきます。➡詳しくはP.23 顧客 基点の店舗営業戦 略をご覧ください。戦 略的な店舗開発とロイヤルカスタマー化のプロモーション戦 略を積極的に進めます。CEO message2021年 、当社グループのパーパス(存 在 意 義)を「食の 未 来 を創 造し、豊 か な 生 活と社 会 の 発 展 に 貢 献 する」、長 期 ビジョンを「一人ひとりの 豊 か な 生 活 の 実現 、豊 かな社 会 づくりへの貢 献、環 境への 配 慮 」と定め、事 業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢 献しあらゆる業 務 領 域にDXを取り込むことで 全社の生ていく決意を新たにしました。産性を飛 躍的に向上させ、コストプッシュを打ち返す高2020 年に設 置したグル ープサステナビリティ委 員収益体質への変革を目指しています。会は 私自身 が 委 員 長に 就任しました。また、全ての 執店 舗 ではフロアサービスロボット約3 ,0 0 0台 の 導行役員は委員として参画しており、経営と一体となった入、全 店におけるP OS の刷 新、キャッシュレスレジの推 進体制のもと、地 球 環 境保全をはじめとしたESGの導入、進 化 版 デジタルメニューブックへの 切り替え が取り組みは 大きく前進しています。世界規 模 で 気候 変2022年内に完了します。すかいらーくアプリは機能拡動に対する危 機 感が 高まる中、CO2排出量を2050年張を進めており、テイクアウトに加えて通 販のオーダーまでに実 質ゼロにする目標を設 定し、中長 期2030年決 済 機 能を構 築しました。また、シニア顧 客 の 優 待パの目標を2018年比25%から50%削減に引き上げま受できるワンストップアプリへと進化させ、お客様の利へ の 賛 同 を 表 明 するとともに 外食 企 業 として 初 めて便性向上を図ります。TCFDコンソーシアムへの加盟も果たしました。また、新規事業と海外展開は事業 規模を一 歩 一 歩拡げ、新たな売上を積み上げていきます。ます。外食 産 業 にお いて大きな 課 題である食 品 ロス削 減 やプラスチック使 用量 削 減に対 する取り組みも進めています。健 康 経営の 推 進、女 性管 理 職 比 率の引き上げ、経営の健 全 性、効率性および透明性を確保するためのコーポレートガバナンスの取り組みも一層強化していき今 後 も経 営と一 体となったE S G の取り組 みを推 進し、企 業価 値の向上を目指すとともに持 続 可能な社 会新 規 事 業として、自社ブランドの人 気 商品の販 売にの実現に貢献していきます。注力しています。通信販 売では、楽天・アマゾンを通じての販売に加え、2022年3月より自社アプリでの販売を開始しました。また外交 販 売では、スーパー・小売り➡詳しくはP.35 ESG経営をご覧ください。レストランとしての使命を果たします。ケーションやメッセージを発信する様々な機 会で、「顧コロナ禍の2年間は新規出店を抑制していましたが、量 販 店を中心に卸販 売のチャネル・取引数 量を拡 大し客 視点」を持つ重要性を伝えるようにしています。今年 は2023 年 度に向け た 新店の 物 件 開 発を再 開しています。海外展開についても順調に取り組んでおり、レストラン企 業として、とりわけ毎日お客 様に接するます。主 要 都 市の駅 前 立 地など今後も高いニーズが見現在台湾に68店舗、マレーシアに2店舗、米国1店舗を店舗における「顧客 視点」の表現=QSC(クオリティ・込まれる優 良 立 地を厳 選し展 開していきます。業 態 転出 店しています。現 地 のお 客 様 ニーズへのきめ 細 やか「手軽にお腹を満たしたい」「家族や親しい友人と食サービス・クレンリネス)を格段に引き上げることが、換としては、「むさしの森珈琲」「ガスト」「バーミヤン」な対応により顧客支 持を獲 得し、将 来の事 業拡大に向事をしながら楽しい時間を過ごしたい」といった人々の極 めて 重 要 になります。感じが良く親 切でホスピタリ「L a Ohana」など、地 域のマーケットニーズに最 適けた地盤をしっかり固めていきます。本質的な欲求はいつの時 代もこれからもなくなることティに富んだ従 業員のサービス、おいしい料理とドリンな業 態への転 換を進め、地 域ごとの 外食ポテンシャルクが迅 速に提 供されるオペレーション、清 掃が 行き届を引き上げ ていきます。また、昨 年 再 開した 店 舗 改 装いた清 潔な店内、これらを全ての 業 態で 表 現し、お 客は 想 定 以 上の 客 数 効 果 が 得られ 、今年 度は 約360店様に「良い店 だな」「また 来よう」と思っていただける規模での実施を計画しています。店づくりを目指し、これまでにないアプローチでQSC新 規 顧 客 を 獲 得し、再 来 店 を 促し、来 店 頻 度 を 高経営陣の積極的な関与によりESGを強力に推 進しています。はありません。日本全国に約3,000店舗を展開するすかいらーくグループは、1店1店が地 域のお客 様に支 持され、暮らしの隅々にわたる「食」のサービスを通じて地 域の皆様の豊かな暮らしに貢 献し、レストランとしての使命を果たしてまいります。向上への取り組みを強力に推 進します。