ユーザベース(3966) – 統合報告書2022

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開示日時:2022/04/18 00:30:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.12 934,026 83,024 78,007 19.07
2019.12 1,252,100 -123,700 -131,200 -51.35
2020.12 1,380,900 10,400 -13,000 -186.58

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
1,313.0 1,613.32 2,244.685 554.92 27.49

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.12 -13,402 14,594
2019.12 -17,000 6,000
2020.12 29,200 102,600

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

Purpose経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる01データで意思決定を支える。02コンテンツで変化を生む。03人の知見を循環させる。人が、企業が、それぞれのパーパスにかなう正しい意思決定を行うには、正しいデータが必要だ。それは、早く、正しく、特定され、創出され、整理され、分析される必要がある。我々はそのプロセスを担うインフラをつくる。外部環境の変化に適応したスピーディな意思決定が、企業の発展、社会全体の持続的な発展に結びつく世界をつくる。人、企業の変化の総体で、社会全体の持続的な発展が実現されていく。変化には勇気が必要だ。心躍る自分に正直に行動する後押しが必要だ。我々のコンテンツの力を信じる。コンテンツが、人の心を掻き立て、実際の行動変容につなげる力を信じる。コンテンツの力により、人、企業の変化が創発され、社会全体の持続的な発展が実現されていく。固有の体験から生まれる情熱、長年蓄積された施行と学び、それらから生まれる人の知見の力を信じる。多様な人が、自分の知見を発信し、発信が経済的価値を生み、さらに発信が促進される循環をつくる。そして多様な人の知見が可視化され、容易にアクセスできる様になり、社会全体の持続的な発展に活かされていく世界をつくる。04テクノロジーで世界を変える。テクノロジーの力を信じる。人の創造性をテクノロジーで増幅することこそが世界を変えると信じる。人の手だけではなく、テクノロジーを用いたプロダクトを通じてユーザーに価値を届ける。社内のプロセスも自動化を進め、テクノロジードリブンな新たな企業モデルを社会に提示し続ける。05ビジネスを楽しむ。個人のパーパス、企業のパーパス、サステナブルな世界の3つが調和的に実現されてこそ、誰もがビジネスを楽しみ、持続的に発展する世界が実現される。我々自身が日々ビジネスを楽しみ、その世界を実現するプロダクトと、思想と実践を伝えるコンテンツを届けることにより、誰もがビジネスを楽しみ、人生を楽しむ持続的な世界をつくる。2The7Values 01 Be free & own it自由主義で行こう05 Don’t know? Choose brave.迷ったら挑戦する道を選ぶ02 Unleash ingenuity創造性がなければ意味がない06 In it together. No matter what.渦中の友を助ける03 Thrill the user07 We need what you bringユーザーの理想から始める異能は才能04 How fast? Wow fast.スピードで驚かすパーパスの元、多様なメンバーの力を結集するために、共通の価値「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」という観を設けました。それが The 7 Values です。3統合報告書に寄せて──代表取締役 Co-CEO / CTO 稲垣 裕介(1/3)すべてのステークホルダーを幸せにできる会社を目指して「経済情報で、世界を変える」。2008年の創業以来、ユーザベースはこのミッションを掲げてきました。SPEEDAをはじめとした世の中から求められる経済情報インフラを作り出して、すべてのビジネスパーソンを労働集約的な作業から解放すること。それにより、創造性に溢れる付加価値の高い仕事に集中できる人を増やし、世界を変えていく挑戦を続けてきました。それと同時に、「すべてのステークホルダーを幸せにできる会社にしていきたい」と創業者3名で常に対話を重ねてきました。本当に多くの人たちに支えてもらったおかげで、今のユーザベースがあります。だからこそ私たちも、メンバーとそのご家族・パートナー、業務提携先の皆様、投資家の皆様、お客様など、私たちと関わってくださる方々に対して誠実にWin-Winの関係を作っていくことを目指して経営をしてきました。「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」。創業から14年が経過し、ミッションからパーパスへと変更しました。これまで明文化していなかった「すべてのステークホルダーを幸せにしたい」という願いを込めて、メンバーの数が1,000名※を超え、ステークホルダーが増えていく中でも、改めて社会・企業・個人の何も犠牲にせずに、関わってくださるすべてのステークホルダーを幸せにできる会社を目指していきます。※ 2021年12月末時点。契約社員、アルバイト社員等を含む。44統合報告書に寄せて──代表取締役 Co-CEO / CTO 稲垣 裕介(2/3)パーパス実現のために必要不可欠なチームの力「異能は才能」こそが最大の競争優位性パーパス実現のためには、同じバリューを共有した結束力の強いチームが必要不可欠です。私はCo-CEOとして2つの観点を大切にしています。まずは、一人ひとりが個性を発揮して最高の挑戦ができる環境があること。もう1つは、力を合わせることでそれぞれの異能が掛け合わさり、一人では到底できなかった成果を出していけるチームがあること。この2つによって、私たち自身が「ビジネスを楽しむ」を体現し、チームとして高い成果を出し続けることができます。そして、ステークホルダーの皆様に還元できることを次々と増やしていくことができると考えています。私を含む経営陣が、この好循環サイクルを生み出すことにコミットして、「誰もがビジネスを楽しめる世界」をつくっていきます。たとえばSPEEDAは、アナリストの知見を持ったメンバーとエンジニアリングの知見を持ったメンバーが力を合わたことで。あるいはNewsPicksは、記者・編集者・クリエイターの知見を持ったメンバーとエンジニアリングの知見を持ったメンバーが力を合わせたことで、これまでにないプロダクトを創り上げることができました。人とテクノロジーの両輪こそが、ユーザベースのサービスを生み出す根幹です。