ユーザベース(3966) – 第14回定時株主総会レポート

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開示日時:2022/03/28 17:00:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.12 934,026 83,024 78,007 19.07
2019.12 1,252,100 -123,700 -131,200 -51.35
2020.12 1,380,900 10,400 -13,000 -186.58

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
1,313.0 1,613.32 2,244.685 554.92 27.49

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.12 -13,402 14,594
2019.12 -17,000 6,000
2020.12 29,200 102,600

※金額の単位は[万円]

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2022年3月28日登壇者:代表取締役Co-CEO 稲垣 裕介、代表取締役Co-CEO 佐久間 衡第14回定時株主総会開催日:2022年3月25日(金)19時~取締役CPO/CAO 松井しのぶ 執行役員CFO 千葉 大輔※社外取締役はオンライン出席本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 代表取締役の稲垣です。本日はお忙しい中ご参加いただきまして誠にありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。当社定款第13条により私が議長を務めさせていただきます。それではただ今より、株式会社ユーザベース第14回定時株主総会を開会いたします。※登壇者は以下スライドの通りです(オンラインでの登壇者を含む)。なお、酒井は本株主総会をもって退任いたします。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣より株主の皆様へ稲垣 最初に株主の皆様へプレゼンテーションをさせていただければと思います。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 まずはじめにコロナウイルスで出席もかなり難しい状況の中で、集まってくださって本当にありがとうございます。またオンラインの皆様も、ご参加いただいて本当にありがとうございます。本日は総会としての話がもちろんメインではありつつも、直近の皆様のご関心として株価の問題があるかなと思っておりまして、私たちの方から今考えていること、思いを最初に伝えさせていただければと思っております。稲垣 では、まず株価低迷という現状についてです。これについては本当に申し訳なく思っており、経営陣一同、重く受け止めております。ただ今こうやって集まっていただいていること自体が、この状況下の中でも弊社の可能性を信じて支えてくださっている証かと思っております。そこに深く感謝をしておりますし、なんとか経営陣一同、この状況を打破するために尽力していきたいと思っております。原因から遡り、そこからどういう思いで今の状況を捉えていて、今後をどう変えて行きたいと思ってるのかをこれからお話しさせてください。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 事前にSharely(シェアリー)からご質問いただいております内容を先に掲載させていただきました。本来、後半の質疑応答にてお話しさせていただくものではありますが、これからお話しさせていただく内容が回答に該当するものがありましたので、先にご紹介をさせていただきます。内容としては2点あります。「ウクライナ情勢のはるか前から株価が急激に低迷したのは現取締役の重大な責任だと考えます。このような状況にも関わらず、これまで何度も『投資家の理解を得たい』と繰り返し述べるに留まり、対策ができなかった稲垣-佐久間体制が続くことに落胆している株主は多いと思われますが、その認識や反省はあるのでしょうか。また、梅田氏を代表取締役に戻し、新たなる成長を描いてほしいと思いますが、実現可能でしょうか?」ということが1つ。こちらとほぼ関連する内容として、「株価暴落について、以下の4点について回答を要求するとともに、早急な対策を講じることを強く要望する。暴落の要因は何か。これまで対策をどのように講じてきたか。全く改善しない点についてどう分析するか。今後、改善にあたり何を目標にどのような対策をするつもりなのか。」というご質問を頂いております。この2本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日つに対しては、皆様からの貴重な意見としてしっかり受け止めなければいけないと思いますし、それに対する考えをしっかりと述べさせていただきます。稲垣 まず株価低迷に至る要因ですね。これはもう先般お伝えさせていただいたところではあるんですけれども、全ての要因はQuartz事業の撤退にあると私は考えています。2018年に買収をしまして、そこからQuartz事業をしっかりと立ち上げて、アメリカで通用するメディア、経済情報プラットフォームを作っていくために、しっかりと時間をかけて2年間投資を行ってきました。けれども、私たちの経営の能力の問題もあれば、コロナの影響を受けたこともあり、2年で撤退をする決断をいたしました。それに伴って改めて投資のポートフォリオを見直しております。次なる成長ドライバーを何にするのか、それを日本事業の再成長として定義し、今投資を振り分けて実行しております。この意思決定が、Quartz事業の撤退から日本事業の再成長というところで、戦略の変更を大きく伴ったものでもありました。そこで出した損失をリカバリーしていくところで、これに今一定期間お時間をいただいてしまっているのが実態かと思います。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日事業の再建というものはそんなに簡単でもないのが実情でして、それに向けて注力はしているものの、まだ完全には至っていないと思っています。ここでお時間をいただいていることが、株価低迷の全ての要因だと思っております。今この結果責任に関しては明確に、当時これを推進していた代表取締役である私と梅田にあったと思っています。これに対して深くお詫びをするとともに、責任の取り方を明確にして突き進んでいきたいと思っております。当時アメリカに飛んで現場の最前線で責任を負ってくれていた梅田に関しては、本人の意思に基づき、CEOを退任しています。