カルナバイオ(4572) – AS-1763(BN102)の中国におけるIND申請のお知らせ

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開示日時:2022/01/05 18:30:00

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各 位 2022年1月5日 会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社 代表者名 代表取締役社長 吉野 公一郎 (コード番号:4572) 問合せ先 取締役経営管理本部長 山本 詠美 (TEL: 078-302-7075) AS-1763(BN102)の中国におけるIND申請のお知らせ このたび、当社の提携先である中国BioNova Pharmaceuticals Limited(以下、バイオノバ社)は、当社からライセンス導入したAS-1763(バイオノバ社の開発番号:BN102)の新薬臨床試験開始(Investigational New Drug, IND)申請を中国国家薬品監督管理局(National Medical Products Administration, NMPA)に提出した旨を公表しましたのでお知らせいたします。同IND申請は、中国における慢性リンパ性白血病(CLL)・小リンパ球性リンパ腫(SLL)およびB細胞性非ホジキンリンパ腫(B-cell Non-Hodgkin Lymphoma)の患者を対象としたBN102の臨床試験の実施を中国当局に申請するものです。 AS-1763 (BN102)は当社が創製したブルトン型チロシンキナーゼ(Bruton’s tyrosine kinase, BTK)を標的とする、高選択的かつ強力な阻害剤です。AS-1763は、野生型およびC481S変異BTKのリンパ腫細胞の両方の増殖を強く阻害することから、C481S耐性変異をもつ薬剤耐性患者の治療にも有効と考えられます。現在、AS-1763は、オランダにおいて健康成人を対象とした第I相臨床試験を実施中です。 当社は、2020年3月にバイオノバ社とAS-1763の中華圏における開発・商業化に関する権利に関するライセンス契約を締結しており、中華圏を除く全世界の権利については当社が保持しています。当社はAS-1763について、慢性リンパ性白血病およびB細胞リンパ腫の患者を対象とした第1b相臨床試験を2022年に米国で実施する予定です。 なお、本件が連結業績予想に与える影響はありません。 以上 BTK阻害剤AS-1763について AS-1763は、慢性リンパ性白血病(CLL)を含む成熟B細胞腫瘍の治療を目的として開発中の、野生型およびC481S変異型Bruton’s Tyrosine Kinase(BTK)の両方を阻害する高選択性で非共有結合型の経口投与可能な化合物です。イブルチニブを代表とする第1世代の共有結合型BTK阻害薬は、CLLや他の成熟B細胞腫瘍の標準選択薬として使用されています。しかしながら、多くの患者で、BTKの481番目のシステイン残基(C481)がセリンに置き換わる変異が生じて、第1世代の共有結合型BTK阻害剤の結合が弱まり、薬剤耐性になることが報告されています。AS-1763は、野生型およびC481変異BTKのリンパ腫細胞の両方の増殖を強く阻害することから、野生型のみならずC481変異BTKをもつ患者の治療にも有効と考えられます。

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