旭化成(3407) – サステナビリティレポート2021_Part1

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開示日時:2022/01/15 00:30:00

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損益情報

発表日 売上高 営業益 経常益 EPS
2018/03/31 204,221,600 19,847,500 19,826,700 121.93
2019/03/31 217,040,300 20,958,800 20,576,800 105.66
2020/03/31 215,164,600 17,726,400 17,519,200 74.85
2021/03/31 210,605,100 17,180,800 16,897,400 57.49

※金額の単位は[万円]

キャッシュフロー

発表日 フリーCF 営業CF
2018/03/31 15,361,900 24,989,100
2019/03/31 8,720,800 21,206,200
2020/03/31 -2,999,000 12,446,000
2021/03/31 10,338,400 25,367,600

※金額の単位は[万円]

▼テキスト箇所の抽出

Care for People,Care for Earthサステナビリティレポート 2021旭化成グループ旭化成グループ サステナビリティレポート2021目 次編集方針トップメッセ―ジくらしの中の旭化成事業を通じた貢献サステナビリティ・ビジョン ―旭化成グループが目指す姿サステナビリティ・マネジメントマネジメント体制マテリアリティとSDGs参画イニシアティブ・加盟団体ステークホルダーとのかかわり旭化成グループのレスポンシブル・ケアレスポンシブル・ケア実施部場一覧2020年度 レスポンシブル・ケアの目標と達成状況環境環境マネジメント気候変動気候変動への対応TCFD提言に基づく開示汚染と資源水資源の保全生物多様性保全旭化成グループの環境貢献製品環境貢献製品の紹介社会品質保証CSR調達人財12358131417192023262728313135394446525459606669697277人権労働安全衛生および健康経営労働安全衛生健康経営保安防災社会活動地域社会社会貢献活動ガバナンスコーポレート・ガバナンスコンプライアンスリスクマネジメント税務方針ESGデータ環境社会ガバナンス社外からの評価方針類GRIスタンダード対照表SASB対照表8385859196102102104111112119123126128138142143146148159162第三者検証意見書・第三者保証報告書表紙で使用している写真について2021年3〜4月に当社グループの全従業員・役員を対象に開催した、サステナビリティ・フォトコンテスト入賞作品の一部を使用しています。身近なところから「サステナビリティ」について考え、行動するきっかけとなる写真を募集し、世界各国の当社グループの拠点から2,300点を超えるすばらしい写真作品の応募がありました。人財・雇用に対する考え方人財の育成・活躍ダイバーシティPDFの機能についてこのPDFは、Webサイトと同様にリンク機能が付いています。各ページ左下の矢印マークをクリックすると、直前に閲覧していたページに戻ります。編集⽅針編集⽅針編集⽅針編集⽅針はじめに対象期間対象範囲旭化成グループは、1991年に初めて「環境報告書」を発⾏し、2006年からは社会的責任に関わる情報を開⽰する「CSRレポート」として充実させ、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを図り、説明責任を継続的に果たしてきました。 欧州を中⼼とした財務情報と⾮財務情報の統合報告の流れの中で、旭化成は2014年より、「アニュアルレポート」と「CSRレポート」を「旭化成レポート」として統合して発⾏するとともに、CSR活動の詳細については当ウェブサイトにおいて情報を開⽰しています。2019年より、ウェブサイト、報告書ともに「サステナビリティレポート」とし、2019年度にスタートした中期経営計画「Cs+(シーズプラス) forTomorrow 2021」に⽰す「Care for People, Care for Earth(⼈と地球の未来を想う)」というキーワードを軸に、当社グループのサステナビリティの考え⽅や、事業を通じた持続可能な社会の実現への貢献を⽰しています。また、活動の枠組みを「環境(E)」「社会(S)」「ガバナンス(G)」に整理し、⽅針や体制、活動内容、数値データなどの情報を網羅的に報告しています。対象期間は2020年度(2020年4⽉〜2021年3⽉)を中⼼としていますが、⼀部当該期間以後の内容も含まれています。持株会社である旭化成株式会社および同社の連結⼦会社(2021年3⽉31⽇現在)です。旭化成株式会社は、2016年4⽉1⽇付で、旭化成ケミカルズ株式会社、旭化成せんい株式会社、旭化成イーマテリアルズ株式会社を吸収合併しました。そのため本報告では、これら吸収合併した会社については、「旧旭化成ケミカルズ」等の表記をしています。また、対象範囲と異なるデータについては、注釈を明記しています。 なお、レスポンシブル・ケア(RC)活動に関する報告については、同活動を実施している国内外のグループ会社を対象としています。RC実施部場⼀覧は以下に掲載しています。旭化成グループのレスポンシブル・ケアお問い合わせ窓⼝企業活動に関するお問い合わせは、ウェブ、またはお電話でお受けしております。 ウェブからのお問い合わせは、以下のページのメールフォームをご利⽤ください。https://www.asahi-kasei.com/jp/contact_us/contact/参考ガイドラインサステナビリティに関する情報開⽰においては、下記の報告ガイドラインおよび枠組みを参考にしています。GRI「サステナビリティ・レポーティング・スタンダード」環境省「環境報告ガイドライン(2018)」SASB(⽶国サステナビリティ会計基準審議会)スタンダード国際標準化機構「ISO26000」発⾏⽇発⾏⽇ 2021年10⽉次回発⾏予定:2022年10⽉、前回発⾏:2020年10⽉旭化成グループ サステナビリティレポート20211トップメッセージトップメッセージトップメッセージトップメッセージ「Care for People」「Care for Earth」の2つの視点で、 持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けてまいります。COVID-19の感染拡⼤以降、世の中では地殻変動ともいうべき変化が起きています。