綜合警備保障(2331) – アルソックレポート2021(1)

URLをコピーする
URLをコピーしました!

開示日時:2022/03/30 00:30:00

損益

決算期 売上高 営業益 経常益 EPS
2018.03 43,598,200 3,011,100 3,122,600 191.93
2019.03 44,353,500 3,228,100 3,390,400 219.98
2020.03 46,011,800 3,679,600 3,863,700 238.69
2021.03 46,992,000 3,718,200 3,918,500 247.09

※金額の単位は[万円]

株価

前日終値 50日平均 200日平均 実績PER 予想PER
4,310.0 4,225.9 4,800.25 13.52 15.11

※金額の単位は[円]

キャッシュフロー

決算期 フリーCF 営業CF
2018.03 1,372,000 2,549,600
2019.03 1,487,300 2,877,100
2020.03 1,727,000 3,389,600
2021.03 4,208,300 5,552,200

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

ALSOK REPORT 2021[2021年3月 期]綜合警備保障株式会社証券コード : 2331綜警憲章経営理念我が社は、「ありがとうの心」と「武士の精神」をもって社業を推進し、お客様と社会の安全・安心の確保のために最善を尽くす。経営指針行動規範1. 経営の基本精神何事にも、常に感謝の心を忘れない「ありがとうの心」と、強く、正しく、温かい、「武士の精神」をもって取り組むとともに、社徳のある会社を確立する。2. 経営の優先順位お客様に対して最高のサービス・商品を提供することを最優先とし、併せて社員にとって働きがいのある会社の実現に努めるとともに、収益の拡大を通じて株主の期待に応える。3. 経営の基本戦略1.我々は、常に「ありがとうの心」を基本におき、お客様へのサービスに誠心誠意、最善を尽くします。2.我々は、強く、正しく、温かい、「武士の精神」を体現し、いかなる困難にも正々堂々と立ち向かい、一丸となって目標を達成します。3.我々は、独立自尊の「野鳥精神」をもって、自ら考えて仕事に取り組み、自らの責任で必ず成果を出4.我々は、「誠実、正確、強力、迅速」をモットーに行します。動します。続けます。常に変化する時代のニーズに適うべく、警備業を中核としつつ、新たな分野におけるサービス・商品を幅広く提供する。5.我々は、現状に甘んじることなく、仕事の質の向上と収益の拡大に向けて常に変革を求め、挑戦し4. 社会・公共への貢献安全・安心に関する公の施策に協力し、社会の発展に貢献するサービスの展開と商品の開発を行う。6.我々は、真のリーディングカンパニーにふさわしい人材となるべく、コンプライアンスの意識を高く持つとともに、日々、自己研さんに努めます。会長メッセージALSOKが社会に提供すべき価値 はじめに、今般の新型コロナウイルスの世界的な感染 今年はついに東京2020オリンピック・パラリンピック拡大により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈競技大会が開催されました。ALSOKは創業の理念を胸り申し上げますとともに、感染された皆様に心よりお見に刻み、大会警備JV(共同企業体)の代表としての責務舞い申し上げます。を果たし、「安全・安心」な大会の実現に全力で貢献する ALSOKは、創業者が1964年の東京オリンピックで大ことができました。この大会で成し遂げた経験をこれから会運営に深く関わったことをきっかけに、翌1965年に誕も一層磨き上げ、皆様に提供し続けてまいります。生しました。創業時の理念「ありがとうの心」と「武士の精神」を経営の基本精神に掲げ、お客様と社会の安全の確保のため日々努力してまいりました。この精神は会社が年月を重ねてもなお揺らぐことなく継承するべき原点であるとして、全従業員に脈々と受け継がれ、今日にいたるまでグループ全体でその理想を追求し続けております。 近年は、子ども、高齢者などを狙った犯罪、サイバー犯罪や情報漏えい、激甚化する自然災害、伝染病・感染症の世界的流行など、社会を取り巻くリスクが多様化しています。私たちは、安全を支える社会インフラの一翼を担う企業として、これらの社会的課題の解決に事業を通じて貢献し、持続可能な企業価値の創造に努め、社会に暮らす人々の安心をより確かなものとしていきます。代表取締役会長最高経営責任者(CEO)村井 温ALSOKの4つのモットー 誠実・正確・強力・迅速 創業者が描いた警備会社の理想像誠実太陽…「誠実」をあらわす。・警備会社の生命・契約先の生命、財産を守るという重大使命を持つ正確棒…「正確」をあらわす。・プロの警備は正確であいまいな警備は許されない強力鷲…「強力」をあらわす。・強い精神力迅速月桂樹…「迅速」オリンピックの勇者をあらわす。・警備は常に迅速でなければならなく、警備の根本社章01※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。CONTE NTSOverview・Vision綜警憲章/ALSOKの4つのモットーサステナビリティ・持続可能な社会の実現のためにESGサステナビリティ・CSRマネジメント333537394145地球環境への配慮地域貢献活動コーポレート・ガバナンス取締役、監査役および執行役員0102030709111517192325272931会長メッセージ社長対談ALSOKの価値創造の歩み財務・非財務ハイライトALSOKの事業概況ALSOKの商品・サービス一覧ALSOKの価値創造モデル中期経営計画(Grand Design 2025)ALSOKの強み社会的課題の解決に貢献する商品・サービスの提供ALSOKの研究開発品質向上への取り組み人材育成・活躍への取り組みFinancial Information4954財務セクション会社情報/株式情報/編集方針綜警憲章経営理念我が社は、「ありがとうの心」と「武士の精神」をもって社業を推進し、お客様と社会の安全・安心の確保のために最善を尽くす。経営指針行動規範1. 経営の基本精神徳のある会社を確立する。2. 経営の優先順位3. 経営の基本戦略何事にも、常に感謝の心を忘れない「ありがとうの心」と、強く、正しく、温かい、「武士の精神」をもって取り組むとともに、社2.我々は、強く、正しく、温かい、「武士の精神」を体1.我々は、常に「ありがとうの心」を基本におき、お客様へのサービスに誠心誠意、最善を尽くします。現し、いかなる困難にも正々堂々と立ち向かい、一丸となって目標を達成します。3.我々は、独立自尊の「野鳥精神」をもって、自ら考お客様に対して最高のサービス・商品を提供することを最優えて仕事に取り組み、自らの責任で必ず成果を出先とし、併せて社員にとって働きがいのある会社の実現に努します。