営業やデザイナー、コーポレート、さらにはグローバルのメンバーなど、様々なチームが力を合わせることで多様なユーザーやお客様にプロダクトの価値を届けることが実現しています。「異能は才能」。このバリューこそが、最大の競争優位性になっています。ただし、異なるバックグラウンドの異能同士が力を合わせることは簡単ではありません。創業当時からもお互いを理解できないことによって疑義が生じたり、すれ違いによって起こる喧嘩もありました。だからこそ、同じバリューを共有して結束力の強いチームが必要不可欠なのです。バリューが共有されていれば、必ず対話して危機を乗り越えていくことができるし、お互いを信じて力を合わせることができる。チームが力を合わせることで、個の力は何倍にも増幅されて、異能は才能として発揮していくことができます。55統合報告書に寄せて──代表取締役 Co-CEO / CTO 稲垣 裕介(3/3)テクノロジー活用で「異能は才能」を加速させるメンバーが1,000名※を越えて、チームや事 業が多 岐にわたり、グローバルとの連携も増えていくからこそ、「異能は才能」を加速させるためにはテクノロジーの活用が重要です。ユーザベースにはそれぞれがその瞬間お客様やチームのために最善の努力 をするという 強 いバリューがあります。これはとても 誇 らしいものですが、間違うとその場その場の対応になってしまい、労働集約性が高い仕事が増えていってしまいます。お客様にとっても、人が時間をかけて対応することよりも、プロダクトで瞬時に対応できることが理想。チームにとっても、一度は人が時間をかけて形にした仕事をシステム化して、同じ仕事をしないで済むのが理想です。一人ひとりが、お客様やチームを思いやった行動や努力を無駄にないためにも、テクノロジーの活 用を推 進してチームの力を最 大 化していきます。そのために、これまで以 上にすべてのメンバーがエンジニアリングを活 用していける世界を目指します。非エンジニアがエンジニアリングを学び、エンジニアに都度依頼をなくても自分でデータにアクセスしたり、スクリプトを実行できるように支援します。一方エンジニアは、全体のシステム基盤を整備して非エンジニアがプログラミングし易い環境を整え、自らのプログラミングに没頭できる時間を増やしてきます。「ビジネスを楽しむ」を推 進するために、エンジニアリングを楽しむを強 化する。それにより「異能は才能」を加速させ、チームで達成できる結果を最大化することで、ステークホルダーの皆様の期待に応えられるように尽力してまいります。※ 2021年12月末時点。契約社員、アルバイト社員等を含む。66統合報告書に寄せて──代表取締役 Co-CEO 佐久間 衡(1/2)経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」。2021年12月16日、ユーザベースはパーパスを発表しました。以前のミッションは、「経済情報で、世界を変える」。このミッションに突き動かされ、私たちは数々の挑戦を繰り返してきました。・2009年:経済情報プラットフォームSPEEDAのリリース・2013年:ソーシャル経済メディアNewsPicksのリリース・2017年:スタートアップ情報プラットフォームJVR(現:INITIAL)の買収・2017年:B2B事業向け顧客戦略プラットフォームFORCASのリリース・2018年:グローバルメディアQuartzの買収・2019年:新規事業コンサルティングサービスを手掛けていたAlphaDriveの買収・2020年:エキスパート経験知プラットフォームMIMIRの買収そのうち、Quartzについては2020年末に事業撤退を決め、その責任を取る形で梅田がCEOから退任しました。しかし、Quartz以外の挑戦は、これまで大きな成果を収めてきています。このような「世界を変える」挑戦を、遠心力を効かせて、個々人のWillをベースに展開してきました。それはユーザベースの最大の強みです。全員のWillをベースに、ある意味全員が起業家となり、挑戦を繰り返していきます。この強みは、絶対に無くさない。77統合報告書に寄せて──代表取締役 Co-CEO 佐久間 衡(2/2)実現したいのは、誰もがビジネスを楽しめる世界海外には、必ず、持続的に挑戦し続けるしかし、たくさんの挑戦が生まれた結果、「誰かの挑戦が、他の人の挑戦を阻害する」という状況も生まれました。「世界を変える」という言葉は解釈の幅が広く、その解釈を人と共有するのが難しい。私は2013年の1月にユーザベースに入社しました。当時、外苑前の1フロアのオフィスで、夏の神宮外苑花火大会の時に、みんなの家族が集まり、オフィスから花火を見た景色が思い出されます。「どういう世界を目指すか」をより具体化することで、その解釈をユーザベース社内だけではなく、社会とも共有し、その実現を目指した多様な挑戦が社内外で整合し、世界を変える大きな力にすることが出来るのではないか──。そう考え、ユーザベース内部を向いた抽象度が高いミッションから、社会と共有し、目指す世界を具体化するパーパスに変更することを決めました。そして、約1年をかけてできたパーパスが「経済情報で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」です。そのプロセスにおいて、ユーザベースの全ての事業が目指している世界は、過去変わらず「誰もがビジネスを楽しめる世界」だった、ということに気づきました。それから約9年。海外に進出し、上場し、売上高も160億円を超えるまで拡大させることができました。ただ、「誰もがビジネスを楽しめる世 界をつくる」にはまだまだです。ユーザベースの成長を加速させなくてはならない。これまで誰も実現したことがない、SaaSとNewsPicksが融合する価値を実現し、人の知見が社会課題の解決に最大限活かされている世界をつくる。海外には、必ず、持続的に挑戦し続ける。「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」。このパーパスを、この統合報告書を読んでくださっているみなさんと共有し、実現に向けて全力で取り組みます。その過程を全力で楽しむことで、私自身も「ビジネスを楽しむ」を体現します。88Index page第1章:第2章:第3章:第4章:第5章:Company overview— 会社概要Our approach to sustainability— サステナビリティについてCorporate governance— コーポレート・ガバナンスESG data book— ESGデータOur vision behind each of our businesses— 各事業に込めた想い1017607073『株式会社ユーザベース 2022年 統合報告書』は、株式会社ユーザベース(連結ベース)を対象として業績や中長期の価値創造に向けた経営方針、事業戦略など、財務情報と非財務情報を統合的にステークホルダーの皆様にご報告するものです。編集方針報告対象期間将来の見通しに対する注意事項本書には、将来に関する前提や見通し、計画に基づく予想が含まれている場合がありますが、これらの将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社として、その達成を約束するものではありません。