これはこれで、彼の責任の取り方なのかなと思います。私は当時日本事業を支える役割を果たしていた中で、今ここで退任するべきではないと判断して、責任の取り方として再成長にコミットすることを行っていくべきではないかと思い、留まって今コミットメントを明確にして経営をしております。その時に、この正念場で佐久間が一緒に経営をしようと手を挙げてくれたことで、今彼と共同経営で突き進むことができています。日本事業の再成長に向けて、しっかりとコミットしていくことを一緒にやってもらっています。稲垣 再成長として3つの観点で進めています。まず第1に主幹事業であるSPEEDAとNewsPicksへの再投資をしっかりやるところ。次に、もともとこれはQuartzと並行して本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日す。考えております。やっていたものではあるのですが、次の成長ドライバーの種となっているAlphaDrive・FORCAS・MIMIRへの追加投資をしっかりかけていくところ。最後にこれらの事業基盤であるコーポレート・エンジニアリングへの再投資。この3つを大きく掲げてやってきていま3点目に関しては決算説明会でも説明させていただいているように、しっかりと進捗しており、エンジニアの採用が進み、コーポレートの役員体制も強化されて、順調に進んでいると稲垣 次に事業の方のところですね。まず大きくSPEEDAを筆頭としたSaaS事業と、NewsPicks事業に分けると、SaaS事業に関しては非常に堅調なところです。30%成長というものを明確に果たせていますし、いわゆるこのSaaS40──成長率+利益率の水準ですね。40%を超えていれば優秀なSaaS事業であるという、1つのグローバルの目安だと思うんですけれども、ここに関しても明確に超えることができています。なのでSaaSに関してはこの1年でかなり力強い進捗を示していると考えております。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 その中でもSPEEDAは佐久間を中心に再建してくれているんですが、佐久間がそこまでコミットしない中でも、 AlphaDrive・MIMIR・FORCAS・INITIALという4事業は、各事業のCEOたちが力強く立ち上がってくれていて、彼らの手によって明確に成長することができています。こういった新規事業をどんどん生み出す事は簡単なことではありません。投資家の方々からも、「これだけ新規事業を立ち上げることができてるということは明確なチームの強さであり、カルチャーの強さによってなされているのではないか」というコメントをいただいています。チームの力が原動力となっていることは、明確に次の種になっていると思いますし、今のこの状況を打破することにおいて、すごく大きな可能性をもたらしてくれていると考えております。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 残る課題は明確でして、NewsPicksですね。ここだけがまだ成長が鈍化している状況で、佐久間との経営体制に変えてから、まだここは回復に至れていないというのが現状であります。ここへのコミットをもう一段、もう二段としっかりと高めていくために、ユーザベースの共同経営とNewsPicksの経営体制を一貫させて、私と佐久間がNewsPicksのCo-CEOとしてコミットして再建していくことを今年は特に力を入れてやっていきたいと思います。これを達成することで、今期200億達成の壁を目指していきたいと思います。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 ユーザベース全体として掲げている30%成長に向けて、これをしっかり果たし、有言実行できれば株価は上がると信じています。ここに向けて私たちがチーム一丸となって進んでいきます。稲垣 未来のチームを牽引するところで、このチームが今私はベストだと思っています。ですが、先ほどの梅田への言及についても、ご指摘としてしていただくことが過去にもありま本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日した。私自身、一緒にユーザベースを立ち上げた創業者として苦楽をともにしてきた梅田や新野のことは今でもとても信頼していますし、尊敬をしている経営者であります。今は本人の意思と体調の問題で2人が退任していますが、個人として「どこかで一緒に経営できたら」というセンチメンタルな思いはあります。しかし、彼らが退任したのはもう過去の話であり、今1,000人を超える企業としてこの複雑な事業を経営できているのは私と佐久間と、先ほど名前が挙がったような事業のCEO、またそれを支えてくれているメンバーたちの力によって成し得ることができていると思うんですよね。これは梅田や新野も経験したことがない、ユーザベースとしても未知の領域です。私としてはこれを実現できている、今のこの経営チームが過去最高のチームであると自負しております。このチームをもって今後も結果を出していくことができたらと思っております。稲垣 改めて支えてくださってる株主の皆様へ、本当に今日も含めてこうやってご支援いただいていることに心からの感謝をしております。本日は個人投資家の方々に多くご参加いただく中で皆様とお話ができればと思っておりますが、普段はIR活動として機関投資家の方に本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日お話ししていることを情報としてお伝えさせていただきます。いわゆる海外の投資家の皆様、バリュー投資家の皆様と多くお会いすることが多く、弊社の株をより購入いただけるように、新規開拓をCFOの千葉とともに進めております。その中でも直近で大量保有なども出ていますけれども、やはり今の弊社のポテンシャルであれば、「もっといけるんじゃないか」というようなお声をいただくとともに、大型の購入をしていただいている方々も増えてきています。IR活動としては、ここを継続していくことが株価低迷を脱却していくためにも大切なのではないかと思っております。本当に、今日ご参加いただいている方々もそうですし、普段のIR活動の中で、エールをいただいて購入し続けてくださっている機関投資家の方々にも本当に感謝をしております。本当に本当にありがとうございます。その思いにしっかりと向き合い、チーム一丸で結果を出していきますので、引き続き応援いただけますと幸いです。稲垣 私たちは創業当時から、自分たちのミッションと共にユーザベースに関わってくださったステークホルダーの皆様を少しでも幸せにしていくことを掲げています。そこは一貫してブレずにここまで掲げてきており、引き続きこの思いを忘れずに突き進みたいと思って本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日います。