めるとともに、収益の拡大を通じて株主の期待に応える。4.我々は、「誠実、正確、強力、迅速」をモットーに行常に変化する時代のニーズに適うべく、警備業を中核としつつ、新たな分野におけるサービス・商品を幅広く提供する。5.我々は、現状に甘んじることなく、仕事の質の向上と収益の拡大に向けて常に変革を求め、挑戦し4. 社会・公共への貢献安全・安心に関する公の施策に協力し、社会の発展に貢献するサービスの展開と商品の開発を行う。6.我々は、真のリーディングカンパニーにふさわしい人材となるべく、コンプライアンスの意識を高く持つとともに、日々、自己研さんに努めます。動します。続けます。ALSOKの4つのモットー 誠実・正確・強力・迅速 創業者が描いた警備会社の理想像太陽…「誠実」をあらわす。・警備会社の生命・契約先の生命、財産を守るという重大使命を持つ誠実正確強力鷲…「強力」をあらわす。・強い精神力迅速棒…「正確」をあらわす。・プロの警備は正確であいまいな警備は許されない社章月桂樹…「迅速」オリンピックの勇者をあらわす。・警備は常に迅速でなければならなく、警備の根本会長メッセージALSOKが社会に提供すべき価値 はじめに、今般の新型コロナウイルスの世界的な感染 今年はついに東京2020オリンピック・パラリンピック拡大により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈競技大会が開催されました。ALSOKは創業の理念を胸り申し上げますとともに、感染された皆様に心よりお見に刻み、大会警備JV(共同企業体)の代表としての責務舞い申し上げます。を果たし、「安全・安心」な大会の実現に全力で貢献する ALSOKは、創業者が1964年の東京オリンピックで大ことができました。この大会で成し遂げた経験をこれから会運営に深く関わったことをきっかけに、翌1965年に誕も一層磨き上げ、皆様に提供し続けてまいります。生しました。創業時の理念「ありがとうの心」と「武士の精神」を経営の基本精神に掲げ、お客様と社会の安全の確保のため日々努力してまいりました。この精神は会社が年月を重ねてもなお揺らぐことなく継承するべき原点であるとして、全従業員に脈々と受け継がれ、今日にいたるまでグループ全体でその理想を追求し続けております。 近年は、子ども、高齢者などを狙った犯罪、サイバー犯罪や情報漏えい、激甚化する自然災害、伝染病・感染症の世界的流行など、社会を取り巻くリスクが多様化しています。私たちは、安全を支える社会インフラの一翼を担う企業として、これらの社会的課題の解決に事業を通じて貢献し、持続可能な企業価値の創造に努め、社会に暮らす人々の安心をより確かなものとしていきます。代表取締役会長最高経営責任者(CEO)村井 温CON TE NTSOverview・Vision0102030709111517192325272931綜警憲章/ALSOKの4つのモットー会長メッセージ社長対談ALSOKの価値創造の歩み財務・非財務ハイライトALSOKの事業概況ALSOKの商品・サービス一覧ALSOKの価値創造モデル中期経営計画(Grand Design 2025)ALSOKの強み社会的課題の解決に貢献する商品・サービスの提供ALSOKの研究開発品質向上への取り組み人材育成・活躍への取り組み※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。サステナビリティ・ESG持続可能な社会の実現のためにサステナビリティ・CSRマネジメント333537394145地球環境への配慮地域貢献活動コーポレート・ガバナンス取締役、監査役および執行役員Financial Information4954財務セクション会社情報/株式情報/編集方針02ALSOK REPORT 2021Overview ・ Vision社長対談CROSS TALK代表取締役社長 最高執行責任者(COO)新潟県立大学 教授青山 幸恭中島 厚志氏ALSOKが未来に必要とされる企業であるために2021年度も引き続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大はとどまる様子がありません。コロナの影響が長引く中、経済の正常化に向けて主要国では従来の封じ込め策の見直しも始まっています。行動規制の緩和とポストコロナ※1対策に焦点がシフトする中、ALSOKはどういう方向に向かうべきなのか。昨年に引き続き新潟県立大学教授の中島厚志様にご意見をいただきました。Theme1コロナと共存するニューノーマルな社会においてALSOKが向かうべき方向とはためと理解しています。今後は、経済との共存を図るという意議論をこれまで行ってきました。実際、サーモカメラや光触媒等味で日本でも行動規制の緩和が進むと思われますが、コロナ空気清浄滅菌装置、PCR検査キットなどのコロナ関連商材の禍での東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の経提供に加え、全国の軽症者収容施設やワクチン接種会場の警験をレガシーとして、企業や個人の自己防衛にどう活かしてい備等、各種サポートなどもさせていただいています。くのか、議論のしどころだと思います。警備事業やビルメンテナンスの世界は、どちらかというとリア中島:ポストコロナに向けての話は、日本より欧米の方が先にルな世界でなかなかデジタル化になりにくい部分はありますが、出ています。三密を避けることや非対面の推奨もありますが、当社では機械警備システム「ALSOK-G7」に二酸化炭素濃度ウィズコロナ時代においては、さらにデジタル対応の拡大につを測定する環境センサーを連動させ換気をお知らする「換気促いて議論し、それを踏まえて前進することが必要になるだろう進ソリューション」や店舗や施設の混雑状況を、カメラ画像を利と思います。用して手軽に施設ホームページやデジタルサイネージへ配信青山:変異株が確認されたこともあり、当社もコロナと共存しできる「ALSOK混雑状況配信サービス」の展開、オンライン商て経済活動を回していくことについて何ができるか、昨年から談などの非対面営業の推進やリモート教育の拡充、効率的なずっと模索しておりました。コロナ禍の中、お客様にとって最大工事の提供などを進めてきました。引き続き、私どもが提供すの安全・安心はコロナにかからないようにすることです。そのる商品・サービスについても、カスタムメイドに変えていきます。ために我々はどういうお手伝いができるのだろうか、というTheme2ポストコロナ時代に対応するため警備業を変える“創造的破壊”※3とは中島:今後はデジタル経済化・グリーン経済化にさらに弾み様単位でお客様の立場に立って需要を創出し、新しい見地でがついていきます。の安全安心サービスを提供すべく、警備サービスを核として、経済のデジタル化では、日本は出遅れている印象があります「警備の範疇を超えて顧客の安全安心を供与するサービス」とが、欧米はデジタルトランスフォーメーションを加速させていして、新たに定義し直し事業転換を図っているところです。