開示日時:2022/03/23 15:00:00
損益
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | EPS |
2018.03 | 360,128 | 6,055 | 5,910 | 1.39 |
2019.03 | 867,450 | 27,006 | 26,600 | 11.91 |
2020.03 | 1,104,668 | 17,377 | 14,451 | -25.38 |
2021.03 | 1,104,614 | 89,320 | 90,601 | 31.45 |
※金額の単位は[万円]
株価
前日終値 | 50日平均 | 200日平均 | 実績PER | 予想PER |
414.0 | 408.62 | 501.945 | 8.03 | – |
※金額の単位は[円]
キャッシュフロー
決算期 | フリーCF | 営業CF |
2018.03 | 14,497 | 21,906 |
2019.03 | -17,280 | 14,769 |
2020.03 | -27,769 | -2,099 |
2021.03 | 107,656 | 122,236 |
※金額の単位は[万円]
▼テキスト箇所の抽出
各 位 2022 年 3 月 23 日 会 社 名 株式会社トランスジェニック 代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司 (コード番号 2342 東証マザーズ) 役 船 橋 泰 ( 電 話 番 号 03-6551-2601) 問合せ先 取締 国立大学法人熊本大学及び当社子会社の医化学創薬株式会社との ACE2 エクソンヒト化マウスを用いた SARS-CoV-2 スパイクタンパク抗体に関する 共同研究契約締結のお知らせ 当社は、当社が開発した ACE2 エクソンヒト化マウス(2022 年 3 月 7 日付リリース『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)研究用エクソンヒト化マウス完成について』)を用いて国立大学法人熊本大学(学長:小川久雄、熊本県熊本市、以下、熊本大学)及び当社子会社の医化学創薬株式会社(代表取締役社長:八並孝夫、北海道札幌市、以下、医化学創薬)と共同で、熊本大学のヒトレトロウイルス学共同研究センターに設置された BSL3A 施設※1において新型コロナウイルスの感染実験を行うとともに、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質※2抗体の評価実験に関する共同研究契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。 このたびの本共同研究は、医化学創薬が開発し熊本大学大学院生命科学研究部免疫学講座教授 押海裕之先生と実際のウイルス(SARS-CoV-2)を用いて評価を進めている SARS-CoV-2 スパイクタンパク質抗体(2021 年 6 月 16 日付リリース『SARS-CoV-2 スパイクタンパク質に対する抗体ライブラリの構築・販売開始及び共同研究開始に関するお知らせ』)について、当社が開発した新型コロナウイルスの感染に必要な受容体のエクソンをヒト化したマウスに同ウイルスを感染させることで臨床に近いモデルで評価し、今後の感染症メカニズムや治療薬の研究開発に繋げる研究となります。 当社は、遺伝子改変動物開発において長年蓄積された高い技術力と知見により、創薬支援事業において有用なモデルマウスを提供しております。また、今回使用する ACE2 エクソンヒト化マウスは、当社独自のエクソンヒト化技術(国際特許出願済 WO/2020/240876)に基づき作製されたモデルマウスであり、新型コロナウイルス感染症治療薬の有効性を検証するにあたっての最適のモデルと考えられます。 当社のエクソンヒト化技術は、既に開発に成功したトランスサイレチン(TTR)エクソンヒト化マウスにおいて、研究成果の論文発表、及び当該 TTR エクソンヒト化マウスを用いた遺伝子治療実験の検証で有用性について報告しております。また、東京大学医科学研究所先進動物研究分野及びC4U株式会社との共同研究も開始しております。 当社は、本共同研究を通じて、当社エクソンヒト化技術の有用性を示すとともに、臨床を反映した感染反応を確認し、全世界の感染症研究に貢献していきたいと考えております。 なお、現段階において、本共同研究契約締結による 2023 年 3 月期の連結業績への影響は、ございませんが、今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。 当社グループは今後も引き続き、付加価値の高い創薬支援サービスの充実を図ってまいります。 ◆ご参考: ※1 BSL3A 施設 BSL3A 施設は、バイオセーフティーレベル(biosafety level)の略称で、細菌・ウイルスな どの微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設について、世界保健機関 (WHO) が制定した Laboratory biosafety manual に基づき、各国で病原体の危険性に応じて 4 段階のリスクグ ループが定められ、それに応じた取扱いレベル 3 の施設です。 ※2 スパイクタンパク質 スパイクタンパク質は、ウイルス粒子の表面に存在するスパイク(突起)状のタンパク質です。スパイクタンパク質には S1 と S2 の領域があります。ウイルスが細胞に侵入(感染)する際は、まず S1 領域が細胞表面のアンギオテンシン変換酵素 2(ACE2)に結合します。スパイクタンパク質の S1 領域は、診断薬、治療薬(中和抗体)やワクチン開発のシーズになると期待されます。 以上