ただ、今の状況として、それができていないというお言葉も十分に認識しております。本当にここに関しては申し訳なく、しっかり努力していきたいと思っております。稲垣 このプレゼンテーションを最後として、私から一方的に話すというのも良くないかなと思いまして、私たちをガバナンスの観点からしっかり監督してくれている取締役会の方々の見方をお伝えできればと思っています。社外取締役を代表して平野よりコメントをいたします。本当に率直に私たちの今の状況を、赤裸々にコメントしてください。お願いできますでしょうか。平野 社外役員の平野でございます。まず当社の取締役会の構成について申し上げます。当社の取締役会は梅田さんを含めて社内のメンバーが4名、そして社外のメンバーが5名ということで、強く独立したガバナンスが効く体制にあります。そういう中において必要があれば、経営施策・経営陣・パフォーマンスを見ながら果断な意思決定をするという体制・準備ができていることを最初に申し上げたいと思います。株価の低迷につきましては、社外役員のメンバーを含めて非常に深刻に受け止め、より責任を痛感しているという事態であります。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日経営政策それ自体は、執行側が策定しそれを運営していく立場ですけども、我々社外役員の立場から、その政策の妥当性・有効性というのを、株主価値向上という観点から厳しく毎回審議をして進めているところであります。今、当面のところは、先ほど稲垣CEOからもご説明があった、中期の成長戦略をしっかり進めていくということで、SaaS事業の一層の伸長、それからNewsPicks事業のテコ入れということで、もう具体策はできていると我々は認識をしております。これをしっかり結果をデリバーするというステージに今いると考えております。その中におきまして、2人のトップですね。稲垣CEOと佐久間CEOは、それぞれ分担し、特に力を入れなければいけないNewsPicksに関しては、2人とも深いコミットをして、リーダーシップを発揮していると評価をしております。従いまして、この役員会におきましては、今掲げているこの施策がしっかり成果を生んでいくところを、単にモニターをしていくだけではなく、後ろ支えをし一丸となって結果をデリバーするということに努めていきたいと思っております。引き続きご支援を賜ればと思います。よろしくお願いいたします。稲垣 平野さんありがとうございました。プレゼンテーションに関しては以上となります。次に報告事項です。詳細は招集通知およびWeb開示の記載の通りですので、そちらをご覧ください。決議事項略)稲垣 続きまして、決議事項をご説明します。(第1号議案から第3号議案については、招集通知記載の通りのため、本採録では記載を省本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 第4号議案から第9号議案に関連して、株式報酬制度導入の背景についてご説明をさせてください。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 こちらの資料は、決算説明会資料でお見せした内容の再掲になります。改めて背景をお伝えしますと、株式報酬制度導入の目的は弊社の成長と最前線で張ってくれているリーダーや役員メンバーたちの、個人の幸せのインセンティブをしっかり合わせる制度を作ることです。現メンバーたちにも報い、しっかりと長く勤める環境を作るとともに、新しい優秀な人材にも魅力的な環境となれるように、本件は提案をしております。1つの背景として、直近の日本の競争環境の状況があります。現状採用活動をしていても、条件面が大きくネックになるケースはほとんどないのですが、唯一アーリーステージのベンチャーとの条件の比較の際に問題になることがあります。今のベンチャー市場は調達環境が非常に良くなっていることで、自分たちの創業期には考えられなかったくらいのオファー条件が出てきます。かなりの金額が投じられ、高水準の給与+ストックオプションになります。もちろん意義や、やりがいといった面でもしっかり負けない会社を作っていくことが大前提ではありますが、条件面で競り負けない、継続性のあって競争力高い報酬制度を作るために、こういった株式報酬制度の設計を進めていきたいと思っております。そういった思いでやっておりますので、何卒ご理解いただければと思っております。制度の詳細については改めて、担当役員である松井よりご説明いたします。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日松井 それでは、株式報酬制度の詳細につきまして、私から説明させていただきます。まず今回の議案ですが大きく分けると3つのポイントがございます。1つ目は、株式報酬制度導入に際しまして、取締役の金銭報酬の枠の設定を減少させていただければと思います。2つ目は、事後交付による株式報酬制度、通称RSUと言われるものになりますが、RSUに係る報酬等の額の設定をさせていただくものになります。3つ目は、ストックオプションとしての新株予約権に関する報酬等の額、および具体的な内容決定に関するものとなります。より具体的な報酬額の設定に関して、次のスライドにてご説明させていただきます。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日松井 現行では、監査等委員である取締役を除く、取締役の金銭報酬額として10億円以内、監査等委員取締役の金銭報酬額として1億円以内の設定をさせていただいております。今回、株式報酬制度の導入にあたり、総額の報酬額の変更をせずに、報酬の種類別の内訳の設定をさせていただく形になります。金銭報酬、RSU、ストックオプションのそれぞれの報酬枠の設定についてご承認いただければと思います。金額の詳細については、お手元の招集通知および、投影しておりますスライドをご確認ください。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日松井 次に、より具体的な報酬制度の内容についてご説明させていただきます。なお取締役の個人別報酬については、先ほどご挨拶させていただきました平野社外取締役を委員長とする任意の指名報酬委員会において、その決定プロセス、内容、金額の全てについて事前審議された上で、取締役会の承認を経て決定されております(注:監査等委員取締役に関しては監査等委員会にて承認)。まず業務執行を担う常勤取締役の報酬についてですが、管掌範囲、職責、能力等を踏まえて、5段階の役員のグレードを設けております。報酬等総額は、該当グレードにおいて定められた上限額および下限額の範囲内において、前年度業績、当年度のコミットメントに連動して決まります。