いのちや健康・衛⽣に対する意識の⾼まり、新たな社会課題の表出、働き⽅やくらしにおける⼈びとの価値観の転換などが起こっています。 また、気候変動の原因とされる温室効果ガス削減の緊急性と難しさが⼀段と明らかになり、世界では改めてカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが、加速しています。さらに、強制労働等のビジネスによる⼈権侵害を是正/予防するなどの、⼈権問題への取り組みも急務となっています。 持続可能な社会の実現に向けた⾏動の重要性は⾼まるばかりです。旭化成グループは「世界の⼈びとのいのちとくらしに貢献する」ことをグループミッションとしています。私たちはその姿勢を、「Care for People,Care for Earth(⼈と地球の未来を想う)」という⾔葉で表しました。当社グループは従来にも増して、⼀段と強く求められるようになった持続可能な社会への貢献に向けた取り組みを、「Care for People」「Care for Earth」の視点で進めてまいります。「Care for People」では、withコロナ、afterコロナのニューノーマルにおいて⼈びとが⽣き⽣きと暮らせる社会の実現に貢献する取り組みを進めます。新型コロナ感染拡⼤の中では、緊急対応として⼈⼯呼吸器等の増産、医療⽤ガウンの製造などを⾏い、また、ワクチンや治療薬の製造で必要となるプロセスフィルターの安定供給や増産に注⼒しました。他⽅、⻑寿⾼齢化が世界で中⻑期的に進⾏する中、整形外科や救命救急領域の医薬品・医療機器の展開も進めています。さらに、⼈びとが安⼼で快適な毎⽇をいつまでも送れる、豊かなくらしの舞台を提供する住宅事業の展開にも⼒を⼊れています。「Care for Earth」では、カーボンニュートラルでサステナブルな社会の実現に向けた貢献を進めます。当社グループは、⾃社のGHG排出量について、2050年でのカーボンニュートラル実現を⽬指すことを、2021年5⽉に表明しました。カーボンニュートラルの達成は、化学を事業の柱とする当社グループにとって⼤きな挑戦です。しかし、これからの世代に明るい未来を約束するため、私たちの世代が責任を持って取り組むべきと考えています。⼀⽅、化学は世界のGHGを削減し、持続可能な社会を実現する上で、⼤きな貢献を果たすことができます。化学を中⼼とするマテリアル領域と、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や断熱材を展開する住宅領域での当社グループの技術と製品によって、社会に新たな価値を提供してまいります。先の読みにくい、不連続・不確実な経営環境の中、基盤となる事項をしっかりと固めて進んでいくことが必要です。当社グループは、コンプライアンス、安全・品質、⼈権尊重等を徹底するとともに、ステークホルダーの皆様との適切なコミュニケーションを⾏いながら、「持続可能な社会への貢献」に向けて挑戦を進めてまいります。代表取締役社⻑ 旭化成グループ サステナビリティレポート20212くらしの中 の 旭化成家(戸建・賃貸住宅、分譲マンション)ゲーム機器(ポリアセタール樹脂)旭化成グループ サステナビリティレポート20213Automobile自動車内装材(人工皮革)ボトル容器(ポリエチレン樹脂)旭化成グループ サステナビリティレポート20214事業を通じた貢献事業を通じた貢献事業を通じた貢献事業を通じた貢献旭化成グループは、2019年度より、「サステナビリティ」を中核に据えた3カ年の中期経営計画「Cs+(シーズプラス) for Tomorrow 2021」をスタートさせました。持続可能な社会の構築に貢献するため、事業を通じてさまざまな社会課題の解決に貢献していきます。現中期経営計画では、⼈と地球の持続的な発展に貢献し続けていく当社グループの姿勢を、「Care for People, Care for Earth(⼈と地球の未来を想う)」と表現しました。これを全事業に共通する価値提供の視点として、さまざまな場所や分野で、サステナブルな未来へとつながる新しい価値を⽣み出していきます。旭化成グループ サステナビリティレポート20215貢献分野と事業例*研究開発段階グループの価値提供注⼒分野Care for PeopleCare for Earthマテリアル領域Environment & Energyクリーンエネルギー創出電池セパレータ「ハイポア™」「Celgard®」「Daramic®」アルカリ⽔電解⽔素製造システム(グリーン⽔素)*省エネ・環境改善CO2センサー⽔処理⽤ろ過モジュールイオン交換膜低炭素社会への貢献次世代CO2ケミストリー*新規CO2分離・回収システム*Mobility安⼼・安全省燃費エアバッグ基材タイヤ向けS-SBRアルコールセンサー軽量化素材⾮接触脈波センシング*鉛蓄電池⽤セパレータ「Daramic®」快適空間マイクロファイバースエード「ラムースEV/HEV®」低VOC素材空調⽤CO2センサーリチウムイオン⼆次電池(LIB)⽤セパレータ「ハイポア™」「Celgard®」LIB⽤関連素材旭化成グループ サステナビリティレポート20216グループの価値提供注⼒分野Care for PeopleCare for EarthLife Material快適・便利フードロス削減・低環境負荷紙おむつ素材「サランラップ®」5G関連(ガラスクロス等)「ジップロック®」再⽣セルロース繊維⽔現像・板状感光性樹脂住宅領域Home & Living安全・安⼼/快適・健康環境への貢献⼾建住宅「へーベルハウス™」ZEH/太陽光発電システム等集合住宅「へーベルメゾン™」⾼性能断熱材優良中古住宅「ストックへーベルハウス™」ヘルスケア領域Health Care急性疾患(救命救急、循環器)健康医薬品・⾷品添加剤殺菌⽤深紫外LED⾎液凝固阻⽌剤「リコモジュリン®」サーモガード™システムアフェレシス着⽤型⾃動除細動器「LifeVest®」⼼筋梗塞、脳梗塞*慢性疾患(整形、透析)⾻粗鬆症治療剤「テリボン®」⾻粗鬆症治療剤「リクラスト®」関節リウマチ治療剤「ケブザラ®」透析関連製品⾃⼰免疫疾患、疼痛*「⾻検‐⾻にも検診プロジェクト‐」安全なバイオ医薬品の提供ウイルス除去フィルター「プラノバ™」バイオプロセス機器旭化成グループ サステナビリティレポート20217サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿旭化成グループのサステナビリティに対する考え⽅2050年に向けたサステナビリティの⽅向性旭化成グループは、サステナブルな社会の実現に向けた⾏動を⼀段と推進していくため「サステナビリティ基本⽅針」を2021年に制定しました。サステナビリティ基本⽅針旭化成グループは、「世界の⼈びとの“いのち”と“くらし”に貢献」するため、「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値向上」の2つのサステナビリティの好循環を追求します。