当該予想と実際の業績の間には、経済状況の変化や顧客のニーズ及びユーザーの嗜好の変化、他社との競合、法規制の変更等、今後のさまざまな要因によって、大きく差異が発生する可能性があります。したがって、将来、実際に公表される業績等はこれらの種々の要素によって変動する可能性があり、当社は本書の情報を使用されたことにより生じるいかなる損害についても責任をを負うものでもありません。2021年1月1日〜2021年12月31日(ただし、一部に対象期間以前・以降の活動内容なども含みます。)負うものではありません。なお、当社は、新たな情報や将来の事象により、本書に掲載された将来の見通しを修正して公表する義務9Company Overview会社概要10業績ハイライト(2021年12月期)160138CAGR38.9%(2016年-2021年)12593連結売上高連結EBITDA率単位:億円4513.0% 12.7%319.2%11.9%6.6%グループ従業員数SaaS ARR設立2008 年806 名サブスクリプション売上高比率69 %連結ARR123億円98億円NewsPicks ARR25億円2016年12月期2017年12月期2018年12月期2019年12月期2020年12月期2021年12月期-3.3%※ 2018年8月~2020年10月にはQuartz事業の業績が含まれています。1. 業績に関わる数字は2021年12月末時点の数字となり、グループ従業員数は2022年1月1日時点の数字となります。2. 金額は切り捨て表記にしています。成長率及び進捗率は小数点以下第一位を四捨五入しています。(以下同様)3. グループ従業員数は、正社員と契約社員の合算となります。4. サブスクリプション売上高比率は、連結売上高のうち、経常的に得られる売上高の合計額が占める割合となります。5. ARR(Annual Recurring Revenue)は、年間経常収益を指し、サブスクリプションにより得られる今後1年の収益を表します。MRR(Monthly Recurring Revenue:月間経常収益)の12倍の値です。6. SaaS ARRは、SPEEDA・INITIAL・SPEEDA Edge・FORCAS・FORCAS Sales・AlphaDrive/NewsPicksのARRの合計値となります。7. NewsPicks ARRはプレミアム会員、NewsPicks Learning個人会員、から得られるARRとなります。11会社の沿革国内展開海外展開FORCASリリースMAYINITIAL子会社化創業APRSPEEDAリリースMAY東証マザーズに上場UB Ventures設立AlphaDrive子会社化MIMIR子会社化UB Datatech設立OCTJANFEBNOVAPROCT20082009201620172018201920202021NewsPicks立ち上げOCT2013JANJANJULMARMAYJANSPEEDA ASIA進出(シンガポール、上海、香港)SPEEDAのリサーチ拠点をスリランカに開設Quartz子会社化SPEEDA ChinaリリースEnquireとの資本業務提携SPEEDA Edge提供開始自社M&AFORCAS Sales提供開始OCTOCTQuartz撤退1. INITIALは2019年11月に株式会社ジャパンベンチャーリサーチから社名を変更しています。2. 2020年11月よりQuartzは連結対象外となっております。詳細はこちらからご確認ください。3. Enquire,Inc.は2021年9月にGlobalWonks, Inc.から社名を変更しています。12サービス概要SaaSアジャイル経営の実現をサポートするSaaS事業戦略:経営計画の策定、競争環境のリサーチ、M&A、投資戦略の策定、新規事業開発等顧客戦略:顧客ターゲティング、セールス・マーケティングのデジタル化、新規事業開発等組織戦略:組織文化改革、人材育成、人材発掘、新規事業開発等NewsPicks国内最大規模の経済ニュースメディア国内外100メディア以上の厳選した経済ニュースや、NewsPicks編集部が作成したオリジナル記事・動画を配信。各コンテンツに各界の有識者・専門家などのコメント・解説を加えて読者に提供。1313サービス提供を通じた企業と個人の変化誰もがビジネスを楽しめる世界を目指すサステナブルな社会、企業と個人のパーパスの調和的な実現企業個人顧客起点で、変化にスピーディに適応する経営(アジャイル経営)を広めるビジネスを楽しみ、自ら行動する人を増やす競争環境分析を高度化・自動化し、変化へスピーディに適応する経営を実現する経済に関心を持ち、ニュースを楽しむ人を増やす顧客分析を高度化・自動化し、顧客分析をマーケティング、営業につなげる経営を実現する社会課題に関心を持ち、学び、自ら行動する人を増やす自律的な人材を増やし、新たな顧客価値が探索され続ける組織をつくる人の知見を循環させ、社会課題解決につなげる1414コアアセットである経済情報の共同活用グループ全体で経済情報を共同活用することで競争優位性を実現します。SaaSSPEEDAINITIALFORCASAD/NP企業・業界データベースNewsPicksNewsPicksExpert1. Alpha Drive / NewsPicks事業について、企業・業界データベースを活用したプロダクトをリリースする予定です。2. 「企業・業界データベース」と「NewsPicks Expert」の詳細は、P.75をご参照ください。1515共同活用する3つのコアアセット(経済情報)123データ DATAコンテンツ CONTENT人の知見 KNOWLEDGE上場・非上場企業(国内外)スタートアップ企業(国内外)ニュース(国内外)業界・トレンドレポート1,000万社以上124万社以上2,160媒体以上3,000部以上企業の特徴特許動向1,800種類以上332分類オリジナル記事(累計)約20,000記事以上オリジナル動画(累計)約2,000動画以上NewsPicks ProPickerエキスパートネットワーク200人以上100,000 人国内:17,000人海外:83,000人● 国 内 外のトップデータサプライヤーとの長期的なパートナーシップ● 独 自 データ(スタートアップデータ、企 業 の 利 用 サービスデータ 等 )を長期に渡り組成し続けてきた蓄積● トップクラスの記者・編集者・デザイナーにより、クオリティの 高 い 記 事を持続的につくれる体制● 2016年からスリランカに約70名のアナリストを抱え、質の高いグローバルレポートを 安 価 に 量 産 できる体制を構築● NewsPicksで知見を共有する多数のPickerの 存 在 とそのコミュニティ価値● 2020年のMIMIRの買 収、海 外 企業 とのパートナーシップにより、 国内 外のエキスパート数を大 幅に拡充保有する経済情報独自の強み1. エキスパートネットワークの数は、当社と資本関係にある提携先のエキスパート数を含めた合計値となり、2021年12月末時点の数字となります。