1店1店がお客め、ロイヤルカスタマー化を後 押しするため、チラシやすかいらーくグル ープ は、創 業 以 来「価 値ある豊 か様の立場に立ったQSCを実現することでお客様からのテレビCM、SN S などメディアミックスの 最 適 化によさの創 造 」を経営 理 念に掲げ、人々の生 活 がより豊 か支 持が増 幅し、その積み重ねが会 社の成長につながるり、効果的なプロモーションも展開していきます。になるよう「食」を通じた社 会貢 献をめざしています。6トップメッセージ5すかいらーくグル ープの価 値 創 造すかいらーくグループは、全国に3,000店舗以上を展開する日本最大の直営テーブルレストランチェーンです。多様なニーズに応えるブランドポートフォリオや、スケールメリットを活かした独自のサプライチェーンなどの経営資源を活かし、外食、中食、内食と、暮らしの隅々にわたるサービスを提供する企業を目指します。す か い ら ー くグ ル ー プ の ビ ジ ネ ス モ デ ルす かいらーくグル ープの 経 営 基 盤 は 、テーブルレストランチェーンとして日本最大の事 業スケール、多様なニーズに応えるブランドポートフォリオ、そして原材料調達から生 産・物 流・調 理・接 客・デリバリーまでを自社 運 営している垂直 統 合 サプライチェーン(P.15-16参照)の3つです。これらの 経営基 盤を活 かし、事 業 環 境 変化に対応しながら成長を図っていきます。ビジネスモデル の 強 化1 既存店舗の売上最大化消費者ニーズに合わせたデリバリー対応ブランドの拡大自社配達の対応ブランド2019年3月2022年3月時点6 ブランド1,025 店 舗9 ブランド 約1,400 店 舗配達車両台数 3,000台約配達車両台数 4,300 台約しています。レーシアをはじめ東 南アジアでの事 業拡 大を図るととまた 幅 広 いブランドポートフォリオを活 かし、収 益もに、2021年8月には 米国シカゴに第1号店をオープが低下する店舗を中心に消費 者ニーズの高いブランドンしました。への業 態 転 換を迅 速に行うことで、収 益 力を維 持・向上します。さらに、店舗 改装によって既存店のバリュー4 DX:デジタルトランスフォーメーションアップを行っています。ITデジタル投資を加速し顧客の利便性向上とともに、既存ビジネスの強化や新ビジネス拡大を推進しています。需要が高まっている宅配、テイクアウト事業に加え、通販・外販事業の展開を進めています。またマーケット5 人財力の強化の動 向に即した新たな業 態 開 発を行っており、多様 化レストランサービスを担う優 秀な人 財の開 発に向けする消費 動 向に柔 軟に対応しています。新たなご 利用て、積 極 的に投 資を行っています。全 国 各地で 多様な動機を創出し、マーケットのポテンシャルの最大化につ人財が活躍できる人事制度や労働環境整 備、研 修を通なげています。じて、人財力の強化を図っています。すかいらーくグループの価値創造7すかいらーくグループの事業展開来店客数億人3約従業員数万人9約(2022年3月末時点)(2022年3月末時点)店舗数3,094店全都道府県+海外に展開(2022年3月末時点)ブランドポートフォリオ総 合 型専 門 店 型高 単 価低 単 価ブッフェすかいらーくグループの価値創造8ファミリーレストランのマーケットシェア拡 大を目指3 海外への事業領域拡大し、消費 者 動 向に適 応したメニュー・価 格 戦 略を実 行展 開 中 の 台 湾 の 業 績 は 好 調 に 推 移して い ま す。マ総 合 洋 食専 門 店中華ステーキとんかつ・から揚げしゃぶしゃぶ2 新たなビジネスモデルの開拓また、生産性向上による収益力の強化を図っています。カフェ・和ごはんハワイアン焼肉ケーキ・惣菜和食イタリアン寿司すかいらーくグル ープの 価 値 創 造 モ デル経営理念のもと、経営資源を最大活用し、パーパスを果たしていきます。経営理念価 値ある豊 かさの創 造パーパス食の 未 来を創 造し 豊 かな 生 活と社 会 の 発 展に貢 献 するマテリアリティMaterialityビジネス モデルBusiness modelアウトプットOutputアウトカム2030年長 期ビジョンOutcomeインプット経営 資 源Input財務資本総資産:4,580憶円株主数:約49万人(2021年12月31日時点)製造資本セントラルキッチン:10拠点直営店舗:約3,000店知的資本マルチブランド:20以上チェーンストアシステム人的資本従業員:約9万人社会・関係資本お客様数:年間約3億人自然資本食の安全・安心健康・栄養お客様志向DX働き方改革責任ある調達脱炭素脱プラスチック食品ロスの削減水資源の保全動植物、水、エネルギー生物多様性垂直 統合サプライ チェーン 安全・ 安心で おいしい 商品の提供デジタル トランス フォーメ ーション 「お客様の 利便性」と 「生産性」 の向上データマー ケティング お客様 志向での 商品・サービ ス・店舗開発レストラン事業テイクアウト事業宅配事業通販・外販事業CO2排出量50%削減使い捨てプラスチック50%削減石油由来プラスチック比率50%食品ロス50%削減一人ひとりの豊かな生活の実現年間5億人のお客様への食事の提供豊かな社会づくりへの貢献雇用への貢献人権の尊重環境への配慮50%の環境負荷の削減事 業 環 境▲ ライフスタイルの変化 ▲ 顧客ニーズの多様化 ▲ 健康志向の高まり ▲ 食の安全・安心への関心の高まり ▲ 人口動態の変化 ▲ 気候変動や環境問題への関心の高まり ▲ 人権問題や社会問題への関心の高まり▲ 人件費、原材料費、エネルギーコストの高騰 すかいらーくグループの価値創造10すかいらーくグループの価値創造9す か いらー くグル ープのマテリアリ ティとリスク・機 会「食」を通じて、持続的な社会とグループの企業価値の向上を実現していくためにマテリアリティを特定しました。