ます。中でもEUはGAIA-X※4という、EU共通のデジタル経済中島:今回のパンデミックは自然災害です。確かに具体的なのプラットフォームづくりを進めています。あらゆるデータを全機器の損壊は起きていませんが、機器を使う私たちの考え方部同じフォーマットで載せることが可能で、グーグルなどの民や生活、或いは社会の在り方が棄損されているのは事実です。間企業に依存することなくビッグデータを最大限活用できるそれを乗り越えることができれば、それこそ創造的破壊につな中島教授(以下中島):新型コロナウイルス感染症はいまだ収たPCR検査などでの開催とせざるを得ず、開催前は日本国内プラットフォームにしようとしています。もはや個別のデジタルがると思います。まる様子がありません。ただ、デルタ株などの変異株も出てきで感染が広がるなどの懸念もあったと思います。しかし、それ技術で争うのではなく、GAIA-Xを構築することでデジタル経デジタルトランスフォーメーションにしても、個別のデジタル技ていますが、主要国では従来のコロナ封じ込め策を見直す動なりに上手く感染リスクを回避できたのではないかと思いま済時代のゲームチェンジャーになろうという発想です。術や導入率・装備率を競うのではなく、まったく新しい局面で生きに変わってきました。ワクチンパスポートや医療関係者へのす。そして、そこにはALSOKのご尽力もあったのではないかと一方、グリーン経済化では、日本も含めた主要国が、予想以上まれる社会ニーズが、新たに生まれてきた技術でがらりと変わワクチン接種義務化などによって、これまで同様の防疫対策思いますが、いかがでしょうか。に進む地球温暖化へ対応すべく、21世紀の後半としていたゼる。そういうことが今、進み始めているという気がしています。を維持しつつ、行動規制を緩和しているのです。長期的にコロ青山:感染リスクを排除しつつ、どうやってこの大規模イベントロエミッションを2050年に繰り上げています。ALSOKはアーキテクチャ的な発想でサービスを提供しており、ナは完全終息しにくいという判断で、経済との共存を図る方を警備の面で安全安心に運営するかが重要なテーマでした。青山:これまで57年間やってきた警備の世界には古めかしい大きな変化を急速に生み出すのではないかと期待しています。向に舵を切ったわけです。そうすることで欧米では景気の回紆余曲折はあったと思いますが、結果的にバブル方式※2を含部分がたくさんありますが、これを革新的に変えていかなくて青山:今後、デジタルやグリーン化の流れの中、新たな業態や復が続いています。め、上手くいったのではないでしょうか。大会警備にあたってははなりません。そのためのキーワードは、やはりデジタルであり、仕組み、サービスが生み出され、お客様の安全・安心を守るたそのような中、今年は東京2020オリンピック・パラリンピック多くの警備員が必要となることから、東京2020オリンピック・安全・安心であり、グリーンだと思います。テレワークやリモーめに、我々がお手伝いできる対象が大きく広がっていきます。競技大会が開催されました。開催については賛否両論ありまパラリンピック競技大会警備共同企業体(警備JV)を組成、当トの普及によるサイバーセキュリティニーズの高まり、キャッそして、デジタル化やグリーン化がどんなに進もうとも、最終的したが、今回、日本が万難を排し、コロナに負けず開催したこ社は共同代表を務めました。警備JVへは全国から553社の警シュレスの拡大やデジタル通貨導入の議論。当社を取り巻く環には、人によるサービスが、地域社会の安全・安心を守ることにとは素晴らしいという見方がありました。コロナとの厳しい戦備会社が加入、延べ約47万人が動員されましたが、大きなト境は大きく変化しています。このような変化に対して、当社は、なります。当社は様々な形でこれらの動きをサポートしていきいの最中のオリンピック開催で、無観客や関係者への徹底しラブルもなく終えられたのは警備業界全体の連帯感があった警備、ファシリティマネジメント、介護の各事業について、お客ます。※1 ポストコロナ…世界的なコロナ感染拡大を境に価値観や行動様式の転換が起き、社会に定着する期間※2 バブル方式…選手や関係者の移動・滞在を一定の空間に限定し、外部との接触を極力避ける感染対策方法※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。03※3 創造的破壊…経済学者ヨーゼフ・シュンペーターが提唱した、新しい効率的な設備や方法が古い非効率的な設備や方法を排して、これにとって代わることが経済発展につながる考え方※4 GAIA-X…ドイツ政府とフランス政府が発表した、セキュリティとデータ主権を保護しつつ、データ流通を支援するためのインフラ構想※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。Overview ・ Vision社長対談CROSS TALK代表取締役社長 最高執行責任者(COO)新潟県立大学 教授青山 幸恭中島 厚志氏ALSOKが未来に必要とされる企業であるために2021年度も引き続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大はとどまる様子がありません。コロナの影響が長引く中、経済の正常化に向けて主要国では従来の封じ込め策の見直しも始まっています。行動規制の緩和とポストコロナ※1対策に焦点がシフトする中、ALSOKはどういう方向に向かうべきなのか。昨年に引き続き新潟県立大学教授の中島厚志様にご意見をいただきました。コロナと共存するニューノーマルな社会においてTheme1ALSOKが向かうべき方向とはためと理解しています。今後は、経済との共存を図るという意議論をこれまで行ってきました。実際、サーモカメラや光触媒等味で日本でも行動規制の緩和が進むと思われますが、コロナ空気清浄滅菌装置、PCR検査キットなどのコロナ関連商材の禍での東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の経提供に加え、全国の軽症者収容施設やワクチン接種会場の警験をレガシーとして、企業や個人の自己防衛にどう活かしてい備等、各種サポートなどもさせていただいています。くのか、議論のしどころだと思います。警備事業やビルメンテナンスの世界は、どちらかというとリア中島:ポストコロナに向けての話は、日本より欧米の方が先にルな世界でなかなかデジタル化になりにくい部分はありますが、出ています。三密を避けることや非対面の推奨もありますが、当社では機械警備システム「ALSOK-G7」に二酸化炭素濃度ウィズコロナ時代においては、さらにデジタル対応の拡大につを測定する環境センサーを連動させ換気をお知らする「換気促いて議論し、それを踏まえて前進することが必要になるだろう進ソリューション」や店舗や施設の混雑状況を、カメラ画像を利と思います。