価値ある「持続可能な社会への貢献」が、⾼い収益性を伴う「持続的な企業価値向上」をもたらし、これが更なる貢献への挑戦を可能にしていく姿です。当社グループは、その実現に最適なガバナンスを追求するとともに、以下を実践していきます。持続可能な社会への貢献による価値創出⼈と地球の課題解決を、付加価値の⾼い事業ドメインにより、追求します [Care for People, Care for Earth]当社グループの特⻑である多様性と変⾰⼒を価値創出に活かします [Connect, Communication, Challenge]責任ある事業活動法令を遵守するとともに、企業活動に関する国際規範を尊重します [Compliance]環境保全、保安防災、労働安全衛⽣、健康、⼈権、品質保証に、あらゆる事業活動で配慮しますステークホルダーへの適切な情報開⽰と対話を⾏います従業員の活躍の促進ダイバーシティ&インクルージョンを重視しますひとり⼀⼈の成⻑・活躍・挑戦を促進しますサステナビリティ基本⽅針 (375.3KB)旭化成グループ サステナビリティレポート20218旭化成グループは、グループ理念「世界の⼈びとの “いのち”と“くらし”に貢献します」を掲げ、社会課題の解決への貢献を重ねて、成⻑してきました。この「社会課題の解決」への思いは“⼈類⽂化の向上”を⽬指した創業以来、不変のものです。 現在、「持続可能な社会」の実現に向けて、世界のさまざまな場⾯で議論がなされています。「持続可能な社会」への課題とは、⼈と地球環境についての課題であることから、当社グループは、グループビジョンに⽰している「健康で快適な⽣活」「環境との共⽣」の追求が、「持続可能な社会」につながるものと考えています。 また、「持続可能な社会への貢献」とあわせて⼤切なことが、「持続的な企業価値向上」です。「持続可能な社会への貢献」が、事業収益となって当社グループの企業価値向上につながり、企業価値向上が事業開発等を通じて、次の「持続可能な社会への貢献」につながっていきます。この好循環の実現のために、多様な”C”(Compliance,Communication,Challenge,Connect)による基盤と、2019年度にスタートした3カ年の中期経営計画「Cs+(シーズプラス) for Tomorrow 2021」で表現した「Care for People, Care for Earth(⼈と地球の未来を想う)」の姿勢のもと、持続可能な社会への貢献による価値創出、責任ある事業活動、従業員の活躍の促進へ取り組んでいきます。 当創業以来の思いを引き継ぎ、社会課題解決の担い⼿として、積極的に世の中に貢献し続けていくことが、当社グループの使命です。旭化成グループ サステナビリティレポート20219サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿サステナビリティ・ビジョン―旭化成グループが⽬指す姿旭化成グループのサステナビリティに対する考え⽅2050年に向けたサステナビリティの⽅向性2050年に向けたサステナビリティの⽅向性近年の「気候危機」や「新型コロナウイルス感染症拡⼤」という⼤きな環境変化を受け、旭化成が掲げた「Care for People, Care for Earth(⼈と地球の未来を想う)」の重要性はさらに⾼まっています。 このような中で、当社は2050年を⾒据え、次の2つのテーマにチャレンジします。Care for Earthの視点では「カーボンニュートラルでサステナブルな世界の実現」、Care for Peopleの視点では「ニューノーマルでの⽣き⽣きとしたくらしの実現」です。2050 年を⾒据えると、さまざまな社会課題が存在することが予測されます。当社はそれらの解決に貢献していくことができ、事業の機会が広がっていくと考えます。 例えば「Care for Earth」(カーボンニュートラルでサステナブルな世界の実現)では、⾃動⾞電動化、⽔素社会、カーボンリサイクル、サーキュラーエコノミー(循環経済)といった重要テーマに対し、リサイクル技術や CO2分離・回収、アルカリ⽔電解システムや電池材料など、主に「マテリアル」領域の事業で貢献していくことができます。※カーボンニュートラルな世界の実現のためには、⾃社事業活動に伴うGHG排出量の削減も必須の課題です。「旭化成グループのカーボンニュートラルに向けた⽅針」についてはこちらをご覧ください。「Care for People」(ニューノーマルでの⽣き⽣きとしたくらしの実現)では、⾵⽔害や酷暑に耐える住宅や街づくりの事業、健康で⽣き⽣きとしたくらしの実現のためのヘルスケア事業で貢献していくことができます。旭化成グループ サステナビリティレポート2021102つのチャレンジで社会への価値提供を⽬指すとともに、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、⼈権の尊重、安全・品質等、当社グループの事業活動を⽀える基盤的活動を強化し、当社が⽬指す2つの持続可能性「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値の向上」を追求していきます。旭化成グループのマテリアリティ「カーボンニュートラルでサステナブルな世界の実現」に向けた取り組みアルカリ⽔電解システムによる「グリーン⽔素」製造技術⾃動⾞燃料やエネルギーの貯蔵・運搬の担い⼿として注⽬される⽔素は、カーボンニュートラルのキーファクターです。当社は⾷塩電解システムの知⾒をベースに、2020年に福島県浪江町において世界最⼤規模となるアルカリ⽔電解システムを⽴ち上げ、再⽣可能エネルギーを活⽤した効率的な⽔素の供給運転を開始しました。欧州各国が⽔素戦略を発表するなど世界的に⽔素に期待が⾼まる中、ドイツでも同様の実証実験を⾏っています。当社の強みを発揮しつつ、フロントランナーとして事業化を⽬指しています。旭化成グループ サステナビリティレポート202111CO2ケミストリーCO2を原料に化学品を製造するCO2ケミストリーにも注⼒しています。 ポリカーボネート製造技術では、EC法が実⽤化されており世界中にライセンス供与を⾏っています。これをさらに発展させたDRC法も実証が済んでおり、⽯化プラントの⽴地に依存せずに製造が可能となる技術として注⽬されています。CO2からイソシアネート(ポリウレタン原料)を作る技術も開発中です。また、EC法をベースとして、これからの社会で⼀段と必要になるLIB⽤電解液原料への展開を開始しました。⼀⽅、CO2の分離・回収については触媒技術を活⽤し、細孔構造が精密に制御された特殊なゼオライト(鉱物の⼀種)を⽤い、発電所や⼯場の排ガスから効率良くCO2を分離・回収するシステムの開発を進めています。