KPIを   設 定し、取り組みを進めています。さらに、マテリアリティに基づき事業 運営に影響を及ぼすリスクと機会を抽出・対応しています。➡マテリアリティ特定プロセスについては、P.36をご覧ください。テーママテリアリティ SDGsへの貢献SDGs169のターゲットに貢献するすかいらーくグループの取り組み主なリスク主な機会主な指標食の安全・安心2.1/2.23.d12.82.1/2.2/3.d ひとりでも多くのお客様に、安全で、安くておいしい料理を提供する。 12.8 料理の提供にあたっては、適正な成分表示、アレルギー表示を提供する。食品事故発生による信頼の低下お客様からの信頼獲得重大食品事故検査数2020年のKPI状況ゼロ2030年2050年ゼロゼロ95千検体104千検体110千検体一人ひとりの 豊かな生活の実現2.1/2.2 3.4/3.d2.2/3.4/3.d ひとりでも多くのお客様に、健康に資する、安くておいしい料理を提供する。健康志向メニューへの健康志向メニュー健康的な食生活に貢献する3品 10品 20品 対応遅れによるお客様減少によるお客様増商品の提供(1ブランド当)(1ブランド当)(1ブランド当)11.7 食のインフラとして、家族を中心に全ての人々に安全な食事のスペースを全国で提供する。 11.8/17.17 全国での出店を通じて、地域社会の食の充実と、食事とコミュニケーションの場を提供し、地域社会に貢献する。 お客様の声・ニーズへの対応の遅れによるお客様減少11.7/11.8 12.817.1712.8 料理の提供にあたって、お客様視点での適切な表示、広告を行っていく。お客様からの信頼獲得 お客様総合満足度80%90%95%8.29.1/9.28.2 DX推進により店舗、工場、本部の生産性を上げ、働き方改革の進行、人手不足の改善により、健康的かつ健全な職 場環境をつくり上げていく。ビジネス全般における競争上の優位性の確保対応の遅れによる競争力低下----3.a/3.d4.7 5.53.a/3.d 健康経営、喫煙率減少を通じて、世界の健康に貢献する。 4.7~10.3 働き方改革を通じて、雇用、労働に関わる各種社会課題の解決に貢献する。 17.17 ワークライフバランスの推進、地域に根付いた活動により地域社会に貢献する。人財、多様性の不足による優秀な人財の獲得 喫煙率成長の鈍化 人件費増生産性の向上 採用率・定着率向上残業時間改善31時間20時間健康・栄養お客様志向DX働き方改革豊かな社会づくりへの貢献8.5/8.810.317.17責任ある調達1.12.48.4/8.710.2/10.312.2/12.3/12.4/12.5/12.816.51.1 海外からの調達を通じて、雇用と貧困問題に貢献する。 2.4~12.8 社会、環境に配慮した調達を通じて、調達先での各種問題への解決に貢献する。 16.5 健全、公正な取引で腐敗防止に貢献する。当社、取引先における社会、安定的な商品提供 環境問題への対応遅れによるエシカルなメニュー信頼の低下によるお客様増食品ロスの削減12.3/12.512.3/12.5 店舗、工場での食品廃棄の削減を行う。食品ロスへの対応遅れによるお客様減少コスト削減、収益力アップお客様からの信頼獲得 食品廃棄量脱プラスチック12.2/12.5 13.114.112.2/13.1 プラスチック使用量の削減を通じて天然資源の保全に貢献する。12.5/14.1 使い捨てプラスチック使用料の削減を通じて、廃棄物の削減に貢献する。脱プラスチックへの対応お客様からの遅れによるお客様減少信頼獲得女性管理職比率10%33%30%15%50%ゼロゼロ有給休暇取得率60%80%100%取引先のCSR調査実施100%100%取引先の人権デユーデリジェンス実施-100%100%25,512t(2018年)2018年比2018年比50%削減75%削減再生利用等実施率50%75%27.1%(2018年)使い捨てプラスチック使用量3,957t2020年比2020年比50%削減50%削減使い捨てプラスチックにおける石油由来素材比率92%50%ゼロ環境への配慮脱炭素7.2/7.3 店舗、工場、本部での省エネ活動、再エネ化により脱炭素に貢献する。13.1 再生可能エネルギーへの移行により、CO2削減とともに持続可能性を向上させる。規制強化と対応コストの増加 お客様からの信頼獲得 自然災害による営業停止、省エネによる物流ネットワークの停止コスト削減CO2削減率420,555t-CO2 2018年比(スコープ1・スコープ2)(2018年)50%削減ゼロ7.2/7.313.16.3/6.414.1水資源の保全生物多様性6.3/6.b/14.1 適切な排水により、水質の改善に貢献する。 6.4 店舗、工場での節水活動により水の使用効率改善に貢献する。14.415.1/15.414.4/15.1/15.4 認証食材の活用、食品ロス削減等を通じて、生態系の保全に貢献する。