用して手軽に施設ホームページやデジタルサイネージへ配信青山:変異株が確認されたこともあり、当社もコロナと共存しできる「ALSOK混雑状況配信サービス」の展開、オンライン商て経済活動を回していくことについて何ができるか、昨年から談などの非対面営業の推進やリモート教育の拡充、効率的なずっと模索しておりました。コロナ禍の中、お客様にとって最大工事の提供などを進めてきました。引き続き、私どもが提供すの安全・安心はコロナにかからないようにすることです。そのる商品・サービスについても、カスタムメイドに変えていきます。ために我々はどういうお手伝いができるのだろうか、というTheme2ポストコロナ時代に対応するため警備業を変える“創造的破壊”※3とは中島:今後はデジタル経済化・グリーン経済化にさらに弾み様単位でお客様の立場に立って需要を創出し、新しい見地でがついていきます。の安全安心サービスを提供すべく、警備サービスを核として、経済のデジタル化では、日本は出遅れている印象があります「警備の範疇を超えて顧客の安全安心を供与するサービス」とが、欧米はデジタルトランスフォーメーションを加速させていして、新たに定義し直し事業転換を図っているところです。ます。中でもEUはGAIA-X※4という、EU共通のデジタル経済中島:今回のパンデミックは自然災害です。確かに具体的なのプラットフォームづくりを進めています。あらゆるデータを全機器の損壊は起きていませんが、機器を使う私たちの考え方部同じフォーマットで載せることが可能で、グーグルなどの民や生活、或いは社会の在り方が棄損されているのは事実です。間企業に依存することなくビッグデータを最大限活用できるそれを乗り越えることができれば、それこそ創造的破壊につな中島教授(以下中島):新型コロナウイルス感染症はいまだ収たPCR検査などでの開催とせざるを得ず、開催前は日本国内プラットフォームにしようとしています。もはや個別のデジタルがると思います。まる様子がありません。ただ、デルタ株などの変異株も出てきで感染が広がるなどの懸念もあったと思います。しかし、それ技術で争うのではなく、GAIA-Xを構築することでデジタル経デジタルトランスフォーメーションにしても、個別のデジタル技ていますが、主要国では従来のコロナ封じ込め策を見直す動なりに上手く感染リスクを回避できたのではないかと思いま済時代のゲームチェンジャーになろうという発想です。術や導入率・装備率を競うのではなく、まったく新しい局面で生きに変わってきました。ワクチンパスポートや医療関係者へのす。そして、そこにはALSOKのご尽力もあったのではないかと一方、グリーン経済化では、日本も含めた主要国が、予想以上まれる社会ニーズが、新たに生まれてきた技術でがらりと変わワクチン接種義務化などによって、これまで同様の防疫対策思いますが、いかがでしょうか。に進む地球温暖化へ対応すべく、21世紀の後半としていたゼる。そういうことが今、進み始めているという気がしています。を維持しつつ、行動規制を緩和しているのです。長期的にコロ青山:感染リスクを排除しつつ、どうやってこの大規模イベントロエミッションを2050年に繰り上げています。ALSOKはアーキテクチャ的な発想でサービスを提供しており、ナは完全終息しにくいという判断で、経済との共存を図る方を警備の面で安全安心に運営するかが重要なテーマでした。青山:これまで57年間やってきた警備の世界には古めかしい大きな変化を急速に生み出すのではないかと期待しています。向に舵を切ったわけです。そうすることで欧米では景気の回紆余曲折はあったと思いますが、結果的にバブル方式※2を含部分がたくさんありますが、これを革新的に変えていかなくて青山:今後、デジタルやグリーン化の流れの中、新たな業態や復が続いています。め、上手くいったのではないでしょうか。大会警備にあたってははなりません。そのためのキーワードは、やはりデジタルであり、仕組み、サービスが生み出され、お客様の安全・安心を守るたそのような中、今年は東京2020オリンピック・パラリンピック多くの警備員が必要となることから、東京2020オリンピック・安全・安心であり、グリーンだと思います。テレワークやリモーめに、我々がお手伝いできる対象が大きく広がっていきます。競技大会が開催されました。開催については賛否両論ありまパラリンピック競技大会警備共同企業体(警備JV)を組成、当トの普及によるサイバーセキュリティニーズの高まり、キャッそして、デジタル化やグリーン化がどんなに進もうとも、最終的したが、今回、日本が万難を排し、コロナに負けず開催したこ社は共同代表を務めました。警備JVへは全国から553社の警シュレスの拡大やデジタル通貨導入の議論。当社を取り巻く環には、人によるサービスが、地域社会の安全・安心を守ることにとは素晴らしいという見方がありました。コロナとの厳しい戦備会社が加入、延べ約47万人が動員されましたが、大きなト境は大きく変化しています。このような変化に対して、当社は、なります。当社は様々な形でこれらの動きをサポートしていきいの最中のオリンピック開催で、無観客や関係者への徹底しラブルもなく終えられたのは警備業界全体の連帯感があった警備、ファシリティマネジメント、介護の各事業について、お客ます。※1 ポストコロナ…世界的なコロナ感染拡大を境に価値観や行動様式の転換が起き、社会に定着する期間※2 バブル方式…選手や関係者の移動・滞在を一定の空間に限定し、外部との接触を極力避ける感染対策方法※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。※3 創造的破壊…経済学者ヨーゼフ・シュンペーターが提唱した、新しい効率的な設備や方法が古い非効率的な設備や方法を排して、これにとって代わることが経済発展につながる考え方※4 GAIA-X…ドイツ政府とフランス政府が発表した、セキュリティとデータ主権を保護しつつ、データ流通を支援するためのインフラ構想※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。04ALSOK REPORT 2021Overview ・ Vision社長対談Theme3安全・安心に対する社会の多様なニーズに対応するために中島:ポストコロナと同時に、ウィズコロナでもニューノーマル代においても必要とされる価値ある企業であり続けることをを踏まえてどう確実に前進するか、ということになろうかと思目指していきます。いますが、いかがでしょうか。そして、社員が活躍できる環境の構築も非常に大切だと思っ青 山:今 期 新たに策 定した「 G D 2 0 2 5( 中 期 経 営 計 画:ています。今は多様な働き方に対する議論から始めています2021−2025年度)」では、ポストコロナやウィズコロナを見が、人が一番大事ということを徹底し、様々な形で人材育成を据えた5年間でALSOKが目指す姿を描きました。その中で当進めていきたいと思います。社を取り巻く顧客や社会の変化は、感染症や地球温暖化、エ中島:“警備業は人が中心”と青山社長は仰っていますが、人こネルギー問題などの「グローバルな問題」、少子高齢化や格差そ最大の財産だと思います。