上位のグレードほど報酬等総額に占める株式報酬の割合が高くなるように設計しております。例えば2022年度におきましては、代表取締役CEOで報酬額の50%、その他の取締役については30%が株式報酬の形で支払われることを想定しております。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日取締役は、報酬等総額に占める株式報酬割合において、RSUとストックオプションの比率を任意に選択することができます。松井 次に、社外取締役の報酬について説明させていただきます。社外取締役については、業績連動なしの固定額を報酬等総額としております。社外取締役についても、株主の皆様と目線を共有させていただき、中長期的な企業価値向上にガバナンスの観点から寄与することを目的として、株式報酬制度の導入を提案させていただいております。報酬等総額の70%が金銭報酬、30%を株式報酬とすることを原則としております。なお、常勤業務執行取締役、社外取締役ともに、株式報酬の種類としてはRSUとストックオプションとなっており、いずれも継続勤務を条件として、1年間で権利が確定します。私からのご説明は以上となります。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日質疑稲垣 それでは質疑応答の時間とさせていただきます。オンライン出席の株主様は質問タグよりご投稿ください。会場にお越しの皆様は挙手をお願いします。ご質問の内容に応じて、私を含め担当役員から回答いたします。まず、前日までにいただいたご質問から先に回答させていただければと思います。事前質問への回答稲垣 1つ目の質問は先ほど私の方でプレゼンテーションを通してお答えしたと思っております。この次の2つ目の質問の前半も先ほどと同じ内容になりますので、ここまでは既に回答したと思っております。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 後半の質問について回答させていただきます。「炎上広告について以下の2点について質問する。2度にわたり広告が激しい批判にさらされたことは、今振り返って何が原因だったと考えているか。炎上商法をねらったのか。情報企業が世論をつかめていないのは致命傷だと思うが、これについて何か改善したことがあるのか」というところで、ここは私からご回答を差し上げます。まず、炎上を狙ったということはありません。ただこういった世の中に何かを問いかけるような人の心を動かすインパクトのあるメッセージの広告を出していくときに、賛否が出ること自体はしっかり反応があった証明ですし、良いことだと思っています。そこに課題があるから人それぞれの考え方によって賛否が生じる。これはNewsPicksの切り込んだ記事やコメント欄においても同じであり、そこに賛否があるから様々な視点で学ぶことができるし、議論が生じて未来に発展していく価値を生み出すことができると考えています。「過去2回」とご質問に書いていただいていましたが、1回目に関しては私たちが意図した形での伝わり方をして賛否が起きたと思っています。ただ直近でご指摘をいただいているAlphaDrive/NewsPicksの件に関しましては、明確に意図しない形で賛否が起きてしまいました。大きな反省でした。結果として炎上に発展してしまったとも認識しております。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日ご指摘の通り、世の中の反応をしっかり読みきれていなかったことをとても反省しておりますし、メッセージによって辛い感情を抱かせてしまった方がいらっしゃることも事実だと思います。そこに対してはしっかりと謝罪をし、真摯に受け止め、同じことが起きないようにしていきたいと思っております。再発防止に関しましては、本件は取締役会でもしっかりと議論をしました。具体的な措置としましては、弊社にいる多様性のあるメンバーたち──広報や法務の異なる観点も含めて、様々な視点で今後意見を出し合って、ちゃんと世の中に出る前にチェックをかけていく仕組みですね。ここを作っていくことが何より大切だと思っております。仕組みをしっかりと構築したことで、判断の精度は向上したと思っております。この再発防止をしっかりと引き続き続けていくことができればと思っております。稲垣 もう1つ質問をいただいておりましたので、こちらについても読み上げさせていただきます。「社外取締役の方もピッカーになっており、梅田氏が始められたニューズピックス事業について質問です。SaaS事業への顧客獲得として重要であるとの理解ですが、顧客獲得のために必要な質よりも量を重視しているように見えます。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日佐々木元編集長が同様のサービス開始など競争環境が激化する中、昨年からコメント欄など外部から指摘されている広告の炎上、4月から強化される個人情報保護法違反への対策、ステルスマーケティングと認識される記事への対応について、顕著な改善は外部からは見えず第三者委員会などの抜本的な対策を取らない理由はあるのでしょうか?」というようなご質問をいただいております。こちらについては佐久間よりご回答させていただきます。佐久間 NewsPicks事業の質問に関して、私から回答差し上げます。当然NewsPicksに関して、いろんなユーザー様からご支持を得ていくためには、コンテンツのクオリティというものは最も重要であると考えております。実際今、ウクライナの情勢の元でもその複雑な環境・歴史等を正しく理解できる質の高いコンテンツを日々出せています。質が高いコンテンツを継続的に出せることには非常に誇りを持っておりまして、「質を重視している」ということをはっきり申し上げられるとに考えております。広告の炎上の件に関しましては、先ほど稲垣からご説明させていただきましたので、割愛させていただきます。改正個人情報保護法への対策に関しては、NewsPicksもそうなんですけれども、どちらかというとSaaS事業の方が影響が大きい分野でして。例えばエキスパートリサーチ事業、我々は人の知見そのものを取り扱っております。なので1年以上前から、法改正に向けてしっかり社内で協議し、関係各所への折衝も含め進めておりましたので、しっかりとした対策ができていると言えると思います。次のご質問、ステルスマーケティングと認識される記事への対応。これはご質問の意図として、NewsPicksは外部の記事を投稿できるプラットフォームですので、そこにステルスマーケティングのような記事が投稿されるという主旨でのご質問との認識でお答えさせていただきます。そのような不適切なコンテンツの記事に関して、速やかな削除を行っておりまして、しっかり対応できているかと思います。