「ニューノーマル」での⽣き⽣きとしたくらしの実現安全・快適・レジリエントな住まいとまちづくり⼈々の「いのち」や「くらし」を脅かすものとして、地震や⽕事、気候危機によりリスクの⾼まる⾵⽔害等があります。これらに備えた住まいで安⼼に暮らせることは、⽣き⽣きとしたくらしを送る上で重要な前提です。旭化成ホームズが提供する「ヘーベルハウス」は、地震や巨⼤化する台⾵にも耐えうる頑強な躯体や、⾼温化する気温を遮る⾼性能の断熱材が特⻑であり、災害で電⼒インフラが途絶しても安⼼なエネルギーの⾃⽴供給システムを備えることも可能です。 まちづくりにおいても、レジリエンス向上に貢献していきます。東京・品川区の⽊造密集地区を⽕事に強い不燃化地区とすべく、区と共に取り組みを⾏っています。また災害の発⽣に備え、「命を守る」「健康を守る」「⽣活の復旧」という3ステップによるトータルレジリエンスを⽬指しており、各住宅に地震計を設置し、地震の状況をいち早くデータ化。被害の多いエリアを推定することで、復旧にいち早く取り掛かることを可能とするシステムを防災科学技術研究所と共同で研究中です。旭化成グループ サステナビリティレポート202112サステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントマネジメント体制マテリアリティとSDGs参画イニシアティブ・加盟団ステークホルダーとのかか体わりマネジメント体制旭化成グループではサステナビリティを経営の重要 テーマとしており、中期経営計画、年度経営計画等へ織り込むとともに、取締役会での議論を⾏っています。さらにグループ横断的にサステナビリティを推進するため、「サステナビリティ推進委員会」を設置しています。 同委員会は、社⻑、事業の責任者、技術統括責任者で構成し、サステナビリティに関する情報の共有と⽅針の⽴案等を⾏っています。また、より専⾨的、個別的なテーマを扱う「リスク・コンプライアンス委員会」「レスポンシブル・ケア委員会」とも連携しています。 3つの委員会は社⻑が委員⻑を務めています。またサステナビリティ推進委員会の分科会として、技術統括役員が委員⻑を務める「地球環境対策推進委員会」を置き、地球環境対策に特化した議論を⾏っています。サステナビリティ推進体制(2021年9⽉1⽇現在)サステナビリティ推進部⻑より「サステナビリティ」という⾔葉が⼀般に使われるようになったのは、ここ数年のことです。当社においても「サステナビリティ推進部」が設置されたのは2年前でした。しかし、その後の動きは激しく、「サステナビリティ」は⽤語として⽇常化されたように思います。ただし、⼤切なことは⾔葉が⽇常化されることではなく、サステナビリティに向けた取り組みが本格的に⾏われていくことで、まさにこれからが本番となる、⻑い道のりの始まりであると認識しています。 当社では、2050年でのカーボンニュートラルを⽬指すこととし、また、サーキュラーエコノミーを⾒据え、さまざまな取り組みを進めています。新型コロナ禍によるニューノーマルの世界でも⽣き⽣きとしたくらしが実現されるよう、チャレンジを重ねています。そして、これらのベースとなる⼈権やコンプライアンス、安全・品質、地域社会との関わりなどに、重要課題として取り組んでいます。 このような取り組みを進める上では、社外の皆様との協業や連携も必須です。当社は社会から何を期待されているのか、ステークホルダーの皆様のご意⾒にしっかりと⽿を傾け、サステナブルな社会に価値を提供していけるよう、努めてまいります。上席理事(兼)サステナビリティ推進部⻑ 旭化成株式会社 徳永 達彦旭化成グループ サステナビリティレポート202113サステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントマネジメント体制マテリアリティとSDGs参画イニシアティブ・加盟団ステークホルダーとのかか体わり旭化成グループにおけるSDGsの取り組み2015年9⽉、「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変⾰する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。アジェンダは貧困・不平等や気候変動といった社会課題の解決に世界全体で取り組むために、17の⽬標と169のターゲットからなる「持続可能な開発⽬標(SDGs)」を掲げています。 旭化成グループは、「健康で快適な⽣活」と「環境との共⽣」をグループビジョンとし、多⾓的な事業を通じて、SDGsの実現に貢献していきます。旭化成グループのマテリアリティ2017年度に、当社グループが重点的に取り組むべき重要課題・テーマを「旭化成グループのマテリアリティ」として特定しました。その後も気候危機が進み、サステナビリティに関する国内外の動きが加速化する中で、2021年5⽉にマテリアリティの⾒直しを実施。「脱炭素社会への取り組み」と「循環型社会への取り組み」を最重要テーマに加えました。マテリアリティの特定プロセス1.課題の特定 2.影響度判定 3.妥当性評価 4.審議と承認 ISO26000やGRIスタンダードといった国際的なガイドライン、主要なESG評価機関(FTSE等)の評価項⽬等を参考に、社会からの要請、⾃社のミッション、ビジョン、バリューに照らし、課題を特定しました。社会と⾃社グループ双⽅にとっての影響度を評価し、2軸でのマッピングを⾏いました。各部⾨責任者による協議、他社とのディスカッション、社外取締役へのヒアリングなど、多様な視点での検討を⾏い、妥当性を確認しました。経営会議での審議を経て、取締役会にて承認しました。旭化成グループ サステナビリティレポート202114このマテリアリティと持続可能な開発⽬標(SDGs)の各ゴールとの関連性は下表の通りです。多様なステークホルダーの視点を取り⼊れながら、取り組みを推進していきます。マテリアリティ⼀覧テーママテリアリティ(共管:サステナビリティ主なKPI関連する SDGs主管部場 推進部)環境との共⽣環境貢献事業の推進※各事業本部・事業会社 環境貢献製品地球環境への取り組みを重要課題と位置づけ、「気候変動対策」「⽣物多様性保全」「循環型社会の形成」などに取り組んでいます。 また、多様な技術で、省エネやCO2の削減に貢献する素材、製品の開発を推進します。みみ研究・開発本部部・事業会社 研究・開発本部部・事業会社 研究・開発本部脱炭素社会への取り組環境安全部・各事業本GHG排出量循環型社会への取り組環境安全部・各事業本―⽔の汚染防⽌環境安全部⼤地の汚染防⽌環境安全部⽣物多様性への配慮環境安全部啓発活動の実施環境汚染事故数、重⼤トラブル数―旭化成グループ サステナビリティレポート202115テーママテリアリティ(共管:サステナビリティ主なKPI健康で快適な⽣活健康・⻑寿への貢献※各事業本部・事業会社 ―関連する SDGs主管部場 推進部)研究・開発本部特徴ある製品と技術⼒で、健康で快適な⽇々の⽣活、豊かなくらしに貢献します。