パンデミック対応にしても、創造拡大といった「我が国を巡る問題」、そしてAIやIoT、5G、6G的破壊にしても、きっちり成し遂げていくには最後は人です。などの「先端技術の進展」の3つがあると認識しています。そ過去20年間で日本企業全体の経常利益は1.5倍になりましれに加えて2030年までのSDGsの実現や温室効果ガスのたが、一人当たりの平均賃金は1割落ちて0.9倍になっていま46%削減(2013年度比)もありますし、2050年にはカーボンす。人材投資を増やさないで企業の価値を上げるのは、やはりニュートラルを目指さなくてはなりません。無理があるのではないでしょうか。資源が乏しい日本の潜在CROSS TALK経済社会」「生物多様性」の3つの視点からカーボンニュートラ青山:コロナをきっかけに当社を取り巻く環境も大きく変わっルや循環経済の実現に貢献していきます。ていきます。時代の変化に伴って拡大する多様な安全・安心中島:警備を介して安全・安心の融合サービスを提供する警ニーズに対して、常にお客様に寄り添い、先を見据え、スピー備業は、ポストコロナ時代において「21世紀の成長産業」だとド感をもってお応えしていくことが必要です。足元を固めつつ、思います。次に何をやるのか一歩ずつ足元を固め、それを確実社員一丸となって、着実に歩みを進め、私どもの目指す姿「強にこなしていくことが成長につながります。ALSOKは先陣を靭な綜合安全安心サービス業」を目指してまいります。本日は切ってそのような歩みをしており、大変心強く感じます。貴重なご意見を賜り誠にありがとうございました。対談を終えて新型コロナウイルス感染症を乗り越えて 新型コロナウイルス感染症がパンデミック状態になって2年弱。お 弊社は1965年に創業しましたが、当時の内外社会経済状況と客様に「強靭な綜合安全安心サービス」を提供する立場のALSOKは21世紀の現在の状況とは大きく異なります。少子高齢社会の急速コロナ禍に在ってもその使命は揺らぐことなく曰々地道な内外現場な進展と我が国の人口構成の大幅な変貌、人手不足、地方の過疎での努力を続けています。化と大都市集中、資源、環境制約という状況の大きな変化にあって、 1年延期の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、デル我が国経済力自体の低下と企業の競争力の変化が見られ、AI活用私たちは警備ビジネスモデルの変革を推進しながら、強靭な力を活かすためにも、人材力の向上は最後の経済成長力ではタ株による急速な感染者数の増加の中、関係当局のご努力で無事やりや5G、6Gへの移行等技術面での大きな変革のうねりの真っ只中に綜合安全・安心サービス業を目指そうとしております。これまないかと思います。での警備、ファシリティマネジメントや介護で培ってきた内外青山:そうですね。そのためにも人材の多様化・能力開発を今インフラを強化し、多様なサービス機能を融合させて新しいソまで以上に進めたいと思っています。警備(機械・常駐・警リューションを創ることが必要と考えています。また、産学連携送)・FM、介護関係の担い手となる社員の働き甲斐対策とあ遂げることが出来ました。警備に在っては警備JV553社が一体となっあります。国際情勢では、冷戦の終結から地域統合のマルチ経済体て同じ方向に進んでいたことは感無量でしたが、無観客とはいえ、この制、さらには逆に地域主義の動きとイスラム原理主義の再来、さらに大会の成功は様々な大会関係者(私共では警備と設備管理関係)の血はテロの拡散、中国の台頭と米中対立という国際情勢の大変革期と汗の結晶であり、この結果を踏まえて中島教授と今後のALSOKの方でのコロナパンデミックの勃発。このようなときにこそ、シュンペー向性を新たに確認すべく昨年に引き続きこの対談を設けた次第です。ターの「創造的破壊」がウィズコロナ、ポストコロナの時代に知らずや他企業とのアライアンスによるオープンイノベーションなど、わせて、これらのサービスの生産性向上を図るべく、採用、教 中島教授のご指摘の通り、ポストコロナに向けては欧米の方が既知らずの間に進み、私共がその先兵としてSDGsのプラットフォー今まで取り組んでいることもありますが、我々に近しい企業の育研修での人材育成を図り、グローバルに展開していきます。に先に進んでおり、DXの加速=経済のデジタル化については、コロナマーとしての役割を多少なりとも果たしていければと思っております。方々とともに、マーケット別にどういう商品・サービスを提供また、サステナビリティへの取り組みも強化したいと思います。できるかなど進化させ、それぞれのお客様のリスクに適した当社の経営理念である「ありがとうの心」と「武士の精神」を対応を強化し、警備業を中核にさらに新しい業務領域を広げもって社業を推進することの具体例が、まさにSDGsの中身でていきたいと考えます。このように、お客様と日々接する場面あると思っています。特に環境問題に関しては、人類共通の課禍におけるリモートワークの推進やデジタル庁の2021年9月創設を教授のお話にある通り、人を大事にするALSOKグループの人財投含め、ようやくその具体化が図られたところです。また経済のグリーン資を積極的に進め、2020年代の我が国はもとよりアジア諸国での化についてはようやく日本も本腰を入れ、COP26においても表明さ安全安心サービスを着実に提供することによりその評価を高めたいれている2050年カーボンニュートラル、2030年▲46%を掲げてエと思っております。ネルギー政策その他を展開しようとしており、我が国の各業界は正ににあった具体的なソリューションを提供し続けることで、次世題であるという認識を持ち、「温室効果ガスの削減」「循環型待ったなしの状況です。代表取締役社長 青山 幸恭青山 幸恭Profile1975年 3月東京大学 法学部 卒業1975年 4月大蔵省(現財務省) 入省1980年潮来税務署長1992年 7月オックスフォード大学客員研究員1993年 7月大臣官房企画官 兼 大臣官房調査企画課1994年 7月東京国税局査察部長1995年 8月和歌山県警察本部長2000年 6月環境庁企画調整局企画調整課長2002年 7月横浜税関長2003年 7月大臣官房参事官 兼 大臣官房審議官(関税局担当)2005年 12月兼 東京大学客員教授2006年 7月関税局長2008年 7月退官2008年 8月綜合警備保障株式会社 入社 常務執行役員に就任2009年 6月同社 代表取締役、専務執行役員に就任2010年 4月同社 代表取締役副社長に就任2012年 4月同社 代表取締役社長に就任 現在に至る中島 厚志氏Profile1975年 3月 1975年 4月 1987年 8月 1992年 4月 1995年 5月 1997年 6月 1999年 10月 2000年 6月 東京大学 法学部 卒業 株式会社日本興業銀行入行 調査部主任部員 国際営業第一部課長産業調査部 主任部員、同副部長パリ支店 副支店長、同支店長パリ興銀 社長 調査部長2002年4月〜2003年3月 みずほ総合研究所執行役員 調査本部副本部長 兼みずほコーポレート銀行調査部長2003年3月〜2004年3月 みずほコーポレート銀行執行役員調査部長 2004年4月〜2011年3月 みずほ総合研究所(株)専務執行役員、調査本部長兼みずほ総合研究所執行役員 調査本部副本部長2011年 4月 2020年 4月 独立行政法人経済産業研究所理事長 新潟県立大学教授、 2020年 6月 公益財団法人日仏会館理事長を兼職独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェローを兼職※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。