また、NewsPicksのBrand Design Team(NewsPicksの広本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日告部署)は、他社の広告記事を制作して掲載するということをやっております。そこはしっかりスポンサー表記をしておりますので、問題はないと考えております。当日質問への回答稲垣 では次に、ご参加の皆様の質問をお受けいたします。会場でご発言を希望される株主様は手を挙げ、事務局の案内に従い指定の場所までお越しください。なお、質問者の顔が画面上に映らないようにオンライン配信をいたしますので、そちらの方に移ってお話しいただければと思います。個人情報保護の観点から、名前はおっしゃらないようにお願いいたします。会場の株主様は、ご意見があれば挙手をお願いいたします。先にオンラインの方でご質問いただいてますので、そちらからご回答させていただきます。司会 質問にまいります。「株価についてご説明がありましたが、株価回復・向上はどれほどの期間を要すると現時点で考えていますか」。稲垣 こちらはIRで一番機関投資家にも接してくれている千葉より回答申し上げます。千葉 千葉でございます。私から回答させていただきます。具体的な時期についてはなんとも申し上げにくいところです。けれども、我々としては早期に回復させていきたいと思っています。今期に関しまして、NewsPicksのマーケティングの施策ですとか、SaaS事業が基本的にはクオーターを追うごとに勢いを増していくということを考えますと、年末に向けて徐々に我々の業績や継続的な成長蓋然性を示し、株価の回復を目指し、投資家とのリレーションを強化していきたいと考えています。稲垣 こちらに関してはいろいろな情勢もありますので、まだ確かなことはどうしても言えないところはあります。事業として結果を出していくところ、そこは私たちの努力でできる部分が多分にあると思っていますので、しっかりとここからもチーム一丸で進んでいきたいと思っております。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日司会 続いての質問です。「事業報告にSaaS事業とNewsPicks事業、今後御社の利益率に寄与すると想定する割合を教えてください。また、NewsPicks事業に近いコンテンツは、競合他社も多いですが、差別化・品質でどのような方針がありますか」。稲垣 これについては担当している佐久間より回答申し上げます。佐久間 ご質問ありがとうございます。具体的な利益率の割合というのはお答えしかねるんですけれども、SaaS事業に関しましては長期戦略説明会のときにポートフォリオマネジメント方針をご説明させていただいております。そこで収益率等、成長率のトレードオフをしっかりマネジメントしていくと。具体的には売上高成長率が、40%を下回る場合、利益率を高めていくという方針を持っております。実際SPEEDAは30%を超えるEBITDAマージン、高い収益性を持っております。逆に50%を超えるような高い売上高成長が見込める場合に関しては、赤字をしっかりコントロールしつつも、投資していく方針を持っております。NewsPicksに関しましては、今年投資をして拡大していく。ただこれは段階投資であって、しっかり四半期ごとに取締役会とも連携して、マイルストーンを設定し、それがクリアできたタイミングで次の投資をしていきます。その投資がすべて成功裡に進んだ場合に関してはNewsPicks単体での今年の赤字はあり得ます。ただ来年には必ず黒字化し、NewsPicks事業内で投資を回していくということを想定しております。全体として2025年にEBITDAマージン15%という基準を掲げております。NewsPicksのコンテンツにおける差別化の部分。先ほど株式報酬の話もありましたけれども、やはり最高のタレントを集めて、最高のタレントの創造性が最大限に発揮される自由な環境を作っていくこと。それがまず1つだと考えております。実際、NewsPicksには最高のメンバーが集まり、先ほどお話ししたような、質が高いコンテンツを日々作り出してくれています。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日強化していく。ただもちろんそれだけではなく、構造的に競争障壁をしっかり作らないといけない。そこはやはり人の知見の循環です。NewsPicksにおける個人が発信するコメントの価値をしっかりNewsPicksの最大の価値の1つはコメントであり、これをエキスパートリサーチ事業に紐づく形で、持続的にコメントの価値が広がっていく世界を作り、人の知見の循環の流れをつくっていく。これはNewsPicksのユーザーの方にとっても大きな価値になる。我々にとって「人の知見を循環させる」というマテリアリティの達成にもつながっていくと考えております。稲垣 他にご質問ございますでしょうか? ご質問は無いようですので以上とさせていただきます。それでは議案の採決に移らせていただきます。(この後、議案の採決が行われ、全ての議案が承認可決されました)稲垣 これで第14回定時株主総会を閉会いたします。ご参加いただきまして誠にありがとうございました。この後、新役員である井川 沙紀よりご挨拶をさせていただき、その後10分の休憩を挟んでパネルディスカッションを開会いたします。新任役員のご挨拶本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣 それでは新たに選任いただきました、井川よりご挨拶をさせていただきます。井川 この度、社外取締役を拝命いたしました井川と申します。ユーザベース社が掲げるパーパス実現のために、自身のこれまでの海外企業での経営経験、また事業のブランディング・PRの経験を生かし、社外取締役として持続的な事業成長に貢献できるよう尽力してまいります。また、客観的な立場でコーポレートガバナンスの強化にも貢献し、株主様と経営陣の橋渡しになっていく所存でございます。これからどうぞよろしくお願い申し上げます。稲垣 井川さん、ありがとうございました。引き続き、パネルディスカッションを開催しますので、お時間の許す方はそちらもぜひご参加・ご視聴をしていただければと思います。それではありがとうございました。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日パネルディスカッション松井 皆様こんばんは、取締役の松井しのぶです。改めまして本日はお忙しい中、当社の株主総会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。毎年恒例となっておりますが、今回も総会の第2部としてパネルディスカッションを開催させていただきたく存じますので、よろしくお願いいたします。パネルの内容についてのご質問につきましては、Sli.doという質疑応答サービスをご用意しておりますので、そちらからご質問を受け付けております。