自然災害による営業停止 水質悪化による品質低下 水使用量の制限による営業停止水リスク低減による安定的水利用 水使用量原単位節水によるコスト削減22.0t/百万円 2018年比2018年比(2018年)10%削減20%削減生物多様性への対応遅れお客様からの信頼獲得 それに類する認証比率国産野菜におけるJGAPまたはによるお客様減少 エシカルなメニュー食材の調達困難化やコスト上昇によるお客様増パーム油におけるRSPO認証比率紙製品におけるFSC/PEFC認証比率5%0%0%50%100%100%75%100%100%すかいらーくグループの価値創造11すかいらーくグループの価値創造12ステークホルダーエンゲージメントすかいらーくグループの価値創造13すかいらーくグループは全てのステークホルダーに対し、ESGの視点に基づく経営を通じて価値の創出を図っていきます。お客様お取引先全国のお客様から寄せられたメニューや接 客サービスに関するご意 見を毎日経営層が確認し、お客様のニーズをとらえた改善を重ねています。お客様アンケートや覆面調査などお客様の声をいただく仕組みを通して、常にお客様視点での経営に取り組んでいます。法令・規制の要求事項を満たすことはもとより、安 全 安心な商品を継 続 的に提 供し続けることを責務とし、お取引先との信頼関係を構築しています。人権尊重、地 球 環境保全についてもお取引先の皆 様に対して各項目の理 解と実 践を求め、ともに企業活動と社 会・環 境の共 存 共 栄を目指しています。従業員を行っています。人権を尊重し、健 康で安 全な職 場環 境づくりに取り組むとともに、従 業員の能力開発への投資を行っています。全国各地で地域に根差した雇用を創出するとともに、食を通じた地域の活性化を図っています。地産 地消の食 材を使 用した商品の提 案や健 康的な食 生活の推 進など、地 域社 会と連 携した活動を地域社会行っています。また、NPO法人への支援を通じて、社会課題の解決に努めています。株主・投資家地球環境当社の持続的な成長は、株主・投資家の皆様の資金によって支えられています。透明性の高い経営に努め、適切な情報開示と対話を通じて、信頼関係を構築していきます。当社の事業は地 球 環境と密接なつながりがあり、持続可能な社会を目指す上で環境への配慮は欠かせません。当社の一環したサプライチェーンのあらゆる工程で環境 負荷を低減し、社会に責任ある活動を推進しています。Special Topic新 型コロナウイルス感 染 症への対応お客様と従業員、および社会全体の感染拡大防止に最大限取り組み、食のインフラとしての事業 運営を行うことで社会的責任を果たします。対策本部の活動方針対策本部で決定した主な方針・施策2 0 2 0 年 初 頭 か ら の 新 型 コ ロ ナ ウ イルス 感 染 症(COV ID -19)の 拡 大を受け、すかいらーくグループでは、従 来から強化してきたリスクマネジメントシステムのもと、グル ープ 横 断 の対 策 本 部を立ち上げ、早 期にお客 様と従 業員の感 染防止 対 策を図ってきました。国 難ともいえる新 型コロナウイルス感 染 症の 拡 大に際して、企 業 が 社 会 的に果たすべき責任として社 会 全 体の 感 染 拡 大 防止に協 力するという考えから、「政 府・地方自治体からの時 短営業 要請」にも速やかに対応しています。当社グル ープは、感 染 症を 最 大 限 防止しながら日常の食を提 供することで地 域社 会に貢 献していきます。Web感 染拡大防止の取り組みhttps://www.skylark.co.jp/company/news_covid19.html行政からの要請への対応方針(緊急事態宣言、 まん延防止等 重点措置 等)社会全体の感染拡大防止に全面的に協力する食のインフラとして営業を継続する ● 自治体からの営業時間短縮・酒類提供制限などの要請に速やかに対応● 各店舗での第三者認証への対応● デリバリー/テイクアウトの強化、キャッシュレス決済、置き配サービスへの対応● 三鷹本部の出社人数抑制、職域接種(3回)実施お客様への対応方針お客様の安全・安心のためにできることは全て行う ● 店舗での各種感染防止対策 ● 株主優待他、各種優待券の期限延長 等従業員が安全に安心して働ける環境を整え、雇用を守る ● 店舗・工場・本部・テレフォンセンターにおける感従業員への対応方針染防止対策の徹底● 全従業員を対象に感染症と対策を正しく理解するための啓蒙活動を推進● グループ内での人員再配置● 在宅勤務、会議・打合せ等のリモート化を推進社会的な活動方針災害発生時には、困っている方々を食を通じてサポートする ● 食のインフラとして、可能な限り店舗営業を継続マネジメントの積極的な情報発信で主な活動感染対策の啓蒙活動を推進3回にわたる職 域 接 種 の 実 施新 型コロナウイルスの感 染 拡 大 防止には、従 業 員一 新型コロナウイルス感染 症の早期収束、および経済人ひとりがこの感 染 症を正しく理 解し感 染対 策を徹 底の回 復に向けて、ひとりでも多くの方 が 早 期 接 種できする必 要があるとの想いから、代表取 締 役会 長 兼社長るよう、3回にわたる職 域接種を実施しました。の 谷が 従 業 員に向けて感 染 対 策 の重 要 性を 発 信して実施 概要きました。幹 部を対 象とした朝 礼や各 会 議 体のほか、従 業 員に向けたビデオメッセージや社内報メッセージを通じて、きめ細かくコミュニケーションを重ねています。