05Overview ・ Vision社長対談Theme3安全・安心に対する社会の多様なニーズに対応するために中島:ポストコロナと同時に、ウィズコロナでもニューノーマル代においても必要とされる価値ある企業であり続けることをを踏まえてどう確実に前進するか、ということになろうかと思目指していきます。いますが、いかがでしょうか。そして、社員が活躍できる環境の構築も非常に大切だと思っ青 山:今 期 新たに策 定した「 G D 2 0 2 5( 中 期 経 営 計 画:ています。今は多様な働き方に対する議論から始めています2021−2025年度)」では、ポストコロナやウィズコロナを見が、人が一番大事ということを徹底し、様々な形で人材育成を据えた5年間でALSOKが目指す姿を描きました。その中で当進めていきたいと思います。社を取り巻く顧客や社会の変化は、感染症や地球温暖化、エ中島:“警備業は人が中心”と青山社長は仰っていますが、人こネルギー問題などの「グローバルな問題」、少子高齢化や格差そ最大の財産だと思います。パンデミック対応にしても、創造拡大といった「我が国を巡る問題」、そしてAIやIoT、5G、6G的破壊にしても、きっちり成し遂げていくには最後は人です。などの「先端技術の進展」の3つがあると認識しています。そ過去20年間で日本企業全体の経常利益は1.5倍になりましれに加えて2030年までのSDGsの実現や温室効果ガスのたが、一人当たりの平均賃金は1割落ちて0.9倍になっていま46%削減(2013年度比)もありますし、2050年にはカーボンす。人材投資を増やさないで企業の価値を上げるのは、やはりニュートラルを目指さなくてはなりません。無理があるのではないでしょうか。資源が乏しい日本の潜在CROSS TALK経済社会」「生物多様性」の3つの視点からカーボンニュートラ青山:コロナをきっかけに当社を取り巻く環境も大きく変わっルや循環経済の実現に貢献していきます。ていきます。時代の変化に伴って拡大する多様な安全・安心中島:警備を介して安全・安心の融合サービスを提供する警ニーズに対して、常にお客様に寄り添い、先を見据え、スピー備業は、ポストコロナ時代において「21世紀の成長産業」だとド感をもってお応えしていくことが必要です。足元を固めつつ、思います。次に何をやるのか一歩ずつ足元を固め、それを確実社員一丸となって、着実に歩みを進め、私どもの目指す姿「強にこなしていくことが成長につながります。ALSOKは先陣を靭な綜合安全安心サービス業」を目指してまいります。本日は切ってそのような歩みをしており、大変心強く感じます。貴重なご意見を賜り誠にありがとうございました。対談を終えて新型コロナウイルス感染症を乗り越えて 新型コロナウイルス感染症がパンデミック状態になって2年弱。お 弊社は1965年に創業しましたが、当時の内外社会経済状況と客様に「強靭な綜合安全安心サービス」を提供する立場のALSOKは21世紀の現在の状況とは大きく異なります。少子高齢社会の急速コロナ禍に在ってもその使命は揺らぐことなく曰々地道な内外現場な進展と我が国の人口構成の大幅な変貌、人手不足、地方の過疎での努力を続けています。化と大都市集中、資源、環境制約という状況の大きな変化にあって、 1年延期の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、デル我が国経済力自体の低下と企業の競争力の変化が見られ、AI活用私たちは警備ビジネスモデルの変革を推進しながら、強靭な力を活かすためにも、人材力の向上は最後の経済成長力ではタ株による急速な感染者数の増加の中、関係当局のご努力で無事やりや5G、6Gへの移行等技術面での大きな変革のうねりの真っ只中に綜合安全・安心サービス業を目指そうとしております。これまないかと思います。での警備、ファシリティマネジメントや介護で培ってきた内外青山:そうですね。そのためにも人材の多様化・能力開発を今インフラを強化し、多様なサービス機能を融合させて新しいソまで以上に進めたいと思っています。警備(機械・常駐・警リューションを創ることが必要と考えています。また、産学連携送)・FM、介護関係の担い手となる社員の働き甲斐対策とあ遂げることが出来ました。警備に在っては警備JV553社が一体となっあります。国際情勢では、冷戦の終結から地域統合のマルチ経済体て同じ方向に進んでいたことは感無量でしたが、無観客とはいえ、この制、さらには逆に地域主義の動きとイスラム原理主義の再来、さらに大会の成功は様々な大会関係者(私共では警備と設備管理関係)の血はテロの拡散、中国の台頭と米中対立という国際情勢の大変革期と汗の結晶であり、この結果を踏まえて中島教授と今後のALSOKの方でのコロナパンデミックの勃発。このようなときにこそ、シュンペー向性を新たに確認すべく昨年に引き続きこの対談を設けた次第です。ターの「創造的破壊」がウィズコロナ、ポストコロナの時代に知らずや他企業とのアライアンスによるオープンイノベーションなど、わせて、これらのサービスの生産性向上を図るべく、採用、教 中島教授のご指摘の通り、ポストコロナに向けては欧米の方が既知らずの間に進み、私共がその先兵としてSDGsのプラットフォー今まで取り組んでいることもありますが、我々に近しい企業の育研修での人材育成を図り、グローバルに展開していきます。に先に進んでおり、DXの加速=経済のデジタル化については、コロナマーとしての役割を多少なりとも果たしていければと思っております。方々とともに、マーケット別にどういう商品・サービスを提供また、サステナビリティへの取り組みも強化したいと思います。できるかなど進化させ、それぞれのお客様のリスクに適した当社の経営理念である「ありがとうの心」と「武士の精神」を対応を強化し、警備業を中核にさらに新しい業務領域を広げもって社業を推進することの具体例が、まさにSDGsの中身でていきたいと考えます。このように、お客様と日々接する場面あると思っています。特に環境問題に関しては、人類共通の課禍におけるリモートワークの推進やデジタル庁の2021年9月創設を教授のお話にある通り、人を大事にするALSOKグループの人財投含め、ようやくその具体化が図られたところです。