2. それ以外の数字は、全て2022年2月9日時点の数字となります。1616Our approach to sustainabilityサステナビリティについて17サステナビリティへの考え方ユーザベースのパーパスは「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」です。私たちは、経済的利益と社会的利益を両立させるため、そして、その2つが矛盾しないことを証明するために、優先的に取り組むべき重要課題=マテリアリティをそのためには、社会、企業、個人のパーパスが調和策定しました。的に実現されなければなりません。気候変動等の環境問題が解決に向かい、企業と社会サステナビリティに根ざした経営を実現するインフラとの調和的な発展が実現する世界。様々な労働問題が解決され、誰もが働く楽しさを実感してのSaaS、サステナビリティの実現に向けた個人の行動変容を促すソーシャル経済メディアを通じて、サスでき、個人と企業の調和的な発展が実現する世界。テナブルに発展する世界に貢献します。誰もがビジネスを楽しめる世界は、サステナブルに発展する世界そのものです。1818誰もがビジネスを楽しめる世界とは、サステナブルな社会と、企業と個人それぞれのパーパスが調和的に実現されている世界サステナブルな社会と企業のパーパスの両立経済合理性の追求とサステナブルな社会は矛盾しない。多くの顧客はサステナビリティを支持し、競争環境がサステナブルな社会を目指す企業に有利になり、明確な社会善(サステナビリティ)のパーパスがなければ、企業は最高の人材を採用できなくなる。企業がサステナブルな社会を目指すことは経済合理的になっていく。1サステナブルな社会3企業のパーパスと個人のパーパスの両立働きがいは生きがいの一つ。ビジネスを楽しめれば、人生をもっと楽しむことができる。働いている企業が目指す方向(パーパス)に共感し、それが自分の生きがいに染み出していれば、働くことは生きるための手段ではなく、生きる目的の一つになる。企業のパーパス123個人のパーパスとサステナブルな社会の両立サステナブルな社会の実現に近づき、自分や子どもたちの未来へ大きな希望を持てる様になってこそ、ビジネスを楽しみ、人生を楽しむことができる。自分の人生を犠牲にして働くのではなく、自分自身がサステナブルで楽しめる働き方を実現してこそ、それを社会全体に広げていくことができる。個人のパーパス(生きがい)21919ESG推進体制取締役会諮問ESG委員会連携 連携D&I Committee各業務執行部門委員長代表取締役Co-CEO佐久間 衡ESG委員会メンバー取締役CPO/CAO松井 しのぶ社外取締役琴坂 将広執行役員CFO千葉 大輔・マテリアリティ別オーナー(各マテリアリティごとの担当役員)・その他必要に応じて有識者連携活動内容・マテリアリティごとのアクション計画の策定や進捗状況のモニタリングを実施・年に最低2回の開催とした上で、開催結果及び進捗状況等を取締役会へ報告2020価値創造プロセスINPUT価値創造の源泉OUTPUT社会的・環境的インパクト経済情報データ / Data企業データ統計データマーケットデータスタートアップデータ市場予測データ など    P16参照コンテンツ / ContentsNewsPicks記事・動画業界レポートトレンドレポート など     P16参照人の知見 / Knowledge過去の経験や蓄積された専門性データ化できない人が見通す未来     P16参照人とテクノロジーPEOPLE & TECHNOLOGY 社会/ Social・人の知見の循環・異能は才能・誰もが経済を身近に感じられる社会・テクノロジー・カンパニー環境 / Environment・気候変動への対策経済的インパクト連結従業員数806名多様な職種:・コンテンツ・テクノロジー・ビジネス・コーポレートSaaS事業連結売上高:NewsPicks事業100億円160億円60億円Purpose実現のための強い経営基盤とシナジーの創出ガバナンス / Governance・持続的なデータ・コンテンツマネジメント・SaaSとメディアの融合Purpose誰もがビジネスを 楽しめる世界サステナブルな社会企業の個人のパーパスパーパス※ 連結従業員数は役員を含む正社員・契約社員の人数( 2022年1月1日時点)2121マテリアリティ(重要課題)特定アプローチマテリアリティの特定について  当社のパーパスである「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」の実現に向けて、社会価値と経済価値の双方を生み出すために、優先的に取り組むべき重要課題=マテリアリティを策定いたしました。これらのマテリアリティに取り組むことで、社会、企業、個人に対する継続的な価値提供と当社の企業価値向上の両立を目指していきます。Step 1Step 2Step 3当社が積極的に解決すべき社会課題を抽出・整理SDGs(国連の持続可能な開発目標)を参照し、当社経営陣と外部有識者で議論を重ね、当社のパーパスや事業活動、および企業文化に対して関連性の高い社会課題を抽出・整理しました。社会課題の重要性評価の実施マテリアリティ項目の特定「Step1」で抽出・整理した社会課題について、取締役会でも議論のうえ、当社経営戦略との関連性と重要性を評価しました。「Step2」で実施した評価結果に基づき、取締役会での承認を得て、7つのマテリアリティを特定しました。22227つのマテリアリティ(重要課題)パーパスの実現に向けて、当社が解決すべきマテリアリティ(重要課題)質の高い教育をみんなにジェンダー平等を実現しよう働きがいも経済成長も産業と技術革新の基盤をつくろう人や国の不平等をなくそう気候変動に具体的な対策を人の知見の循環人の知見が様々な社会課題の解決に活かされる世界をつくる異能は才能多様な才能が最高度に発揮される組織をつくる●●●1234567SocialGovernance誰もが経済を身近に感じられる社会世代や地域を越えて、良質な情報と機会を届ける仕組みをつくるテクノロジー・カンパニーテクノロジードリブンな新しい企業モデルをつくる持続的なデータ・コンテンツマネジメント共通の強みであるデータ・コンテンツを持続的に強化するSaaSとメディアの融合SaaSとNewsPicksの具体的なシナジーをつくるEnvironment気候変動への対策気候変動に対して具体的に行動し、かつ行動する人・企業を増やす●●●●●●●●●●●●23231人の知見の循環「知」と「知」が結びつくことで、新しい価値が生まれます。ウェブではアクセスできない、人に眠る「知」。こうした人の知見が循環した世界では、ビジネスはもっと楽しくなるはずです。私たちは、ユーザベースグループ内外において知見の循環を促進します。グループ内の人材が、より多くの社外エキスパートの知見に触れ、さらに自身の社外における副業・エキスパート活動の環境整備と新たな機会を創出をします。これにより会社や組織を越えた人の知見の循環を実現していくことを目指します。結果として、より多くの人が多様な人の知見に触れ、自身の知見の価値を認識し、その知見を社会に還元していくことができると考えていまマテリアリティオーナーMIMIR CEO川口 荘史す。