事業を展開する基盤を強化し、新たなス価値の創造につなげます。基盤的活動コーポレート・ガバナン総務部実効性評価と改安⼼で快適なくらしへ各事業本部・事業会社 ―の貢献※研究・開発本部善――休業度数率トの実施―ート実施コンプライアンス・誠実総務部な⾏動リスクマネジメント総務部部部⼈事部⼈事部安全・品質環境安全部/品質保証保安重⼤事故 ⼈権の尊重⼈事部/購買・物流統括従業員アンケー⼈財の確保・育成の確保ステークホルダーとのコミュニケーションダイバーシティの推進⼥性の管理職数健全なサプライチェーン購買・物流統括部CSR調達アンケIR室/⼈事部/総務部他―社会貢献活動総務部活動⾦額(⾦額換算)※ 事業として⽬指す。旭化成グループ サステナビリティレポート202116サステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントマネジメント体制マテリアリティとSDGs参画イニシアティブ・加盟団体ステークホルダーとのかかわりイニシアティブへの参画(主要なもの)旭化成グループは国際連合のグローバル・コンパクトに賛同しています。グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパングローバル・コンパクト国連開発計画(UNDP)を含む6つの開発機関・政府が主導するもので、⺠間企業によるコアビジネスを通じたSDGs達成の促進を⽬的とした取り組みです。旭化成は、再⽣セルロース繊維「ベンベルグ™」の包括的なバリューチェーンの構築でインドの繊維産業の成⻑を⽀援しています。国連開発計画主導 「ビジネス⾏動要請(BCtA)」ビジネス⾏動要請(BCtA):旭化成の事例地球規模の課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた取り組みを世界全体で推進することが求められている中で、業種を超えた幅広い関係者の連携を強めイノベーションを加速するために設⽴されたプラットフォームです。クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(略称:CLOMA)クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス2021年4⽉1⽇に⼀般社団法⼈として設⽴された、脱炭素社会実現に向けて電池サプライチェーン(電池の材料、部品およびその原料に関わる産業)の国際標準化や電池エコシステム構築等の活動をする団体です。電池サプライチェーン協議会(BASC)BASC「ホワイト物流」推進運動は、深刻化が続くトラック運転者不⾜に対応し、国⺠⽣活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成⻑への寄与を⽬的とする運動で、国⼟交通「ホワイト物流」推進運動省・経済産業省・農林⽔産省が提唱しています。 旭化成はこの運動に賛同し、⾃主⾏動宣⾔を⾏い、物流の改善に取り組んでいます。「ホワイト物流」推進運動ポータルサイト旭化成グループ サステナビリティレポート202117チャレンジネット・ゼロカーボンイノベけ、企業・団体がチャレンジするアクションを後押ししていくイニシアティブです。 ーション 旭化成は、これに賛同し具体的取り組みを公表しています。チャレンジ・ゼロは⽇本経済団体連合会(経団連)が⽇本政府と連携し「脱炭素社会」の実現に向(チャレンジ・ゼロ)チャレンジ・ゼロRE100は、事業運営を100%再⽣可能エネルギーで⾏うことをコミットする企業が集まる国際的な共同イニシアティブです。旭化成ホームズはこれに加盟し、具体的な⽬標値を公開し、取り組みRE100を進めています。RE100経団連⽣物多様性宣⾔イニシアティブは⽇本経済団体連合会(経団連)が環境と経済の両⽴に向けて、企業が⾃主的かつ積極的に⽣物多様性保全活動に取り組むことを推進、後押ししていく経団連⽣物多様性宣⾔イニシアティイニシアティブです。 ブ 旭化成は、これに賛同し具体的取り組み⽅針を公表しています。経団連⽣物多様性宣⾔イニシアティブ欧州の統括拠点である旭化成ヨーロッパを通じて、⾮ハロゲン系難燃剤および⾮ハロゲン系難燃剤を⽤いたプラスチック製品の安全性、環境性能の改善に取り組む団体「Pinfa(リン・無機・窒素系難燃剤協会)」に、旭化成は⽇系樹脂メーカーとして初めて加盟しました。Pinfa(リン・無機・窒素系難燃剤協会) Pinfaアンモニアは⽔素のエネルギーキャリアの有望な候補です。CO2フリーアンモニアの供給から利⽤までのバリューチェーン構築を⽬指し、技術開発/評価、経済性評価、政策提⾔、国際連携等をクリーン燃料アンモニア協会 実施する法⼈です。⼀般社団法⼈ クリーン燃料アンモニア協会⽔素バリューチェーン推進協議会は、⽔素分野におけるグローバルな連携や⽔素サプライチェーンの形成を推進する団体です。 旭化成は、⽔素を利活⽤する化学メーカーとして、⽔素の需要創出および拡⼤のために取り組むべき課題について、本協議会のワーキンググループ活動で積極的な提⾔を⾏ってまいります。⽔素バリューチェーン推進協議会⽔素バリューチェーン推進協議会加盟団体(主要なもの)団体名旭化成の役割⼀般社団法⼈ ⽇本経済団体連合会(経団連)環境安全委員会 委員⻑ 社会保障委員会 委員⻑⼀般社団法⼈ ⽇本化学⼯業協会(⽇化協)理事旭化成グループ サステナビリティレポート202118サステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントサステナビリティ・マネジメントマネジメント体制マテリアリティとSDGs参画イニシアティブ・加盟団ステークホルダーとのかかわ体りステークホルダーとのかかわりステークホルダーとのコミュニケーション当社グループの事業は、ステークホルダーとの信頼関係の上に成り⽴っています。お客様、株主・投資家の皆様、お取引先、地域の⽅々、国内外の⼀般市⺠、従業員など、多様なステークホルダーの要請を理解し、期待に応えていくことが「企業価値の向上」につながると考えています。 ステークホルダーとの対話をより良い事業活動へつなげるために、さまざまなコミュニケーションの機会を設けています。主なステークホルダー考え⽅主なコミュニケーション機会お客様お客様のニーズを満たし、安⼼して喜んで営業・販売担当者による直接対応お使いいただける製品・サービスを提供することが、社会への貢献につながると考え電話・ウェブサイトなどへのお問い合わせへの対応ています。