また経済のグリーン資を積極的に進め、2020年代の我が国はもとよりアジア諸国での化についてはようやく日本も本腰を入れ、COP26においても表明さ安全安心サービスを着実に提供することによりその評価を高めたいれている2050年カーボンニュートラル、2030年▲46%を掲げてエと思っております。ネルギー政策その他を展開しようとしており、我が国の各業界は正ににあった具体的なソリューションを提供し続けることで、次世題であるという認識を持ち、「温室効果ガスの削減」「循環型待ったなしの状況です。代表取締役社長 青山 幸恭青山 幸恭Profile1975年 3月東京大学 法学部 卒業1975年 4月大蔵省(現財務省) 入省1980年潮来税務署長1992年 7月オックスフォード大学客員研究員1993年 7月大臣官房企画官 兼 大臣官房調査企画課1994年 7月東京国税局査察部長1995年 8月和歌山県警察本部長2000年 6月環境庁企画調整局企画調整課長2002年 7月横浜税関長2003年 7月大臣官房参事官 兼 大臣官房審議官(関税局担当)2005年 12月兼 東京大学客員教授2006年 7月関税局長2008年 7月退官2008年 8月綜合警備保障株式会社 入社 常務執行役員に就任2009年 6月同社 代表取締役、専務執行役員に就任2010年 4月同社 代表取締役副社長に就任2012年 4月同社 代表取締役社長に就任 現在に至る中島 厚志氏Profile1975年 3月 1975年 4月 1987年 8月 1992年 4月 1995年 5月 1997年 6月 1999年 10月 2000年 6月 東京大学 法学部 卒業 株式会社日本興業銀行入行 調査部主任部員 国際営業第一部課長産業調査部 主任部員、同副部長パリ支店 副支店長、同支店長パリ興銀 社長 調査部長2002年4月〜2003年3月 みずほ総合研究所執行役員 調査本部副本部長 兼みずほコーポレート銀行調査部長2003年3月〜2004年3月 みずほコーポレート銀行執行役員調査部長 2004年4月〜2011年3月 みずほ総合研究所(株)専務執行役員、調査本部長兼みずほ総合研究所執行役員 調査本部副本部長2011年 4月 2020年 4月 独立行政法人経済産業研究所理事長 新潟県立大学教授、 2020年 6月 公益財団法人日仏会館理事長を兼職独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェローを兼職※ALSOKは、東京2020オフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)です。06ALSOK REPORT 2021Overview ・ VisionALSOKの価値創造の歩み先進的なチャレンジと独創性を発揮して、社会的課題を解決 ALSOKは、創業以来、「安全・安心」な社会の実現を目指してきました。半世紀におよぶ歴史のなかで、警備の技術やサービスの品質、人材の教育を追求し、そしてそれらを強みとして歩んできました。これからも先進的なチャレンジと2,483億円独創性を発揮して、社会的課題を解決していきます。1,812億円1,201億円売上高 ■■■■セキュリティ事業の売上高■■■■セキュリティ事業以外の売上高401億円1.5億円7億円2020年度売上高4,699億円2,792億円196519701975198019851990199520002002(上場)200520102015(cid:31)(cid:30)(cid:29)(cid:28)〜創業の時代(cid:31)(cid:30)(cid:27)(cid:28)〜守成の時代(cid:31)(cid:30)(cid:30)(cid:30)〜(cid:26)(cid:25)(cid:31)(cid:25)〜第二の創業の時代第三の創業の時代1965年警備請負業を主たる事 業 目 的として綜合警備保障㈱を設立1988年一般家庭向け機械警備「タクルス®」を開発、発売1995年2002年を上場2003年制定東京証券取引所市場第一部に株式新コーポレートブランド「ALSOK」を都内の機械警備の一元的な集中監視と指令業務を行う東京指令センターを運用開始1997年従来のCD機に加え収納代行、情報検索機能等を搭載した多機能型ATM「MMK®」を開発、発売2005年子どもたちの安全を守るために、守りのプロで あ る 当 社 社 員 を 講 師 として 派 遣する「ALSOKあんしん教室®」を全国展開2005年ロボットを用いた常駐警備システムを可能とする新型巡回警備ロボットを開発、発売1966年警備輸送業務の開始1967年法人向け機械警備「綜合ガードシステム®」を開発、発売1970年1975年日本万国博覧会の常駐警備を実施常駐警備に設備制御・監視ができる設備を併用した「オルムシステム®」を開発、発売1997年売上金や釣銭の流れを円滑化し、現金処理に係る要因の省力化・設備コストの削減に効果を発揮する「入金機オンラインシステム」を開発、発売2005年2008年大型住宅向けに機能を拡充させた「ALSOKホームセキュリティX7」をインターネット警備サービスの標準化など、お客様視点で発想した「安2020年開発、発売心・便利」な機能を強化した「ALSOK法人企業向けセキュリティシステムホームセキュリティα」を開発、発売「ALSOKーG7(ジーセブン)」を販売開始1998年一般家庭向けに、防犯・防災 警 備 の ほ か 救 急 情 報 、ホームバンキング、健康相談などの生活便利機能を備えた「SOKホームセキュリティ」を開発、発売07GD2020GD2017(年度)20202012年個人向けブランド「HOME ALSOK」立ち上げ2013年高齢者向け緊急通報・相談サービス「HOME ALSOKみまもりサポート®」を販売開始2015年店舗で利用する釣銭を出金・両替し、売上金を銀行へ持ち込むことなく入金できる「入出金機オンラインシステム」を開発、発売2020年「HOME ALSOKみまもりサポート®」リニューアル発売三菱商事との資本業務提携を機に「中央監視盤」の2020年取り扱い開始出入管理電力監視照明制御中央監視システムセキュリティ消防設備空調制御Overview ・ VisionALSOKの価値創造の歩み先進的なチャレンジと独創性を発揮して、社会的課題を解決 ALSOKは、創業以来、「安全・安心」な社会の実現を目指してきました。半世紀におよぶ歴史のなかで、警備の技術やサービスの品質、人材の教育を追求し、そしてそれらを強みとして歩んできました。これからも先進的なチャレンジと2,483億円独創性を発揮して、社会的課題を解決していきます。