Sharely上にもURLをご案内しておりますので、そちらよりアクセスいただき、ご質問をいただけますと幸いです。さて、株主総会において、稲垣からもお伝えさせていただきましたが、当社は創業時から現在においてチーム経営をしてまいりました。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日稲垣・梅田・新野の3人でユーザベースを立ち上げ、チーム経営の強いDNAを作ってまいりました。現在当社には9つの事業がありますが、それぞれのリーダーがチーム経営を引き継ぎ、梅田・新野も経験したことがない1,000人規模の組織運営と9つの多様な事業を、意思を持って推進しています。松井 昨年12月にグループ執行役員制度を導入し、13名のグループ執行役員がおりますので、簡単にご紹介をさせていただきます。まず代表取締役CEOの稲垣、そして同じくCEOの佐久間、そして私、松井が取締役の3名になります。それから各事業を預からせていただいているCEOをご紹介いたします。まず、本日も出席しております、AlphaDriveのCEOである麻生要一になります。2019年にAlphaDriveが、M&Aによりユーザベースのグループ入りをして以来、AlphaDrive事業を力強く牽引しています。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日次に同じく本日出席しておりますMIMIR代表取締役CEOの川口荘史になります。MIMIRも2020年にM&Aによりユーザベースグループ入りしております。続きまして、NewsPicks執行役員 新規事業担当の坂本大典、そしてFORCAS事業はここにおります佐久間が立ち上げた事業なんですが、佐久間からFORCAS事業を引き継ぎまして、今力強く経営しております田口槙吾。SPEEDA事業のCLO(Chief Legal Officer)をしております武田彩佳、それから現在スリランカの地からSPEEDA EDGEという新しく米国展開している事業のCCO (Chief ContentOfficer)として活躍しておりますMifnaz Jawahar。次にコーポレートサイドのグループ執行役員のご紹介をさせていただきます。 事業開発担当の太田智之、それから経営基盤担当の張替誠司、そして先ほど株主総会にも出席させていただいておりましたCFOの千葉大輔。最後がカルチャー(人事)を担当しております村樫祐美。以上13名で、今年度ユーザベースグループ全体の経営をしております。よろしくお願いいたします。ではモデレーターの琴坂さんにバトンタッチしたいと思います。よろしくお願いします。琴坂 よろしくお願いします。本日は株主の皆様、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。社外取締役の琴坂です。私、新野さんと梅田さんが共同経営をされていた頃からいるんですが、当時と比較して、拡充・進化したチーム経営というものを今日は感じていただければと思っております。今、松井取締役からご紹介のあった、経営者の皆さん1人ひとりが、もう武将。1つの企業をトップとして率いていけるような方々なのではないかと個人的に思っております。今日はその中から3名の方々に来ていただいて、その方々との対話を通じながら、皆様にユーザ本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日ベースの今の姿──多様性の中で、またイノベーションを牽引していくユーザベースの姿を感じていただければと思っております。まず事業と自己紹介を簡単にしていくところから始めていきます。まずAlphaDriveの麻生さんから、簡単に自己紹介と事業に関してお話いただくところからスタートできればと思います。麻生さん、お願いいたします。事業紹介・今後の展望麻生 皆様、初めまして。株主の皆様の前でご挨拶させていただけることを、心から嬉しく思っております。麻生要一でございます。現在AlphaDrive/NewsPicksというカンパニーのCEOを担当させていただいております。AlphaDrive/NewsPicksというのは、その名の通り、生まれが異なる2つの事業を統合した統合カンパニーとして、現在ユーザベースグループの中で運営している事業体です。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日AlphaDriveという新規事業開発支援を行う会社を、2018年に独立した会社として創業いたしました。それを2019年11月にユーザベースグループに買収していただいて、M&Aされてグループ入りしました。グループ入り後に、NewsPicksをメディア事業ではなくソリューション事業としてB2Bに販売していく、NewsPicksの法人向けの事業部門であるNewsPicksfor Businessと新規事業開発会社のAlphaDriveを足して運営している統合カンパニーです。事業内容は、「企業変革を推進する変革ドライブカンパニー」と言っております。何をやっているかというとB2B事業です。大企業ですとトヨタ自動車様を筆頭に、中小企業ですと高知県にAlphaDrive高知という子会社があるので、高知県の受託でやっているような小さな中小企業の経営者まで。大きい会社から小さい会社まで全てを対象にして、企業変革を行う支援をしているというのが我々のやっている事業です。企業変革というのは、どういうことか。日本企業に元気になってもらいたいんですね。元気にというのは、経営者の方もそうなんですけど、日本企業の中で働いている、いわゆるビジネスパーソンの方たち1人ひとりになってもらいたい。会社から言われたことを、「本当はやりたくない仕事なのに」と言ってやっている方もいらっしゃるかもしれません。でも、そういうことではなく自分が所属している会社の未来を作りながら、自分自身の人生も切り開いていくこと。目を輝かせて働けるような環境を1社1社の中に装着するということが、僕たちがやってる事業内容です。これによって、企業の中で働く人たちの目を輝かせ、輝いた目で何かをするときのスキルや能力を装着する人材育成を行い、そして育成された能力を活用して新しい事業を生み出す。イノベーションを生み出して、その企業の価値を上げて、その企業にとっての新しい事業をつくっていく。かっこいい言葉で言うと、イノベーションマネジメントプラットフォームという事業内容ですね。様々な複合ソリューションを用いながら、1社1社に向き合っているようなカンパニーを担当させていただいています。よろしくお願いします。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日か。です。琴坂 ありがとうございます。