株主・投資家国内外の機関投資家、証券アナリストおよ機関投資家・証券アナリスト説明会・取び個⼈投資家の皆様に旭化成グループを材正しくご理解いただくため、幅広くコミュニケーション活動を⾏い、公正かつタイムリーな情報開⽰に努めます。個⼈投資家向け説明会ウェブサイトでの情報公開電話・ウェブサイトなどへのお問い合わせへの対応株主総会公正かつ透明性を重視した購買活動を通じて、お取引先との信頼関係を構築していCSRアンケートきます。コンプライアンスホットライン(内部通報制度)お取引先法令を遵守し、地球環境や⼈権に配慮し、安全協議会などの交流会地域社会/国内外の⼀般市⺠地域の⽂化を⼗分に理解し、地域社会の皆定期的な地域交流会様とのコミュニケーションを深め、地域の発地域貢献活動展に資することを⽬指しています。従業員従業員⼀⼈ひとりを尊重し、働きがいがあ各種研修、⾯談り、能⼒を⼗分に発揮できる職場づくりを⽬指します。経営協議会、経営懇談会社内報・イントラネット内部通報制度旭化成グループ サステナビリティレポート202119旭化成グループのレスポンシブル・ケア旭化成グループのレスポンシブル・ケア旭化成グループのレスポンシブル・ケア旭化成グループのレスポンシブル・ケアレスポンシブル・ケアレスポンシブル・ケア(RC)活動とは、化学物質を扱う企業が化学物質の開発から製造、物流、使⽤、最終消費を経て廃棄に⾄るまで、⾃主的に「環境・安全・健康」を確保し、活動の成果を公表し社会とのコミュニケーションを図る活動です。1985年にカナダで誕⽣し、1989年には、国際化学⼯業協会協議会(ICCA)が設⽴され世界的に活動を展開しました。⽇本では1995年に⽇本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC※)が設⽴され、旭化成グループは、JRCC設⽴時より参画し、幹事会社としてRC活動を積極的に推進してきました。 当社グループは、ケミカル、エレクトロニクス事業分野などのマテリアル領域、建材事業分野も含めた住宅領域、および医療・医薬事業分野などのヘルスケア領域の全事業領域においてRC活動を実施しています。これは当社グループの特徴でもあります。※ JRCC:2012年4⽉に⽇本化学⼯業協会と統合、レスポンシブル・ケア委員会に改称旭化成グループのRC活動RC担当役員のメッセージ旭化成グループは、2019年度にサステナビリティをキーワードとした3カ年のグループ中期経営計画「Cs+ for Tomorrow 2021」をスタートさせました。事業⽬標の必達ならびにSDGsに象徴される持続可能な社会への貢献により企業価値の向上を⽬指します。 昨今、地球環境問題、企業に対する社会的存在としての意識の⾼まりなど、企業を取り巻く環境は⼤きく変化しています。その中で旭化成グループは、グループ理念「私たち旭化成グループは、世界の⼈びとの“いのち”と“くらし”に貢献します。」のもと、現場、現物、現実の三現主義を実践し、グループ内外においても積極的にコネクトしながらRC活動をスパイラルアップさせ、お客様に信頼されるソリューションを提供していきます。私たち旭化成グループは、RCを経営の最重要課題と認識し、RC⽬標の達成に努めるとともに、よ旭化成株式会社 り⾼く、広い視点からRC活動を推進し、地球温暖化をはじめさまざまな環境問題の解決へ貢献す代表取締役 兼 副社⻑執⾏役員 る製品の開発を強化するなど、社会を含むすべてのステークホルダーの皆様に⾼い企業価値を提髙⼭ 茂樹供していきます。旭化成グループ サステナビリティレポート202120⽅針当社グループは、以下の⽅針を掲げRC活動を推進しています。旭化成グループRC⽅針環境保全、品質保証、保安防災、労働安全衛⽣および健康を、経営の最重要課題と認識し、開発から廃棄に⾄る製品ライフサイクルすべてにわたり、あらゆる事業活動においてこれらに配慮する。地球環境に充分配慮し、すべての事業活動に伴う環境負荷の低減に努める。顧客に安⼼と満⾜を与える品質を有し、安全な製品・サービスを提供し続ける。安定操業および保安防災に努めるとともに労働災害の防⽌を図り、従業員と地域社会の安全を確保する。快適な職場環境の形成に努め、従業員の健康保持・増進を⽀援する。法を遵守することはもとより、⾃ら⽬標を⽴て継続的な改善を⾏い、さらに積極的に情報を公開し、コミュニケーションを重ねることにより、社会の理解と信頼を得る。2016年4⽉1⽇改訂当社グループは、グループ全体のRC活動を「グループRC管理規程」などに定め、マネジメントシステムとして構築しています。社⻑直轄の組織としてレスポンシブル・ケア委員会(以下RC委員会)を設置し、計画・実績の審議を実施しています。本委員会はグループ横断的にサステナビリティを推進する「サステナビリティ推進委員会」とも連携しています。また、その下部組織としてRC推進会議を定期的に開催し、当社グループ全体、事業会社単位、⽀社・製造所※単位などで、PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルをそれぞれ回し、RC活動の継続的な改善を図っています。 また、RCマネジメントシステムは、環境保全については環境マネジメントシステム(ISO14001)、製品安全については品質マネジメントシステム(ISO9001)を有効に活⽤しています。また労働安全については労働安全衛⽣マネジメントシステム(OHSMS)に準じて活動しています。※いくつかの⼯場群からなる地区を⽀社・製造所と呼び、⽀社⻑または製造所⻑が環境安全を統⼀的に管轄しています。マネジメント体制RC委員会運営組織旭化成グループ サステナビリティレポート202121RC委員会/RC推進会議の構成RC委員会委員⻑旭化成社⻑委員旭化成RC担当役員、旭化成環境安全担当役員、旭化成品質保証担当役員、旭化成RC実施統括者、旭化成環境安全部⻑、旭化成品質保証部⻑、健康経営推進室⻑、事業会社RC実施統括者RC推進会議旭化成RC担当役員議⻑委員旭化成環境安全担当役員、旭化成品質保証担当役員、旭化成環境安全部⻑、旭化成品質保証部⻑、健康経営推進室⻑、旭化成RC推進者、事業会社RC推進者オブザーバー旭化成監査役、委員⻑の指名した者事務局環境安全部(品質保証部)開催頻度1回/年事務局環境安全部(品質保証部)開催頻度4回/年当社グループではRC活動の確実な推進のため、RCに関する基礎知識習得とその理論を活⽤できるよう、実践的なRC教育を⾏っています。現場で活動している⼯場・製造部署の製造課⻑、環境安全課⻑をはじめとする第⼀線の課⻑とその候補者、さらに研究部署のグループリーダーと環境安全スタッフといったRCを実践しているキーパーソンを対象に研修教育を実施しています。 毎年度、新任者を中⼼とした対象者に、5教科(RC全般、健康、保安防災、環境保全、労働安全衛⽣)を計4⽇間の研修で教育しています。2020年度は⾃習および1⽇のウェブ講義で実施し、計108名が受講しました。 