1,812億円1,201億円売上高 ■■■■セキュリティ事業の売上高■■■■セキュリティ事業以外の売上高401億円1.5億円7億円2020年度売上高4,699億円2,792億円196519701975198019851990199520002002(上場)200520102015(cid:31)(cid:30)(cid:29)(cid:28)〜創業の時代(cid:31)(cid:30)(cid:27)(cid:28)〜守成の時代(cid:31)(cid:30)(cid:30)(cid:30)〜(cid:26)(cid:25)(cid:31)(cid:25)〜第二の創業の時代第三の創業の時代1965年警備請負業を主たる事 業 目 的として綜合警備保障㈱を設立1988年一般家庭向け機械警備「タクルス®」を開発、発売1995年2002年2003年東京証券取引所市場第一部に株式を上場新コーポレートブランド「ALSOK」を制定1966年警備輸送業務の開始1967年を開発、発売法人向け機械警備「綜合ガードシステム®」2005年子どもたちの安全を守るために、守りのプロで あ る 当 社 社 員 を 講 師 として 派 遣する「ALSOKあんしん教室®」を全国展開2005年ロボットを用いた常駐警備システムを可能とする新型巡回警備ロボットを開発、発売都内の機械警備の一元的な集中監視と指令業務を行う東京指令センターを運用開始1997年従来のCD機に加え収納代行、情報検索機能等を搭載した多機能型ATM「MMK®」を開発、発売1998年一般家庭向けに、防犯・防災 警 備 の ほ か 救 急 情 報 、ホームバンキング、健康相談などの生活便利機能を備えた「SOKホームセキュリ1970年1975年1997年売上金や釣銭の流れを円滑化し、現金処理に係る日本万国博覧会の常駐警備を実施常駐警備に設備制御・監視ができる設備を要因の省力化・設備コストの削減に効果を発揮すティ」を開発、発売併用した「オルムシステム®」を開発、発売る「入金機オンラインシステム」を開発、発売2005年大型住宅向けに機能を拡充させた「ALSOKホームセキュリティX7」を開発、発売2008年インターネット警備サービスの標準化など、お客様視点で発想した「安心・便利」な機能を強化した「ALSOKホームセキュリティα」を開発、発売2020年法人企業向けセキュリティシステム「ALSOKーG7(ジーセブン)」を販売開始2012年個人向けブランド「HOME ALSOK」立ち上げ2013年高齢者向け緊急通報・相談サービス「HOME ALSOKみまもりサポート®」を販売開始2015年店舗で利用する釣銭を出金・両替し、売上金を銀行へ持ち込むことなく入金できる「入出金機オンラインシステム」を開発、発売GD2020GD2017(年度)20202020年「HOME ALSOKみまもりサポート®」リニューアル発売2020年三菱商事との資本業務提携を機に「中央監視盤」の取り扱い開始出入管理電力監視照明制御中央監視システムセキュリティ消防設備空調制御08ALSOK REPORT 2021Overview ・ Vision財務・非財務ハイライト売上高親会社株主に帰属する当期純利益4,699億円2.1%増前期比250億円3.5%増前期比経常利益配当性向392億円0.9%増前期比29.1%0.2p減前期比ROA機械警備契約件数 法人/個人9.6%0.5p減前期末比8.6%0.7p減前期末比09設備投資額減価償却費136億円158億円法人個人540,410件449,745件EEnvironmentCO2排出量 売上高原単位(グループ)※0.177t-CO₂/百万円前期比0.3%増CO2排出量(グループ)※売上高83,302t-CO₂/4,699億円前期比2.5%増燃料使用量(グループ)電力使用量(グループ)16,942kl66,260千kWhSSocial従業員数(連結)38,444人女性従業員数(連結)5,465人前期末比8.93%増介護施設入居者数約6,200人介護サービス等利用者数約21,400人4.0%延べ20,434人(普通・上級含む)GGovernance取締役・監査役16人累計163.3万人内部通報制度グループ会社利用数73社取締役12人(うち社外取締役4人)監査役4人(うち社外監査役3人)ISO27001(ISMS)認証取得グループ会社数19社取締役会出席率法令違反件数100%0件※グループのCO₂排出量は、単体の排出量をもとに算出しています。将来、集計方法・集計範囲の見直しにより、報告の値が変更となる可能性があります。ROE設備投資額/減価償却費女性管理職比率(単体)救急救命講習修了者数ALSOKあんしん教室®参加人数  Overview ・ Vision財務・非財務ハイライト売上高親会社株主に帰属する当期純利益4,699億円前期比2.1%増250億円前期比3.5%増経常利益配当性向392億円前期比0.9%増29.1%前期比0.2p減9.6%前期末比0.5p減8.6%前期末比0.7p減設備投資額減価償却費136億円158億円法人個人540,410件449,745件ROA機械警備契約件数 法人/個人EEnvironmentCO2排出量 売上高原単位(グループ)※0.177t-CO₂/百万円前期比0.3%増CO2排出量(グループ)※売上高83,302t-CO₂/4,699億円前期比2.5%増燃料使用量(グループ)電力使用量(グループ)16,942kl66,260千kWhSSocial従業員数(連結)38,444人女性従業員数(連結)5,465人前期末比8.93%増介護施設入居者数約6,200人介護サービス等利用者数約21,400人4.0%延べ20,434人(普通・上級含む)GGovernance取締役・監査役16人累計163.3万人内部通報制度グループ会社利用数73社取締役12人(うち社外取締役4人)監査役4人(うち社外監査役3人)ISO27001(ISMS)認証取得グループ会社数19社取締役会出席率法令違反件数100%0件※グループのCO₂排出量は、単体の排出量をもとに算出しています。将来、集計方法・集計範囲の見直しにより、報告の値が変更となる可能性があります。10ROE設備投資額/減価償却費女性管理職比率(単体)救急救命講習修了者数ALSOKあんしん教室®参加人数  ALSOK REPORT 2021Overview ・ VisionALSOKの事業概況警備ビジネスモデルの変革サービス領域を拡大し、強靭な「綜合安全安心サービス業」を目指す 1年延期された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響により、一部サービス業は、依然厳しい経営状況にありますが、業績回復が鮮明な製造業を中心に感染症防止対策を含めた安全・安心ニーズが拡大してきています。今後については、ワクチン接種の拡大、新薬の開発等により個人消費を含めた経済活動正常化への動きが加速されることが期待されます。 このような事業環境の中で当社グループは、国民生活・国民経済の安定確保に不可欠な業務である社会の安全・安心に関するサービス(セキュリティサービス事業、綜合管理・防災事業、介護・高齢者生活支援事業)を行う事業者として、十分な感染防止策を講じつつ適切にサービス提供を継続していくとともに、リスクが多様化す

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアしたい方はこちらからどうぞ
URLをコピーする
URLをコピーしました!