麻生さんは、どんなところにユーザベースの可能性を感じてグループにジョインされたのか、またこのAlphaDriveという事業体が、どのようにユーザベースの全体の事業ポートフォリオに貢献していくかを教えていただいてもよろしいです麻生 はい。まず、なぜユーザベースグループ入りしたのかという観点からお話ししますと、起業家になる前に、私は株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)で働いていました。リクルートが上場した後、リクルートホールディングスの最初の新規事業開発室長でした。新規事業開発担当の経営幹部をやった後に起業家になったという生まれの人間自分自身で創業した会社もそうですし、当時から様々な新規事業を生み出し、様々なスタートアップ企業とのお付き合いがあったので、比較的いろいろな会社の経営者の方と近しくお話しするような環境下にいました。たくさんの会社を見た中で、ユーザベースの梅田さんのことも昔からよく知っていました。数多くの企業を見た中で、ユーザベース だけは、この会社だけは自分には絶対に作れないなと思ったんですよね。凄まじいなと。もちろん自分で作った会社を大きくして、ユーザベースに勝る企業を作っていくこともありえたとは思います。でもいろいろなお話をする中で、AlphaDriveという会社が最も伸びる経営環境は、ユーザベースグループ入りした中でこそ、作られるのではないかと感じて、参加したというのが背景です。琴坂 ありがとうございます。AlphaDriveの成長が全体のグループに貢献していくという形で正しいですか?います。麻生 そうですね。何よりも業績を上げることによって、全体に貢献していきたいと思って本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日琴坂 ありがとうございました。琴坂 では次に、MIMIRの川口さんお願いいたします。川口 はい。皆さん初めまして。MIMIRの川口と申します。よろしくお願いいたします。最初に簡単に自己紹介からさせていただければと思います。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日私の経歴は、元々バイオ系の研究を経て金融でM&Aに関わり、その後は事業開発やスタートアップ事業の特にHR領域を見てきました。その後MIMIRを2017年に創業して、2020年にMIMIRはユーザベースの完全子会社になっています。このように私の興味関心としては「知見の循環」、「M&Aや新規事業における企業の意思決定」、「人材の流動性」といったテーマになりますね。知見の流動性を生み出しそれを意思決定に活用されていくということで、エキスパートネットワークビジネスを始めました。川口 MIMIR自体は、「経験値に価値を与える」というミッションのもとやっています。これはまさに、ユーザベースと一緒に実現できることが非常に多いなと思っているんです。ちゃんとナレッジに価値を与え、その流通化を図っていくことがねらいです。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日川口 このスライドは、我々のエキスパートネットワーク事業を、ユーザベースの事業と絡めつつ、可視化したものになります。エキスパートネットワーク自体は、実はSPEEDAとNewsPicksの間にあるような事業だと考えています。現在は、特にSPEEDAとの連携が非常に高まっています。人の知見を扱うエキスパートネットワーク事業は、グローバルでも非常に成長していると言われるマーケットです。インタビューの対象者となるエキスパート、専門家の方をネットワーク化して、インタビューでの情報提供をするのがメインの事業になっています。我々はそのサービスをSPEEDAという経済情報プラットフォームと連携させて、FLASH Opinionという専門家の知見やインタビュー情報を提供する、新しいサービスを行っています。このようにエキスパートネットワークと情報プラットフォームが融合した姿というのは、エキスパートネットワーク業界においても、企業が活用する情報プラットフォームの世界においても、一歩先を行っている目指すべき姿だと捉えられているのではないかと思っています。そういうところを目指して、我々は創業初期からユーザベースとは一定の関係性がありましたが、2020年からは一体となって事業を開発しています。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日ね。同様にNewsPicksとMIMIRの連携についても、NewsPicks Expertというブランドを昨年ローンチしています。これはエキスパートネットワークを扱うNewsPicksのブランドです中長期で見たときに、エキスパートネットワーク事業では、当然エキスパートが一番重要になってきます。やはり独自のエキスパートの獲得チャネルというか、エキスパートになっていただくチャネルを有していることが重要。そこから入ってきた専門的な知見を持っている方々が、NewsPicksでも発信しつつSPEEDAでもコンテンツ提供するという姿を一緒に実現できるのではないかと思って、NewsPicks Expertをローンチしております。川口 サービスの中で、エキスパートインタビューについては、いわゆる一般的なエキスパートネットワークのサービスとして、比較的認知され始めてきているので、今回は割愛させていただきますね。サービスの中でも、SPEEDAと連携した世界観になっているのが、このFLASH Opinionというサービスです。位置づけとして非常に重要なものになっているわけですね。このサービスではエキスパートのプラットフォームに対して、SPEEDAユーザーが質問を投げかけると、24時間以内に5名以上の専門家の回答が集まってくるものです。リアルタイムに回答がどん本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日どん集まってきて、そのユーザーのアカウントで回答を見ることができるというような体験を作っているサービスになっております。こちらは一昨年の終わりにローンチしてから1年育てて、我々としても非常に成長の可能性を感じる事業になってきました。なおかつ、このサービスはエキスパートネットワークとの親和性も、SPEEDAの情報プラットフォームとの親和性も非常に高いんですね。通常、エキスパートインタビューは対話で行われるものが多いんですが、FLASH Opinionではそれがテキスト情報で残っていくので、データ活用としてのレバレッジを効かせやすくなるということが、実はこれから非常に大きなインパクトが出ていくのではないかなと思っております。ということで、こういったシナジーを創出するような新しい領域っていうところを、今チャレンジしている最中という形ですね。以上でございます。琴坂 ありがとうございます。