自らの 健 康を 守るために感 染 症 やワクチンを正し1.開始時期:   ❶ 2021年6月24日(木) ~ 6月30日(水) *うち、平日5日間  ❷ 2021年7月26日(月) ~ 7月30日(金)  ❸ 2022年3月7日(月) ~ 3月10日(木)2.接 種場所:三 鷹 本社(東 京都武蔵 野市) 3.対 象者:三 鷹 本社を中心とした従 業員 1,200人 規模く理 解すること、そしてお客様に対し、日常の食を提 供外食 企 業としての対 策 の 推 進する使 命を持ち、業 務に取り組 んでいただいているこ政府や官公庁、関係機関とのコミュニケーションを重とへの感謝を伝えています。感染対策については、わかね、外食 企 業としての感 染 対 策の在り方や時 短営業にりやすくお伝えできるよう動 画 化し、お 客 様 や従 業 員伴う協力金の在り方についてなど、業界としての声をおに向けて発 信しています。こうしたコミュニケーション届けしています。今後 も企 業 が 社 会に 果 たすべき役 割活 動を 通じて、従 業 員のモチベーションの 維 持と心 のをしっかりと全うしながら、感 染 防止 対 策 や経 済 活 動ケアに努めています。の向上に努めていきます。14人財こそ財産という考えのもと、多様な人財が多様な働き方のできる社会を目指し、人財への投資全国 約3,000ある店舗や工 場、テレフォンセンターのお客様従業員地域社会株主・投資家お取引先地球環境強 固な 基 盤垂直 統合 サプライチェーン垂直 統合 サプライチェーン近年 の世界 的な原材料高騰 の中、当社は 調 達 から提 供まで 一貫して自社で 担う垂直 統合 サプライチェーンのビジネスモデルを最 大限に活用することで、業 界内において強いコスト競 争力を実現しています。全業態の原材料の 一 括調達、約3,000店舗をカバーする10カ所のセントラルキッチンでの 一次 加工体制、安 全安心を守る品質 検 査体 制、全国にわたる物 流 網を業 態 間で共 有し、各工 程における原価低 減と、お客 様に提 供する品質の向上に努めています。調達生産検査物流調理・接客デリバリー効率的な食材調達全業態の原材料調達を集約セントラルキッチンISO22000に基づく管理強固な配送ネットワーク効率的な店舗オペレーション広範囲なデリバリー網約3,000店舗抜き取り検査、全国・全業態の高品質で手頃な外食 業界最大をカバーする残留農 薬 検査レストランでなど、各工程の配送ネット価格の料理を快 適な空間で規模の約4,000台の配達車両を10カ所の生産拠点季節ごとの新メニュー、商品の改良にも製造ラインの組製 造ラインを組み、生 産 性 向 上・原価 低 減を実 現してみ換えで対応することができます。います。2021年度以降、セントラルキッチンでの内製化比 率また近年の中食 需 要 拡大に対応し、新たな通 販事 業をさらに高める取り組みを行っており、原価 高 騰 に対に対応 する冷凍 食 品の開 発に着 手しています。2022応しています。例えば、チキンの製 造について複 数 業態年3月には、4商品から16商品にバリエーションを拡 充での一括調達後、業 態間で必 要なグラム数を統合したしており、今後も開発を強化していく方針です。検 査I S O 2 2 0 0 0 に 基 づ く 自 社 管 理 体 制全国8カ所に衛生検査室を設置し、安全・安心な食の提供に努めています。➡参 考:P.17 安 全・安心への取り組み物 流C O 2 削 減 を 実 現 す る 自 社 物 流 の 全 国 ネット ワ ー ク  セントラルキッチンで製 造された商品は適 切な 温 度の出店が可能となりました。効率的な物流によりトラッを保ち、新 鮮 な状 態で 全 国の店舗に配 送されます。同クの台数や走行距 離を抑え、CO2排出量削減にも寄与一エリア内の業 態の異なる複 数 店舗に効率良く配 送すしています。2021年からはさらなる物流効率化を図る検査体制ワークを共有提 供保 有る物流ネットワークによって、北海 道から沖縄まで全国ため、週7日の配送を週6日に削減しました。調 達複 数 業 態 経 営 を 活 か し た 食 材 調 達調 理・接 客全 国・全 業 態 で オペ レ ー シ ョン を 標 準 化当社には約25人のバイヤーがおり、世界中の生 産 者複 数 業 態で食 材を共通化することに加え、規模の経 済(サプライヤー)と取引をしています。全国約3,000店メリットを活かすことにより、安定した調達価格を実現舗を展開するスケールメリットを活かし、厳 選した高品しています。生 産・商品開発等 他部門の連携による「コ質の食 材を最 適 価 格で調 達しています。調 達 先は 世界スト最 適 化プ ロジェクト」をグル ープ全 体 に 広げるな40カ国に及びますが、為替変動の影響を最小限にとどど、調達にかかる体制の進化を図っています。価格のみめるとともに、相 場が 高 騰した食 材については産 地のならず、社 会的 責任を果たしているサプライヤーとの契変更や契約期間・量の見直し等を検討しています。約を重 視しており、その観点をもって取引ができるバイ近年、様々な原材料価格が高騰していますが、当社はヤーを育成する教育体系を整備しています。当社は20以 上の業 態を運営していますが、オペレー教 育システムと人事 制 度を展 開しており、業 態 の転 換ションの 標 準 化を図り、調 理 や 接 客 について、統 一しやスタッフの異 動 が生じた際にも、柔 軟に対 応 するこた時 間 管 理 や 食 材 管 理 、効 率 の良いチェーンストアオとが で きます。新 型コロナウイルスの 影 響 の もと、雇ペレーションシステムを構 築しています。2022年以 降用を守ることを目的とした人 財 配置の転 換を実 行したは、オンラインの 研 修 体系も整 備し、全 国どの店 舗 で際 も、グループ 間での 連 携により迅 速に対応を進めるも同じ品質・同じサービスが 提 供できる教 育の充 実をことができました。図っています。食品 衛 生・安 全衛 生をはじめ、一貫した生 産一 次 加 工 体 制 強 化 に よる 原 価 低 減 と 品 質 の 向 上デ リ バ リ ー複 数 業 態 に お け る ラスト ワ ン マイル の 配 送 網全国に10カ所あるセントラルキッチンでは、食材カッでに店舗から発 注された分を製 造することで、保管 費当社は自社でデリバリーの配 達 網を持ち、全 国に約でお届けしており、売 上は年々増加しています。現在自トや自社製ソースづくりなど、全店に提 供する商品の一用を抑え、食品ロス低減にも寄与しています。4,300台の配達 用車両と約11,000人の配達スタッフ社配達のデリバリーは、9ブランドのおよそ1,400店舗次 加 工を担っています。余 分な在 庫は 持たず 前日夜ま自社で製造ラインの設備を持つことにより、新業態やを配置しています。店舗で出来 立ての商品を最 短30分で運営しています。強固な基盤16強固な基盤15安 全・安心 への取り組みサ プ ラ イチ ェ ーン マ ネ ジ メ ントすかいらーくグループでは、食 材の調 達から加工・流番 号で 管 理することで、万一 品質に問 題 があった場 合通・調理・提 供に至るすべての工程で予見されるさまざには出荷時点に立ち戻ることができるトレーサビリティまなリスクに対して、品質・衛 生管理に関する基 準を設体制を確立しています。け、徹底した管理を行うことを基本方針としています。監 督官庁、各種 検 査機 関、食 品 業 界などから常に最調 達 先で の監 査新の科 学的知見を取り入れ、現実的で 最も有 効な品質体 数は年間で約10万にも上り、これは外食 業 界トップクラスです。残 留農 薬 検 査 の開 始さらなる食 品の 安 全 性を担保するため、自社で残 留農 薬 検 査を開始しました。圃場での農 薬管理状 況の確認に加えて、使 用する原料野菜やセントラルキッチンで製 造する製 品などを検 査することで、提 供する商品の安全性を確認しています。店 舗 で の 調 理・接 客食 材 管 理の 徹 底保 証 体 制を構 築・運 用し、お客 様 の 安 全 安心をあらゆ食 材の調達においては、購買管理 規 程に則り現 地のる角度から追求しています。工 場及び工程の 視 察を実 施しています。H ACCP ※1の生 産H A CC P の 考え 方 を取り入れ た衛 生 管 理 手 法 を 元ISO22000に沿った衛 生管 理 体 制に、全国の店舗で 統 一した品質による食 材 管理や料理考え方に基づき調達先での各工程の衛生管理体制を確提 供に取り組んでいます。スタッフが適切に管理を行うISO22000の認 証 取 得認し、取引基 準に適 合した取引先からのみ食 材を仕 入食 材の 一次 加 工と物 流を担うセントラルキッチンでことができるよう、手順と衛生管理のポイントをわかりれています。は、ISO22000に沿った衛生管理体制を構築し、認証やすくまとめたマニュアルを整 備するとともに、定 期的当 社 は 国 際 的 な 食 品 安 全マネジメント規 格であるISO22000の認証を取得しています。国内のセントラルキッチン(10カ所)に加えて、調達を担当する購買部門、メニュー開 発 部 門、品質 管 理 部 門、内 部監 査 部 門検 査までを対象として取得しています。※1 「Hazard(危 害)」「Analysis(分析)」「Critical(重 要 )」「Control(管理)」「Point(点)」の5つの単語の頭文字に由来する、衛生管理の手法を受けています。また、従業員の手洗い指導のためのカな調理指導を行うことで、安 全・安心でおいしい料理をメラ設 置や、従 業員の同居者まで含めた健 康状 況の確提供できる仕組みを構築しています。認などにより、セントラルキッチン内にウイルスを持ち込まない対策を徹底しています。アレルギー 物 質・栄 養 成分 の 表 示調 達調 達 方 針 の 策 定自社 品質 管 理グル ープによる検 査 の 徹 底食の 安 全を管 理する品質 管 理グループ では、自社 製物 流鮮 度を 保つ輸 送システム食 物アレルギーをお 持ちの方、カロリーや 塩 分を制限されている方にも安心して食 事を楽しんでいただけるよう、特定 原材料7品目のアレルギー物質・栄 養 成分に関する最 新 情 報を公 開しています。低アレルゲンメステークホルダーの 信 頼に応えるべく調 達 方針を定室で細 菌検 査を行い、社内基 準に合格した食 材のみをトラルキッチン(8カ所)を中心に全 国 47都 道 府 県 の材の混 入が発 生しないよう手 順を定め、細心の注 意をめ、方 針に 基づく調 達を行っています。取引先 の 皆 様全国の店舗に配送しています。