さらに、⼀層のレベル向上を⽬指して2012年度から開始した係⻑層のRC教育も、要望を取り⼊れながら改善、継続しています。2020年度は⾃習および半⽇のウェブ講義で実施し、計278名が受講しました。今後もさらに社内外のいろいろなニーズに応えられるような教育・研修を進めていRC教育の充実きます。RC⼤会の開催当社グループでは、旭化成、グループ事業会社ならびに各地区で、毎年「RC⼤会」を開催しています。各⼤会では、RC活動状況の報告や活動事例の発表、外部の専⾨家による講話、安全表彰など、RC活動の活性化や情報の共有化を図っています。 2020年度の旭化成RC⼤会は11⽉にインターネット配信にて、2,300名の参加者を得て開催しました。旭化成社⻑ ⼩堀 秀毅によるあいさつLive配信会場⾵景旭化成グループ サステナビリティレポート202122レスポンシブル・ケア実施部場一覧 【国内】都道府県事業セグメント拠点群馬県茨城県太田市笠間市ケミカルケミカル境地区建材栃木県埼玉県山梨県千葉県壬生町上里町上尾市川越市富士吉田市千葉地区ケミカルケミカルケミカル医薬・医療繊維ケミカル会社名旭化成パックス㈱旭化成メタルズ㈱旭エスケービー㈱旭化成建材㈱境加工㈱旭化成カラーテック㈱旭化成テクノプラス㈱旭化成パックス㈱㈱メテク㈱富士セイセン旭化成㈱部場群馬工場友部工場-境工場ネオマフォームエ場材料開発室-壬生工場埼玉支店上尾工場–千葉工場コンパウンド製造統括部ザイロン技術開発部、レオナ樹脂技術開発部等袖ヶ浦工場千葉工場事業概要プラスチック成形容器の製造アルミペーストの製造火工品の製造軽量気泡コンクリートパネルの製造フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」の製造建材断熱材製品の改良および新商品開発建材加工各種合成樹脂の着色・コンパウンド加工樹脂製品の製造フィルムのラミネート加工医療機器の製造、販売各種糸・織物・不織布の染色仕上加工アクリル樹脂の製造、ポリスチレン樹脂の製造コンパウンドの生産技術開発、加工場の支援機能樹脂・機能樹脂加工品に関する応用研究PSジャパン㈱研究開発旭化成㈱ポリスチレンの研究開発水電解システムの開発旭化成カラーテック㈱PSジャパン㈱旭化成エネルギーサービス㈱ -エレクトロニクス 旭化成㈱旭化成EMS㈱旭化成アドバンス㈱旭化成ホームプロダクツ㈱S&E等ケミカルエレクトロニクス サンデルタ㈱建材S&E等旭化成基礎システム㈱旭化成アドバンス㈱旭化成クリエイト㈱旭化成アミダス㈱㈱旭化成アビリティ㈱旭リサーチセンター旭化成福利サービス㈱旭化成㈱東京都東京地区神奈川県 川崎地区ケミカル川崎市厚木市静岡県富士地区S&E等S&E等研究開発住宅ケミカル住宅医薬・医療旭化成エンジニアリング㈱旭化成エンジニアリング㈱-旭化成㈱旭化成住工㈱旭化成㈱旭化成ホームズ㈱旭化成ファーマ㈱旭化成メディカル㈱エレクトロニクス 旭化成㈱大仁地区医薬・医療旭化成ファーマ㈱S&E等研究開発S&E等旭化成エレクトロニクス㈱旭化成エポキシ㈱旭化成エレクトロニクス㈱旭化成エンジニアリング㈱旭化成クリエイト㈱旭化成アミダス㈱㈱旭化成アビリティ旭化成福利サービス㈱旭化成㈱旭化成福利サービス㈱㈱東洋検査センター旭化成クリエイト㈱旭化成ファーマ㈱旭化成建材㈱穂積加工㈱旭日繊維㈱旭化成アドバンス㈱旭化成アドバンス福井㈱旭化成アドバンス㈱愛知県岐阜県福井県みよし市穂積地区医薬・医療建材越前市福井市繊維S&E等あわら市S&E等電子・機能製品事業部千葉事業所柏PDC———モノマー製造部ABS・SBラテックス製造部合成ゴム製造部アクリル樹脂製造部交換膜製造部地区内研究開発部場研究開発部研究・開発本部 クリーンエネルギープロジェクト研究・開発本部 高機能ポリマー技術開発センター-デジタル共創本部 インフォマティックス推進センター厚木製造部マイクローザエ場富士動力課住宅総合技術研究所富士医薬工場バイオプロセス事業部製品開発部感光材工場電子材料工場富士第二工場WGFプロジェクト技術開発総部UVCプロジェクト生産技術本部地区内研究開発部場研究開発センター富士工場第三製造部—–研究・開発本部 研究開発センター研究・開発本部 ヘルスケア研究開発センター研究・開発本部 高機能マテリアルズ技術開発センター研究・開発本部 基盤技術研究所大仁医薬工場大仁診断薬工場医薬研究センター—名古屋医薬工場穂積工場—-金津流通センター各種樹脂のコンパウンド技術開発ポリスチレン樹脂の製品管理、生産技術開発㈱中袖クリーンパワー発電所、㈱新中袖発電所の運転プラスチック光ファイバ等の研究開発プラスチック光ファイバの製造建材加工サランラップをはじめとした消費財の開発および販売合成樹脂製品の販売基礎杭工事旭化成の繊維、樹脂・化学品、建材等を取り扱う商社不動産管理・販売、保険代理、総務業務受託人材派遣・紹介、教育、ISOマネジメントシステム構築支援他印刷、製本、OA関連その他情報提供と調査研究福利施設企画管理業務メタクリル酸メチル、メタクリル酸シクロヘキシル、アセトニトリルの製造AS樹脂、SBラテックスの製造合成ゴム・熱可塑性エラストマーの製造および用役(電気、蒸気、工水など)の供給アクリル樹脂、アクリルシートの製造イオン交換膜の製造高機能新規材料の創出、機能製品の研究開発、樹脂・樹脂加工品に関する応用研究高機能ポリマーの開発、樹脂加工技術開発、用途開発設備設計・施工および開発、検査、修繕、情報システム開発機械・装置、土木、建築に関する設計、施工、販売、検査、修繕、情報システム開発インフォマティクスによる事業支援とDXの推進住宅用鉄骨アセンブル、断熱材加工分離膜モジュールの製造用役(電気、蒸気、工水など)の供給ロングライフ住宅を実現・進化させるための研究開発医薬品原薬の製造バイオ医薬品の製造工程で使われる分離・精製用のフィルター、吸着剤開発印刷版用液状・板状感光性樹脂の製造・開発感光性ポリイミド樹脂の製造・開発感光性ドライフィルムレジストの製造、燃料電池材料の製造光学材料・部品の開発・製造マテリアルズ領域材料の開発深紫外線発光ダイオードの製品開発設備設計・施工および開発、検査、修繕、情報システム開発マテリアルズ領域材料の開発化合物半導体を用いた新規電子部品・センサーの研究開発エポキシ樹脂用硬化剤の製造ホール素子および赤外線センサー用ウエハの製造設備設計・施工および開発、情報システム開発保険代理教育・コンサルティング、人材派遣事業メール配送、資格取得・講習・研修案内福利厚生に関するサービス環境・エネルギー領域(電池材料、エネルギー材料、他)の研究と開発ヘルスケア領域(診断薬、再生医療、他)の研究と開発高機能マテリアルに関する技術・製品の研究と開発高度な解析技術とコンピュータシミュレーション技術の提供医薬品原薬の製造体外診断用医薬品、酵素等の製造新医薬品の研究開発、医薬品製剤の研究開発・改良福利厚生に関するサービス環境測定・飲料水検査・作業環境測定・一般分析および臨床検査業務保険代理店業務医薬品製剤の製造軽量気泡コンクリートパネルの製造建材加工各種織物の製造旭化成の繊維、樹脂・化学品、建材等を取り扱う商社産業資材・不織布の加工繊維製品の保管管理旭化成グループ サステナビリティレポート202123都道府県拠点事業セグメント会社名部場事業概要滋賀県守山地区ケミカル繊維旭化成㈱旭化成㈱エレクトロニクス 旭化成㈱高島市東近江市鈴鹿地区三重県和歌山県 御坊市大阪府大阪地区兵庫県岡山県小野市水島地区S&E等ケミカル住宅ケミカルケミカルケミカルS&E等ケミカルケミカル旭シュエーベル㈱旭化成アミダス㈱旭化成エンジニアリング㈱旭化成㈱旭化成住工㈱旭化成㈱鈴鹿サンビジネス㈱サンディック㈱旭化成㈱旭化成ファインケム㈱旭化成アドバンス㈱旭化成パックス㈱守山動力課スパンボンドエ場ロイカエ場商品科学研究所ハイポアエ場電子材料工場製造課(守山駐在)ハイポア技術開発部守山工場守山事業所-あいばの事業所滋賀工場鈴鹿製造所-三重工場和歌山工場大阪開発センター-小野工場用役(電気、蒸気、工水など)の供給合繊長繊維不織布(スパンボンド等)の製造ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」の製造衣料系・資材系機能性テキスタイルの研究開発高機能微多孔膜の製造感光性ポリイミド樹脂の製造エレクトロニクス・エネルギー領域材料の開発ガラス長繊維織物の製造業務請負設備設計・施工および開発、情報システム開発金属加工品の製造鉄骨・屋根・断熱・開口パネルの製造サランラップ、フォーム製品、フィルムの製造プラスチック加工ポリスチレンシートの製造アクリルラテックス化学品の製造旭化成の繊維、樹脂・化学品、建材等を取り扱う商社プラスチック成形容器の製造旭化成㈱モノマー製造第一部シクロヘキサノール、シクロヘキサン、シクロセキセン、分解ガソリンの製造モノマー製造第二部ポリマー製造第二部ポリオレフィン技術開発部テナック技術開発部動力部アクリロニトリル、メタクリロニトリル、高純度アセトニトリル、スチレンモノマー、ポリカーボネートジオールの製造高密度・低密度ポリエチレン、ポリアセタール樹脂の製造ポリオレフィンの研究・開発ポリアセタールの研究・開発用役(電気、蒸気、工水など)の供給研究開発旭化成㈱研究・開発本部 化学プロセス研究所 化学プロセス、機能製品等の研究山口県岩国市建材福岡県大分県筑紫野市大分地区ケミカルケミカルS&E等医薬・医療PSジャパン㈱旭化成エンジニアリング㈱旭化成ASテック㈱旭化成建材㈱岩国サンプロダクツ㈱旭化成㈱旭化成㈱日本エラストマー㈱旭化成メディカルMT㈱熊本県宮崎県天草八代延岡・日向地区繊維S&E等㈱キューアサ旭化成アドバンス㈱ケミカル旭化成㈱愛宕事業場水島工場-岩国工場-筑紫野工場大分工場大分工場セパセル工場プラノバ大分工場人工腎臓工場アフェレシス工場-八代ケミカルセンター電解システム製造部セオラス製造部レオナ樹脂・原料工場ファスニング生産管理部日向化学品工場延岡動力部-ポリスチレンの製造設備設計・施工および開発、検査、修繕、情報システム開発ポリエチレン製パイプの加工軽量気泡コンクリートパネルの製造建材加工金属加工品の製造防衛用火薬類の製造合成ゴム・熱可塑性エラストマーの製造白血球除去フィルターの開発、製造ウイルス除去フィルターの製造人工腎臓等の医療機器の開発、製造体外循環型白血球除去装置等の医療機器の開発、製造パンスト・インナー商品の製造苛性ソーダの保管硝酸(稀・濃)、苛性ソーダ、液体塩素、合成塩酸、塩化ビニリデン系樹脂、サランラテックスなどの製造イオン交換膜法苛性ソーダ生産用電解槽の開発、製造医薬、食品添加物の製造AH塩、アジピン酸、ヘキサメチレンジアミン(HMD)、ナイロン66樹脂の製造土木建築用ファスニング材の製造塗料原料の製造用役(電気、蒸気、工水など)の供給原燃料の受入、貯蔵医薬・医療繊維S&E等旭化成繊維延岡㈱旭化成レオナ繊維㈱旭コード㈱旭小津㈱エレクトロニクス 旭化成㈱旭化成新港基地㈱延岡プラスチック加工㈱-旭ケミテック㈱-旭化成エヌエスエネルギー㈱ -旭化成水力テクノサービス㈱ -旭化成ファインケム㈱旭化成㈱カヤク・ジャパン㈱旭化成メディカル㈱旭化成メディカルMT㈱延岡製造所延岡医薬工場東海工場雷管工場医療技術・材料研究所岡富工場プラノバ工場レオナ繊維工場ベンベルグエ場不織布工場技術研究所エルタス工場—-ハイポア日向工場旭化成エレクトロニクス㈱第一製造部旭化成エレクトロニクス㈱第二製造部旭化成電子㈱延岡事業所旭化成マイクロシステム㈱延岡事業所旭化成テクノシステム㈱延岡事業所旭化成EMS㈱延岡事業所旭化成オフィスワン㈱-㈱新旭サービス-旭化成エンジニアリング㈱-㈱東洋検査センター延岡事業所旭化成福利サービス㈱-㈱旭化成アビリティ-旭化成ネットワークス㈱-㈱ケーブルメディアワイワイ -旭化成アドバンス㈱南九州営業所研究・開発本部繊維技術開発センター宮崎ケミカルセンターナイロン66樹脂のコンパウンド土木建築用ファスニング材の製造、火工品用管体および脚線の製造電気、蒸気の供給水力発電所の運転、設備管理有機化学品の製造医薬品原薬の製造産業用火薬類の製造工業用雷管の製造医療材料の研究開発人工腎臓その他医療機器の開発、製造ウイルス除去フィルターの製造合成長繊維の製造セルロース繊維の製造、セルロース長繊維不織布の製造人工皮革、メルトブロー不織布の製造新規繊維の研究開発合繊長繊維不織布(スパンボンド)の製造セルロース長繊維・合繊長繊維不織布等の製造ポリアミド系繊維の製造ポリアミド系繊維加工品の製造セルロース長繊維不織布の加工高機能微多孔膜の製造電子部品(磁気センサー)の製造半導体集積回路の製造電子部品(磁気センサー)の製造半導体集積回路の製造設備診断機器、環境監視機器の製造、評価用・機能確認ボードの製作などペリクルの製造旭化成グループ資産の有効活用事業、受託事業保険代理店、ドコモショップ、ボウリング場事業設備設計・施工および開発、検査、修繕、情報システム開発環境測定・作業環境測定・一般分析および土壌汚染調査福利施設企画管理業務印刷、製本、OA関連その他IT関連事業ケーブルテレビ医薬品(試薬)等の販売研究開発旭化成㈱繊維領域の研究と開発宮崎市次亜塩素酸ソーダ、PACの小分け*工場、研究所および関係会社を掲載しています。生産活動を行っていない営業所等の事務所については、RC活動を実施していますが、記載していません。*S&E等は、「サービス・エンジニアリング等」の略です。旭化成アドバンス㈱S&E等旭化成グループ サステナビリティレポート202124国・都市事業セグメント会社名事業概要【海外】地域米国アメリカアジア・オセアニア常熱蘇州メキシコ韓国台湾杭州広州上海張家港北京香港ベトナム

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