取り組みを通して達成を目指すSDGs項目242411人の知見を循環させるユーザベースグループの事業を通じた「知見の循環」MIMIRを起点にしてエキスパート・ネットワークを拡大し、SPEEDAを通じて企業へ、NewsPicksを通じて個人へと、エキスパートが両サービスに対して知見を発揮できる環境を整備することで、会社や組織を越えて人の知見が循環する社会の実現を目指します。● インタビュー● 質問回答(FLASH OPINION)での知見提供● トピックス投稿● ニュースへのコメント投稿● フォロワーとのコミュニケーションNewsPicksトピックスニュースへのコメントエキスパートEXPERT RESEARCH● 対価● 実績情報● 評価情報● 対価● フォロワー252511人の知見を循環させる社会とユーザベースグループ間における「知見の循環」ユーザベースグループ内での副業による社内の知見の循環、MIMIR・SPEEDA・NewsPicksを通じたグループ内外のエキスパートの知見の循環、各企業におけるエキスパート活動の推進により、社会における人の知見の循環を促進します。Society社会エキスパートの知見提供SPEEDAEXPERT RESEARCHエキスパート事業の推進エキスパート活動の推進エキスパートの情報発信NewsPicksトピックス・コメント社内エキスパートグループ内副業制度262611人の知見を循環させる具体的な取り組み グループ内副業制度=「UBグループ間で個人と会社が業務委託契約をし、報酬を得ることができる制度」として『DIVE』を2021年より開始。対象職種はエンジニアから開始し、既に複数の事例が生まれています。副業の業務時間の報告を必須とし、働く時間に制限を設けつつ、新しい視点や発見を生み出し、キャリアの幅を広げることを目的として改善しつつ推進しています。エキスパートアワードの開催グループ内副業制度「DIVE」の開始グループ社員の社外でのエキスパート活動の推進ユーザベースグループ社員について、その知見を社外で活かす機会を最大化するため、社員のNewsPicks Expertの登録誘致を行いました。MIMIRのエキスパートネットワークサービスを通じてインタビューや質問回答などのエキスパート活動を行う機会を作り、実際に数多くの事例が実現しています。「NewsPicksトピックス」の開始MIMIRにおけるエキスパートネットワーク事業の推進2020年に完全子会社化をしたMIMIRは、エキスパートのデータベースを構築し、国内外の企業に対して、インタビューや質問回答にて人の知見を提供するサービスを展開しています。このサービスを通じて多くの企業が意思決定に人の知見を活用し、多くのエキスパートに自身の知見提供する機会を提供しています。提携による各社のエキスパート活動の推進MIMIRでは、過去にインタビューなどのエキスパート活動の実績のあるエキスパートに対してオンラインで集まり、高い知見者を表彰し、エキスパート同士の交流ができる機会を提供しています。2022年2月25日に開催。専門的な知見を持つ合計14名のビジネスパーソンを表彰し、エキスパート約230人が参加し交流し、盛況のうちに幕を閉じました。2021年11月、NewsPicks、個人の知見を発信できる「NewsPicks トピックス」をリリースしています。「NewsPicks トピックス」は、個人が専門性や経験知を発信して対価を得られるサービスです。 誰もが何かの専門家として、自身の専門領域・得意とする領域で情報を発信し、読者を集め、コミュニケーションを取り合えるようになります。国内企業においても、会社や組織に所属しながら自身の知見を広く提供する機会を創出する、そうした社外活動の機会を拡大していくため、組織を通じてNewsPicks Expertに登録しエキスパート活動を行う提携を推進しています。電通(2021年3月発表)グロービス経営大学院(2021年6月発表)など、企業や団体との取り組みが増加しています。SPEEDAにてエキスパートの知見情報の提供MIMIRとSPEEDAが連携し、「SPEEDA EXPERT RESEARCH」を通じて、SPEEDAユーザーに対してエキスパートネットワークサービスを提供しています。また、SPEEDA上に、エキスパートの回答情報を掲載開始しています。幅広いユーザーがSPEEDA上で多くの人の知見に触れ、活用しています。エキスパート活動の情報発信エキスパートの活動の情報発信として、エキスパートを取り上げた情報発信をしています。社員ではなく、活躍しているエキスパートについてどのような知見を有しているかなどをMIMIRの自社メディアなどを通じて広く情報発信しています。また、エキスパートアワードの受賞者や内容の公開を行っています。27272異能は才能ユーザベースは「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」をパーパスに掲げ、世界中のビジネスパーソンへ価値を届けるため、多様なユーザーへ必要とされるプラットフォームを目指しています。そのためには、私たち自身が多種多様なバックグラウンドをもつメンバーが集まった組織であることが重要です。互いを尊重し、それぞれの個性=異能を発揮するーThe 7 Valuesのひとつ「異能は才能(We need what you bring)」を大切にしており、それが事業・組織の成長ドライバーになっています。私たち自身が、多様な才能が最高度に発揮される組織をつくり、その実践の学びを外部にも発信することで、多様な才能が発揮される社会をつくることにも貢献していきます。We need what you bring – 異能は才能異能の集まりには、何が飛び出すかわからないパワーがある。私たちは価値観、人種、宗教、性別、性的指向の違いを認め合い、互いに尊重することで、未来を動かす力を生み出していく。そのために、思ったことはダイレクトに伝える。フェアでオープンなコミュニケーションを徹底する。取り組みを通して達成を目指すSDGs項目マテリアリティオーナー取締役CPO/CAO松井 しのぶ28282822異能は才能2021年6月 – D&I Committeeを立ち上げ、経営目標としてのD&Iコミットメントを発表 1 情報の透明性を担保する取り組み● プライバシー情報と機密情報を除き、徹底的に情報をオープンに● 役員の報酬やメンバーの給与テーブルなど全て社内に公開。360度評価を行うことにより評価の透明性も担保● 言語の壁を乗り越えるための、通訳翻訳体制強化2 D&I Committeeの立ち上げ 、 D&I関連数値と施策の継続定期開示● 社外取締役も入れたD&I Committeeの発足● D&I関連数値や取り組み状況の定期開示を実施することをコミット3 社会構造上の課題から生じたハードルを乗り越えるための支援● 「働き方を自分でデザイン」- 働く場所も時間も自由● 病児保育手当、保育料補助、介護支援手当● 不妊治療外部相談窓口の設置・社内セミナー実施● 同性パートナーシップ制度と同性婚・事実婚認証制度● コロナ職域接種の実施・コロナ特別休暇(家族の看護も含む)● DiversAbilityメンバー(障がい者雇用)の加速と受け入れ体制の整備4 従業員と管理職のジェンダー別比率の乖離を減少させる取り組み● 一歩踏み出す勇気を与えるためのEmpowerment施策やメンター制度● Career Jaggling (ワーキングペアレンツ), Rainbow (LGBTQI+)など社内コミュニティの支援2929会社の規模が拡大&サステナビリティに対する企業を取り巻く社会環境は大きく変化する中、ユーザベースでは、2020年度よりD&Iのプロジェクトをスタートしました。