先ほどの一歩先の世界って、すごく興味があります。エキスパートネットワークがより良くなったというイメージをつかめていない株主の皆さんもいるかなと思っていまして。具体的にどういう風に良くなるんですか。どのような世界観を実現したいんですか。川口 そうですね。まずユーザー体験が向上します、ユーザーの皆様はもう既にSPEEDAのようなデータを活用するプラットフォームでいろいろな分析を行うことはしていると思うんですが、そこからさらに直接エキスパートにインタビューしたいというのは、ある意味リサーチや情報獲得のプロセスではかなり連続性のあるものなんですね。なのでエキスパートネットワークがSPEEDAに乗ることで連続性ある体験にできると思っています。これが今まで難しかったのは、このSPEEDAとエキスパートネットワークの事業は、成り立ちとしてかなりギャップがあるためでした。データを活用するものと、人を集めて提供するものという大きなギャップがあります。そのため、グローバルのエキスパートネットワーク本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日の歴史でも、なかなかそれが共存する世界を描いてこれなかった。我々がこれらを一体化させて、両方の体験を作り価値を高めるというのは、ユーザーにとって非常に大きなメリットになるというところが1つですね。もう1つは、これまでエキスパートインタビューは「話す情報」なので、なかなかデータの蓄積が難しいサービスだったんですね。であるからこそ、逆に後発のプレイヤーでもそこに食い込んでいくことができるんです。中長期で見ると、インタビューが情報としてずっとフローばかりでなかなかアセット化しないというのは、サービスにおいては弱点。そもそもインタビューって非常に複雑なプロセスなんですね。まずは依頼をして、推薦のリストを見て人を選んで、日程調整をして話す。その後、クライアントはそれを何かしらテキスト情報でまとめたアウトプットを作る。なかなかプロセスとして簡単ではないですよね。FLASH Opinionでは、もっと簡易なプロセスにできる。まず人を選定するプロセスが、我々のスコアリングシステムで一部自動化されています。完全な自動化はまだしてないんですが、それに徐々に近づけている一定の効率的なプロセスを作っています。そうして、エキスパートからの回答が自動的に、かつリアルなものが集まってくる。さらに、そのデータから、我々はエキスパートのコメント情報や評価情報を活用できますし、ユーザーさんもデータがどんどん蓄積していくことで、彼らの情報資産として活用できるんです。これは実はインタビューと近いようで全く違う体験です。アセットになるってのはかなり重要な要素ですね。琴坂 すごく労働集約的に行われていた作業を仕組みとシステムで効率化し、しかもデータがアセットとして残ってるような仕組みを作り上げた。そしてそれをSPEEDAに融合させていき、そこにNewsPicksも絡めていくことをされているんですね。ありがとうございます。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日琴坂 では次に、FORCAS事業の瀬木さん。オンラインで参加されると聞いているんですが、つながっているんでしょうか。瀬木 よろしくお願いします。FORCAS事業のCCO(Chief Customer Officer)を担当しております、瀬木と申します。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日瀬木 ありがとうございます。まず自己紹介からさせていただければと思います。私は新卒で商社系のIT子会社に入社して、エンジニア経験を積みました。その後、名刺管理サービスを提供しているSansan株式会社に入社しまして、インサイドセールスを経てマーケティングチームで、当時まさに流行り始めていたアカウントベースドマーケティング──ABMを推進する担当者として、仕組みづくりに従事していました。実はそこで、まだ「FORCAS」と名前がつく前のFORCASのテストユーザーとして関わることになったのが、ユーザベース入社へのきっかけになっています。テストユーザーとして関わるなかで、このあと出てくるFORCASのビジョンでもあるんですけれども、共創──共に創っていくというところを強く原体験として感じました。「こんなにユーザードリブンでプロダクトをつくっていく会社があるんだな」と思い、その後FORCASが本格的に立ち上がるタイミングで、元ユーザーという立場で参画した、という経緯になります。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日入社後、まずはカスタマーサクセスとしてたくさんのお客様のご支援をさせていただいていました。その後、産休・育休を経て、時間的な制約などもあるなかで──まだ当時コロナ前だったんですけれども、リモートワーク前提でサポートチームを立ち上げる、ということをさせていただきました。そのなかで、カスタマーサクセスとプロダクトをつなぐ役割としてプロダクトマネージャーにチャレンジし始めたのが、ちょうど2020年頃というところです。現在はCCOという役回りで、プロダクトドリブンでカスタマーサクセスにコミットしています。プロダクトを通して、全てのお客様に価値を届けられるような、そんなCCOを目指して、日々取り組ませていただいています。瀬木 それではFORCASの紹介をさせていただければと思います。本件に関する問合せ先:株式会社ユーザベース IR担当(03-4533-1999)2022年3月28日FORCASは、「顧客との共創を広げる」をビジョンとして掲げています。これは、FORCASを使うことで誰もが組織として狙うべき顧客を想像しやすくなる、顧客の解像度を上げることが可能になるということですね。そうすることで、これまでの一方的な営業活動やマーケティング活動、経営だけではなく、まさに顧客と共創できるような、双方向の営業、マーケティング活動が可能になるのではないかと思っています。そしてそれが「誰もがビジネスを楽しめる世界」に直結するということを我々は信じていまして、このビジョンを掲げています。瀬木 こちらがサービスの内容になります。まずFORCASですけれども、主に営業やマーケティング戦略、また事業戦略を立てている方々にご利用いただいています。自社の実績データをFORCAS上にアップロードすると、自動で分析がされて、現状の顧客の可視化だったり、売っていくべきセグメントが可視化されたりするようなサービスになっています。もう1つがFORCAS Salesになります。こちらは主に直接顧客とコミュニケーションするような方ですね──具体的に言うと、インサイドセールスやフィールドセールスの方々

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