また、流通が開始された店舗に配 送するシステムを構 築しています。食 材に合わ払っています。お問い合わせがあった際には、個別に対品/購買品を問わず、新 規 製品導入前に自社衛 生検 査新 鮮 さを保った状 態 の食 材を届けるため、自社センニューの提 供については、店舗での提 供間違いや他食とともに、企 業 活 動と社 会・環 境の共 存 共 栄を目指し後も、全 国8カ所にある衛 生検 査 室で店舗に送られるせて最 適な 温 度 帯を保つため、その日の気 温や店舗ま応しています。ます。製 品からお客 様に提 供する直 前の食 材に至るまで、定での距 離に応じた量の炭酸ガスを保 冷ボックスに注 入Webhttps://corp.sk ylark.co.jp/sustainabilit y/basic _polic y/procurement _ polic y/期 的な抜取 検 査を行い、原材 料から加 工・提 供までのし、配送しています。品質 管 理に関する教 育トレーサビリティ体 制 の 確 立超えた場合は、速やかに使用禁止・導入中止などの処置をとっています。また、業務監 査指導チームと連 携し、 「外食の原 産 地 表 示ガイドライン」に基づき、主 要 原各店舗の衛 生 巡視を行うことで、食 材 管理や清掃状 況各段 階で 安 全 性を確 認しています。細 菌検 査では品目ごとに検 査 項目・基 準値を定め、検 査 結果 が基 準値を材料である肉類・和 食 業 態 の 魚 介類 の 産 地 を 公 開し て い ま す 。また、自社製品の製造 情 報 を ロ ットなど衛生面に関わる50項目以 上の細かいチェックと指導を徹底しています。さらにセントラルキッチンに対しては、毎月抜き打ちにてISO22000の考え方に基づいた工程確 認と衛 生管理状況の確認を行い、さらに結果をレビューすることで従 業 員教 育にもつなげ ています。検 査 対 象となる検ブランド単位、各セントラルキッチン単位で食品衛 生委 員会を設 置し、定 期 的な委 員会 開 催を通して、食 品衛 生の知 識 向 上を図っています。教 育体 制の中心的 役割を担う各店舗、各セントラルキッチンの管理者に対しては、知 識レベルの均一 化と維 持向上のため品質 管理部門が衛 生 巡視を行っています。品質 管理部門では最新の専 門 的な 知 識を外部からも入手し、当社のレベルアップにつなげています。お取引先に対しても、食 材の特性に応じて購買担当者と品質管理部門の担当者が同行査察を行い、改善指導につなげています。強固な基盤17強固な基盤18中 長 期 の 成 長 ストーリー当社を取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染 症影響の長期化により厳しい状況が続いています。足元ではエネルギーコストや食 材価格 の高騰、人件費上昇などのコストプッシュや消費マインドの低下など事 業 環境の悪化が懸 念され、今後 外食 市場が淘汰の時代に入っていくことが予 想されます。一方、少子高齢化に伴う就業人口の減少や所得水準の停滞が続く中、今後も女性の社会進出は進み、共働き世帯も増加します。これにより食の外部化と外食 比 率は上昇すると考えられ、外食 市場は今後も安定して推移すると予測しています。淘汰の時代を迎える外食 市 場において生き残り、シェアを拡 大していくことが、将 来の成長に向けての最 大の課題であると認識しています。ポストコロナの成長ロードマップ当社が描くポストコロナの成長ロードマップでは、外食事業を主軸として、高まる需要に対応する中食・内食に係る事業展開を進め、下記に記載の3段階のフェーズで持続可能な成長を目指します。全てのフェーズにおいて基 軸となるのは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推 進、人 財育成・作業システム改革、環境への取り組みの推進です。時間軸外部環境テーマ基軸推進第1フェーズ(2021年~2022年)第2フェーズ(2022年~2025年)第3フェーズ(2025年~)コロナ禍ポストコロナ→コストプッシュの事業 環 境食 材・エネルギー・人材費高騰、所得減少 etc.淘汰の時 代安全安心コスト管理既 存店 顧客支持 獲 得=客 数増全社での生産性向上(店 舗・工場・本部)業 界シェア拡大次の時 代のビジネスモデル開発(海 外出店/通 販・外販)デジタルトランスフォーメー ションの 推 進123人 財 育 成・作 業システム 改 革環 境 へ の 取り組 み の 推 進❶既存店運営品質の向上❷ライフスタイルに対応したメニュー開発❸デリバリー・テイクアウト売上拡大❹ストアポートフォリオ・ブランド ポートフォリオ❺コスト削減  全社生産性向上/DX推 進❶国内出店再開❷通 販・外販ビジネス本 格 参入❸海 外本 格多店舗展開❶ 第1・第2フェーズで実行 した事 業の拡大❷ 高齢 者/事 業 所向け 配 食サービスM&Aによる事業 規模 拡大第1フェーズ(2021年~2022年)第2フェーズ(2022年~2025年)第3フェーズ(2025年~)コロナ禍の事業環境に対応するた第1フェーズに引き続き、既存店のM& Aによる事 業 規 模 拡 大、第2め、既存店の強化とコスト削減を徹底品 質 向 上 による顧 客 支 持 の 獲 得 とフェーズ で 着 手・実 行した事 業 の収します。