そして、D&Iをより組織的に行い、具体的な取り組み目標を掲げて行っていくこと、そして、単に1企業だけの施策に留まらず、社会全体で取り組んでいく必要があることから、2021年度には、正式にD&I Committeeを立ち上げ、経営方針としてのD&Iコミットメントを発表しました。22異能は才能ユーザベースの多様性に関する現状 男性 / 女性従業員のGender比率ユーザベース単体54.6%グループ全体56.6%管理職のGender比率ユーザベース単体71%グループ全体74.1%執行役員のGender比率取締役のGender比率ユーザベース単体80.9%グループ全体85.3%ユーザベース単体77.8%グループ全体87.5%国籍職種45.4%43.4%29%25.9%19.1%14.7%22.2%12.5%1616国籍日本、スリランカ、中国、韓国、アメリカ合衆国、東南アジア諸国、ヨーロッパ諸国など14.8%コーポレート17.5%テクノロジー29.6%ビジネス38.1%コンテンツ2021新規採用のGender比率育児休業取得率育児休業からの復帰率フレックスタイム・リモートワーク実施率※2022年1月1日時点のデータですユーザベース単体グループ全社男性女性男性女性53.4%57.1%46.6%100%58.2%38.1%41.8%100%100%100%コンテンツビジネス テクノロジー コーポレート デザイナー(UI/UX)、アナリスト、編集者、など 営業、新規事業開発、インサイドセールス、マーケティングなどエンジニア、プログラマーなど 法務、人事、経理など30303022異能は才能ユーザベースの「異能は才能」を実現する、特徴的な人事制度自分の働き方を自分でデザインするパーパス実現のためには、様々な個性と才能が集まる「多様なチーム」が必要であり、その多様なチームが互いを尊重し合いながら共存しするためには、「多様な働き方」が必要となります。ユーザベースは、「自由主義で行こう」というバリューを掲げ、共有することでこの働き方を可能にします。そして、メンバー1人ひとりの家族・パートナーも含めたライフスタイルの自由が尊重され、メンバーが幸せに働くことで、それぞれが仕事に集中して職責を果たし、パフォーマンスが最大化されます。働く場所と時間の自由地方や海外リモートで働いているメンバーなどもいる様々な雇用形態・コミット度合いの優秀な人材を確保することができる(社内外副業制度)ワーキングペアレンツ比率が高い育休からの復帰率は男女ともに100%313122異能は才能社内での具体的な取り組み ユーザベースの人事制度には、ユーザベースのパーパスとバリューが反映されています。ハンドブックを通し、この人事制度においての思想を見える化することで、各制度がなぜ・どのように設計されているかという思想について、一人ひとりの理解を深めることを目的としています。立上げの背景2020年、D&I推進の一貫として、まずは現状把握をすべく、UBグループにおいて「本当の機会の平等は存在しているのか」というアンケートを全社に向けて実施しました。そこで見えてきた課題として、一つひとつの人事制度の背景や趣旨についての共通認識と納得感が醸成されていないことが分かりました。この課題を解決するために、HR Handbookを作成しました。HR HandbookHR Handbookはこちらユーザベースグループで産休・育休を取得する際に必要な手続きや、取得に際しての社内でのコミュニケーション方法、取得経験者のインタビュー等が記載されており、産休・育休にまつわる不明点や不安を解決できるような内容のハンドブックです。ハンドブックリリース後に、女性社員はもとより男性社員から育休取得について労務に相談があったり、今は予定がなくても将来取りたいという男性社員がいたりと、特に男性社員からの反響は予想以上に大きいものでした。産休育休ハンドブックメンバーに安心感を持って働いてほしい──産休・育休ハンドブックができるまで全グループにおける女性管理職比率が26%と、全従業員における女性比率43%にまだまだ乖離があるユーザベースには、ジェンダー問わず「本当はリーダーになりたい、でも一歩踏み出せない」というメンバーが少なからずいることがわかってきました。そこで、ユーザベースの多様なリーダーに光を当てる企画、Diversity Empowermentシリーズをスタート。2021年度はUB noteで11本の記事を公開しました。多様なRole Modelの社内外への発信UB Note – Diversity & Inclusion323222異能は才能社内での具体的な取り組み 誰でも気軽に単発で相談できるカジュアルメンタリングの仕組みです。ユーザベースグループの多様なバックグラウンドのリーダー層のメンタリングをグループのメンバーなら誰でも受けることができます。キャリアや働き方について、もやもやしているけど、誰に相談していいか分からない。子育てと仕事の両立ってどうしているの?リーダーを打診されたけど、私に出来るかな?そんな相談が特にプレリーダーから寄せられることが多く、ちょっとしたモヤモヤを気軽に相談できる仕組みとして、カジュアルメンタリングの仕組みをつくりました。D&Iカジュアルメンタリングプログラム他事業部の役員とも気軽に1on1できる – カジュアルメンタリングプログラムができるまでNewsPicks プロピッカー・(株)We Are The People 代表の安田 雅彦氏を講師に迎え、多様性を考えアンコンシャスバイアスに気づくことを目的としたワークショップを実施。役員メンバー・リーダー層を中心した参加者が集まりました。アンコンシャスバイアス研修ユーザベースグループのD&I思想を軸にして、多様性を大切にしている組織がどうアンコンシャスバイアスと向き合おうのか、少人数のグループに分かれ議論・ワークを行いました。D&Iをアカデミックに理解するだけではなく、組織と個人として実際に個々の日常の行動にどう活かすか、本質的に考えるきっかけづくりの場となりました。ユーザベースグループでは、学生インターンや20代の若手社員が多く活躍し事業を推進しています。本プロジェクトでは、25歳以下もしくは新卒入社1~3年目を対象に、部署横断で若手社員が繋がるコミュニティーを形成しています。日頃から同志の挑戦を応援しあえる環境を用意し、結果として若手が主導する「One Uzabase」を目指しています。次世代 Empowerment Community 四半期に一度イベントを開催しており、スタンスやセルフマネジメントなど、ソフトなビジネススキルを支援できるような企画が中心です。