需要が拡大する宅配・テイクア客 数 増を目指します。また、国 内 の益 拡 大をさらに推 進するなど、外食ウトの強化、ライフスタイルの変化に応新 規 出 店の再 開、通 販・外 販ビジネに 加 え 、中 食・内 食 の 事 業 領 域 にえるメニューの拡充とプロモーションスへの本 格 参入、海 外店舗の本 格 的おいてもシェア 拡 大を目指します。の進化、お客様の快適な店舗体験のたな多店舗展開を進めます。また、DXM&Aに関しては、これ以前であってめの店舗改装やサービス品質の向上をの 強 化 により全 社 生 産 性 を 飛 躍 的も機会があれば積極的に検討してい実行します。DXを推進し、生産性向上に向上させ、高収 益 体 制の確 立を目きます。を図ります。また、次の時代を見据えた指します。ビジネスモデルの開発も進めます。 中長期の成長ストーリー19中長期成長ストーリーにおける主要戦略01 デジタルトランスフォーメーションの推進ITデジタル投資を強化し、DXを積極的に推し進めています。「お客様の利便性向上」と「全社の生産性向上」を目的に、顧客基点の店舗営業戦 略より多 くの お 客 様 に 支 持 さ れ ロイヤルカスタマー になっていただくために、店 舗におけるQSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)の向上に徹 底して取り組んでいます。顧客のニーズに応えるメニュー戦 略ライフスタイル の 変化、外食に求 める価 値の 変化、節 約 志 向や 健 康 志向の高まりなど、多様 化する消費 者のニーズにお応えするメニュー戦略を業態ごとに展開しています。人財こそが成長の源 泉 人財戦 略働き方改革の推 進、健 康経営の推 進、多様な人 財が活躍できる人事制 度の 整 備など、従 業 員のワークライフバランスの充実と一人ひとりの成長を重視した取り組みを進めています。店舗開発戦 略マル チブランドを持つ強みを活 かし、出 店地 域 のマーケットに最 適な 新 規 出 店と業 態 転 換を展 開しています。また、時 代のニーズを取り込んだ店舗改装も積極的に実施しています。02030405海外戦略現在、台湾に68店舗を出店しており、2022年度は日本で好調な「むさしの 森 珈 琲」1号店を新たに出 店予定です。2020年に進出したマレーシアは年内に「しゃぶ葉」3号店の出店を予定しており、2021年に米国シカゴにオープンした「しゃぶ 葉」1号店も現 地 のお 客 様 から非 常に高い支 持をいただいています。出 店地域ごとのお客様のニーズにきめ細やかに対応して顧客支持を獲得し、将来の事業拡大に向けた地盤をしっかり固めていきます。中長期の成長ストーリー20デ ジタルトランスフォーメーション(DX)の 推 進混沌とする外部環境が続く中、当社はあらゆる業務領域にDXを取り入れていくことで全社の生産性を飛躍的に向上させ、コストプッシュを打ち返す高収益体制への変革を目指しています。01しゃぶ 葉 など、約2,500店舗に導入しているデジタル過ごしていただくために、ITデジタルを活用した新サーメニューブック(セルフオーダー端 末)がさらに進化しビスを今後も検討していきます。ます。使い勝 手や見やすさなど、幅広い層のお客様のご要望に沿う内容となり、順次切り替えを進めています。配 達 員専用アプリの 進化デジタルメニューブックには、「お皿を下げてほしい」ボタンも設置しており、非接触を求められるお客様とのコ当社は自社でデリバリー人財を採用しており、最 短時ミュニケーションでもご支持をいただいています。間・お届け品質にこだわる配達による売上最大化を図っています。その際に活用しているのが、配 達 員専用アプPOSの刷 新、キャッシュレスレジの導入リです。注文が入ると端末に配達ルートが表示されるため、新人配達員でも迷わず配達することができます※。入 店から退 店まで 快 適な店舗体 験をしていただくた店舗からはGPSで 配 達 員やお届け先 の 位 置 や距 離をめに、2022年 にレジの 大 幅 刷 新を行 います。有人の確 認できるので、効率的なサポートが 可能です。このアP OSレジを入れ替えてより会計 業 務をスムーズにするプリにより、デリバリースタッフの定着率向上やお届けほか、全 店にキャッシュレスレジを導入し、お会計待ち時間の短 縮、複 数 業 態にまたがる共同デリバリー事 業ストレスを解消します。食事の時間をできる限り豊かにの拡大につながりました。※ 道 路交 通 法に則った利用を徹 底しています。担当役員メッセージす か いら ー くア プ リ 機 能 拡 張 と デ ジ タル マー ケ ティン グの 強 化「全 社の 生 産 性 向上」と「お 客 様 利 便 性 向上」に資するDX 投 資を加 速2022年1月、全社 横 断 的な「DX 推 進ストランのサービスの形を提 案していきまプロジェクト」を立ち上げ、全部署にDX専す。また少子高齢化が進む中、将来的な採任 担 当を配 置しました。抜 本 的 な業 務 改用難を見 据えて店舗、セントラルキッチン革を推 進していくとともに、将 来 的なDX作 業 のI T化を図ることで、多様な人 財 が人 財の育成を行っています。Withコロナ多様な働き方のできる社会を目指します

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