過去には、自社の未来をアートするグループワークや、価値観や原体験を遡るリフレクションワークショップなどを実施しました。3322異能は才能社内での具体的な取り組み 言語による情報の偏りをなくすユーザベースグループは、海外4カ国に拠点をかまえ、100名を超える海外拠点メンバーが在籍しています。また、グループ全体で世界16カ国からメンバーが集まっています。しかしながら、まだまだ日本語でのコミュニケーションが多く、日本語ネイティブのメンバーと日本語が分からないメンバーとの間に情報格差が存在しています。これらの情報格差を是正するために、右記の取り組みを行っています。● 全社Town Hall Meetingの日英バイリンガル開催● 月1回のEnglish Town Hall Meetingの開催● 同時通訳体制・翻訳体制の強化(必要に応じてほぼ全ての会議にいつでも同時通訳を入れることができます)● 取締役会議事録をはじめとした各種議事録や社内資料の日英共有● 主要なアナウンスは全て日英バイリンガルで行う● 自動翻訳を使用したSlackでのやり取りの日英バイリンガル化UB Care*のひとつとして、2021年度から不妊治療に関する相談窓口(コウノトリBenefit)を設置しました。社内における利用率も比較的高く、利用したメンバーからは、心理的な安全性が非常に高まったというコメントも複数もらっています。また、不妊治療に関するセミナーや、生理研修など性に関するセミナーを実施しました。不妊治療相談窓口 / 性に関するセミナーUB Careとは様々な局面でも、”異能は才能”を実現しつづけるためのサポートです。妊娠・出産・育児、結婚、介護、治療など、様々なライフイベントで100%のパフォーマンスで働けるとき、そうでないとき、人生においてグラデーションは生じるもの。自分の力だけではどうしようもできない。誰かの助けが欲しい。社会構造上の課題がある。そんな時に、メンバーが安心して働ける環境を整備します。ユーザベースでは障がい者雇用をDiversability雇用と呼んでいます。Diversabilityという「異能」を持つ未来のユーザベースの仲間たちが、その強みを最大限に活かして、想像もできないような視点で、新しい価値をユーザーの方々に届けたい。そして私たちがパブリックカンパニーとして社会的責任を果たすことも、サステナブルな社会の実現のために大事だと考えています。Diversability採用&オンボーディングまた、入社したDiversabilityメンバーがスムーズに活躍できるように、オンボーディングの体制も日々アップデートしています。具体的には右記のような取り組みを行っています。※Diverse=多様な・多彩な、ability=才能、能力● Diversability採用ハンドブックの作成● Diversabilityオンボーディングハンドブックの作成● 受け入れチーム及びDiversabilityメンバーが相談できる外部専門家を設置342異能は才能事業を通じた具体的な取り組みNewsPicks for WEBeyond DiversityNewsPicksでは2021年末、日本IBMと共同で、女性のキャリア形成に寄り添いエンパワメ2021年6月の男女共同参画週間に合わせ、日本の女性活躍のムーブメントがより高まるントするコミュニティ型プロジェクトをスタートしました。ことを目指し、日本の社会的課題である「女性の働き方」にしっかり向き合っている企業の● 女性向けリーダーシップ開発講座の運営● ロールモデルとなる女性リーダーに関するコンテンツ発信● D&I先進企業による事例紹介● 働く女性同士で、意見交換やナレッジ共有できる機会の創出こうした取り組みを通じて、企業やビジネスシーンの意思決定における女性割合の向上を目指し、経団連が提唱する「2030年までに役員に占める女性比率を30%以上にする」という目標の達成に貢献していきます。お取り組みをNewsPicksにて動画やブランドストーリー記事で発信しました。ユーザベースとNewsPicksの共同開催の形で実施し、ユーザベースも企業としてのD&Iの取り組みを動画の形で発信しました。35353誰もが経済を身近に感じられる社会誰もがビジネスを楽しめる世界をつくるために、ユーザベースグループは、世代や地域による情報格差をなくし、誰もが良質な経済コンテンツに触れられる機会を増やしていきます。良質な経済コンテンツに触れ、ビジネスを楽しむ人々が、情報発信者へと転換する仕組みを構築することで、世の中のビジネスにおける知見の循環構造をつくり、持続的に良質な経済コンテンツが世の中に普及する社会を目指します。ソーシャル経済メディア「NewsPicks」を中心に、学生、地域など様々なコミュニティと連携し、共に良質な経済コンテンツを生み出し、情報や機会を必要とする人へ届ける仕組みを構築していきます。マテリアリティオーナーNewsPicks CRO 兼 新規事業担当坂本 大典取り組みを通して達成を目指すSDGs項目36363誰もがビジネスを楽しめる世界NewsPicksのユーザー調査の結果(地域別、世代別)■ NewsPicksユーザーの地域別属性■ NewsPicksユーザーの世代別属性関東圏外のユーザーは32.3%と、大きな伸びしろがあります。より若い世代に普及させ、29歳以下のユーザーを増やしていきます。関東圏外32.3%関東圏37373誰もがビジネスを楽しめる世界事業を通じた具体的な取り組み (1)── NewsPicks Education安全性とセキュリティを担保したNewsPicksの仕組みを活かして、教職員や生徒のみが参加できる非公開の専用空間を開設し、安全な学びの場を創造しています。この「NewsPicks Education」は、本格的にサービスを展開してから約1年で20を越える都道府県の学校が利用しており、小中高生はNewsPicksで記事や動画を楽しむと共に、各校で運用する専用空間を活用して仲間と共に学び合っています。また、学校を越えてつながり学び合うオンライン空間「越境ひろば」を2022年4月にオープン。全国の小中高生が学校・地域を越えて学び合うことにより、価値観や意見の多様性に触れることができます。NewsPicks記者やプロピッカー、また各界のプロフェッショナルと対話できる機会もあり、NewsPicksに関わる大人たちが、未来そのものである小中高生の学びを豊かにするために、世代を越えて貢献できる活動でもあります。38383誰もがビジネスを楽しめる世界事業を通じた具体的な取り組み (2)── Student Picker 私たちは、ニュースの当事者は社会人だけでなく、これからの未来を担う学生も当事者であると考えています。そこで、進路選択に役立つコンテンツ、多様な価値観を持つコミュニティの力で、学生の皆さんが納得のいく一歩を踏み出す支援をするため、2021年10月に「Student Picker」の取り組みをスタートしました。 国内外から累計43名の学生がStudent Pickerに就任し、横のつながりはもちろん、社会人ピッカーへのインタビュー企画などを通じた交流の場を設計しています。▲学生向けオリジナルコンテンツを配信▲オンライン、オフラインでの交流会やワークショップなどを定期的に開催393933誰もがビジネスを楽しめる世界事業を通じた具体的な取り組み (3)── NewsPicks Re:gion 日本経済は首都だけで回っているわけではありません。人口の90%、GDPの80%を占める「地域(地方)」で生きる全員がビジネスを楽しめる世界を作ることが、日本全体の発展に貢献すると考えています。地域はさまざまな社会課題の集積地であると同時に、都市にないユニークな資源を保有し、新時代に求められる価値創出のフロンティアになる可能性を秘めています。「NewsPicks Re:gion」では、地域で活躍するイノベーター人材と都市圏のビジネスリソースをつなぎ、越境と共創による地域経済圏の拡張を実現するための取り組みを展開していきます。40403誰もがビジネスを楽しめる世界事業を通じた具体的な取り組み (4)── JobPicks就職先は会社のステイタスより何がやれるかで選びたいーー。今の仕事の延長線上ではなく、将来性のある違うジョブに転職したいーー。自律的にキャリアを作ろうとする人が増える一方で、各職種の仕事の中身が見えずらいという課題があります。そこで、NewsPicksでは各職種の「中の人」が実名で、自分の仕事の中身をリアルに投稿するサイト「JobPicks」をローンチ。等身大のロールモデルが登場する記事も無料で配信しています。41414テクノロジー・カンパニー私たちは、エンジニアリングを起点に誰もがビジネスを楽しめる世界を実現するテクノロジー・カンパニーでありつづけたいと考えています。2008年の創業当時から人とテクノロジーの力を組み合わせて、チームみんなの強みを引き出し合い、経済情報インフラを創造してきました。ビジネスパーソンを労働集約的な作業から解放し、創造性高く付加価値のある仕事にシフトできる働き方に変えていく。それはユーザーのみならず、私たち自身も体現しつづけたい世界です。マテリアリティオーナーエンジニア・エンジニアではない多様な職種のメンバーたちが、これまで以上代表取締役 Co-CEO/CTOにエンジニアリング力を活用し、それぞれが挑戦したいことに楽しく取り組め稲垣 裕介る環境をつくっていきます。取り組みを通して達成を目指すSDGs項目42424テクノロジー・カンパニーユーザベースらしいテクノロジー・カンパニー社会的意義Sosial Purposeエンジニアリングで“誰もがビジネスを楽しめる”世界を実現する2021Co-CEOInagakiCo-CEOSakuma2022Co-CEO / CTOInagakiCo-CEOSakuma会社の成長Company Purpose個人のハピネスIndividual PurposeTopix 1マテリアリティーオーナーの稲垣が、ユーザベースグループ全体のCTOへ就任。より強いコミットのもと、テクノロジー・カンパニーを推進していきますTopix 2上記3つの観点で、みんなが今よりも自由で仕事が楽しくなるテクノロジーカンパニーの在り方を提唱します43434テクノロジー・カンパニー2022年 4月15日─「Play Engineering ーエンジニアリングがワクワクを連れてくるー」を発表ユーザベースらしいテクノロジー・カンパニーを推進するため「Play Engineering」を掲げたプロジェクトを始動。誰もがエンジニアリングを楽しめる世界を目指していきます。本プロジェクトでは、エンジニアとエンジニアではない多様な職種のメンバーたちが、これまで以上にエンジニアリングを活かすことを支援する制度・仕組みづくりを行います。特設サイト:https://tech.uzabase.com/play-engineeringエンジニアリング支援制度について──エンジニアリングを全メンバーに「プラスエンジニアリング手当」の導入「楽しく、実践的に学ぶエンジニアリング研修」の実施「よりクリエイティブに働く ノーコード&RPAの生産性向上大会」の開催保有するエンジニアリングスキルのレベルによって、給与にプラスして手当が支給される制度です。2022年7月適用予定となり、手当の金額は必要に応じて随時見直すことを検討いたします。(原則1年毎にレビュー)ユーザベースグループのFellow, CTOの役員メンバー監修による、非エンジニアのメンバーが楽しみわくわくしながらエンジニアリングを学べる研修プログラムを企画・実施いたします。メンバーがお祭り感覚で楽しみながらツールに触れる経験を通し、生産性高くよりクリエイティブに働くための知見を共有・議論する大会を開催予定。444テクノロジー・カンパニーユーザベースグループのエンジニア組織の特徴①エンジニアがよりパワーを出せる仕組みとビジネスへエンジニアリングを波及するサイクルをつくり既存事業・新規事業の成長を促進技術担当役員・技術的クオリティーを高める執行役員・Fellow 9名各事業にエンジニアチームを配置全ての経営会議にエンジニアが必ず参画※1191名56名純増※1 一定の条件を 満 たした 業 務委 託・契 約 社 員含む135名2021年1月1日時点2022年1月1日時点エンジニア出身のCEOの稲垣が並走特に採用や外部のチーム作りにコミット新しい事業にもエンジニアをアサイン新たなCTOやフェローも生まれていく新規事業M&A事業45454テクノロジー・カンパニーの実現ユーザベースグループのエンジニア組織の特徴②エンジニアとして自分らしい成長・挑戦ができ正しく評価される環境フェアネスを重視した評価制度最高スペックのPCを提供リモート・フルフレックスエンジニア組織の評価制度は、エンジニアが作成・更新しています。評価はエンジニアが行い、直接の上長だけでなく、業務で関わるメンバーからの360度評価を採用しています。タイトルと給与が完全連動しており、全員のタイトルもオープンになっています。M1 Maxを搭載したMacbook Proなど、最高スペックのマシンを提供しています。エンジニアが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、必要に応じて買い替えが可能です。ユーザベースでは、勤務時間などはフルフレックスとなっており、業務に支障ない範囲での自由な働き方が可能です。また、オフィス出社義務はなく、一番パフォーマンスが上がる環境で働くなど、リモートをベースにした勤務となっています。※チームによってコアタイムやオフィス出社を設けています。46464テクノロジー・カンパニーの実現組織別の特徴①:SaaS事業Mission:技術力で、ビジネスをリードする。シェアード・リーダーシップXP(エクストリーム・プログラミング)ペアプロ & TDD(テスト駆動開発)私たちのチームにはマネージャーやリーダーといったポジションがありません。「全員がリーダー」という考えのもと、技術のことだけでなく、組織運営に関しても全員で意見を出し合い、採用やチーム予算の議論にもみんなが参加します。エンジニアの自主性や成長を重んじた組織づくりを行っています。高い生産性を実現するためにXPを実践しています。設計・実装・テ

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